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2017年12月31日

2017年総括

2017世の中的ニュース

やっぱりトランプ大暴れ、だなあ。就任当初に比べたらおとなしくなってきたと思いきや、エルサレム問題。エルサレムを実効支配してるのは確かにイスラエルなのだが、何も首都として認めなくても。あんな所首都にしても、遺跡だらけで新しい建物建てられないだろうし。来年もどうなることやらなあ。

2017 AJ的ニュース

月掃除完全完了!! 人生初めての快挙かも。来年以降は毎年達成してニュースにならないようにしたいものだ。

2017ラッキーだったこと

2泊3日の箱根旅に行けたこと。今年は通院にかなりの時間を取られて、旅行は一回しか行けなかったけど、そのつもりではりこんだ甲斐あって良い旅になりました。近くにゆっくりのんびり旅もいいなぁと思った。来年も良い旅をしたいものだ。

2017アンラッキーだったこと

通院に時間を取られるのは、去年末の時点で織込済だったしなあ。せっかく治験に参加したのに既存組だったのも、既存薬が確実に奏功してる&医療費負担が劇的に減っているからこれでラッキーだった気がするしなあ。そう言えば去年無くした傘はまだ買っていない。100円ショップの傘で済ませている。アンラッキーはなかった、と日記には書いておこう。

2017ベスト食べ物

今年もいろいろ美味しいものを食べたなあ。でも最近感動したのは、ハーゲンダッツの「抹茶のオペラ」。ケーキ並みの価格だったけど、それだけの価値はあった。無くなる前に是非お試しを。

2017ベストお買い物

これは迷いなくiittalaのウルトラマリンのKartio!その後、クリアも買い足した。ウルトラマリンは入れた飲み物が美味しそうには見えないけど、それでもこれで飲むとなんだか美味しい気がします。と、言いながら普段は結局クリアを使っていますが。クリアは普通だけど使いやすい。
ウルトラマリンは憧れのiittala銀座で最初の最後のお買い物(購入後に閉店してしまった)となったのも今となっては良い思い出だ。

2017ベストお買い物 Made In Japan部門

毎年悩ましい本部門・・・うーむ。あ、そうだ。mujiの石鹸置き。正しい名称は「ポリプロピレンフタ付石鹸置き・大・取替用スポンジ」。私はこのスポンジだけを石鹸置きとして使っています。
私はお風呂場の石鹸を石鹸棚(?)に直置きしているのだが、棚が気持ち傾斜してるようで、普通の石鹸は問題ないけど、重たいオリーブ石鹸の塊では滑り落ちてしまうのだ。スポンジを下敷きにすれば滑らないと考えたんだけど、使ってみたら滑らないのはもちろん、掃除しやすい。今までは別の掃除用のスポンジで棚にこびりついた石鹸をゴシゴシ落とさなくてはならなかったのに、今度は下敷きにしていたスポンジで周りをさくっと洗うだけで完了。なんてらくちんなんだ!更に乾きやすいので石鹸の減りが遅い気がする。気に入ったので、全ての石鹸受けに導入しました。旅行用の石鹸/石鹸箱もすぐ乾くし(かさばるという難点はある)優れものですぜ。

2017ベスト読書

生活に影響を与えたと言う点では、「茶の本」だけど、面白くてオススメなのは断然レミゼだな。本筋と関係ない描写がまた楽しめます。映画や舞台で良く知ってる、と言う方も是非再読を!!

2017年12月24日

今年も残り1週間!

あっという間の師走が過ぎ去りつつあり。忙しいよう・・・

でも年賀状は終わった。月掃除も本日完全完了!すごいなぁ。今年の目標を一つはクリアできた。
クリスマスのお買い物も全部終わって(そりゃそうだ。今日はもうイブなんだもの)、今年分のアルバム整理も来週終わるような気がする。
100冊シリーズは、10タイトルに5分冊が2つあることが分かって年内60冊はもう諦めた。1月中には何とかなるだろう。

しかし今年は30日(土)までお仕事なんだよう。ギリギリまで忙しいよう。
来週は遅番ウイークなのだが、それを利用してお買い物2件とバーゲン1件に参加して、休日は病院で検査+点滴の1日を過ごして、大晦日は洗濯して掃除してお買い物して実家に向かう予定。
ほんとに師走って感じ・・・

2017年12月17日

ご報告「食品成分表のお菓子」いったん完了!

まだ更新したい場所はいくつかあるんだけど、季節的に無理!という項目もあるので、全項目とりあえず網羅した本日をもっていったん完了とします。やれやれ。年内終了できてよかった。(終了したことにしただけ、って感じはあるけど)

八訂(2020年版)にはまだ間があるので、しばらくは「今週の和菓子」の更新を続ける予定。来年は目次化も行うつもりで、準備は既に始まっています。

あと八訂に収載して欲しいものをピックアップ特集する予定。勝手にかいておいても、ネットの世界では誰か気が付いてとりあげてくれるかもだし。
だって今見たら、八訂用の収載候補がもう出てるんだよ。
調理後食品(「ゆで」と「焼き」とか)の分析や、古いものの再分析(同じ名前の食品でも中身が変化してることはあるもんね)とかは納得だが、「地域の特色ある食品等から20食品程度を新規に追加予定」だって。20食品じゃお菓子の分まで割り当てがないとは思うが、地域の特色あるお菓子もリクエストしなくちゃね。すると、北海道はあれで、沖縄県はあれで、東京都は・・・なんだろ??
待てよ、47都道府県ということは、毎週書いても1年かかるじゃないか!やだー、候補決めの期限を過ぎちゃうよー(勝手に取り上げてもらえるつもりになっている)。

糖衣ガム(食品番号:15119)

「糖衣ガム」でも通じると思うが、「粒ガム」の方が一般的な言い方だと思う。
 
風船ガムも糖衣ガムだと思うのだけど、風船ガムのところで書いたように、膨らませやすいように成分が少し違っているので、糖衣ガムの中でも特殊なガム、ということらしい。でも成分表を眺めても誤差の範囲のような・・・風船ガムは比較的大きい粒で作られていることが多いから、グラム当たりの砂糖率が低くなってカロリーとか低く見えるだけのような気が・・・いいけど。

さて、AJにとっては、粒ガムというとクロレッツを思い浮かべます。あれが粒ガムのはしりじゃなかったかなぁ。今はガム売り場でも、粒ガムの方が板ガムよりもずっと多い面積を占めているけど。

超久しぶりに買ったクロレッツ。やっぱりここはオリジナルミントで。
噛んでみるとなんだかすっきり気持ちよく、食品成分表とは関係なく、歯磨きガムを買いこんでしまった。噛むのは気持ちがいいのだが、噛み終わったガムを捨てないといけないのが面倒なのよね。どこにでもごみ箱があるわけじゃないしさ。

そもそもガムって噛み終わったら捨てちゃうんだから、食品としてはちょっと変わっているよね。食品成分表によると、廃棄率は20%。・・・あれ?80%は食品として消化されてるのか。意外。噛んでいる間にそんなに小さくなってる気がしないけど、80%も口の中から吸収されているんだね。
ちなみに風船ガムは廃棄率25%で少し高め。膨らませるための成分が多めに入ってるからなんだろうね。

2017年12月10日

やっぱり。

先週、ラベルフォントがうまく表示されるようになったのは、Firefoxの更新が効いたのかもしれないと書いたけど、ある意味ではやっぱりそうだったみたい。

というのは、他人様のブログも今見たらメイリオに変わっているのだった。
ブラウザの設定をよく読んでみたら、規定のフォントがメイリオになっている。そゆことかー。「治った」わけではなく、自分のブラウザのデフォルトが変わったから治ったように見えただけだったのね。
Firefoxをお使いの方には、たぶんAJの見てるのと同じような画面が見えてるんだろう。念のためIEでも見てみたけど、こっちもデフォルトがメイリオになっているようで、同じように見える。実現したかったことはこういうことなので、もういいやこれで(笑)。

先にブラウザを更新していれば、悩む余地もなくフォントが変わっていたのに。貴重な時間を返せー!まぁでも少しはお勉強になったしな。

12月に入ってお買い物三昧な日々が続いております。忙しい中をちょこちょこと買い物している。DVDプレーヤーはポータブルのを買いました。先日病院で点滴を受けたんだけど、前の病院と違って点滴部屋にテレビがないんだよ!そして今までの点滴と違って、副作用防止のために手足をアイスパックで冷却=手芸も読書も不可。アイスパックは事前に織込済みだったが、テレビがないとは思わなかった。天井を睨み続ける1時間はすごく長かったので、次回はポータブルプレーヤーを持ち込み予定です。これならあっという間だろう。今から楽しみ♪

2017年12月5日

風船ガム(食品番号:15120)

風船ガムって大人の食べ物ではないと思うが、子供が食べているところも最近見ない気がする。今でもお店に売ってはいるけどね。


AJの年代だと風船ガムと言ったら、これ→だと思うなぁ。
昔は駄菓子屋で売っていた。これはダイソーで買った。オレンジとグレープは覚えていたけど、今はリンゴにメロンにグレープフルーツなんてもあった。
久しぶりに膨らませてみたら、3cm位の風船は出来た。クマが持っているのは膨らませたものではなく、食べる前のガムです。

普通のガムでも風船は出来ないわけではないけど、特に出来やすく作ってあるのが風船ガム。成分が微妙に違うのだそうです。
今やってみると別に何でもないのだが、子供の頃は風船が出来るともっと嬉しかったような気がする。一人で膨らませてるから楽しくないのか。それもそうだな。

昔は道に良くガムが落ちていて、踏んづけると靴が汚れて大変だったよなぁ。豊かになった日本人がお行儀良くなった、というより単にガムを食べなくなったんだろうな。ていうかなんであの頃は歩きながらガム食べていたんだろう?今となっては謎。

2017年12月3日

治験開始しました

先日治験参加が本決まりになり、初回の点滴を受けてきました。

なんか「治験」ていうと、最後の砦で、効くかどうかわかんないけどやってみる!的な印象があるけど、AJが参加するのはそんなにハードなやつじゃなくて、第Ⅲ相と言われる大規模なやつなんです。プラセボ群なし、ていうかそもそも非盲検。治験対象の新薬にあたるのか、比較対象の既存薬にあたるかはランダム化されている。

で、私は既存薬の方に決まったのでした。
せっかく治験なのに新薬じゃなくて残念な気持ちもなくはないけど、既存薬の方が確実に効くだろという気もするし、期間も短くて通院回数も少なくていいので、なんだかこっちでラッキーだった気もする(負け惜しみかもしれない)。なんといっても、抗がん剤の費用と検査費用を払ってもらえて、おまけに交通費なるお小遣いももらえる♪
既存組に入れられたからには、重篤な副作用が出ないように頑張って、やっぱりこっちの方がいいぜ!という結果に役立ってやろうじゃないの、とはりきっている今日この頃です。

まぁしかし、お金払ってもらえる分なのか、検査はやたらに多くて拘束時間も長い(だんだんに減っていくので我慢・・・)。
そうでなくてもお仕事も忙しいし、セールのお知らせはあちこちから来るし(律儀に出掛けなくてもいいのに)、年賀状の手配も、クリスマスのお買い物も、今年の写真の整理も・・・、食品成分表のお菓子も写真までは撮ってあるのにまだ書いてないし。あああ、あれもこれも今年中に終わりたいよう!

でも、前回悩んでいたラベルフォントの問題は、今見たらなぜか解決していた。もしかして、Firefoxを更新したのが効いたのかなぁ??まぁ、治ったんだからいいや。
来週も、通院1回にお買い物予定2件、年賀状を買って書き始める予定。ToDoリストが長くなる一方の相変わらずの師走なのだった。

2017年11月21日

だから、忙しいって言ってるのに。

手持ちのiPod Touchでたまたま自分のブログを見てみたら、背景がなんか変・・・モバイル版だと壁紙が違うものみたいに見える(実際には同じなんだけど)。気になるので、モバイル版はシンプルのデフォルトに戻すことにした。

そしてふと気が付くと、トップページのフォントは手書き風のwebフォントにしたのに、目次ページの方はデフォルトのままになっている。なんでー!あちこち検索の結果、今さっきやっと解決。.Header h1 aってやつにフォントを指定すればいいのだった。

しかし、よく見ると右側の、「ラベル」とか「目次ページ」とかの文字はフォントがデフォルトのまま。
これも直したいんだけど。どうすればいいのかわかんないよう。h2ってクラスを変えればいいだけの筈なんだがなぁ。ソースを表示させてみると、クラスの変更は棒線で消されてデフォルトで上書きされてる模様。本体のHTMLは怖いから触りたくないよう。。。

忙しい筈なのだが、こうやって余計な宿題を自分に課しているAJなのだった。しくしく。

2017年11月19日

忙しいよう

毎日のお仕事はそこそこ忙しいだけなのだが、病院予定が週1で入っている上に、集合研修やら休日当番やら、更に親の病院からの呼び出しもやってきて、パタパタ忙しい毎日を送っています。
 
今日もちょっとだけデザイン変えてみた。フォントを変えてもまだシンプル過ぎで寂しいと知り合いのDさんに言われたので、それもそうかなぁ、と(影響されやすい)、昔使っていて好評だった背景画像を引っ張り出してきた。これなら軽いし(ついエンジニア目線)、少しはオリジナリティ(って他人様の作られたフリー画像ですが)もあるかな?

年内にやってしまいたいことはいくつかあるんだけど、パタパタしているせいもあってなかなか進まない。

お買い物予定も決められない。アロマポットを買うつもりでいたけど、パソコンを買い替えたら、DVDが見られなくなったんだった。プレーヤー買おうかなぁ。でもその前にテレビを録画できるようにディスクを買うべきのようにも思う。でも買っても使うかなぁ。置く場所も確保しなきゃだし。
お洋服系統では、ここ数年ベルトを探してるんだけど、これ!と思うのが見つからないんだよ。多少高くても、これだ!と思えれば買うんだけど。白いベルトが欲しいので、夏に重点的に探すべきなのかも。色以外はだいたいこんな感じ、と思えるものはとりあえず買ったので、当面はこれで我慢かなぁ。どこで見つけたのかって?ダイソーで(笑)。 最近困ったことに、買いたいものがダイソーにしかなかったりするのよ。最安値じゃなくてもいいという気持ちは一応あるんだけどなぁ・・・

あと2週間足らずで12月になっちゃうのよね。12月にはまた、あれもこれもそれもやらないとなんだよ。ああ。そして病院にも毎週行くことになりそうだし。
ま、ゴチャゴチャ言ってないで、目の前の締め切りから片付けないとね、まずは明日着る服のアイロン掛けだ。愚痴言ってないで早くやろっと。

2017年11月12日

板ガム(食品番号:15118)

「板ガム」の食品成分表の定義は・・・何もありません(笑)。チューインガム類としてまとめて定義されているのみ。ちなみにチューインガム類は、「ガムベース(植物性樹脂、酢酸ビニル樹脂、エステルガム等)に、各種糖類、香料類等を加え、練り合わせ、圧延、切断したものである」。

板ガムとは何か、説明しなくても知っている人の方が多いと思うが、最近見掛けなくなっているので、もう少し時間が経つと説明が必要になるかもしれないね。

こんなの。あー、包み紙と一体化して見えにくいな・・・
要するに、板状のガム。

AJが子供の頃には、ガムと言ったらこういう形のものが主流だったのですが、今ではすっかり少数派。いろんな味のがあったのに、クールミント(写真のペンギンのやつ)と、グリーンガムは健在なものの、他のガムはほぼ見掛けなくなってしまった。
AJはコーヒーガムが好きでした。もう売ってないらしい。昔のパッケージはロッテサイトに載っている。

さて、板ガム。英語では何というか。
食品成分表はstickと書いてある。Google翻訳も同意見。でもー、stickて棒だよね・・棒には見えませんけど。そして、stickだとニチャニチャ歯にくっつきそうな感じがしてしまうんだけど。
画像検索してみると、stick gumでちゃんと板ガムが出て来るので間違いではないらしい。wikiの英語版でも写真の説明に"stick of chewing gum"と書いてあるし。でも画像検索では10枚に1枚位の割合で、口紅タイプの糊が参加している(笑)。

久しぶりに食べたクールミント。昔と変わらない気がするけど、味は進化しているそうです。シュガーレスになってる(キシリトールが使われている)。写真を撮った時点では気が付かなかったけど、板ガム一枚ずつの個包装(銀紙を包む紙)がデザイン違いのがあってすごく可愛い。9枚入りで7種類の絵柄でした。芸が細かいぞ、ロッテ。

2017年11月9日

改装してみた

先日「茶の本」を読んでから、何事もシンプルに!がマイテーマとなっていて、思いつくままに当ブログのデザインも変えてみることにしました。変えてみるったって、Bloggerの既定デザインから選んだだけなんだけど(笑)。デザインテーマは「シンプル」(わかりやすいなぁ)。

2017/11/12:タイトルフォントが気に入らないので ちょっとだけ変えてみた。webフォントなんて気軽に使えるのねー。Google様って太っ腹―。タイトルフォントが変わってみると、今度は本文も変えたくなる。でも設定画面で選べるのは英語フォントのみ。うーん・・・検索してみたらあっけなく答えが書いてあった。CSSに追加すればいいのか。なるほど!うわー簡単にできた―。感激。

先週はiPodでアプリがダウンロードできなくなって、何が原因なのか調べたりやり直したりしているうちにブログ更新する暇がなくなっちゃった。PCにiTunesを導入するなんてことまでやってみたのに、全然治らず、諦めてAppleサイトに助けてメールを書いて眠ったのだった。
どうせすぐには返事来ないよと思ってたのに、ちゃんと程なく返信がやってきて、言われたとおりにスクリーンショットを撮ろうと再現・・・しないんだけど。治っちゃったよ。なんでー!?
Appleサポート様には、何もしてないけど治りましたすみません、とメールを書いたものの、なんだか釈然としない。お休みを2日(連続しない2日)潰してもうまく行かなかったのに。なんだったんだろ。ぶつぶつ。ま、治ったからいいか。

ハロウィンも終わって街はクリスマス一色。冬のお買い物シーズンも射程圏内だなー。今期はアロマディフューザーを買うつもりなんだけど。どうなることやら。

2017年10月29日

あと2か月ちょっと

2017年のカレンダーも残り少なくなってきました。

日曜ごとに雨となり、月掃除はバタバタしましたが、なんとか10月のノルマ(窓掃除)が終わり、順調に推移しています。
食品成分表のお菓子は季節的に苦しいものがあって足踏みが続いているけど、まぁでも今年中にいったんは完了できるだろう。本日現在の完了率は92%。
若人の100冊は、50冊は終了したものの、今年中の70冊は無理だな。60もどうだろう?51番が既に5冊組なので厳しいかもしれない。いいけど。

ぶつぶつ言いながら年初の宣言を読み直してみる。
げっ、マイマニュアルを作るんだって。さっぱり忘れてたー!!何にもやってない!!
編み物は計画すら立ててないが、縫物の方は遅々としてだけど進んでいる。来年はこの辺も計画立てないとだよな。通信教育は今年も既に終わった。でも来月から新しいやつを受ける羽目になっている。ぶつぶつ。
日々メモは概ねうまく運用出来ている。ここに書けば多少の遅れはあってもだいたい片付けられる。問題は書き忘れることなんだよな。

11月末から次の治療が始まる予定。今度は治験への参加。どうなるかまだちょっとよくわかんないのだ。来月中旬には見通しが付くのではないかな?

