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2017年3月26日

もうすぐ4月

「若人のための100冊」インデックスを追加しました。

もうすぐ4月ですが、3月の月掃除は既に終了しました!
毎年3月は年度末とか花粉シーズンとかで忙しく、3月分は作業量が少なめに振ってあるんだけど、それでも3月中に終わったのは初めてかもしれない。だいたい5月の連休で4月分とまとめてキャッチアップするようになっていた。それが今年はちゃんと3月中に終わったよう。やればできるんだ。(今度の職場は3月そんなに忙しくないだけという話も)

手帳をやめて日々メモにしたのがうまく行ってる理由かな。ここに書いたことは結構クリアできている。逆に言うと、書くのを忘れるとすっかり忘れてしまい、「食品成分表のお菓子」はサクサク進んでる一方で、あっ!医療用語を書くの忘れてた!ということも。
でも思い出してメモに書いてそこからリスタートすればいいんだしさ。終わらなかったことは次の週なり月なりにまた思い出せばいいんだし。

いい勢いで進んでいます。AJの場合、月イチの入院治療があった方が、生活リズムが整うのかも(笑)


第二世代抗精神病薬(2)MARTA

MARTAはMulti-Acting Receptor Targeted Antipsychoticsの略。
・・・今までとまたAの意味が違う!覚えやすいように分類してくれよ、ぶつぶつ。しかも、「様々な受容体に作用する抗精神病薬」ってあんまりな分類のような気が。

単純に受け取ると、第一世代はドパミン受容体を遮断するやつ、第二世代のSDAはドパミン受容体に加えてセロトニン受容体も遮断するやつ、MARTAはドパミン受容体とその他もろもろを遮断するやつ、と思ってしまう。

単語の意味ではそうなるが、実態は違うのだ。
第一世代はドパミン受容体を遮断するけど、その他もろもろも遮断してしまうことが分かっている。ムスカリン受容体(アセチルコリンの受容体)を遮断するから、便秘とかの抗コリン作用と言われる副作用が出やすい。ヒスタミン受容体も遮断するから眠くなりやすい(これは副作用にもなるが不眠対策としても使える)。むしろ第一世代の方が「様々な受容体に作用しちゃう」に当たると思う。ただし、残念ながらセロトニン受容体は遮断してくれない。

MARTAは第一世代と似ているけど、ムスカリン受容体の遮断は弱くて、SDA同様セロトニンHT2受容体の遮断が付いている。第一世代とSDAのいいとこ取りを狙った感じ?たぶん、様々な受容体に作用「しちゃう」のではなく、様々な受容体への作用を「狙った」のがMARTAという名前の由来なんだろうな。

MARTAに属するのは、クエチアピン(製品名:セロクエル)、オランザピン(ジプレキサ)の二つ。
WikiではクエチアピンがSDAに所属しているけど、普通はMARTAに分類すると思うね。MARTAはドパミン受容体もセロトニン受容体もブロックするからSDAだ、と言われるとそうともいうけど。

ブリットル(食品番号:15112)

食いしん坊のAJ。最初に食品成分表のお菓子の部を眺めた時に、殆どの食品は特定できて、いくつかはたぶんアレのことだろう、と想像がついて(外れたものもあったけど)、全く思い浮かばなかったのは二つだけ。
ひとつは「三島豆」で、もう一つが今日の「ブリットル」。

食品成分表の定義は、「少量の水に砂糖、水あめを溶解加熱し、油脂や練乳を加えて煮詰め、落花生を加え、少量の重曹(炭酸水素ナトリウム)を加えて気泡を抱き込ませ、冷却、圧延、成型したもので、ハードキャンデーに分類される」。
うーん、そういわれても全然ピンと来ないよう。頼りのWikipediaには日本語項目がない。Googleすると糖尿病の記述がいっぱい出て来る(笑)。でも、Google先生は画像を出してくれる。平たくて、カリカリでキャラメル味の、簡単に割れるハードキャンディであるらしい。brittle=壊れやすい、という意味の形容詞です。

こんなの食べたことあるかなぁ・・・と思いながら、どこで手に入るか検索。シーズキャンディで売っていたけど、もう日本から撤退したとのこと。うーん。
と、探している内に、ポップコーンのヒルバレーで売っていることが判明。ヒルバレーってアメリカの会社よね?不買運動中なのに・・・と思っていたら、ノウハウはアメリカで学んだけど、お店自体は日本のお店だとのこと。よし、それならセーフってことで、と東京大丸で買ってきました。