2017年10月26日

若人のための100冊(5)

途中までは前回同様今回も楽勝!と思ったんだけど、途中で1タイトル文庫本5冊が登場してペースダウン。でも何とか10月中には読み終わりました。やれやれ。

(41) ベートーヴェンの生涯(ロマン・ロラン/岩波文庫):「ジャン・クリストフ」が超長編だったので身構えたが、薄くてほっとした(笑)。ベートーヴェンって大変だったのだな。そして同時代の人々にこんなに影響を与えたんだな。孤高の人なのか。確かに疾駆する音楽だもんね。それでもモーツァルトの方が好きかも・・・

(42) 田園交響楽(アンドレ・ジッド/新潮文庫):2度目か3度目。今回は上の「ベートーヴェンの生涯」を読んですぐあとだったので、影響の程をしみじみ理解したのだった。前にも読んだのに、宗教議論が含まれていたとは後書きで読むまで気が付かなかった。言われてみると確かに書いてある。あとがきって大事だなぁ。

(43) 白秋詩抄:「読み直す一冊」で読んだから済。正確には読み直す一冊は「思ひ出」だけだったんだけど、私が実際に読んだのは白秋詩集全体だからな。

(44) ロウソクの科学(ファラデー):これも読み直す一冊で済み。

(45) 寺田寅彦随筆集(寺田寅彦/岩波文庫):これが5冊あったんだよ。びっくり。いい話が多いのだが5冊は多いだろ。守備範囲が広すぎで絞れないのかな。何度も出て来る俳句の考察も面白いけど、やっぱり寒月君の舞台裏が和む。

(46) ベルツの日記(エルウィン・ベルツ/岩波文庫):明治政府のお雇いドイツ人医師の日記。日露戦争が頭に入る点でお勧め。日本ってこのころからアメリカ好きだったのか―。そして既にドイツは欧州で浮いてたんだな。大政奉還から日露戦争までは35年。第一次世界大戦にはあと10年。激動の時代って感じ。

(47) 茶の本(岡倉覚三/角川文庫):岡倉天心の方が通りがいいと思う。書いたのは岡倉天心ですが、原文は英語!欧米の知識層に向けて茶道(及び日本文化の神髄)を紹介するもの。海外に出ることで日本らしさが見えて来る、とはよく言われることだけど、確かに茶道の、或いは禅的な、簡素だけど質素じゃない、キラキラピカピカしてなくてさりげないけど安くはない、という価値観は日本人に向いているのかもしれない。要は無印良品的ライフスタイルってことよね(そんなこと言ってない!by 岡倉天心)。 飾り立てるセンスでは、どうせ欧米にも中華文化にも勝てないと思うので、MUJIを目指そうぜ、と思う今日この頃。

(48) 外套・鼻(ゴーゴリ):光文社古典で済み

(49) 旧約聖書 創世記(岩波文庫):聖書はいちおう持っている。欧州に初めて旅行した後で、ちゃんと読まないといかん、と思って買った。新旧つきで厚い。旧約部分だけって言っても何冊あるんだろ・・と思ったら、創世記だけだと文庫1冊だった。ヨセフの所までが創世記なのね。キリスト教の聖書でもあるんだけど、どうみてもユダヤ教にしかみえん。キリスト教徒の皆さんは、一回これを頭に入れてから、新約聖書で塗りなおすのかなぁ。混乱。

(50) 饗宴(プラトン):光文社古典で済み

大福もち(食品番号:15023)

再掲。

食品成分表の定義は、「もち米(もち粉)を蒸して搗(つ)いた生地であんを包んだものである。もち生地に他の原材料を混ぜたものは、豆大福、草大福、ごま大福等と呼ばれる。一方、あんは、小豆こしあん、小豆つぶしあんをベースに生鮮いちごや栗の甘露煮を加えた製品もあり、いちご大福、栗大福等と呼ばれる。本成分表では、もち生地のみの皮に、小豆こしあんのみを包んだ製品を対象とした」。

豆も苺も栗も入っていない大福を探すのが結構大変だったんだよ・・・。でもやっと近所で見つけた。中は残念ながら粒あんで、食品成分表の採用とは少し違いますが。
今では豆大福の方がメジャーなんだけど、でも昔はそうじゃなかったと思う。いつごろから豆大福ってできたんだろう・・・検索してみたけど、苺大福の元祖は出てきても、豆大福は出てこない。結構前からあったってことなのかな。

検索していて面白いことに気が付いた。「大福」だとほぼ豆大福が出てきちゃうけど、「大福餅」だと豆なし大福が出てくる。「豆大福餅」とは言わないんだね。

以前奈良に行った時に、「大福」という駅があって、ここが大福餅の生まれ故郷だったんだ!と思いましたが、そんなことはないらしい。

wikiによると、腹持ちがいいので腹太餅→太腹餅→大腹餅→大福餅、という変化らしいです。なるほど確かに似たような材料でも、おはぎは一度に複数個食べちゃうけど、大福は1個以上食べないもんね。1個でお腹いっぱいになるってことかな。

ちなみに奈良の大福の方は、「太腹」ではなく「大仏供(だいぶく)」が語源なのだそうだ。wikiには書いてないけど、ここに書いてあった。
縁起がいい字に変えちゃった、と言う点では大福もちと一緒ですわね。

2017年10月22日

やっぱりね。

自民党が圧勝するだろうとは思ってたけど、投票率がここまで低いとは。そりゃ台風で選挙どころじゃないってのもあるだろうけどさ。AJ自身は、たまたま休日が晴れ間に当たったので、さっさと不在者投票を済ませてきました。ネットで投票が可能になるとこんな時にも便利なのにね。
立憲民主党の躍進も想定内。投票率がここまで低いと事前の読み通りにしかならん。選挙速報見ててもちっとも面白くない・・・


安倍政権は安泰で、モリカケは闇の中、憲法改正も消費増税も決まりだな。自民党はしばらくのんびりできるが、希望の党はどうなることやら。今更分裂してもねぇ。立憲民主党も再編必至だしなぁ。ま、野党がどうなろうと大勢に影響はないんだけど。
個人的には、タカ派過ぎる小池さんに人望が集まるよりは、もう少しリベラルなスター政治家に登場して欲しいので、これはこれで良かったかな、って感じ。

今回は新区割りで大変という話は聞いてたのだが、AJ自身が所属する東京15区は江東区全域で昔と同じなので、他も大体そうなんだろうと思っていた。区=選挙区になったのは東京ではここだけだったのね。びっくり。一票の重さが都内では一番重いぞ。えっへん。(威張るなって)

しかしとにかく投票率低すぎだろ。みんな参加しようよー。ぶつぶつ。

2017年10月15日

選挙の季節となりました

来週は衆院選挙ですねー。今のところやっぱり自民党が有利そうだが、小選挙区は開けてみないとわからない所もあるからなー。

民進党が希望の党に入れてもらったのはそんなに悪い選択でもなかったと思う。
都議選の様子を見てても、あのままではジリ貧だったもの。まずは当選しなくては、という気持ちは分かる。民進党はもともとリベラル寄りの保守派と保守寄りのリベラル派の、似て非なる構成員で出来た日和見政党だから、 希望の党の主張からそう遠いわけでもないし。

そんな民進党に「踏み絵」を持ち出した小池さんの主張も、そんなに悪くないと思う。
まずは当選と言っても、当選がゴールではなく、当選してから何するかがポイントなのであって。先のことを考えたら、主張が違いすぎるメンバーは一緒にいたくない。感じ悪く見えても、ここで筋を通しておくのは正しいと思う。ま、弱いものイジメに見えたのは確かだけど(笑)

結果として野党(というか反与党)の票が割れて、結局自民党が当初の思惑通りに単独過半数、となるんだろうけど、受け皿さえ整えばどうなるかわからない、というのは都知事選や都議選で証明されているわけだし。

躍進が期待されている、立憲民主党。まず名前がレトロでいいと思う。幸せだった時代の「民主党」に、「立憲」を被せただけというのもわかりやすい。踏み絵が踏めなくて弾き出されたボク達、て感じが判官びいきを誘いますなぁ。比例区でどのくらいの票が集まるかが見ものだな。スター選手は一人もいなくても(失礼な)、反与党という雰囲気だけでどの位行けるものなのか。

というわけで来週日曜は選挙速報を見るのに忙しいのでブログ更新はありません。予めご了承ください。(誰も気にしてないって)

2017年10月13日

汁粉(食品番号:15139-40)

2015年版で新たに収載されたお汁粉。こしあんと粒あんの2種類が採用されています。
食品成分表の記載は以下の通り。「新たに収載した『しるこ』は、『おしるこ』とも呼ばれる。小豆に砂糖を加えて煮た汁に餅、白玉団子、栗等を入れるのが一般的である。関西では、こしあんを用いたものを『しるこ』とよび、粒あんを用いたものを善哉(ぜんざい)と呼ぶ。収載食品は、餅や栗を入れない『しるこ』である。」
栗はともかくとして、お餅も白玉も入らないお汁粉なんて食べたことないですけど。まぁいいか。

成分表の言うとおり、関西では汁粉=漉し餡のお汁粉を指すのですが、関東では漉し餡も粒あんもどっちも「お汁粉」と呼びます。区別できなくて紛らわしいじゃないか?ちゃんと呼び分けているから平気。

漉し餡のお汁粉は「御膳汁粉」(ごぜんしるこ)。お金持ち?のご膳に出す、手のかかった高級品って感じでしょうか。「家庭でできる和洋菓子」によると、御膳汁粉はこしあんから作ります。つまり、小豆からまず漉し餡を作って、それをお汁粉にするわけね。作り方を見ると、普通の餡子より多少水分が残るくらいにした漉し餡を、同量位のお湯で伸ばして、片栗粉の水溶きを入れると書いてある。同量もお湯を入れたらサラサラし過ぎる気がするんですけど。確かに画像検索するとサラサラに見えるお汁粉がかなり多い。ねっとりの方が美味しいのにぃ。
写真は梅園の御膳汁粉。お箸を入れると跡がしばらくうっすら残る位にねっとりでアチチです。美味しいよう。

粒餡のお汁粉は「田舎汁粉」。写真は同じく梅園のもの。

田舎汁粉には小倉汁粉という別名もある、と思ってたんだけど、「和洋菓子」の見解は異なり、小倉汁粉は漉し餡で作る御膳汁粉に煮た小豆を入れる、という手の込んだものになっています。なるほどこれは御膳汁粉と田舎汁粉のいいとこどりになりそうだな。


AJ自身は圧倒的に田舎汁粉の方が好きで、毎年鏡割りの日に作る(って言っても缶詰を温めて焼餅を入れるだけだけどさ)のも田舎汁粉の方です。ウチのお汁粉もここに写真をアップしておこうっと。豆が違うのかずいぶん梅園のとは色が違うな。いいけど。

関西では、田舎汁粉(粒あん汁粉)のことを「ぜんざい」と呼ぶ、と成分表には書いてあるのですが、関東で「ぜんざい」と呼ばれているのは微妙に別の食べ物だ、ということも記載して欲しかったな。
どう違うのか?それはまた梅園で食べて来るから待っててね。

2017年10月8日

冬物シーズン到来

今度の連休は良い天気♪
扇風機やクーラーに続いて、夏物もがんがん洗って、気分はすっかり冬支度(早いよ)。
麦茶も素麺も終わった。あとはクリーニング屋に夏物を持っていけば完了だ。

先日スーパーに行ったら、店内アナウンスが「お正月の準備はお済みですか?」と言っていた。
えっ何かの間違いでは?と思ったんだけど、お節の予約の宣伝だった。
そんなに早く準備しなくても、と思ったのに、なんだかついつい乗せられて、100円ショップで来年のカレンダーを買ってしまった。ほんと鬼が笑うよなー。

2017年10月3日

マロングラッセ(食品番号:15117)

秋は栗の季節ですねー。というわけで、やっと登場のマロングラッセ。秋にならないと売ってなかったんだもんよー。

近所のKALDIで見つけた。わかりにくいが、一粒ずつ真空パックの個包装されているのだ。ツヤツヤ、ベタベタ砂糖掛け。バニラと洋酒の良い香り。

こんなでいいんだよね、と念のため画像検索してみた。概ねこんな感じなのだが、ところどころに砂糖が析出して白くなっているタイプのものがある。

うーむ、もしかしてあっちが正しいのではないか?
だってグラッセって「氷」って意味だったような。だからマロングラッセって砂糖が白っぽく見える、「霜降り栗」が正しいのかなぁ。

でもwikiのフランス語/イタリア語版共にツヤツヤ栗が採用されている。
霜ではなく、ツヤツヤする感じこそが「氷」ということなのかな。
料理名で「グラッセ」と検索すると、人参のグラッセが最上位に出て来る。よくステーキに付いてくるアレね。人参のグラッセは、ツヤツヤするけど霜降りではないもんな、マロングラッセもツヤツヤが正統派なんだろう、たぶん。

食品成分表の定義は、「鬼皮をむいて煮た栗から渋皮を取り除き、濃度の低い砂糖液から高い液へと順次浸漬し、艶(つや)出し糖液を掛け、加熱乾燥したものである」。
ふーん。こうしてみると甘納豆と作り方が似てるな。

マロングラッセって日本ではそんなにメジャーなお菓子でもないと思うんだけど、食べたことない人は少ないのかな。AJの認識としては、昔、お歳暮でもらったことのあるお菓子、って感じ。自分で買ったのは初めて。それでも、そうそうこんな味だったよ、とは思った。
美味しいとは思うが・・・天津甘栗の方が好きかも(笑)。

2017年10月1日

2017年も残り25%

先週の連休に風邪を引いたかなと思ったんだけど、つい油断したのか、月曜からどんどん悪化して久々に本格的な風邪となりました。水曜日に抗生物質を病院で出してもらって木曜から着々と改善。今は咳もほぼ収まりました、やれやれ。

月掃除はなんとか晦日に追いついて予定通りの進捗です。
食品成分表は9月に入って足踏みが続いていますが、まぁでも今年中には一応の完了になる見込み。10/1現在の進捗率は88%です。
読書メモは8月にサクサク進んでこれなら、と思ったのだが、今月に入って1タイトル5冊が登場してまた足踏み。10月中には50タイトル完了すると思うが・・2年がかりになりそうだな。いいけど。別に予定通りに進まなくても、誰が困るわけでもないし。月掃除と違って自分が困るわけですらないもんな。

ま、進捗にしばられず、しかし目標は忘れずに進みたいと思う今日この頃。
とりあえず、扇風機は今日中にしまわないとな・・・(笑)


2017年9月18日

痛風の薬(2) 尿酸生成抑制薬

忘れててだいぶ間が空いた(泣)。
痛風のお薬の1番目=尿酸排泄促進薬については前回書いた。
2番目が尿酸生成抑制薬。2番目にしたけど、現在の第一選択となってるのはこっちだと思う。

尿酸の生成自体を抑制するので、尿酸排泄促進薬と違って、尿酸が排出され過ぎて尿路結石になってしまうという心配はしなくて良い。でも、既に血液中に漂っている尿酸については何もしないわけなので、数値があまりに進んじゃった人にはこれだけじゃダメってことかな。

薬の名前でいうと、アロプリノール(商品名:ザイロリック他)とフェブキソスタット(フェブリク)。
フェブリクは痛風発作の誘発も心配しなくていいようで使いやすいみたい。よく見かける。
でも痛風の薬っていうとアロプリノールって印象あるな。昔からある薬だからかな。

2017年9月12日

五平餅(食品番号:15123)

薄皮菓子パンの収載にも驚いたが、五平餅にも驚いた。笹団子はまだわかるけど五平餅って。長野では日常的な「和菓子」なんですか?本当かなぁ・・・

ぶつぶつ言いながら長野ショップ(銀座NAGANO)に出掛けた。五平餅はありますか?と聞いてみたら、冷凍のと常温(真空パック)のがあると言われた。通勤途中だったので常温の方を買って帰ってから気が付いた。あれーこれ蕎麦入ってるよー(泣)

食品成分表の定義は「新たに収載した『五平もち』は、愛知県、岐阜県、静岡県、長野県等の郷土料理である。炊きたての飯をつぶし細長く整え、たれ(砂糖、みそ。これにクルミやゴマ等を混ぜたものもある)をつけて火にかざしてあぶり固める」。あれ、長野は最後に出て来るんだな。てっきり信州名物だと思っていたぞ。wikiによると、中部地方の山間部の名物だそうだ。


本来はご飯(=うるち米)で出来ているべきところに、蕎麦の実入りでぷちぷちしている。かつ、細長いだけのわらじ型が一般的なのに団子を平たくつぶした形になってしまっているが、まぁ、こんな感じってことで(笑)。もっと一般的な五平餅に出会えたら別途更新しときます。
タレは砂糖と味噌味に黒胡麻が入っている。AJはお餅に味噌をつけて食べる=味噌焼きおにぎり風のものだと思っていたけど、甘味が強めで、大雑把にいうと甘辛の串団子な味がする。もちろん味噌と醤油の味の違いはあるんだけどさ。