破片が6個入って200g、1200円。写真は更に小さく割ったものです。
確かに指で簡単に割れる。力は全然要りません。塩味が強めのキャラメル味でピーナッツが香ばしい。おおらかなアメリカっぽい味。
こんな割れるお菓子は食べた覚えはないけど、この味はアレに似てるぞ・・・!それは、今は無き、神田精養軒のアーモンドピット。同世代の人なら絶対知ってると思う。
もちろんアーモンドとピーナツの差はあるし、細切れのアーモンドが入っていたアーモンドピットの方が、ごろごろピーナツが入っているブリットルよりも、高級感があったと思うけど、カラメルのカリカリ感はそっくりです。

とはいえ、食品成分表は「落花生」って明記してるしなー。アーモンドピットのことを書いたものではない。なんでこんなマイナーなお菓子が成分表に入っているんだろう?ま、美味しいからいいけどさ。 もっと他に載せるべきものがあるような気がするな。ぶつぶつ。

2017年3月20日

バタースコッチ(食品番号:15111)

バタースコッチと言われてAJの頭に浮かぶのは、♪アナタにも、チェルシー、あげたい♪の明治チェルシー バタースカッチ味、なんですけど。

食品成分表の定義は「主原材料の砂糖、水あめ、バターを配合し、水を加えて混合しながら煮詰め、冷却、切断したもので、ハードキャンデーに分類される」。
チェルシーでも該当しますね。

でもwikiの記述によると、これは「バタースコッチ味のキャンディー」であって、バタースコッチそのものではないらしい。スコッチっていう位だからイギリスが本家よね、英語版wikiに行ってみる。
ここにも同じような記述(日本語版はこれの訳なんだろう)があって、こっちにはButterscotch hard candyの写真付き。アメリカでよくあると書いてある。

似たような飴を見たことある。コンビニで売ってるぞ、と買ってきました。
・・・ドイツ製だった。スコットランド製じゃないのか?よく読んでみると、「スコッチ」はスコットランドのスコッチではないのらしい。切り刻むと単語から来ているんだって。本家はイギリスで合っているみたいだけど。ドイツのこの飴には確かに、バタースコッチとは書いてない。

チェルシーと一緒に記念写真。
クマが持っている方がドイツ製のヴェルタースオリジナルで、右側の少し色が濃い方がチェルシー。
チェルシーの方が味も濃く感じるが、まぁだいたい同じような味。これをバタースコッチ味っていうのか。日本人感覚では、キャラメル味です。

「本来の」バタースコッチは、パフェのソースやクッキー他の味付けに用いられるとwikiに書いてあるけど、これも日本人感覚では「キャラメルソース」だと思う。キャラメルの回にも書いたけど、英語のcaramelはカラメルで、キャラメルはmilk caramel だからな。ミルクとバターは違うものだけど、飴としては同じ味のような気が・・・ヴェルターズの英語版サイトにも caramel hard candyって書いてある。butterscotch hard candy とは別なんだろうか。

まぁいいや。ともかく、食品成分表のバタースコッチ=キャラメル味のハードキャンディってことで。

2017年3月19日

第二世代抗精神病薬(1)SDA

第一世代(定型)より後に出来た第二世代(非定型)の抗精神病薬は、効き方によって分類される。第一世代をなんで効くのかよくわからないながら使っていくうちに、こういう作用があるからこの作用が効いているわけ?→じゃあそういう作用だけを持っている物質なら効くわけ?→効くみたい、という感じで開発されたようだ。まぁ効くことはわかっても理由はまだ仮説なんだけどさ。

SDA(DSAとも)は、セロトニン・ドパミン・アンタゴニスト(Serotonin Dopamin Antagonist)の略で、セロトニン受容体及びドパミン受容体をブロックする。

ドパミン受容体の方はいいよね、第一世代と同じってことだから。
分かりにくいのはセロトニンアンタゴニスト、の所。セロトニンって足りなくなると鬱病になるんだけど、ブロックしたらまずくない?と思いませんか。正確にはセロトニン受容体全部をブロックするわけじゃなくて、HT2受容体だけをブロックするんだよ=NaSSAのSSAの所と同じ。なんでDaSSAって呼ばないんだよ、ぶつぶつ。

更により正確には、ドパミン受容体をブロックする作用は第一世代よりも弱くて(=ブロック作用による副作用が少なくて済む)、セロトニン2受容体をブロックする作用(=うつ病みたいな陰性症状にも効く)が付いている。

お薬の名前はバラバラで腹立たしい・・・
リスペリドン(商品名リスパダール)、ペロスピロン(ルーラン)、ブロナンセリン(ロナセン)

ドロップ(食品番号:15110)

ドロップ=飴、と思っている人も多いのではないか。合ってはいるが逆は真ならず。飴の中の一部がドロップに該当するのだ。
食品成分表の定義は「砂糖を水に溶解加熱し、水あめを加え、高温(約145℃)で煮詰め、冷却し、酸味料、色素、香料を加え、成型したもの」。水あめを加え高温で煮詰めることで透明さが出るのだそうだ。そして「成型」という言葉ではわかりにくいけど、型に嵌めたもの。

要するに、サクマ式ドロップスの類、というのが一番わかりやすい説明だよね。
久しぶりに缶入りで買ってみたサクマ式ドロップス。AJが良く買うのは袋入りの個包装されているタイプ。いろんな味があるところが好き。

wikiによると、日本語のドロップはオランダ語のdropから来ているらしい。えー!dropってオランダ生まれなんだ、意外!
と思いきや、どうもそういう意味ではなくて、オランダ経由で入った外来語(つまり明治時代じゃなくて江戸時代に既に使われていた)ということのようです。
日本語wikiからEnglishと書いてあるリンクをたどると、LemonDropsという項目に飛んでしまい、えっ!英語ではdropと言わないのか!?と一瞬焦ったけど、そんなことはない。そうだよね、CoughDropsとかいうもんね。Drops(confectionery)という項目はちゃんとある。こっちに飛んでくれよ(笑)

ついでにサクマ式ドロップスの項目を見たら、びっくりの事実を発見。
サクマ式ドロップスは佐久間製菓株式会社が製造しているのですが、それはサクマ製菓株式会社とは別の会社だった。どちらも缶入りのドロップを販売している。
サクマ製菓というのは、♪サクマの!いちごみーるく♪とか♪チャオチャオっとなめチャオ♪で有名な会社です。えーっ別の会社だったのか。子供のころから舐めていたドロップはどっちのだったんだろう、と自信を無くしかけたけど、サクマ式で合っていた。
なんでそう断言出来るかというと、お気に入りのチョコ味やブドウ味はサクマ式の方にしか入ってないのだった。サクマドロップスの方には、代わりにメロンとスモモが入っている緑ベースの缶なんだって。うーん。それ食べたことあるかな?もしかしたら食べたことはあっても、チョコの入ってないハズレ缶だと思っていたのかも。ごめんな、サクマ製菓。でも、いちごみるくもチャオも子供の頃は好きでよく食べていたから許してね。

2017年3月12日

かわり玉(食品番号:15109)旧名:チャイナマーブル

「チャイナマーブル」という言葉はAJは知りませんでしたが、食品成分表では備考欄に「変わり玉」と書いてあったので、モノは理解した。
(2017/4/30付記) 2015年版では「チャイナマーブル」から「かわり玉」に項目名が変更になりました。

さてどこで売っているんだろう・・・と思っていたのに、100円ショップでその名も「ちゃいなマーブル」という袋を発見!あったー!!と買ってきました。

前回に引き続き、カスガイの商品。
「変わり玉」なら知っている人が多いんだろうと思いますが(そうでもないかな?)、舐めている内に色が変わる飴。
「ちゃいなマーブル」は、白いのは変わらないようです。色付きのやつは舐めるとすぐに白くなって終わり。子供の頃に買った変わり玉は、何層も色が掛かっていて、時々取り出して眺めていたような・・・気がするんですが。ま、100円ショップで買ったものに文句を言ってはイケナイな。

食品成分表の定義は「砂糖を核として、煮詰めて着色した砂糖液を幾重にも被覆、乾燥したものである」。
お砂糖の硬い衣を被せることを「糖衣」というけど、この飴はほんの小さな核に何度も何度も糖衣を重ねて作っているわけだね。だからとても硬い。いくら舐めてもなかなか減らないし、嚙み砕けない。

「変わり玉」の方のネーミングはよく分かる。糖衣の色を変えることで、舐めている内に色が変わる飴玉が出来るわけだ。糖衣を重ねた飴だからこそのネーミング。

でも、「チャイナマーブル」の方は?
素直に直訳すると「中国大理石」。大理石には見えないけどなぁ・・・衣のかけ方をわざと雑にして大理石模様にした飴があるのかなぁ。でも「中国」はどこから来るんだろう。中国でも大理石は取れるが(大理は中国の地名)、欧米で大理石をわざわざ中国から運ぶことはないと思う。運んだとしても中国の大理石と飴の関係がわからない。中国の変わり玉は大理石模様なのかなぁ・・・wikiの中国語記述からはそうは思えない。

うーん、と英語版wikiのMarbleを見ていると、Marble(toy) というリンクがある。玩具のマーブル・・・?あっ!もしかして!わかったかもー!!