さて五平餅。
五平さんという人が作ったんだろうと思っていたのだが、御幣に似ているからで本来は御幣餅なのだそうだ!本当かなぁ・・・。御幣って何かピンと来ない方も多いですかね。神社でお祓いの時にしゃらしゃら振ってくれるあれ。或いは、 神棚や鏡餅に取り付けられているヒラヒラ。
あれが五平餅に・・・見えませんけど。

ま、今でこそ単なる軽食だけど、お米の取れない山間部では、純白の白米もお餅も貴重品で、ありがたいものであったために、御幣に見えたのかもしれません。
待てよ、でもそんな有難い純白なものに味噌を塗るかなぁ・・・ま、美味しいからいいけど(笑)。
更に疑問なのは、なんでこれが食品成分表に収載されたか、だな。郷土色をもっと取り入れなさいという勧告でも出たんだろうか。謎。

2017年9月10日

柚餅子(食品番号:15037)

これも再掲。しかし未完(泣)。

そもそも私にとって「ゆべし」とは、東北地方の、四角くて胡桃入りで醤油味の腹持ちの良い和菓子で、あれを漢字で書くと「柚餅子」になると知ったのは、2012年に今週の和菓子でゆべしについて書いた時だった。

何が「ゆず」??とその時は思った。wikiには丸柚餅子に関する記述があって、ちょうど能登の丸柚餅子を食べた後だったので、あーあれがオリジナルだったのか、と思った。
つまり、元々は柚子をくりぬいた中に入れて作るもの(丸柚餅子とか柚子釜とかいう)で、→柚子容器に入れないもの→柚子を使わないもの(私の認識しているゆべし)という展開になったらしい。

これでいったんは納得したんだけどさ、「食品成分表のお菓子」として収載するにあたって、食品成分表の定義(2010年版)はこうなっていたのだ。
「 『ゆべし』は、砂糖液の中にもち米又はうるち米の粉、しょうゆ、柚子汁を加えて混ぜた生地を蒸した後、切り分けたものである。本編では、くるみ入りのものを対象とした」。
醤油と柚子の両方が入って、これは丸柚餅子を思わせる。しかし「切り分けたもの」だから丸柚餅子ではない。これ、どこに売ってるんだろう。

2015年版では微妙に記述が変わっている。
「『ゆべし』は、柚子(ゆず)の実をくりぬき、その中に果肉、もち米粉、うるち米粉、白みそ、しょうゆ、砂糖等を入れて蒸した丸ゆべしと、柚子の皮や果汁ともち米粉、うるち米粉、白みそ、砂糖等をまぜて蒸し、切り分けたものがある。クルミやゴマを加えた製品や柚子が入らない製品もある。本成分表では、くるみ入りのものを対象とした」。

丸柚餅子ではないことはこれでハッキリしたのだが・・・そんな柚餅子みたことないよう。

ネットで検索すると、どうも関西よりも西の食べ物らしい。四国とか中国とか九州とか。ネットにはあるんだけど、アンテナショップをハシゴしても見つからない。アンテナショップにないと物産展にもたぶん来ないんだよなぁ。いつか旅することがあったら気を付けておく。(泣)

食品成分表の柚餅子は見つからなかったけど、「求肥」について更新した際にはっ!と思ったことがあった。求肥の所にも書いたけど、求肥を使ったお菓子として「ゆべし」が登場しているのです。

食品番号15037(本項目)の「ゆべし」は、求肥には見えないけど、私が求肥のお菓子として写真を撮ったのは、柚餅(ゆうもち)。柚餅って柚餅子だったんだ!言われてみれば一字違いじゃん!
「柚餅」は鶴屋吉信の商品名だと思ってたんだけど、「ゆうもち」と読ませるのはどうも専売特許ぽい(検索結果から察するに)が、「ゆずもち」と読めば一般用語で、柚餅子と同義であるらしい。

柚餅タイプの柚餅子は島根ショップで見つけました。東北柚餅子と一緒に記念写真。
柚餅とそっくりタイプのもあったんだけど、東北柚餅子に近い四角いやつをセレクトしました。柚の皮入り。柚の香りが美味しかったです。

結局、食品成分表の柚餅子にはまだ出会えていないけど、とりあえず現時点での調査結果まで。ああくやしい・・・

2017年9月3日

若人のための100冊(4)

薄い本が多かった&他で読んでた本もあって、今回は1か月で7タイトル。再読も多かった。

(31) 空想より科学へ(エンゲルス/岩波文庫):これわかりやすいじゃん!共産党宣言より断然こちがお勧め。ユートピアンな社会主義から地に足のついた社会主義へ。目指すはサスティナブルな世界だったんだね。指摘は正しいが、大量消費社会をあきらめるのは難しいよう。

(32) 貧乏物語(河上肇/岩波文庫):貧乏な人たちのドラマかと思いきや、経済学の本。主にイギリスの論文の翻訳+考察。気持ちサヨクぽい。しかし、貧富の差を是正するために、まずはお金持ちが贅沢を自粛しましょうって。まぁでも、お金持ちはお金持ちらしく贅沢に金を使え!というよりはこっちの方が健全な気もする。

(33) 古代への情熱(シュリーマン):読み直す一冊で済み

(34) クォヴァディス(シェンキェヴィチ/岩波文庫):素直に面白かった。ネロによるキリスト教徒迫害物語。サンピエトロ寺院の成り立ちだ。これ地図が欲しかったな。タイトルに使われているクオヴァディスドミノは主よどこへ行かれるのか?の意味。しかしキリスト様はラテン語しゃべるのか?ヘブライ語じゃないのか?ローマでの布教はラテン語だったんだろうけど・・そこでパウロの登場なんだな。なんか今頃になっていろんな意味がわかってきた(笑)

(35) 武器よさらば(ヘミングウェイ):光文社古典で済み

(36) 真空地帯(野間宏/筑摩書房):ハードカバーで。太平洋戦争末期の兵隊さんの様子を書いたもの。戦地ではなく内地での待機の描写というのがAJにとっては新しかったです。息のできない真空地帯。金魚のようにパクパク。いかにもありそう。そして確かに終戦で終わった話ではない。

(37) 若きエルテルの悩み(ゲーテ/新潮文庫):100冊のタイトルはエルテルになってるけど、普通はウェルテルですね。新潮文庫もウェルテル。中学生位で読んだと思う。婚約者のいるロッテに恋してしまうウェルテル。お友達って言われてもねぇ。しかし死ななくてもねぇ。もっと早くに初恋を経験しておけば違う選択肢もあっただろうに。

(38) 羅生門・鼻・芋粥・偸盗(芥川龍之介/岩波文庫):芥川は全部読んだはずなんだけど、偸盗は初めてかも?読んだ記憶なし。泣ける話だった。全部王朝もの。しみじみとうまい人だなぁと思う。当たり前か。まあそうだよね。羅生門は特に絵画的。映画にしたくなる気持ちわかる。

(39) 萩原朔太郎詩集(三好達治編/岩波文庫):朔太郎詩集は確か新潮で持っていたので、知っている詩が多い。でも三好編良かった。「月に吠える」の白秋の序文がまたいいのだなぁ。序文が散文詩になっている。青空文庫にも入ってますので是非読んでみて。朔太郎と言えばやっぱりデビュー作の「月に吠える」なんだよなぁ。でも散文も好き。ここに「猫町」を入れてほしかったよ、三好さんよ。

(40) カラマーゾフの兄弟(ドストエフスキー):光文社古典で済み

2017年8月31日

錦玉糖(食品番号:15015)/錦玉羹

これも再掲。前回書いたやつはタイトルを「干錦玉/きんぎょく糖」に変更しました。

「錦玉糖」でGoogleするとたくさん出てきてたのはあっち(干し錦玉)だったんだけどね、食品成分表の定義は「寒天を水で加熱溶解した後、砂糖を加えて煮つめ、水あめを加え、型にいれて固めたものである」。これだとたぶんこっちだと思うのね。AJの認識ではこれは「錦玉羹」なんだけど・・・

両口屋是清の「沢の翠」
大雑把に説明すると、透明な羊羹。食べたことはなくても、見たことならあるのではないでしょうかね。
左写真は、両口屋是清の「沢の翠」。ハーフ羊羹位のサイズで売られています。

透き通った部分が寒天(+砂糖と水あめ)、そこに深緑の楓の葉っぱ型、薄緑と赤と茶色の長細い枝?茎?藻?を模した羊羹が浮いています。私は赤いのが金魚だとずっと思っていたけど・・・沢に金魚はいませんね。まぁとにかく涼し気な、夏の和菓子。

お店によってはもっと具象的な金魚や花が浮かんでいたり、羊羹と二層になっていたりする。これは見るからに竿菓子(=羊羹タイプ)ですが、上生菓子風というか、最初から一人分サイズにデザインされたものもあります。

ちなみに「琥珀羹」も同じ。
琥珀羹だと、琥珀色で中にいろいろ入れない(だって琥珀なんだから)けど、錦玉羹だと、にぎやかな飾りが浮かんでいる(だって錦の玉なんだから)、という感じ。実際にはシンプルなのに錦玉羹を名乗っている場合もあれば、逆のケースもあります。
そして、食品成分表もそうであるように、どうみても生菓子なのに錦玉糖とか琥珀糖という名前のものも多い。ま、食べ物の名前なんて、どっちが正解ってこともないんだけどさ。

錦玉羹/錦玉糖は夏にはよく見かけますが、その他の季節には激減します。錦玉羹はベタベタ甘いので、食べるなら初夏がお勧めかなぁ。

2017年8月24日

薬の外郎 内容編(1)

お薬の外郎は、今では仁丹みたいに銀箔が貼られているけど、昔はクレオソートみたいな丸薬だった。お菓子の外郎は黒糖味の黒みがかった色が、お薬に似ているから外郎と呼ばれる、という説もあるという話は、お菓子の外郎にも書いた。それはどうかなと思う。だって、外郎薬じゃなくても、大抵の丸薬は同じような色をしてるもの。「くすりもち」とかいう名前なら納得だけど。
外郎家が売っていたからお薬の名前もお菓子の名前も「外郎」になってしまったと考えるのが妥当だと思う。黒砂糖は明国経由でしか入らない珍しい色/味でもあっただろうけど。

お菓子の外郎の正しい名前は分からなくなってしまったけど、お薬の方は残っている。
外郎売の口上にも入ってるんだけど、その名は「透頂香(とうちんこう)」。

「香」?って思いませんかね。
これ本来は飲む薬ではなく、wiki(ういろう(薬品))によると冠の匂い消しだったのだそうで。
生薬は精油を含むものが多いから、香料と重なる部分は確かに多いんだよね。そして胃腸の不調や炎症の類は、香料の「すっとする」感じで治る(ような気がする)ことが多いし。
そして練香は丸薬に限りなく似ている。頼りのwikiに画像がないぞ。ええとね、丸い黒い粒で、こんな感じ(日本香道)。これをたぶん焚いて冠に匂いを移すんだと思う。

誰かがお香の筈の透頂香をうっかり飲んでみたんだろうか?弥次喜多じゃあるまいし。それとも日本では最初からお香ではなく、お薬として売り込まれたのか?
ま、冠の匂い消しでは京都はともかく小田原では売れないよな。鎧兜もくさくなりそうだけど、そこでお香を焚くのは関東武士としてどうなの、って気がするもの。そして江戸の太平の世には、鎧兜も要らなくなったし、飲み薬になるとは先見の明があったね、透頂香。


2017年8月20日

薬の外郎 歴史編(2)

本家の京都外郎家は「外郎」の名の通り(正確には、字の通りの中国の外交官ではないのだが)、対明貿易にも関わっていたのだが、小田原から明国は遠すぎる。たぶん小田原外郎家には外交官としての働きは誰も求めなかったんだと思う。小田原に根付いた時点で当人も薬屋(薬種問屋は含む)として生きていくつもりだったろう。

お薬(或いは香料)を売る相手として、京都ならお公家様がいるけど小田原(ていうか京都以外)にはいない。そもそも京都や大阪のような大都会に比べて、小田原(を含む関東)はお金持ちの数が圧倒的に少ない。セレブ相手の商売には不利なんだよね。

というわけで恐らく、小田原外郎家は早くから庶民を相手に商売を始めたのだと思う。

最初は「街道薬」として有名になった。
街道薬てのは、街道を通る人が買うお薬で、旅の友であり、お守りであり、そして何よりお土産としても通用するもの。軽くてかさばらないし、実用的でいいお土産だよね。
参勤交代の制度もあって街道インフラが整備され、平和な時代が続いてだんだん余裕も出来、江戸時代の中期以降は、庶民も旅ができるようになる。今でいうと世界一周みたいな感じかな。誰もが行けるわけじゃないけど、宇宙旅行ほど夢のようなことでもない。暇とお金があれば案外安全に旅ができる。
小田原は東海道五十三次の中でもかなり大きい城下町。京都まで行かなくても伊勢まで、或いはもっと手軽に箱根まで。小田原まで行くと江戸人が大好きな富士山もだいぶ近くに見えるしさ。
小田原ういろう本店は、今でも国道一号沿いに堂々としたお城を構えています。(本当にお城風なんだよう)。

これだけなら他の街道薬も負けていません。寺社のお薬もいろいろある。

小田原外郎がすごいのは、なんといっても歌舞伎の「外郎売」で売り出したことなのである。

お正月に見たブラタモリでは、初代團十郎が成田不動尊を売り出した話をやっていた。二代目を授かったことが嬉しかったのだそうだ。二代目は持病が治ったのがうれしくて、小田原外郎を勝手に売り込んでくれた、とういろう家は言っているが・・・PRを頼んだんだと思うなー。そりゃよく効いていい薬だと思ったから応じたのだろうけど。
外郎売は口上の面白さもあって爆発的なヒット。日本各地に外郎はあるのに、本家は京都なのに、「外郎=小田原名物」とみんなが思うようになった。これって昭和のTVコマーシャルにより、「ういろう=青柳ういろう=名古屋名物」と思われてるのと同じ構図よね。

小田原外郎は、東海道膝栗毛にも出てくる。お薬の外郎をお菓子の外郎だと思って食べてしまう話なのだが、そんなの間違えるわけないだろ!と思うから笑えるのであって、 両方の外郎を知らないと「ふーん?」で終わってしまう。それだけお薬もお菓子もみんなに知られていたってことよねぇ。

2017年8月13日

薬の外郎 歴史編(1)

「外郎」という名前が、お薬及びお菓子を伝えた中国人の役職名だった、という話はお菓子の外郎の所にも書いた。

wikiによると、その中国人は陳宋敬さんという人で、外郎というのは「外」が示す通り、外交官のことなのだそうだ。元から明に国が変わってしまい、外交官のコネを活かして博多に亡命。亡命先でしょんぼりと人生を終えた、のではなく、日明貿易に携わった。
外交官だった位だから、中国語は完璧だし、輸入するものの正しい産地や値段にも詳しかったんだろう。まがい物を高価でつかまされることが多かった日本人バイヤーにとって、頼りになる顧問だったに違いない。本人も自分の価値をしっかり理解していたのだろう、その知識を子供に引き継いだのだ。
で、二代目である陳宋奇さんも、「外郎さん」として頼りにされることになる。その評判は博多から都にも届き、室町幕府から是非京都に来てください!と招聘される。その子孫も「外郎さん」=「外郎家」と呼ばれるようになる。

貿易全体に関わっていたのだろうけれど、生薬(漢方薬の原料)は、本物を知らないと見分けるのが難しいし、適正な価格で買うのも難しい。その辺の雑草を「超高級品の朝鮮人参!」とか売りつけられても、本物じゃないから効かなかったのか、医者の診たてが悪いのか、判断に困るもんね。美術品なら、偽物でも安物でも、自分がいいと思って納得できる価格で買えばいいやと割り切ることも出来るけど、生薬ではそうはいかない。だから、生薬の輸入+お薬に調合して売る、を室町幕府バックアップの元、外郎家が独占的に行って好評を博した、のは想像に難くない。

が、問題は、なんで小田原?というところなのだ。
wikiにはムニャムニャと書いてあるけど、小田原外郎家と京都外郎家は血が繋がっているか不明らしい。小田原外郎家の元祖は、京都外郎家の家系図には出てこないってことだろう。実子を勘当したのかもしれないけど、婚外子とか丁稚とかが企業秘密を持って出奔したのかもしれない。
とにかく秘伝のお薬とお菓子の作り方等などを持参して、落ち着いた先が北条早雲の元だったわけだ。時は乱世の幕開け応仁の乱、室町幕府の崩壊も近い。
京都外郎家は、おそらく室町幕府と近過ぎたために、だんだん存在が小さくなっていく。それに比べて小田原外郎家は、北条家(後北条家)が五代で終わっちゃったあとも、豊臣家や徳川家に用いられ、元気に生き延びた。

しかしそれだけだったら、「権力者の御用達ブランド」で終わっていたよね。小田原外郎のエライところは、外郎薬って言ったら小田原!と一般庶民まで浸透させたことだ。さてどうやって?続きは次回。

2017年8月11日

唐饅頭(食品番号:15032)

こちらも再掲。

前回書いた時は、当初、四国名物の唐饅頭だと思って買ってきたのに、どうも違うことが分かって(あれはいわゆる饅頭とは違うしな)、更に「カステラ饅頭」との差が分からなくなって匙を投げたのだったが、その後の調査で分かってきた。たぶんわかった、と思う。

唐饅頭に対する食品成分表の定義は、「加熱した平鍋に置いた丸型、胴型等の枠型に、小麦粉、鶏卵、砂糖等を用いた生地を入れて焼き、あんを丸めてから扁平につぶして乗せ、さらに生地を入れて、ひっくり返し、型に接触している側面には焼き色がつかないように焼いたものである。本成分表の『とうまんじゅう』は四国地方の同名の菓子〔黒砂糖に擂り胡麻(すりごま)を混ぜたものをあんとしたもの〕とは異なる。収載食品は、小豆こしあんの製品である」。

唐饅頭は「家庭で作る和洋菓子」にも採用されていて、こちらには写真も作り方もあるから、確実にこれだ、という自信が今回はあるんだもんね。

こちらでございます。これは小田原のういろう(店名)で買った。
ちゃんと「唐饅頭」と書いてあるぞ。中身は小豆こしあんで食品成分表の定義ともぴったり。

「和洋菓子」のも同じで丸みを帯びた四角形。これを「胴型」っていうんだろうか?「和洋菓子」には「唐饅頭の型」と書いてあるので、典型的な唐饅頭の形のひとつではあるらしい。
和洋菓子の材料も「小麦粉、砂糖、卵」でばっちり。

よく似た和菓子に「今川焼」があるけど、今川焼は「鶏卵、砂糖を混ぜ、水に溶かした膨張剤、小麦粉を加えてこね、水を加えて混ぜ合わせた生地を、加熱した焼型に流し込んで、あんを入れ、別の焼型で後から焼き始めた生地とあんを挟むように合わせて、焼いたもの」なので、「膨張剤」の有無と、「別の焼き型で後から焼き始めた生地とあんを挟むように」が違うのである!

見た目はすごく似てて写真じゃわからないし、AJには食べてもわかる自信はないけど(笑)、人形焼きやもみじ饅頭は唐饅頭ではなく、今川焼の仲間に入るということが理解できた。

さて、wikiの唐饅頭の記述の冒頭に出ている、カステラ生地タイプの「唐饅頭」も箱根旅行でゲットしたきたぞ。wikiには「都まんじゅう」と書いてあるが、AJの認識は「都まん」。機械でガシャガシャ作られる。

箱根湯本の菊川商店で買った箱根まんじゅう。
店先にガシャガシャ動く機械がある。うまく写真撮れなかったけど、検索すれば出て来るので興味ある人は食べログへどうぞ。

中は白あん。
見た目今川焼風だけど、円筒型に生地を入れて焼く→餡子を載せる→さらに生地を載せて、型ごとひっくり返す。唐饅頭の焼き方に相違ない。

同じような饅頭が「カステラ饅頭」の名前でwikiに記載されている。説明文中に唐饅頭である、と書いてあるけど、食品成分表には「カステラ饅頭」と「唐饅頭」は別項目として収載されているので、話がややこしくなっていたのだ。wikiの「カステラ饅頭」=浜松銘菓 秋芳堂の松菱饅頭は、食品成分表の定義では、「唐饅頭」であり、「カステラ饅頭」ではありません。

ということで決着。 ああ、スッキリ。
じゃあカステラ饅頭とは何か?ひよこの類、という定義であっていたのよ、たぶん。詳細は「カステラ饅頭」で。

葛餅、葛でんぷん製品(食品番号:15021)

正しい「葛餅」こと関西くずもち。
食品成分表の定義では、「新たに収載した『くずもち、くずでん粉製品』は主に関西で流通し、『くずもち、小麦でん粉製品』は主に関東で流通している。砂糖入りのきな粉や黒蜜を付けて食べることが多い和菓子である」。

AJ自身も、くず餅=関東くず餅=あれで葛が使われている(昔は使われていた)と思っていたくらい、関東では見かけない葛粉の葛餅。奈良に行った時に食べた葛餅は、黒蜜が練りこんであって、(たぶん)、今回はもっと標準的なやつをアップしたいなぁ。あまり見掛けないけど、都内でも関西系の甘味処なら置いているだろうと思ったのに、検索しても見つけられなかった。
箱に入ったやつなら、奈良県アンテナショップには確実にある。日本橋高島屋の銘菓売り場でも売っているのを見つけて、ちょっと大きいけどこれ買えばいいか、と思っていたのだった。

ところが。
先日出掛けた箱根の旅館で、デザートに葛餅が出てきたのだった。ラッキー♪
じゃーん。これがいわゆる葛餅(関西くずもち)だよん。ひんやりでプルルンなのだ。黒蜜と黄粉という組み合わせは関東くず餅と同じ。

ちなみに高島屋で売っているのは、奈良の松屋本店の。 箱に入っている状態では、船橋屋のくずもちに似ているような気が・・・しなくもない。全然違うんだけど。
ちょっと量が多いなー、でも食べてみたいなー、という方は、奈良県ショップ(日本橋の奈良まほろば館)に行けば、カップに入った状態のも売ってたよ。 夏の間にどうぞ。

2017年8月5日

夏休み終わった

早めに取った夏休みは箱根に行ってきた。箱根は何回か行ったことあるけど、今回は二泊三日でのんびりめ。3日目は小田原見物もしてきて、お薬の外郎も買ってきたよん。お菓子の外郎については先ほど更新が完了しました。お薬の外郎については、もう少し調べてから医療用語の方で取り上げる予定。他にもいくつか和菓子をゲットしてきた。(何しに行ってんだか)

箱根は日帰りでもお泊りでも行ったことあるんだけど、箱根湯本に泊まったのは初めて(たぶん)。箱根湯本って玄関口だと思ってたけど(確かに玄関口なんだけど)、「湯本」というだけあって、ここのお湯いいじゃんと思った。湯本までなら近いので、何も登山列車とか乗らなくても、温泉行くだけなら湯本で十分な気がする。まぁ近すぎてリゾート感には欠けるかもだけど(笑)。

小田原は外郎を買うのがメインの目的で、小田原城公園には行ってみたけど、天守閣に登ってもいない。 でもいい公園だった。公園の中に市立図書館があって、いい感じに古びた図書館で好感が持てた(褒めているつもり)。
それに比べると同じ公園内にある報徳二宮神社は、併設しているカフェ群(正式名称:報徳の杜。最近できたらしい)が無駄に今風にお洒落で感心しない。こちらは小田原市の持ち物ではなく、神社が経営しているようだけど。お店はもっと増やす予定のようだった。神社がお洒落になってはいけない、という筋合いはないけど、なんだかなーと思った。

まぁでも小田原はいい街だなと思った。お魚もかまぼこも美味しいし、小田原提灯・・・には用がないけど(笑)。宿場町らしい陽気さみたいなものがある。
次に行くときは、小田原でご飯食べて、箱根は湯本で温泉だけ満喫ってのもいいかも、等と夢想する今日この頃。

飴玉(食品番号:15041)

再収載。
以前書いた時には悩んだ末に、「AJのイメージする『和菓子の飴』は、透明ではなくて白っぽいもの。わかりやすく言うと、金太郎飴みたいなやつ。 有平糖とかべっこう飴は透明だけど、これらは南蛮由来ていうかキャンディ由来な気がする。『和菓子の飴』に、こういうのを選んではいけないと思うのね」、と思って金太郎飴風を載せたんだけど。

食品成分表の定義は、「砂糖と水あめを主原材料として煮詰めたものである。使用する副原材料により、種類が多い。砂糖以外の甘味料を用いた製品も多い。本成分表では、砂糖と水あめを用いる最も基本的な配合割合のものを対象とした」。

ううう。砂糖と水あめだけって言ったら有平糖よね、有平糖で飴玉と言ったら榮太樓の梅ぼ志飴よね、というわけで買って来ました、梅ぼ志飴。

梅ぼし飴って梅干し入ってるじゃない?と思う人が多い気がする。
榮太樓の「梅ぼ志飴」は、「梅干し飴」ではありません。梅干し入ってないし、梅干し味でも梅味でもない。単なる砂糖味。
何で「梅ぼ志」かっていうとー、赤くて三角ぽい形が梅干しに似ているからって、江戸っ子が勝手に「梅ぼし飴」と名付けてしまったのだそうだ(by 榮太樓)。形が似てても、味は全然似てないよ!ってところが逆に江戸っ子のしゃれっ気というか悪戯心だったのかね。

有平糖は南蛮由来です。金平糖と同時期に日本に入ってきたと言われている。普通有平糖っていうと飴細工をイメージするけど、飴細工のことを「飴玉」とは言わないもんね、梅ぼ志飴なら飴玉でしょ?

AJは榮太樓の飴では、かつぶし飴が一番好き。鰹節の形をしている飴だけど、もちろん鰹節は入っていません。黒糖味だよ。昔は引き出物とかで良くもらったのだが、今は飴とか砂糖とか配らなくなったよね。

くずもち、小麦粉でん粉製品(食品番号:15122)

2005年版で新たに収載されたくずもち。

食品成分表は正確には、「くずもち<葛餅>、小麦でん粉製品」という記載になっているのだが、小麦粉製のを「葛餅」とは書かないんだよ、さすがに。
「くず」餅と平仮名で書くか、「久寿餅」と当てる(川崎大師系)。

写真は亀戸名物 船橋屋の「くず餅」の盛り付け例。三角っぽく切ってあるのがお約束。

葛粉を使った葛餅のように透明ではなく、白こんにゃくのような薄灰色で、モチモチ弾力はありますが、葛餅のモチモチプルルンとは大分違って、ねっとりベタベタしたモチモチです。

パッケージを開けたところ。黒蜜と黄粉付き。
添付された説明書の冒頭を引用すると、
「厳選された小麦粉を仕込み水で練り、樹齢を重ねた杉の大樽に寝かせ待つこと450日。自然発酵した小麦澱粉粉を蒸し上げたくず餅は、ほのかな香りと酸味、しなやかな食感が特徴です」。
食品成分表の解説には、「『くずもち、くずでん粉製品』は主に関西で流通し、『くずもち、小麦でん粉製品』は主に関東で流通している。砂糖入りのきな粉や黒蜜を付けて食べることが多い和菓子である」とさらりと書いてある。
間違ってはいないのだが、これだと「葛粉」と「小麦粉」の違いだけに思えてしまうよね?そうではなくて、船橋屋の商品説明にあるように、「自然発酵した小麦粉澱粉を蒸し上げた」の所がポイントなのだ。こう見えても発酵食品なんですぜ!関西くずもち(葛餅)とは全然違う食べ物なのだ。

当初は葛粉を使った発酵食品で・・ということでもなく、最初から小麦粉だったらしい。なんで「くず餅」という名前にしてしまったのか謎。葛餅に似せて作ったにしては違いすぎ。「葛」と関係ないなら、「屑」に通じる「くず」餅という名前を普通は付けないと思うんだけど。
関東以外の人(特に関西人)が、何これ!と驚愕するのは無理もない。しかし関東人の多くはこのくず餅しか知らないのだよ。

AJにとっては、亀戸天神土産なんだけど、川崎大師と池上本門寺と亀戸天神の3つが有名どころであるらしい。寺社の門前で食べる名物ってことね。少しは日持ちするので昔からお土産向きでもあったんだろうな。
あまり一般的な和菓子とは思えないんだけど、「自然発酵した小麦粉を蒸し上げた」のは、他の和菓子とは大きく異なるので、食品成分として考えると収載する意味はあるのかもしれない。

それ食べたことない、という方は、東京のデパートならほぼ船橋屋は入っているので食べてみてね。感動の美味しさ・・・かどうかはともかく(笑)、独特の味がします。

2017年7月30日

若人のための100冊(3)

前回読書メモを書いてからもう3か月経ってるのか―。若人のための100冊、半年以上経って1/3しか終わらないんじゃ、今年中には絶対終わんないな。いいけど。今回は割と当たりが多い10タイトルでした。

(21) ハムレット(シェイクスピア)→光文社古典で済み

(22) フランクリン自伝(ベンジャミン・フランクリン/中公新書):20代までなら読むべき本。おばさんには偉人過ぎて参考にならん。でも見える化と振り返りは大事だと思う。フランクリン手帳ってこれが元なのかー。実際にはだいぶビジネスに特化したものになってしまっていて、オリジナルの思想とは離れてしまっているけど。

(23) 共産党宣言(マルクス・エンゲルス/講談社学術文庫):読みにくい。何言いたいのかよくわからんぞ。おまけに付いている「暫定総評議会の代表者たちへの諸指示」の方が面白い。資本主義が共産主義に勝ったというよりも、共産主義側の主張に歩み寄って今の資本主義があるんだな。

(24) ソクラテスの弁明、クリトン(プラトン/角川文庫):「ソクラテスの弁明」の方は光文社文庫で済んでいたので、クリトンだけ読んだ。正確には、角川文庫版は「クリトーン」。ソクラテスも「ソークラテース」と間延びしていてなんだか無駄に可笑しい。亡命を勧める友人クリトンを説き伏せるソクラテス。悪法も法なり。

(25) 罪と罰(ドストエフスキー)→光文社文庫で済み

(26) 富嶽百景 走れメロス 他8編(太宰治/岩波ワイド文庫):他8編てなんだろう?と思いながらこのまま検索してみたら、岩波の井伏鱒二選を指すのだとわかった。井伏のあとがきもあって◎ 東京八景だけ読んだ記憶なし。太宰とはこんな人、がイメージ出来る選ではある。なんで「待つ」を入れてくれないかな。

(27) 藤村詩抄(岩波ワイド文庫): 新潮かなんかで持ってたはずなのに有名なやつ以外は覚えなし・・・和歌っぽい七五調の詩。

(28) アンデルセン自伝(講談社):ハードカバーで。いわさきちひろの挿絵が◎。24歳で大学を出るまで。本当は42歳まで版と67歳まで版があるらしい。才能はあるけどちょっと困った人だな、薬飲んだ方がいいんじゃないかな。でも才能あるんだからそれでいいやね。理解者が周りにいて本当によかった。

(29) ジャン・クリストフ(ロマン・ロラン/岩波文庫):ちょっと大作過ぎるよ。それに翻訳が変で気になる。「-してる」とか「疲れさす」とか。誰か直してやれよ。ノーベル賞受賞作。作品というよりロマン・ロランの生き方に対する受賞かもしれない。ドイツとフランス、イタリア、スイス。国境はあるけどあるようなないような。戦争を潜り抜けながらの文化人の交流、イメージモデルはベートーヴェンだそうな(ジャン・クリストフはドイツ人)。フランス人(作者)は自国の音楽に劣等感があるような気がする。最後の方のグラチア(イタリア人)との大人の恋愛は素敵だけどちょっと悲しい。ありがちな友情。これで良かったのか。良かったんだろうな。しかし、フランスとドイツはヨーロッパを担う両翼という記述は現在を象徴していて素晴らしい。イギリスはやっぱりヨーロッパじゃないのなー。出ても来ないよ。それはとにかく長いよ(感想も長いよ)

(30) トニオ・クレエゲル(トーマス・マン/新潮文庫): 「ヴェニスに死す」の若者(中年?)版。こっちは終わりに救いがある。憧れの対象が同年代の少年少女なので分かりやすくもある。でもヴェニスの方が好き。マンは旅行好きなんだな。考えてみるとみんな旅行の話ばっかり。

2017年7月23日

痛風の薬(1) 尿酸排泄促進薬

痛風というか、高尿酸血症の治療薬は大きく分けて3種類。

そのうちの一つが尿酸排泄促進薬。いちばん強力。
尿酸の排泄を促進する薬・・・ってそれは見ればわかるがな。

血液中の尿酸(とか)は、尿細管(腎臓の組織の名前)である程度は漉しとられて血液中に戻され(再吸収)、残りが尿の中に排出されるんだけど、この尿酸の再吸収を邪魔する=尿酸排泄を促進する。

血液中にあった尿酸がどんどん出て行って、めでたしめでたし!と思いきや。

一つのリスクは、急激に血中尿酸値が下がるので、尿酸の結晶化=痛風発作を起こす場合がある。
・・・なんで?尿酸値は下がっているのになんで?と思うかもしれないが、尿酸に限らず結晶化というのはそういうものなんだな。一定の溶解度を超したらそこでいきなり結晶になるわけではなく、過飽和状態で安定している場合がある。急激な濃度低下(ていうより濃度勾配かな?)は、目的通りに尿酸値を下げたにもかかわらず、虎に咬まれたような痛みを引き起こす・・・
治療しなければ良かったのに!と思うかもしれないな。でも、いつ痛風発作が起きてもおかしくない状態だったからそうなったのであって(医療者側の言い訳)。尿酸値は下がってるからね。

もう一つのリスクは、尿の中に大量の尿酸が出ていく=尿中で結晶化しちゃう場合がある。
尿中で結晶化しても、痛風発作にはなりませんが、結石になる。尿路結石というのはまた、猛烈に痛いのだった。生物は複雑だ、効けばいいというものでもないのね。

お薬の名前でいうと、ベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)、プロベネシド(ベネシッド)。前者の方がメジャーな気がする。

2017年7月17日

揚げパン(食品番号:15125)

山崎ミニパンシリーズに加えて、2015年度版で新たに収載された菓子パンは「揚げパン」。

・・・給食でしか食べたことないんですけど。

どこで売ってんだろうとネット検索してたんだけど、先日、山崎のクリームパンを買いにデイリーヤマザキまで遠征したら(近所のスーパー3軒回ったけど、クリームパンはみんなPascoだった)、なんとデイリーヤマザキのインストアベーカリーで揚げパンを発見!