玩具のマーブル=日本でいうビー玉。日本ではビー玉はガラスが前提ですが(ビイドロ玉でビー玉)、歴史的にはガラスで作る前に大理石で作ってたんですね。丸さも大きさも変わり玉そっくり。
そしてたぶん「チャイナ」は中国じゃなくて、小文字のchina、つまり磁器のことだと思うの。wikiにはそんな記述はないんだけど。磁器で出来たビー玉があったとしたら、それにそっくりではないですか。硬さも質感も、何よりこの白さが。

キレイな入れ物にいれて、これはチャイナマーブルだよ、高いんだから落として割ったら怒るからね、これで遊んじゃダメだよ、と子供に言って、大人は時々飴として舐める。違うかな。

2017年3月5日

新シリーズ:若人のための100冊(1)

水滸伝に時間が掛かってなかなかアップできませんでしたが、やっと6冊読み終わって、既読含めて10タイトルになったので記録しときます。そのうちこれも目次を作る予定。→目次はこちら

(1) ヴェニスの商人→光文社古典で済み

(2) 吾輩は猫である(夏目漱石/朝日新聞連載中!):これ中学生のころから何回も読んだことはあって、確か教科書にも出てきてたし。でもあんまりいいと思わなかったんだよね。饒舌な感じで。でも今、朝日新聞に連載中のを読んでいて、こういう風に読むものだったんだ!と納得しています。新聞小説として読むと、グダグダ進まない感じがかえってすごく面白い。これは文庫本でも単行本でもなく、新聞で読むのが絶対のおススメ!

(3) 啄木歌集(石川啄木/新潮文庫):啄木って苦労人なのなー。苦労人の印象は前から持っていたけど(働けど働けど)、苦労人の割に放蕩好きなのなー。それでこそ詩人なのかもだけど。

(4) モンテクリスト伯→読み直す1冊で済み

(5) ハックルベリフィンの冒険→光文社文庫で済み

(6) 水滸伝(吉川幸次郎訳/岩波文庫):全10冊で時間かかった。前に吉川英治の新水滸伝をH氏選書として読んだんだけど、いまいちピンとこなかった。今回は岩波文庫で読んでみた。こっちの方が読みやすい。ま、古典慣れしたからかもしれない。途中で終わる吉川英治版では読んだことにならないね。どんどん仲間を失いながらなんとか勝って帰ってきて、でも抹殺されてしまう最期。天に指名されても、この世の悪代官には勝てない。実話ベースなんだろうなぁと思える。 しかし登場人物多すぎだよ。ゲームには向いてるけどさ。

(7) 童話集 銀河鉄道の夜→読み直す1冊で済み

(8) アルプス登攀記(ウィムパー/岩波文庫):マッターホルン初登頂の話とか。本人が興味のあることを書いた感じ。今なら人気ブログになったかも。読み物としては終わりが悲しすぎで救いがない。登山というより山に興味がある人向き。

(9) デミアン(ヘルマン・ヘッセ/新潮文庫):謎の先輩デミアンに導かれる僕。BLの話かと思いきや、急に戦争が始まって唐突に終わる。えーと?

(10) ビーグル号航海記(ダーウィン/岩波文庫):5年をかけて南米や太平洋諸島を博物学者として見聞した記録。字ばかりで読みにくい。内輪向けの報告書なんだろう。ダーウィンだから当然動物に関する記述が多いけど、植物もあるし、現地人や現地入植者の様子もある。津波の話もあってなかなか興味深いが・・・動植物の話には、説明画像が欲しいよ。前提知識ないと無理。

ゼリービーンズ(食品番号:15108)

ジェリー・ビーンズというのは、AJの認識ではアメリカのお菓子で、アメリカンブランドさようならキャンペーンをやってなければ迷わずJellyBellyを買って来るところなんだけど。

ぶつぶつ言いながら買ってきたのはカスガイの「ゼリービンズ」。
食品成分表の定義は「水あめ、砂糖、でん粉等を主原材料としてゼリーを作り、これを粉糖と糖液(主原材料:砂糖、アラビアガム等)で交互に被覆、乾燥したものである」。
カスガイの原材料表示も、水あめ、砂糖、澱粉、乳糖、寒天・・・となっていて、よしよし。

ゼリービーンズ、ってこういう形が標準だと思うんだけど、よく考えるとどこが豆なんだろう?これってカシューナッツ型じゃない?
ま、いろんな形の豆があるからな。と思いながら頼りのWikiに聞いてみると「ソラマメ型」と書いてある・・・空豆!?全然似てませんけど??あー、豆じゃなくてサヤのこと?鞘なら似てないこともないが(あまり似ている気がしないけど)、でも、鞘はpodだよね、beanとは言わない。

ハタ!と気が付いた。
そういえば、JellyBellyのはこんな形してない!もっと普通に空豆っぽい形をしている!
もしかして、ジェリービーンズ=カシューナッツ型の食べ物なのは日本だけなのか?英語で画像検索してみる・・・そうみたい!

日本型は別に鞘を狙ったわけではないようだ。工程上の都合で細長くなっちゃったんだろうか。これはこれでカワイイのだが・・・空豆には見えないよう。