揚げパン食べるの給食以来だよー。
食品成分表の定義も、「学校給食用の揚げパンである。砂糖入りきな粉、砂糖入りココア、砂糖入り抹茶をかけて提供される場合もあるが、揚げパンの成分値のみを収載した」。
どうも砂糖を掛けていない状態の成分値であるようだ。砂糖を掛けてない揚げパンなんて食べたことないけど。

久しぶりに食べた。昔からこんな味だったと思うが。
・・・甘い。体に悪そうな味。不味いとまでは言わないが、子供の頃あんなに楽しみにしていたほど、美味しいものではない。ジャンクフードていうか、昭和の味だね。
こんな体に悪そうなものが今でも変わらず給食に出てるのかね。ま、毎日出るわけじゃないだろうからいいのかもだけど。AJは二度と食べられなくなっても後悔しませんね。こんなの食品成分表に入れてあげなくてもいいんじゃないかと思うのだった。

痛風の原因物質=尿酸 とは何か

「高尿酸血症」=血液の中に「尿酸」なる物質が多く含まれている、というのは漢字を見ればわかる。「尿酸」なる物質は、尿の中の酸性の物質なんだろうな、というのも漢字を見ればわかる。すると、本来は尿の中に排泄されるべき尿酸が、うまく排泄できなくて血液中に残っちゃっているから高尿酸血症になるわけだ、というのも容易に推測できるし、この推測で概ね合っている。

でも、尿酸って何なの?というのは案外知られていないのではないか。AJ自身は「尿素」とごっちゃになっている部分があって、ちょっと混乱してました。ちゃんと整理する。

ごっちゃになっていた「尿素」は尿に含まれる。ていうかたぶん、排尿は尿素を排出するのがメインのお仕事なんだと思う。栄養分に含まれる窒素の要らない分をヒト(ていうか脊椎動物)は、尿素として排出する。より正確にいうと、最初はより単純なアンモニアNH3が出来て、尿素回路という手順を踏むことで尿素CO(NH2)2という安全な形になり、血管で運ばれて腎臓に集められ、腎臓から尿の中に排出される。

「尿酸」は「尿素」とは関係ないけど関係ある。
鳥類や爬虫類においては、脊椎動物の「尿素」の役割をしているのが「尿酸」。つまり、鳥とかは、要らなくなった窒素を尿酸の形で尿(とか)の中に排出しているんだな。

ヒトの場合、尿酸は窒素の排出には使われてない。単にプリン体の代謝物である。

プリン体とは、カスタードプリンとは何の関係もなくて(そりゃそうだ)、核酸の一種。核酸とは、字の通りで細胞の核に含まれている酸。DNA/RNAと言った方が分かりやすいよね。核酸の内の半分は「プリン」と呼ばれる二つ輪っかの分子構造を持っているプリン体(グアニン、アデニン)で、残りは「ピリミジン」分子構造を持っているからプリン体とは言わない。

プリン体はどこから来るのか。食べたものから来るのが2割、と言われている。残りは体内で作ったやつが要らなくなった(使われた)もの。
昔は帝王病と言われてたくらいで、王様とか貴族様とかに良く見られるけど、一般平民はかかりにくい病気=贅沢な食事が原因と考えられていた。今では2割しか関係ないとわかって疑問符が付いている。でも栄養状態が良くないと患者が少ないことは分かっている。贅沢かどうかは別として「毎日ちゃんと食事する」のとアルコールを日常的に飲む、のが良くないんだろうね、たぶん。
もちろん、食事とは全く関係なく、遺伝的に尿酸を作り過ぎちゃう/尿酸を排出しにくいという場合もあって、日本人では後者が多いと言われている。

男女差がある病気で、男性がかかる率が断然多い。女性ホルモンが関係していることが分かっている。だから女性ホルモンが出なくなる(=閉経する)と女性でも高尿酸血症になりやすくなるわけだけど、今までの蓄積が違うから、痛風発作まで行きにくいってことなんだろうな。

さて、これで痛風の原因は頭に入ったぞ。次はやっと治療薬だ。

2017年7月16日

今夏のお買い物完了

お気に入りだったお洋服のお店がちびサイズから撤退してしまった話は前に書いたけど、同じくお気に入りだったイッタラの銀座店が先週金曜日から閉店セールをやってるのを発見!なんとなんと。閉店するならするって言ってよう!
ついこの間、初めてのお買い物をしたばかり(それまではウィンドウショッピングしかしてなかった)。閉店セールで買えば2割引だったのに!7/1開始の夏のセールではお目当ての品が対象にはならなかったことをチェックした上で買ったのに、2週間後に全品割引対象になってしまうとは。く、悔しい。もう少しだけ待てば良かった・・・とはいっても、そう高い買い物ではないからいいんだけどさ。

今期のお買い物の仕上げに買ったのは、Kartioのコバルトブルーのグラス。以前見掛けた時に素敵だなぁと思ったんだけど、あまりに濃い色で飲み物が美味しそうに見えないよね、とパスしたのだった。そう思った人が多かったのか、あっという間に廃番になった。
あれキレイだったよなぁ・・・と思っていたら、なんと今年Suomi100(フィンランド建国100周年記念)で期間限定復刻になった!買っちゃおうかな、買っちゃおうかな・・・買っちゃう!と買ったのだった。

おうちに連れてきて使ってみると、やっぱり飲み物が美味しそうには見えない。水を入れても美味しそうには見えない。グラスじゃない使い方をすればいいし、と思って買ったんだけど。

ところがところが。
飲み終わりにグラスを傾けた時に目に映る、グラスの底の美しさと言ったら!
飲み終わったグラスは普通、汚れちゃった食器→早く片付けなきゃ、って感じだけど、色が濃いので飲み終わっても抜群の存在感はそのまま!そして何より飲みやすいんだよ。これで飲むと美味しい!!(美味しそうには見えないんだけど)
結局毎日こればっかり使っています。2割引にならなくても、良い買い物だった。
ここにアップしようと写真を撮ったんだけど、私の腕ではこの美しい色が出ない。ピントを合わせると露出補正されちゃうようで、実際よりもだいぶ薄い色にしか映らないのでもうあきらめた。「Kartio コバルトブルー」で検索するとプロの画像が出てきます。気になる方はどうぞ。

あんまり気に入ったので、次の機会には透明なKartio買おうかな、と検討中。閉店セールでは買わない。今期の予算はもう使い切ったんだもん。

2017年7月11日

チョコパン、薄皮タイプ(食品番号:15131)

薄皮タイプの最後はチョコパン。山崎ミニパンは定番商品として他に、白あんとピーナツクリームがあるのだが、つぶあん・クリーム・チョコがトップスリーであるらしい。写真もそんなだし。

 チョコパンはチョココロネと並べて写真撮っても仕方ないと思ったので、単独で。「チョコパン」と言ってもチョコが入っているわけではなく、チョコレートクリーム(正確には、チョコフラワーペースト)が中に入っている。
・・・私の写真ではこしあんに見えるな。チョコクリームなんだよう。

チョコレートは好物のAJですが、考えてみるとチョコクリームには興味ないらしい。薄皮チョコパン買ったの初めてだ。チョココロネも滅多に買わないしな。初めて食べてみてもやっぱり、チョコパン<クリームパン<<あんパンの方が好き。

しかしなんで薄皮シリーズが食品成分表に収載されたんだろ。皮と中身の比率が違うだけの薄皮シリーズよりも、もっと違うやつを収載して欲しい気がするんですけど。ぶつぶつ。

2017年7月9日

クリームパン、薄皮タイプ(食品番号:15130)、カスタードクリーム(同:15138)

薄皮あんぱんに続いて、薄皮クリームパン。
クリームパン買うのも久しぶり(前回クリームパンについて書いた時以来だと思う)だが、薄皮ミニシリーズのクリームパンは、もしかしたら買うの初めてかも。だいたいあんパンを買ってしまう。

外観はどの薄皮パンも同じようなので、普通のクリームパン(山崎)と並べた断面図をパチリ。
あんパンの時の方が違いが分かりやすかったかな・・・
餡子ほどじゃないけど、クリームもミニパンと普通パンでは違う。普通パンの方が心持ちとろっとしている気がする。ミニパンはバニラの粒々が入っていて香りも強い。どっちが美味しいかっていうと・・・AJはミニパンのクリームの方が美味しいような気がする。匂いに引っ張られているだけかもだけど。

中に入っているのは「カスタードクリーム」なのですが、食品成分表2015年版では、「カスタードクリーム」も別項目として収載されています。

「新たに収載した『カスタードクリーム』は、洋菓子の基本のクリームである」。ここまではいいんだけど、「一般に鶏卵や油脂の少ないいわゆるフラワーペーストが用いられ、バニラの風味をつける。ホイップクリームと異なり加熱して作るので日持ちする」。

うーん・・・これってちゃんと意図が伝わるのかなぁ。混乱を招くだけのような気が。

「カスタードクリーム」は、wikiにも書いてある通り、カスタードのクリーム。「洋菓子の基本のクリーム」の一つで、「加熱して作る」ものです。ですが、普通のカスタードクリーム(フラワーペーストじゃないやつ)は、ホイップクリームと同じくらいしか日持ちしません。当日かせいぜい翌日。

「フラワーペースト」というのは、フラワー(小麦粉)のペースト(糊状のもの)で、「小麦粉、澱粉、ナッツ類もしくはその加工品、ココア、チョコレート、コーヒー、果肉または果汁、いも類、豆類または野菜類を主原料とし、これに砂糖、油脂、粉乳、卵、小麦粉などを加え加熱殺菌処理をしてペースト状にし、パンまたは菓子に充填または塗布して食用に供するもの」(食品衛生法の定義)。
こちらは定義を見ればわかるように、カスタード味以外のものもあるけど、元々はクリームパン用に開発されたもののようです。

「フラワーペースト」は食品衛生法の定義だからわかりやすいけど、「カスタードクリーム」の方は、一般名詞なので、「カスタードクリーム」と商品に記載されていても、それがフラワーペーストのカスタードクリームなのか、そうでないカスタードクリームなのかはわからない。日持ちが長くて、常温のケースに置いてあれば、間違いなくフラワーペーストだけど、フラワーペースト使っていても、わざと冷蔵ケースに入れて、本日中にお召し上がりください、って書いておくかもだしなー。
食べればわかる、と思ったんだけど・・・AJには自信ありません。薄皮ミニパンのカスタードクリームで十分美味しいと思ってしまうAJでした・・・

2017年7月2日

2017年も後半に入りました

昨日から7月に入りました。今年の月掃除は順調に推移しております!すごい!!むしろ例年よりも細かいところまで掃除できている。すごすぎる!!(要は暇ってことよね)

食品成分表も、2015年版への見直し含めて予定より前倒しで進捗中。7/2現在の完了率は62%で年内に完了する見通しが見えてきました。

それに引き換え、真夏ものへの入れ替えは例年よりゆっくりと進んでおります。今期は体力なくて風邪をひき易い状態にあるので、わざとゆっくりやってるんですが、こうやってみると夏冬2シーズン制が現実味を増しつつあります。やればできるなこれ。衣替えを6/1に置くから半端な服が要るんだ。7月まで多少暑くても頑張れば真夏服登場まで引っ張れることがわかった。今後はお洋服の見直しをしていきたい。

(なんだか文章が都議選の選挙報道に引っ張られてる気が)

そうそう、ここ10年以上お気に入りだったブランドが、春にちびサイズから撤退してしまったことを先月知った。てっきり日本橋高島屋からの撤退だと思って、普通サイズのお店(はまだある)に都内だとどこにあるのか聞きに行ったら、ブランドとしての撤退だとのこと。
やだー、どうしよう!!とその時点では思ったのだが、よく考えてみると、一番頼りにしていたスーツの類はもう買わないだろうし、コートも手持ちを大事に着れば長持ちしそうだし、夏冬2シーズン制を取り入れれば長袖セーターもなくていいかも。無くなっても大丈夫な気がしてきた。
贔屓にしてたと言っても、バーゲンでしか買ったことないもんなー。文句を言う筋合いはないAJなのだった。でもこれで終わりと知っていたら、あのカットソー買っておいたのになぁ・・・でもセール価格になっても高くて買えなかったんだよなぁ。知ってても買わなかったかも(笑)。

というわけで、昨日サマーバーゲンが始まった高島屋に行ったのに、お洋服は見ることもせず。うろうろした挙句、バスタオルを1枚買って帰った。近所のヨーカドーで水筒も買った。今期の予算であともう少し買うつもりでいるけど、何にしようかなー。無理に買わなくてもいいんだけどさ。

2017年7月1日

あんパン、薄皮タイプ(食品番号:15126)

あんパンは前から収載されていますが、2015年で新たに「薄皮タイプ」が収載されました。

・・・へっ?と思うのは私だけでしょうか。「薄皮タイプ」は、あんパンだけじゃなくてクリームパンもチョコパンも収載された。ヤマザキの薄皮ミニパンシリーズを指しているとしか。こんな特定の会社のを取り上げていいのか、食品成分表さんよ。カレーパンみたいに、皮と具に分けて成分表示すれば薄皮タイプだろうがなんだろうが計算もできる筈だし。ぶつぶつ。

ぶつぶつ言いながら買って来ました。山崎製パンの薄皮つぶあんぱん。右側は同じ山崎の小倉ぱん。ミニパンの直径がだいたい半分位ですかね。
つぶあんぱんと小倉ぱんなら同じだろと思ったんだけど、半分にしてみたら色がだいぶ違う。味も違った。wikiによると、小倉あんと粒あんは本来別のもので、大納言(高級小豆)の蜜煮なるものが含まれているべきらしい。でもミニパンの方が色つやもいいし、小倉ぱんのパッケージには「自家製のつぶあんを包みました」と書いてあるし、ミニパンのサイトには「瑞々しい小倉あん」と書いてあり、もう山パンのすることはよくわかりません。

餡子の違いは置いといて、とりあえず断面図を見ていただくと、確かにミニパンはミニの割に餡子が多めなのは分かりますよね。大雑把に測ってみたが、ミニパンは全体40gに餡子25gで6割、小倉ぱんは全体115gに餡子60gで5割。1割くらい違うわけだ。

ミニパンの底の部分は薄くなって重たい感じがするけど、上の厚みは大して変わらない。こういうの「薄皮」っていうかなぁ。山崎製パンのサイトには「薄皮まんじゅうのように」って書いてあるけど、全然違うと思う。

正しい「薄皮あんぱん」をご覧に入れよう。江東区名物(またかよ)、メイカセブンのうすかわあんパン!
これでこそ、「薄皮まんじゅうのように薄い」あんパンでしょう!
もうほとんどあんパンではなく餡子を食べるようなものですがね(笑)。1/4に切ってやっと普通のあんぱん1個分な感じ。
山崎製パンさんには正直見習って欲しくないです。今のミニパンのままでいいよう。でも、「薄皮」という名前はやめていいんじゃないかな。「ミニパン」でいいと思う。食品成分表も、「薄皮タイプ」ではなく、「ミニタイプ」或いは「あん多め」で良かったのではないか。

山パンもそう思っているかどうかは知りませんが、コンビニのPBで出ているミニパンはみんな「薄皮」が取れていますね。セブンもローソンもファミマも同じようなパンを売っているが、作っているのはみんな山パン。このコンセプトだけで特許が取れたんだろうか。謎。

2017年6月25日

病としての痛風

「痛風」が病名なのか症状なのかは少し微妙になりつつある。2017年現在は、病名と言ってもいい気がするけど、もう少しすると症状名になってたりして。
というのは、「高尿酸血症」の方が病名として通りがよくなってきたから。

痛風の直接原因は、血液の中に「尿酸」という物質がたくさんありすぎることにある。(というか、それを原因とする痛み等の諸症状を痛風と定義した、ってことだけど)。

でも「尿酸値が高くなった時」に「痛みの風」がやってくるわけではないんだな。尿酸値が高いという背景があって、そこに免疫反応が加わって「痛風発作」と言われる風のような痛みがやってくる。風が去っても尿酸値は高いまま。 逆に尿酸値は十分高いのに、痛風発作は起こしたことがない、という人も多い。また、尿酸値が高いと、痛風発作以外にも腎臓へのダメージがある。
つまり「痛みの風」抜きでも、尿酸が高い=治療の対象であり、「高尿酸血症」の方が分かりやすい病名、ということになる、ような気がする。

尿酸は水には溶けにくい物質なので、尿酸が一定以上の濃度になると、溶けきれなくて結晶になってしまう。結晶として体内のどこかに貼り付いているんだけど、それが何らかの理由でポロリと剥がれた時に、白血球が何だこれ!異物だ異物だ!と騒いで免疫反応=炎症を起こしてしまう。これが「痛みの風」こと、痛風発作。なんでさっきまで貼り付いていたものが剥がれ落ちると異物に見えるんだろうねぇ。謎。

結晶は血管中のどこにでも出来うるので、痛風発作もどこででも起こりうるのだが、足の親指の付け根の関節が好発部位とされている。足は体温が低いとか比重が重いので足にたまりやすいとかいろいろ理由は考えられている。もちろん必ず足の親指から始まると決まってるわけではない。

尿酸結晶が剥がれ落ちる理由はいくつかあって、完全には分かってないけど、物理的な刺激(これはわかりやすいね)、急激な尿酸値の上昇(脱水症状、アルコールの摂取)、そして急激な尿酸値の下降!。つまり、尿酸値を下げるお薬を飲むことで痛風発作が誘発されうる、ということだ。やだー!!
とはいえ放っておくと痛風発作は起こりうるので治療はした方がいいと思うよ。

2017年6月14日

カレーパン(食品番号:15127-15129)

以前、クリームパンの回で、「あんパン、ジャムパン、クリームパンと来たら残るひとつは・・・?
カレーパンじゃないよ。カレーパンも日本ぽいけど、『菓子パン』とは言いにくいもんね。」と書いた。この時点では答えはチョココロネだったのだが、2015年版ではメロンパンも収載されましたが、菓子パンとは言い難いカレーパンも収載されました!(実際にはもっと増えている。それは何でしょう?ちょっと難問かも)

カレーパンは食品番号が3つ振られている。内訳は甘口、辛口、大辛・・・というのは嘘で、15127:カレーパン皮及び具、15128:カレーパン皮、15129:カレーパン具。こんなことされているのはカレーパンだけ。カレーの量がメーカーによって違いすぎるということなんでしょうか?

カレーパンと言えば、やっぱりカトレアよね!
と思うのは江東区民だけかもしれませんが(笑)、森下駅近くにあるカトレアというパン屋さんが、カレーパンの元祖と言われており(異説もあるけど)、ここのカレーパンは元祖なりに美味しいんだな。
パンにカレーを入れる、というのは思いついても、それを揚げる、しかもコロッケみたいにパン粉を付けて!というのが秀逸。wikiによると、カレーとカツレツとパン、という組み合わせだったそうですが、何でしょうねこのおいしさは。冷めてもそれなりに美味しいけど、やっぱりアツアツが美味しい、家に持って帰って、オーブントースターで温めて食べた。パン粉がカリカリ、カレーの辛味もちょうどよくて美味しいよう。(ちなみに辛いのが苦手のAJが買ったのは基本の甘口。カトレアには他に辛口カレーパンもあります)

山崎パンで育ったAJ自身は、カレーパンというと丸い形を思い浮かべるのだが、カレーパンマンも紡錘形ぽい感じだから、これが正しいカレーパンの形なんだろうね。Google画像検索しても、丸いのは山パンだけ。むしろなぜカレーパンが丸いのか、山パン。


2017年6月6日

文字としての痛風

風が吹いても痛いから痛風、という説があって、それは間違いなのだそうだ。
そりゃ間違いなんだろうな、という気がする。風が吹い「ても」というあたりがすでに怪しい。風が吹くと痛い、ならまだわかるけど、痛風の痛みは強風の日にひどい、とかではないしさ。

痛風は中国語由来。だから中国語wikiに聞いてみる。
痛風という記載は南北朝時代の医学書に出て来るらしい。5世紀くらいってことだね。このころの「痛風」が、現在の痛風の定義と一致はしてないにしても、含まれてはいる筈。

痛みが一陣の風のようにやってくるから痛風と呼ぶ、と中国語wikiは考えている。
私もこの説に賛成です。痛風の痛み(痛風発作)は、ある日突然やってくる。虎に咬まれたみたいな(と中国語Wikiに書いてある)、猛烈な痛み。ところが数日すると痛みは消えてしまう。風のように去りぬ。だから「痛む風」という病名を付けたんだろう。

「風が吹いても痛い」だと、風が吹くと(寒くなると)痛くなる、リウマチとか古傷とかな感じ。素直に「痛みの風」の方が、痛風の特徴をよく捉えていると思うよ。

タルト(洋菓子) (食品番号:15133)

2015年で新たに収載されたタルト(洋菓子)。「(洋菓子)」が付いてくるのは、和菓子のタルトが先に収載されていたからですね。こうやって二つ書いておけば、混同されにくくなる。

食品成分表の定義は、「パイ生地やビスケット生地の上に、ホイップクリームやカスタードクリーム、果実やナッツを載せた菓子である。パイのように表面を覆わないのが特徴である。」

それは違うと思う・・・。
wikiには、「そう呼ばれているが、正確にはタルト生地(パートシュクレ:Pâte sucrée)というものが存在し、これを使ったものを指す。」と補足してある。私もwikiの見解に全面的に賛成です。表面を覆ってなくても、パイ生地ならパイだろ!レモンパイはパイじゃないのか!
とはいえ、言葉は世につれ変わるもの。確かにパイ生地の「タルト」も散見します。

正しいタルト。

食品成分表には、「収載食品はいちごタルトである」と書いてあったので、慌てて探しました。春先なら置いている店が多いんだがな。写真はフルーツピークスのミックスベリータルト(手前)と夏のフルーツピークス(奥)。

だいたい日本でタルトっていうと、こんな感じの焼かないタイプ(土台となるタルト生地の部分だけ焼く)が主流だけど、検索結果で見る限り、海外では焼くタイプが主流みたいね。wikiの写真を見ても、焼かないタイプは日本語サイト由来のようだ。

「家庭でできる和洋菓子」にはチーズケーキもないがタルトも収載されていない。1960年代には見かけなかった気がする。80年代には普通にあった。いつごろどういう理由で一般化するものなのかね。謎。

2017年6月3日

メロンパン (食品番号:15132)

以前チョココロネの回に、「えー、メロンパンじゃなくてチョココロネなの?」と書いてしまったのですが、そう思っていたのはやっぱり私だけではなかったようで、2015年版では菓子パン類にメロンパンが採用されました!

さて食品成分表のメロンパンの定義は・・・ない!!
食品成分は書いてあるけど、メロンパンとは何かという定義の記載が全くありません。ま、今は何がメロンパンなのか検索すればわかるからいいともいうけど、元祖メロンパン(関西メロンパン)がちょっとかわいそうな気がする。元祖なのに。

由緒正しい関西メロンパンについては前に書いたし、食品成分表のメロンパンが関西メロンパンを指しているとは考えにくいので、ここでは「普通のメロンパン」について書く。

「普通の」といいつつ2種類買ってきたけど、左側がいわゆる「普通のメロンパン」。右側はしっとりタイプで、多くの場合「メロンクリームパン」でもある。食品成分表に収載されたのは、左側のタイプだと思う。たぶん。パン生地の上にさくさくのビスケット生地がのっかっている。

メロンパンの歴史については、wikiに納得の説明が書いてあるけど、本当はこのパンは「サンライズ」という名前で、ビスケット部分に旭日旗みたいな放射状の線と丸?の意匠がついていたのに、いつの間にか格子状(の方が確かに簡単で美味しそう)になり、これは網目だからマスクメロンってことね→メロンパン、になったのだった。メロンとは縁もゆかりもないパンだったのだ。

でも、あんぱんには餡子が、ジャムパンにはジャムが入っているのに、メロンパンにメロンが入っていないのは詐称で心苦しいと思う人たちがいて(たぶん)、メロンの要素入りメロンパンというものもある。これが「しっとりメロンパン」。
最初はビスケット生地を柔らかめにして、メロン香料を混ぜた気持ち程度のものだったと思うんだけど、今ではちゃんとメロンが原材料に含まれるものが多い。原材料って言っても、粉レベルだけどさ。右はローソンで買った「国産アンデスメロン」を使ったメロンクリーム入りのもの。袋を開けるとふんわりメロンの匂い(たぶんメロン香料の匂い)がする。

ちなみに写真左の普通のメロンパンはヤマザキの「大きなメロンパン」。こちらは開けるとふんわりバターの匂い。アルファベットでMELONPANと書いてあるけど、これは読み仮名として振ったつもりなのかな。食品成分表は困ってか英名を付けていません(笑)

2017年5月28日

錠剤

前回は錠剤の英語である「タブレット」について書いたけど、今度は日本語の方。

錠剤の錠って金偏だし、錠前の錠と一緒、って意味わかんないよね、なんでタブレットを錠と呼ぶんだ?漢字さんよ、と思ったら、中国語では「錠剤」とは言わないのだった・・・薬片っていうんだって。でも今では日本語由来の「錠剤」も通じるらしい。手持ちの中国語辞書にも載っている(良かった)

手持ちの中国語辞書では、第一の意味は「紡錘」になっている。
Wiktionaryによると、
  1. (チョウ、ジョウ)煮たものを神に供える足つきの高坏
  2. (チョウ)なべ
  3. (ジョウ)スズ(金属元素の一)
  4. 金属の鋳塊。インゴット
  5. (ジョウ)つぶがね。銀を一定の形に鋳造した通貨
  6. 鋳塊または墨を数える単位
  7. 紡績機の錘(つむ)
ううむ。どこから錠剤が出てきたかね。たぶん5か6だな。銀貨と錠剤の作り方が似ていると思ったか(全然似てない気がする)、或いは墨を数える単位をお薬を数える単位に持ってきたか。でも数詞が先に決まってるてのもおかしいな。やっぱり前者?型に嵌める感じが似てると思ったのかなぁ。銀は液状のを流し込むんだと思うので、粉を打ち固める錠剤とはだいぶ違うと思うんだけど。ま、字の感じが「固める!」って感じはするけどね。。。

ちなみに、「錠」のもう一つの意味である「錠前」の方も、中国語にはない使い方だそうな。「鎖」と書くべきところを同じ読みの「錠」って書いちゃったらしい。金属で固定する!って感じは出てるんだけどなぁ。

2017年5月18日

バタケーキ(マドレーヌ)

「家庭でできる和洋菓子」にも「バタケーキ」という項目はあるんだけど、写真がちょっと見たことのないようなケーキで、これはなんだろ、と気になっていたのだった。でもある日突然気が付いた。これってマドレーヌの上にクリームを絞り出して、缶詰のサクランボとパイナップル?を飾っているんだ。そういえば食品成分表のバターケーキの定義には、「マドレーヌも含まれる」と書いてあった。そういうことかー。
クリームがダレてしまったけど、一応再現してみたのが右の写真。

しかし普通、マドレーヌと言えば細長い貝殻型のお菓子を思い浮かべるのではないか。写真左の右下にあるタイプ。これが本家のマドレーヌ。
左側の貝殻じゃないタイプををマドレーヌと呼ぶのはどうも日本だけらしい。wikiには他のお菓子と間違えたと書いてあるけど、単に貝殻マドレーヌの型を買うのが面倒だっただけの気がするな。貝殻マドレーヌの型はマドレーヌにしか使えないけど、円形(正確には菊型というらしい)なら、タルト型にも使えるし、ひっくり返してゼリー型にもなるもの。

最近時々見かけるのが、右奥の帆立貝型。これはファミマで買った(私の写真では何だかクリームパンみたいに見えるけど)。左の円形はヤマザキパン。右手前の本家型はモロゾフ。本家型マドレーヌは何の貝を模しているのかな、と思ったら・・・帆立貝だった。

えーっ。帆立貝って扇を広げた形で、あんな細身じゃないよね?もしかしてヨーロッパのは細長いのか?→そんなことなかった。なんで細長いんだ?

wikiによると、マドレーヌという女性が、帆立貝の貝殻を型にして焼いたケーキが元祖(という説が有力)なのだそうだ。なるほど。元々は本物の帆立貝が型になってたんだ(生臭そう)。だとすると、扇の両端は薄くて焦げやすいという理由で真ん中に細長くタネを入れた→細長い形になった、という推測は可能だな。あるいは、初期の焼き型(本物の貝殻じゃなくて)を作った時に、細長い方がたくさん作りやすかったとか、そういう理由なのかも。wikiには何も書いてない。

ちなみに、モロゾフもそうだけど、最近のマドレーヌは後ろがペタンコのやつが多い。本来はwikiの写真に採用されているように、ぷっくり膨らんでいるのが正しいマドレーヌなんだよ!ペタンコだと膨らまなかった失敗作か生地を節約したケチンボな感じ。コンビニで売っているのはどうでもいいけど、お菓子屋さんで売るものはぷっくりマドレーヌで合ってほしい。ぶつぶつ。

レアチーズケーキ(食品番号:15135)


ベイクドチーズケーキの次は当然、レアチーズケーキ。こちらも2015年版からの採用です。
「新たに収載した『レアチーズケーキ』は、クリームチーズ、生クリーム、プレーンヨーグルト、ビスケット、砂糖、バター、レモン汁、粉ゼラチン等を原料とし冷却して固めた製品である」。

写真は近所のクリエで撮った。北海道チーズケーキ。

「ベイクド」に対して「レア」な訳だけど・・・あまりいいネーミングとは思いませんね。「レア」って言葉は「生焼けの」という意味で、完全には火が通ってないけど、少しは焼いてあるものに対して使う言葉だと思うのね。レアチーズケーキは全然焼かないもの。ま、最初はベイクドの生焼けだったのかもだけど。アメリカ人のこういうネーミングセンスって・・・と書きかけて、念のためrare cheese cakeで検索してみる。

げ。日本語サイトが上位に来るんですけど。これって和製英語?そうらしい。
モノ自体は米国にもある。wikiではunbakedと表現している。これなら気にならない。

なんでレアってつけたんだろ、と検索していると、驚きの答が。

レアはrareではなくって、layerだった!

より正確に言うと、冷やし固めるチーズケーキの中で、二層三層になっているタイプ(イチゴ味チーズケーキと普通チーズケーキとか)のことをlayer(或いはlayered)cheese cakeと呼ぶべきところを、ああ生だからrareなのね、と私のように勘違いする人がいて、いつの間にか日本の焼かないチーズケーキは、単層でもレアチーズケーキと呼ばれることになったのらしい。知らなかった・・・

2017年5月9日

光文社古典新訳シリーズ(18)

読み直すシリーズの追い込みをやってたのと、100冊シリーズを読み始めたのでスピードが落ちてたのは認識していたが。前回古典新訳をアップしてから1年近く経ってる!!びっくりだ。
今回は、各国「らしい」ものが多かったです。

(171) ヘンリー・ライクロフトの私記(ギッシング):2016年AJベスト受賞作。半端な貧乏作家が親切な友人の遺産をもらって優雅に暮らす英国の田舎生活。素直にエッセイだと思う。ところが・・・田舎生活の描写も魅力的だが現実とのギャップがしみじみ泣ける。光文社古典で読んで良かった。

(172) 幸福な王子/柘榴の実(ワイルド):「幸福な王子」ってこんな話だったのか。燕も可哀そうだが、鉛の心臓がはりさける王子も可哀そう。神様に救われてよかった。「星の子」も読んだことある気がする。立派な王様になったが3年で死んじゃうなんて。一番気に入ったのは「漁師と人魚」。魂は要らないが恋人のために心は必要って。原語が知りたいかも。愛は知恵より金より悪事より善事より強い。うむ、恋している間は恋が一番強いな確かに。

(173) 失われた世界(アーサー・コナン・ドイル):南米の奥深くに恐竜が残った台地があって。そこには猿人と人類が戦っていて。映画「ロスト・ワールド」の原作。登場人物みんなすごくイギリス人ぽい。ジョン卿かっこいい。

(174) 二都物語(ディケンズ):前に読んだはずだけど、もっと暗い話だったような・・・普通に面白いじゃん。伏線は最初からバレバレだけど。ロンドンとパリ。イギリスと(イギリスから見た)フランス。遠いようでやっぱり近いのな。貴族階級にとっては。

(175) ピノッキオの冒険(カルロ・コッローディ):懲りない少年ピノッキオ。ものすごくイタリア人ぽい!!ディズニーとはだいぶ違う。最初は救いのない話だったのね。笑える。

(176) ウンディーネ(フーケ):オンディーヌ(ジロドゥ)のドイツ語版というか原作というか。ジロドゥの方が好み。ドイツでは水の精もルールを守るのな。

(177) 暦物語(ブレヒト): カレンダーに書いてあるような「ちょっといい話」のイメージなんだって。「子供の十字軍」が痛い、平和な国はいったいどこに?(泣)兄は飛行士だった、の兄が征服した土地も悲しい。

(178) クレーヴの奥方(ラファイエット夫人):「クレーヴの親方」だと思いこんでいてなかなか見つからなかった(笑)。貴族の令嬢が熱愛されて結婚した後に、他の未婚男性と恋をする。でもプラトニックな内に必死に諦める。諦める理由が、いずれ捨てられるからって。正しいけど。

(179) 白夜/おかしな人間の夢(ドストエフスキー):「白夜」、ロマンチックだ―。失恋した少女と出会った青年との恋というか魂のふれあい?こういうのあるよなー。心に沁みる友情だよなー。SFチックなおかしな人間の夢は少し痛い。幸せよりも幸せの論理が大事。あるある。論理ではなく無の方が幸せ、あるある。

(180) 二コマコス倫理学(アリストテレス):学生たち向けの授業ノート。選良意識の匂いがするなー。古代ギリシャだから仕方ないのかもだけど。哲学とか政治とかは一握りの選良がやればいいこと、っていうのは実は正しいのかもなぁ。でもなぁ。女だって奴隷だって才能がある人はいると思うよなぁ。ま、そういう「本当に善い人」の生き方はお任せするとして、「普通の善い人」の幸福は、中庸にある、というくだりは気に入った。昨日より今日、今日より明日と右肩上がりを目指すのではなく、超過でも不足でもない「ちょうどいい」に幸福はあるのだ。そーだよなー。ほんとにそう思う。

ベイクドチーズケーキ(食品番号:15134)

2010年版ではケーキらしいケーキはショートケーキしかなかったのに、2015年版ではチーズケーキが採用されました。「ケーキ」と言われて頭に浮かぶのはイチゴのショートケーキだとしても、実際にお店で食べるのはチーズケーキです、という人は多いのではないか。AJも時間つぶしに入ったような喫茶店でケーキを食べる羽目になったら、たぶんベイクドチーズケーキにしておく。だってショートケーキよりもハズレる率が低いもん(笑)。ショートケーキのある店には大概ベイクドチーズケーキはある。

食品成分表の定義は、「クリームチーズ、卵、砂糖、小麦粉、レモン汁を原料としオーブンで焼いた製品である」。
写真はスタバのNYチーズケーキ。

前からこの「ニューヨーク」が気になっていたのよね。ベイクドチーズケーキにNYという形容詞を付けているのは別にスタバだけではなく、ドトールでもしばらく扱っていたし、喫茶店でもよく見掛ける。
そして、日本で勝手に付けたわけじゃなく、現地でもNYチーズケーキ、という名前で売られている。現地で食べたことあるけど、普通のチーズケーキのような?と思った。ま、現地とはいっても空港で食べたんだから、NYの内には入らないかもしれない・・

日本語Wikiには、ベイクド・チーズケーキのことをニューヨーク・チーズケーキともいう、としれっと書いてあるが、GoogleするとNaverまとめの「ベイクドチーズケーキの一種で、クリームチーズの使用量が多い濃厚なもの」という定義が出て来る。
いまいち納得がいかない。「フィラデルフィア」チーズケーキがクリームチーズの使用量が多いなら納得するけど、なんでニューヨークなのか。お金持ちだから高価なクリームチーズを贅沢に使って、ということなのかな?ニューヨーカーって健康オタクでそんなものを喜んで食べるような気がしないんだけど。
英語版Wikiには各国のチーズケーキが紹介された中にNYチーズケーキ(New York-style cheese cake)もあって、「濃密でなめらかでクリーミー」なのはNaverまとめと同じだが、冒頭にサワークリームを使う場合がある、と書いてある。サワークリームを使うと冷凍しやすくなるんだと。
ははーん!冷凍のチーズケーキがお洒落に見えるように、NYチーズケーキって名前を付けたんだな、きっと。NYで食べられているかどうかは不問に違いない。

日本のスーパーやコンビニにはチルドコーナーがあって、デザートやお惣菜やお弁当が並んでいるけど、欧米では該当する場所がなくて、その代わり?冷凍食品の種類が多い。アメリカの大規模スーパーではこれでコース料理が組めちゃうな、という位の品ぞろえで、デザートも充実している。
大都市以外のホテルなら各部屋に絶対電子レンジがあるので、冷凍食品で晩ご飯も可能なのだが、いかんせん量がねー。ケーキも当然ホール売り。ちょっと買うということができないんだよな。日本は本当に便利でいいよね。

2017年5月7日

ミルクチョコレート(食品番号:15116)

ミルクチョコレートと言われてAJの頭に浮かぶのは、明治のハイミルク。赤いパッケージのやつね。でも自分ではあまり買わないし、お店でもあまり見かけない。大袋はあるけど。
それに、ハイミルクをミルクチョコレートとして採用してしまうと、普通のチョコレートよりもミルクの濃いやつがミルクチョコレート、と誤解を招きそうなので、ここは同じ明治のミルクチョコレートにしてみました。

これがAJの考える「普通のチョコレート」。
同じような色合いの森永のミルクチョコも、ロッテのガーナチョコも美味しいと思うけど、なんかイメージ的に♪チョコレートは、明治♪なのだった。

食品成分表の定義は、「カカオマス、カカオバター、粉糖及び粉乳を原料としたものである」。
あれ?カカオマスとカカオバターが併記されているぞ。カカオバター(ココアバター)は、カカオマスに含まれるものの筈なんだけど。Wikiが間違ってるとは思えないし。

日本チョコレート協会のサイトに行ってみた。カカオマスについて、1行目の定義はwikiと同じだけど、2行目にこう書いてある。「カカオ豆からココアバターを搾油した後のもの(チョコレート色の部分)を、ココアバターと区別していう場合があります」。ははん、これだな。
ネットの記載でも、カカオマスがココアバターを含んでいる表現と、含まない表現と両方混在している。でも、「マス」って英単語の雰囲気から全体が正しい気がするなぁ。

チョコレ―トの基本は板チョコでしょ!と思ってたりするAJですが、その割に普通のおやつとして買っていたチョコ(今は止めましたけどね、昔は主食みたいなもんだった)は、森永ダースでした。ミルクチョコがお気に入りだけど、ホワイトチョコも結構おいしいんだよ。あー書いているとたべたくなってしまうよう。

2017年5月5日

良い連休でした

世の中の多くの人にとってはまだGWの最中だと思うが、カレンダー休みのAJにとっては本日が三連休の最終日。お天気も良く、良い連休でした。

初日にお出かけの予定がキャンセルになって、平日よりむしろ行動範囲が狭かったんだけど(笑)、おうちにいる時間が多かった分、洗濯掃除が捗って、目標はほとんど消化できました。後から追加した縫物だけが終わらなかったけど、半分以上は終わったので達成感は強い。すごいなー、私、やればできるじゃん。

ずっと気になっていた自転車の掃除もしたし、ベランダも掃除した。こたつとエアコンも片付けた。お布団と冬服はもう少し様子見。いま風邪をひくわけにはいかないからなー。

そうそう、食品成分表も2015年版が出ているのに気が付いてはいたんだけど、ずっと見てみぬふりをしていたのだった。連休中に差分をピックアップ済。旧版では残り5項目を切って、もしかしたら5月中にいちおう終われるかなと思ってたのに、20項目も追加収載されていた。
和菓子編の頃は、付録の存在に気づかずに、違うものについて書いていた項目もあるから、どうせ見直しは必要だったんだよね。それも含めて、今年中には追従できるだろう、たぶん。本日現在の見直しチェック完了率は33%。・・終わるかな、おい。


牛乳寒天(食品番号:15136)

牛乳を寒天で固めたやつね、とすぐに想像は付くけれど。

食品成分表の定義は、「新たに収載した『牛乳寒天(ぎゅうにゅうかんてん)』は、ミルク寒天、牛乳ようかん等ともよばれる」。牛乳羊羹なんて聞いたことないよっ!でもネットで検索するとそう言っている人もいる。新潟県には「ミルクヨーカン」なる商品もあるんだって。

外で売ってないとは言わないけど、基本的に家で作るものってイメージだな。AJ実家では「牛乳かん」と言っていました。カップじゃなくて、流し箱で作る。苺で作ることが多かった気がする。苺を縦半分に切って伏せて並べた上に牛乳寒天を注ぐ。少し落ち着いてからまた苺を入れて寒天を入れて。食べる時はひっくり返すとキレイに並んだ苺がミルク色に映える。

どうせ売ってないから作ろうかな、と思ったんだけど、食品成分表にはこうも書いてある。
「杏仁豆腐(あんにんどうふ)は、牛乳寒天に杏仁(杏の種子にある仁)をすり鉢で潰し水を加え成分を抽出した液を加えたものである。また、杏仁と似た香りを持つアーモンドエッセンスやアマレット(アーモンドの香りのリキュール)を牛乳寒天に加えた製品もある。牛乳寒天及び杏仁豆腐は、寒天の量により硬さが異なる製品がある」。

杏仁豆腐も牛乳寒天の仲間なんだった。杏仁豆腐の方が、スーパーでも売っているポピュラーな食べ物だよね。杏仁豆腐買って来よう!

というわけで。
古典的な硬めのやつを買って来ました。原材料に杏仁霜って書いてあるから、その意味でも正統派ですね、えへん。例によってあまりおいしそうには撮れてないけどさ。

杏仁豆腐は中華デザートなんだけど、本場の中国ではあまり見かけなかったりする。ツアーで行くレストランなら、デザートは杏仁豆腐が多いんだけどね。あんまり美味しいという印象もない。日本で食べる方が美味しい。現地で食べるならライチとかマンゴープリンの方がいいかなぁ。

さて、食品成分表の牛乳寒天には悩みはなかったのだが、試しにwikiで牛乳寒天と入れてみたら、「牛乳豆腐」なる項目に連れていかれた。何それ、杏仁豆腐のこと?と思ったけど、そうではなくて、牛乳で作る豆腐状のもの。概ねカッテージチーズのようなものらしい。知らない食べ物がまだまだあるなぁ。しかし、それを「牛乳寒天」とは言わないと思う。寒天入ってないし。

2017年5月4日

タブレット(=錠剤、ついでに鉄道用語も)

タブレット(tablet)は、テーブル"table"に、小さいを意味する指小辞の"et"が付いた形で、でも小机というよりは、机替わりの板、というイメージ。iPadみたいのをタブレット(端末)と呼ぶのは、このイメージにぴったり合うので、悩む余地はない。

問題は、お薬のタブレット(錠剤)。
錠剤は机替わりになるわけないし(でかすぎ)、そもそも基本的には四角くない。四角かったら飲みにくいじゃんか。
でももしかして、昔の錠剤はペッツみたいに四角かったのかなぁ・・・

wikiには語源については何も書いてない、しばらく悩んでいたのだが、なんと手持ちの電子辞書に答えが載っていた。昔の錠剤は、木型に入れて作ったからだって。なるほどね、本当は木型がtabletだったのに、型から作られた錠剤の方もtabletと呼ばれるようになったんだね。
作り方まで辞書には書いてないけどたぶん、木型の穴に粉を押し込んで、上から穴に合わせた槌でトントン叩いて固めたんだろう。

<ついでに鉄道用語も>
納得したところで、たまたま聞いていたラジオに鉄道用語のタブレットが出てきた。
ご存じない人も多いですかね、私も映画になった「鉄道員(ぽっぽや)」で見ただけ。高倉健が持っていた輪っかみたいなやつ。 詳しくはwikiへどうぞ。
・・・なんで輪っかが「タブレット」なんだ??調べてみると、あの輪っかが「タブレット」なのではなく、輪っかは「タブレット」が入ったバッグを速く確実に受け渡すためについているものなのだそうだ。
で、バッグの中にある「タブレット」は・・・金属の円盤。あれー?やっぱり四角くないんですけど。
なんでこれが「タブレット」なんだろう??「タブレット」を読み取る機械(タブレット閉塞機)の方も四角い板には見えないし。最終的には円盤型になったけど、最初は四角い板だったのかなぁ。誰か教えて。

アメリカンチェリーパイフラペチーノ

職場の近所にスタバがあって、発売前からお店の黒板にアメリカンチェリーパイフラペチーノの予告が出ていた。アメリカンチェリーのフラペチーノならわかるけど、「パイ」ってなんだろ?と思ってはいたのだ。発売と同時にポスターが貼り出されて、何が「パイ」なのかは分かった。

こんなの
通常のフラペチーノの上に、パイ皮のパイドームなるものが被さっていて、ドームを崩しながら食べる。パイ皮のスープみたいな感じね。

美味しいのかなぁ、少なくとも食べにくそうだよなぁ、とは思っていたんだけど、気になるのでトライしてみました。注:Not buy american運動は継続してますが、スタバは除外対象です、念のため。

・・・すごく食べにくい!!
パイ皮が、アメリカンパイ皮というよりむしろ、クラッカーを固めたくらいの勢いですごく硬い。ガシガシ叩くとフラペチーノに沈みこんでしまう。宣伝写真みたいにキレイに穴なんか絶対にあかない。やっと穴が開いたころには既にグシャグシャになっています。
穴が開いてからも、まだ皮が硬いので、パイ皮のスープみたいにはいかない。どんどんグシャグシャにしながら食べるしかない。食べにく過ぎ。そして別に美味しくもない。まずくはないですよ、でも。

まぁ、アメリカンチェリーパイ自体、アメリカのデザート!って感じで(褒めてない)、こんな感じの硬いパイ皮にどっちゃりと甘いのが入ってるものであり、それを良く再現している、とは言えるんだけどさ。ポスターが美味しそうに撮れすぎなんだよ、ぶつぶつ。

ホワイトチョコレート(食品番号:15115)

いきなり食品成分表の定義。「『ホワイトチョコレート』は、カカオマスを用いず、カカオバター、粉糖及び粉乳を原料としたものである」・・・わかる人にはわかりますがね、混乱する書き方だと思うぞ。

まず、カカオマスとは何か。wikiによると、カカオ豆の胚乳を、発酵・乾燥・焙煎・磨砕したもの。チョコレートやココアの原料になるもの。ポイントはこれから。カカオマスには約50%の脂肪分(カカオバター=ココアバター)が含まれている。
つまり、食品成分表が言いたいのは、カカオマス全体を用いるのではなくて(用いると普通のチョコレートになる)、カカオバターだけを使うのがホワイトチョコレートだよ、ということなのだ。

ココアバターは「チョコレート色」はしてないけど、甘いにおいととろりんとした口どけは持っている。だって白くてもチョコレートなんだもん。
とはいえ、最近健康にいいと話題になっているポリフェノールは含んでないし、ビターな味のテオブロミンも含んでないからお子様っぽい味になりがちではあるけど。

ホワイトチョコレートの日本での元祖は帯広六花亭(の前身)とwikiに書いてある。学生の頃、初めて行った北海道で六花亭の板チョコ買い占めてきたよなー。六花亭のお菓子は可愛くて美味しくて今でも好き。よし!六花亭のホワイトチョコレート買ってこよう!と思ったのだったが。

・・・板チョコなくなってる!
検索してみると5年前位まではあったようです。なんでなくすかな。ぶつぶつ。今はいわゆる板チョコではなく、1枚で食べきれるサイズの個包装に変わったとのこと。こんな感じ

まぁいいやこれでも、と買いに行ったつもりだった。道産子プラザ(北海道アンテナショップ)でチョコレートのコーナーに詰め合わせらしい箱を見つけた。札にはホワイトチョコって書いてあって、3種類の花が書いてある箱。赤い花はミルクチョコだったな、よしこれで次回の分も確保、と確かめもせずにレジに連れて行った(出勤途中だったもので)。

思ったのと全然違う―!!
ま、ホワイトチョコには違いないからいいんだけど。ぶつぶつ。
久しぶりに食べた六花亭のホワイトチョコは相変わらず優しい味です。素直に美味しい。
ちなみに、ミルクチョコだと思った赤い花はイチゴ味だった・・・板チョコの時は、ハマナシはミルクチョコだったのにい!

ホワイトチョコって、時々びっくりするほど不味いのがあるけど(特にお土産系のやつ)、wikiの記述から察するに、ココアバターをケチって他の油脂を使ってるのがあるんだな。準チョコレートと書いてあればわかるけど、チョコレート菓子だとわかんないもんね、食べてみればいいのか。そりゃそうだ。

2017年4月30日

若人のための100冊(2)

今回は読んだつもりで読んでなかった本が続出。

(11) 福翁自伝→読み直す一冊で済み

(12) レ・ミゼラブル(ユーゴー/新潮文庫):子供の頃に持っていた子供文学全集に「ああ無情」として入っていた。大人になってからちゃんと読んだ、と思ってたけど、たぶんそれっきり読んでないな。こんな小説だったのか―!と驚愕。いや、粗筋は同じだったし覚えてましたよ、ジャン・バルジャンやコゼットって名前も。でも。
これって社会派小説だったんだね。主筋がドラマチック過ぎるので背景を省いても成り立ってしまうのだが、本来は背景を書きたかったんだと思う。主筋に関係ない描写が多すぎる。でもこれがフランス革命後のゴチャゴチャと当時のパリの気分が良く描かれているんだと思う。これはちゃんと読むべきだよ。お勧め。

(13) 赤と黒→光文社文庫で済み

(14) 高村光太郎詩集(新潮文庫):これも学生の頃文庫本で持っていた・・・と思ったけど、私が持っていたのは智恵子抄だな。智恵子抄に収載されている詩は覚えてたけど、他のは初めて読んだ(と思う)。改めて読んで、男っぽい詩だな、と思う。日本の詩は女性っぽい感じのが多いけど、光太郎のは男っぽい感じの詩が多いです。なんでそう思うのか自分でもよくわからないけど。

(15) 荒野の呼び声→光文社古典「野生の呼び声」で済み

(16) 世界をゆるがした十日間(ジョン・リード/岩波文庫):時代のせいかサヨクなお勧めが多い若人のための100冊。これは共産主義国ソヴィエトが誕生する十月革命を描いたドキュメンタリー。歴史ってこうやってできるんだろうなぁとしみじみ。レーニンももちろん恰好よく登場するけど、クールなトロツキーが素敵。スターリン影が薄すぎ。世界をゆるがしたのは10日間でも、ここからソヴィエト連邦という形まで行くのに5年、そうだろうなぁ、と思う。クーデターって今でもこんな感じだもんなぁ。

(17) 友情(武者小路実篤/新潮文庫):これも読んだ気がしてたんだけど。読み始めてすぐに初めてだと気が付いた。ひどい話だなこりゃ(笑)。何がどう友情なんだろう。友達の好きな人を好きになってしまうというのはよくある話で(小説でも実話でも)、たいていは友情より恋を取り、友情も恋も失う羽目になった方は嘆くわけだけど・・・主人公はハナから愛されてもいないし、そもそも友人の方があらゆる面で自分より格上。 そんなことを小説の形で!思い知らされて、いったいどうやって生きていけばいいのか。可哀そうすぎだと思うんですけど。

(18) 唐詩選→読み直す1冊で済

(19) ファウスト(ゲーテ/新潮文庫):いつか読まなきゃと思ってたんだけどさ、こんな本だったのか。全然読みにくくないですよ。面白いかどうかはともかくとして(笑)。戯曲形式の詩。そして何より、ファウストという題材はゲーテのオリジナルではなくて、実在の人物(ていうか・・尾ひれの付いた伝説)の話を元にしているということ。「知りたい・究めたい」気持ちのために、悪魔に魂を売り渡して、やりたいことは恋って。そういうものかね。悪魔と一緒に好き放題に生きて、最後は救われてしまうのもいまいち納得がいかない。いいけど。

(20) 余は如何にして、基督信徒となりしか→光文社古典「ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか」で済み

アーモンドチョコレート(食品番号:15137)

チョコレート類は3つだと先週書いたんだけど、最新の7版(2015年版)を見てみたら4項目あった・・・。追加修正の度に食品番号を変えるのはまずい、と思ったのか、項目名が変わっても食品番号はそのまま。追加項目は後ろの番号を付与されたので、追加された「アーモンドチョコレート」はずいぶん後ろの番号に飛んでいます。で、順番通りに並べるためには「索引番号」なるものを追加。こっちはたぶん、版名+索引番号で一意の食品になるようにしたんだろうね。あいうえお順なんて日本人以外には意味不明だもの。

前置きが長くなった。2015年版で追加されていたチョコレートがアーモンドチョコレート。定義はすこぶる簡単で「アーモンドをチョコレートで包んだ菓子である」。悩む余地なし。
前からあった項目なら、懐かしのグリコアーモンドチョコレートを探してくるところだけど、最近の追加ならこっちでいいよね。明治のアーモンドチョコ。

・・・なんかあまりおいしそうに写ってないな。でも皆様たぶん食べたことあるから大丈夫だよね。
AJにとってアーモンドチョコは一人旅or出張のお供。いつから始めた習慣か覚えてないけど、いつの間にか旅にはアーモンドチョコ、という決まりになっています。ホテルのお部屋でコーヒーをお供に食べる。出張先で落ち込むことがあっても、お部屋に帰ればアーモンドチョコがある!と思えれば頑張れるのだった(安上がりな奴だな)。

明治じゃないとダメ、ということもなく、ロッテのアーモンドチョコ(金色の箱のやつ)を持っていくこともありましたね。グリコのアーモンドチョコは持って行ったことがない。あれは子供の頃の憧れのお菓子、というイメージ。

お気に入りのお菓子なので別にいいんだけど、なんで今頃アーモンドチョコが収載されたんだろう?アーモンドチョコって日本らしいのかしら?マカダミアチョコならハワイだけどね。そもそもなんでマカダミアやピーナッツではなくアーモンドなのか。

答えは簡単、最初にアーモンドチョコを売り出したグリコは、その前にアーモンドキャラメルが大ヒットしていて、要はグリコ=アーモンド路線だったんだな。私の覚えているグリコのアーモンドチョコは、 一粒ずつ銀紙にくるまれているやつなんだけど、グリコの歴史を見てみると、最初は違ったんだね。
しかし、1970年代前半でひと箱150円。今のアーモンドチョコよりずっと粒数が少ない。アーモンドがそんなに安くなったのかな?チョコレートが安くなった?或いは銀紙包装にお金がかかってたのかな?高級感のあるグリコアーモンドチョコだったが、味としては今のアーモンドチョコと大差ない気がする(笑)。日本のお菓子は美味しくなったもんなー。ちなみに、アーモンドピークも好き。これ安い割には美味しいよ。

2017年4月23日

ADHDの薬

日本でADHDに適用があるお薬は2種類。原因もわかってないのにお薬はある(笑)。

まずは分かりやすい方のアトモキセチン(商品名:ストラテラ)から。これは、「選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」という分類になっている。
ノルアドレナリンは概ねアドレナリンと一緒で、ファイトいっぱーつ、な時に役に立つ物質。ノルアドレナリンの再取り込みを阻害する=脳内のノルアドレナリンの濃度が上がる。セロトニン再吸収阻害と考え方は同じだね。SSRIと同じで効果が出るまでに時間が掛かる。
ノルアドレナリンの濃度が上がる=ファイトいっぱーつ!な精神状態が続く=集中力が途切れずに済む=ADHDに効果があるわけだな。集中力が高まる分、不眠とか食欲減退とかの副作用がある。

もう一つはメチルフェニデートの徐放錠(商品名:コンサータ)。「精神刺激薬」という分類。
精神刺激ってわかりにくくない?本来は覚醒剤と言いたいところだ。でも覚醒剤っていうと、麻薬の仲間で近づいちゃいけない怖いもの!というイメージが付いて回るからなー。本来は単に「覚醒する」=目が覚める薬、ってことなんだけど。カフェインだってそういう意味では「覚醒剤」だよね。
メチルフェニデートの覚醒の強さは、メタンフェタミンとカフェインのほぼ中間とWikiには書いてある。メタンフェタミンと言ってもわからないだろうなぁ。商品名のヒロポンなら有名だよね。
メチルフェニデートは、メタンフェタミンほど依存性が強くない。コンサータは徐放錠だから効き方も緩い。とはいえ依存性は他のお薬より高めだし、扱いも厳重注意が必要だ。
ドパミンとノルアドレナリンの再取り込み阻害をすることで、効いていると思われている。確定ではない。覚醒剤の効果のひとつとして、集中力が高まるというのがあって、それをADHDに適用できるかな→できた!ということで出来た薬なんだろうな。不眠や食欲減退といった副作用があるのは同じ。

アトモキセチンが「選択的」を名乗るのは、ドパミンよりもノルアドレナリンがポイントなんじゃない?と考えて後から作られたからなのかな。それよりむしろ、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)から、ノルアドレナリンだけを選択的に阻害したらどうだろ、と作ってみたら、結果的に鬱病じゃなくてADHDにしか効かなかった、という方なんだろうか。

ノルアドレナリンだけを阻害するからか、依存性がない。副作用の出方も少なめ。なんかアトモキセチンの方が良さそうに感じるけど、メチルフェニデートの方が全然よく見かける気がする。なんでだろ?先生の好みなのかな?そうかも。

カバーリングチョコレート(食品番号:15114)

今日からチョコレート類に入りました。チョコレート類は3つだけ。あいうえお順で最初は「カバーリングチョコレート」

・・・何それ? 食品成分表には英語も付いていて、「Chocolate Biscuit」って書いてあった。別冊の定義は「ビスケットをチョコレートで被覆したものである」。
それは日本語でもチョコレートビスケットと呼ぶような気がするんですけど。それに、チョコレートビスケットは「ビスケット類」であって、「チョコレート類」ではない気がするんですけど。
もしかして「チョコレート菓子」でビスケットを使ったやつってことなのかな。ポッキーとかきのこの山とか。ブルボンのアルフォートなら「ビスケット」ではなく「チョコレート菓子」と定義されていたな。でもアルフォートは「被覆したもの」というより、チョコレートを「貼り付けた」ビスケットって気がする。

チョコレートビスケットで検索すると、上位に挙がってくるのは圧倒的にマクビティのダイジェスティブのミルクチョコレート。英語版WikiのChocolate Biscuitの説明写真にも採用されている。
アルフォートとどっちを買うか悩んだ末に、同じブルボンのチョコダイジェスティブを買うことにした(意味不明)。

・・・なんか黒砂糖を掛けた煎餅みたいに写しちゃったな・・・。写す前に油でも塗るべきだったかしら。
食品成分表の定義をよく読むと、ミルクチョコレート3:ビスケット2の割合だと書いてある。うーん、やっぱりアルフォートを採用するべきだったかなぁ。もう書いちゃったからいいや。(投げやり)

2017年4月16日

ADHD

今となっては認知度の高い精神系の病気。就学時に見つかることが多いので、子供の病気という印象があるけど、大人のADHDというのも言われるようになってきた。

ADHDAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略。日本語では「注意欠陥・多動性障害」。 

注意欠陥:注意が足らない、ていうか、集中できない、という方が分かりやすい気がする。気が散りやすいので、学校の授業なんか苦手。習い事も苦手。根気がないので順番にやらないといけない複雑な作業も苦手。
多動性障害:活動的過ぎ。じっと座っていられない、黙っていられない。学校で教室の中を駆け回っているタイプ。 大人になるとこの症状は見えにくくなる。少なくともある程度は抑えられるようになるってことなのかな。
二つの症状があるというよりも、見え方の違い、なのかもしれない。なにしろ原因は分かっていない。診断も難しいところだ。たぶん、お薬を飲んでみて効けば、ADHDだった!ということになるんだろう。(精神科の病気はそういうのが多い気がする)

落ち着きのない子供で、自分の育て方が悪いのだと思っていたけど、病気だと言われてホッとした、という記事をよく見掛ける。病気なら薬を飲めばいいから、ということなのかな?薬だけが解決法というわけでもないけど、次回はADHDのお薬について。

マシュマロ(食品番号:15113)

マシュマロは説明要らないと思うけど、いちおう食品成分表の定義を書くと「砂糖、水あめを加熱溶解し、泡立てたゼラチンを加え、攪拌(かくはん)して空気を抱き込ませ、成形し、でん粉型中で放冷、乾燥させたもので、ソフトキャンデーに分類される」。へー、マシュマロってキャンディの一種なのか。そうは見えないけど、確かに原料から考えるとキャンディでいいのかも、という気がする。

マシュマロは、AJの認識ではアメリカの食べ物。星条旗っぽいパッケージのロッキーマウンテンマシュマロが代表格なんだけど、アメリカ製品買わないキャンペーン中なので、第二標準の明治屋マシュマロを買ってきました。前はスーパーで買えた気がするんだけどなぁ。明治屋まで行って買った。

バニラ味マシュマロ。そのまま食べても、ココアやコーヒーに浮かせて食べても美味しいけど、AJの最近のお気に入りは、小さめに切ってサワークリームと缶詰フルーツ+苺で作るなんちゃってフルーツ・デザート。
サンドイッチに挟むとフルーツサンドになると書いてあってやってみたけど、フルーツサンドよりそのまま食べる方が好き―。そろそろ苺も安くなってくるので、また作ってみようと思っています。

「マシュマロ」は、食べた時の感じが「マシュマロ」なんだろう、と勝手に思っていたけど、wikiを読んでみたら全然違った!
原料となった植物の名前(marsh mallow=沼地のゼニアオイ 和名はウスベニタチアオイ)がお菓子の名前になっているのだそうだ。
えっ?原料表示には出てきませんけど?今では使われていないけど、歴史的には、「ウスベニタチアオイのエキスと蜂蜜を混ぜたのど飴から、19世紀フランスの菓子職人が砂糖を加えて菓子として完成させた」のだそうだ。

あっ!と思った。外国系ののど飴には、確かにタチアオイみたいな花(AJの中ではオクラの花)の絵が付いてるよ。あれがmarshmallowなのでは・・・そうだった!
Ricolaのお馴染みの袋、右の上から2段目が「マシュマロ」です。ちゃんとMarshmallowって書いてある(オンマウスで拡大されます)!

ウスベニタチアオイ・・・とつぶやきながらマシュマロを食べてみる。もちろん、ウスベニタチアオイの味はしませんが。(味がしたとしてもわかんないか。確かに)

2017年4月9日

パウンドケーキ

パウンドケーキという名前は、粉と砂糖と卵とバターを同量(例えば1パウンド)ずつ使うからパウンドケーキというのです。

というのが常識だと思ってたんだけどさ。

「家庭でできる和洋菓子」のレシピでは、小麦粉・砂糖・卵は同量の120gだけど、バターは半分の60gになっている!なんでー。これじゃパウンドケーキと言えないのではないか・・・

AJ母は今でも時々パウンドケーキを焼く。「和洋菓子」で唯一書き込みがあるのはこのページで、このレシピで作ってみたようだが、現在のレシピはこれではなく、4種同量を使っているそうです。バター半量だと、ちょっとサッパリした味になりそう。

写真はAJ母製ではなく、セブン・プレミアムの
コンビニスイーツの進化は著しいものがあるけど、価格もケーキ屋さん並みのが増えた。そこにいくとこいつは168円でお手軽。ラムが強めなので、アルコール苦手な方(子供も)はやめておいた方が無難かも。

第二世代抗精神病薬(3) DSSていうかアリピプラゾール

wikiの抗精神病薬の記述には、非定型の分類の3番目にDSSというのが出て来る。あまり聞かない分類なんだけど。現時点では、アリピプラゾール(商品名:エビリファイ)だけが属している。

DSSは、Dopamine System Stabilizerの略・・・また新しいSの定義を持ち込んでくださって(泣)。システムスタビライザーってなんだか魔法のIT技術みたいに聞こえてしまうが、ドーパミンのパーシャルアゴニスト、ということを指しているらしい。先行のSDAに合わせてDAAとかDpAにすれば覚えやすいのに。ぶつぶつ。ま、この分類名は今のところマイナーだから覚える必要なさそうだけど。

パーシャルアゴニスト、というのは、部分的に作動するということ。この場合、ドーパミンと同じような作用を部分的に起こす、ということだね。
あれ?第一世代抗精神病薬はドーパミンのアンタゴニストだったから、邪魔する方だよね?作動させたら効き目が全然違っちゃうじゃないか!?と思うかもしれないけど、理屈は案外単純。

ドーパミン受容体にくっついて、ドーパミンと同じような作用を起こすことは起こすのだが、ドーパミンに比べて作用があまりに弱いのだ。でも弱いながらもくっついてはいるので、本物のドーパミンはくっつけなくなってしまい、アンタゴニスト=拮抗作用と同じことになる。
弱いながらもドーパミン作用があるので、第一世代で問題になりやすい、ドーパミンブロックによる副作用が軽減されるわけだ。なるほど。

ドーパミンのパーシャルアゴニストって所が新しい点で、セロトニン5-HT2のアンタゴニストで、5-HT1のパーシャルアゴニストでもある点はペロスピロン(ルーラン)と同じ。ううう、もう覚えられないぞ。。。
そもそも「プラゾール」で終わるのはPPI(胃薬)だと覚えたのに、なんで抗精神病薬がプラゾールで終わるんだよ。化学式だって似てないじゃないか!覚える側の迷惑を考えてくれよ、ぶつぶつ。

2017年3月26日

もうすぐ4月

「若人のための100冊」インデックスを追加しました。

もうすぐ4月ですが、3月の月掃除は既に終了しました!
毎年3月は年度末とか花粉シーズンとかで忙しく、3月分は作業量が少なめに振ってあるんだけど、それでも3月中に終わったのは初めてかもしれない。だいたい5月の連休で4月分とまとめてキャッチアップするようになっていた。それが今年はちゃんと3月中に終わったよう。やればできるんだ。(今度の職場は3月そんなに忙しくないだけという話も)

手帳をやめて日々メモにしたのがうまく行ってる理由かな。ここに書いたことは結構クリアできている。逆に言うと、書くのを忘れるとすっかり忘れてしまい、「食品成分表のお菓子」はサクサク進んでる一方で、あっ!医療用語を書くの忘れてた!ということも。
でも思い出してメモに書いてそこからリスタートすればいいんだしさ。終わらなかったことは次の週なり月なりにまた思い出せばいいんだし。

いい勢いで進んでいます。AJの場合、月イチの入院治療があった方が、生活リズムが整うのかも(笑)


第二世代抗精神病薬(2)MARTA

MARTAはMulti-Acting Receptor Targeted Antipsychoticsの略。
・・・今までとまたAの意味が違う!覚えやすいように分類してくれよ、ぶつぶつ。しかも、「様々な受容体に作用する抗精神病薬」ってあんまりな分類のような気が。

単純に受け取ると、第一世代はドパミン受容体を遮断するやつ、第二世代のSDAはドパミン受容体に加えてセロトニン受容体も遮断するやつ、MARTAはドパミン受容体とその他もろもろを遮断するやつ、と思ってしまう。

単語の意味ではそうなるが、実態は違うのだ。
第一世代はドパミン受容体を遮断するけど、その他もろもろも遮断してしまうことが分かっている。ムスカリン受容体(アセチルコリンの受容体)を遮断するから、便秘とかの抗コリン作用と言われる副作用が出やすい。ヒスタミン受容体も遮断するから眠くなりやすい(これは副作用にもなるが不眠対策としても使える)。むしろ第一世代の方が「様々な受容体に作用しちゃう」に当たると思う。ただし、残念ながらセロトニン受容体は遮断してくれない。

MARTAは第一世代と似ているけど、ムスカリン受容体の遮断は弱くて、SDA同様セロトニンHT2受容体の遮断が付いている。第一世代とSDAのいいとこ取りを狙った感じ?たぶん、様々な受容体に作用「しちゃう」のではなく、様々な受容体への作用を「狙った」のがMARTAという名前の由来なんだろうな。

MARTAに属するのは、クエチアピン(製品名:セロクエル)、オランザピン(ジプレキサ)の二つ。
WikiではクエチアピンがSDAに所属しているけど、普通はMARTAに分類すると思うね。MARTAはドパミン受容体もセロトニン受容体もブロックするからSDAだ、と言われるとそうともいうけど。

ブリットル(食品番号:15112)

食いしん坊のAJ。最初に食品成分表のお菓子の部を眺めた時に、殆どの食品は特定できて、いくつかはたぶんアレのことだろう、と想像がついて(外れたものもあったけど)、全く思い浮かばなかったのは二つだけ。
ひとつは「三島豆」で、もう一つが今日の「ブリットル」。

食品成分表の定義は、「少量の水に砂糖、水あめを溶解加熱し、油脂や練乳を加えて煮詰め、落花生を加え、少量の重曹(炭酸水素ナトリウム)を加えて気泡を抱き込ませ、冷却、圧延、成型したもので、ハードキャンデーに分類される」。
うーん、そういわれても全然ピンと来ないよう。頼りのWikipediaには日本語項目がない。Googleすると糖尿病の記述がいっぱい出て来る(笑)。でも、Google先生は画像を出してくれる。平たくて、カリカリでキャラメル味の、簡単に割れるハードキャンディであるらしい。brittle=壊れやすい、という意味の形容詞です。

こんなの食べたことあるかなぁ・・・と思いながら、どこで手に入るか検索。シーズキャンディで売っていたけど、もう日本から撤退したとのこと。うーん。
と、探している内に、ポップコーンのヒルバレーで売っていることが判明。ヒルバレーってアメリカの会社よね?不買運動中なのに・・・と思っていたら、ノウハウはアメリカで学んだけど、お店自体は日本のお店だとのこと。よし、それならセーフってことで、と東京大丸で買ってきました。

破片が6個入って200g、1200円。写真は更に小さく割ったものです。
確かに指で簡単に割れる。力は全然要りません。塩味が強めのキャラメル味でピーナッツが香ばしい。おおらかなアメリカっぽい味。
こんな割れるお菓子は食べた覚えはないけど、この味はアレに似てるぞ・・・!それは、今は無き、神田精養軒のアーモンドピット。同世代の人なら絶対知ってると思う。
もちろんアーモンドとピーナツの差はあるし、細切れのアーモンドが入っていたアーモンドピットの方が、ごろごろピーナツが入っているブリットルよりも、高級感があったと思うけど、カラメルのカリカリ感はそっくりです。

とはいえ、食品成分表は「落花生」って明記してるしなー。アーモンドピットのことを書いたものではない。なんでこんなマイナーなお菓子が成分表に入っているんだろう?ま、美味しいからいいけどさ。 もっと他に載せるべきものがあるような気がするな。ぶつぶつ。

2017年3月20日

バタースコッチ(食品番号:15111)

バタースコッチと言われてAJの頭に浮かぶのは、♪アナタにも、チェルシー、あげたい♪の明治チェルシー バタースカッチ味、なんですけど。

食品成分表の定義は「主原材料の砂糖、水あめ、バターを配合し、水を加えて混合しながら煮詰め、冷却、切断したもので、ハードキャンデーに分類される」。
チェルシーでも該当しますね。

でもwikiの記述によると、これは「バタースコッチ味のキャンディー」であって、バタースコッチそのものではないらしい。スコッチっていう位だからイギリスが本家よね、英語版wikiに行ってみる。
ここにも同じような記述(日本語版はこれの訳なんだろう)があって、こっちにはButterscotch hard candyの写真付き。アメリカでよくあると書いてある。

似たような飴を見たことある。コンビニで売ってるぞ、と買ってきました。
・・・ドイツ製だった。スコットランド製じゃないのか?よく読んでみると、「スコッチ」はスコットランドのスコッチではないのらしい。切り刻むと単語から来ているんだって。本家はイギリスで合っているみたいだけど。ドイツのこの飴には確かに、バタースコッチとは書いてない。

チェルシーと一緒に記念写真。
クマが持っている方がドイツ製のヴェルタースオリジナルで、右側の少し色が濃い方がチェルシー。
チェルシーの方が味も濃く感じるが、まぁだいたい同じような味。これをバタースコッチ味っていうのか。日本人感覚では、キャラメル味です。

「本来の」バタースコッチは、パフェのソースやクッキー他の味付けに用いられるとwikiに書いてあるけど、これも日本人感覚では「キャラメルソース」だと思う。キャラメルの回にも書いたけど、英語のcaramelはカラメルで、キャラメルはmilk caramel だからな。ミルクとバターは違うものだけど、飴としては同じ味のような気が・・・ヴェルターズの英語版サイトにも caramel hard candyって書いてある。butterscotch hard candy とは別なんだろうか。

まぁいいや。ともかく、食品成分表のバタースコッチ=キャラメル味のハードキャンディってことで。