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2011年7月31日

夏モードに戻ってます

台風6号が折れ曲がって去ってからの東京は暑くない日が続き、結局エアコンの電源を入れないまま、もうすぐ8月に突入。ここしばらく扇風機もコンセントから外しています。毎年これくらい涼しいといいのだがなぁ。
クロゼットも一部夏モードのお洋服を戻した。今年は冷房が効かないかもと思って涼しいお洋服を新調していたのに着ないで済んでしまいそうだ。まいいけどさ。
こんなに涼しいのは、上空の放射性物質が日光を遮ってくれてたりするせいじゃないのか。少しは何かの役に立ってもいいよね。でも日光を遮ってたら冬になった時に困るか。

狭義の干菓子

先週、落雁について書いた。書くためにネットもいろいろ調べるわけなんだけど、その中で「落雁と和三盆の違いは?」と質問しているのを見つけた。和三盆は砂糖の名前で、落雁はお菓子だからジャンル違うじゃんと思ったのだが(それは正しいのだけど)、落雁は砂糖だけの塊じゃないから・・・というような回答になっていた。
砂糖の塊のようなものって、落雁じゃなくて干菓子(狭義の)じゃん、と思ったのだが、落雁の老舗と言われる諸江屋(金沢)のサイトに行ってびっくり。干菓子のことを落雁っていうのか・・・

確かに干菓子も口の中でホロホロ溶けるし、見た目は堅そうでも触るそばからボロボロ粉が落ちるところは落雁と同じなんだけど。
私の認識では、干菓子はお茶席で懐紙に載せて無駄に割ったりしておちょぼ口で食べるようなもので、落雁はもっと軟らかくてボロボロで素朴な雰囲気のもの。干菓子は、小さくて色鮮やかで繊細で季節を映す日本料理みたいなもので、落雁はもっと地味なもの(盆菓子は派手だけど)。
でも粉をちょっと混ぜた砂糖の塊を型押ししたものという点では一緒だしな。ぶつぶつ。

ぶつぶつ言いながらデパートを散策していたら、先週は見つけられなかった「胡麻入り」を見つけました。豊島屋(鎌倉)の「和賀江島」というもの。
貝の形で夏らしいし、鎌倉らしいやね。
手前1段は青海苔入りで、奥の3段は胡麻入り。私の認識では干菓子ですが、これを落雁というなら、まさに胡麻の入った落雁・・・ちっとも雁には見えませんが。
胡麻も美味しいけど、青海苔が香り高くて私の好み。ちょっと地味だけどお上品なお土産にいかがでしょう。ま、でも豊島屋だとやっぱり鳩サブレかな(笑)

2011年7月24日

真夏モードにシフト完了してたのに・・・

台風一過といえば暑くなるのが普通なんだけど、この週末の冷え込みと言ったら。

昼間は、お外が冷房だ~♪と上機嫌でしたが、寝具類が全部真夏モード移行完了していたため、困ったことに。せっかく洗った毛布とか出すのはあまりに悔しいので、そう遠くないところにしまっていた夏物の寝巻きを重ね着してなんとか凌ぎました。寒かった・・・

しかしおかげさまで、大暑を過ぎてもクーラーなしで過ごせています。7月いっぱいは頑張れるかな。無理するところじゃないので、皆さんも程ほどにね。

7月の電気使用量は

前年比マイナス6%にしかならなかった・・・。がっかり。クーラー付けずに頑張っているのになぁ。ま、7月分は7月半ばで集計されるので、去年もこの時期は涼しくてほぼ待機電力しか使ってなかったけど。それと去年の3連休は北京に行ってたのに、今年は家で洗濯三昧したからなぁ。それにしてもがっかりだ。8月も15%達成は無理な気がするなぁ・・・

例年は夏は素麺と麦茶なんだけど、去年はあまりに暑くてお湯を沸かすのがイヤになって、買い食い+水出し麦茶に切り替えた。今年はクーラー節約のために7月からパン+水出し麦茶の生活に変えたんだけど、ガス使用量がガツンと減った。電気代はあまり減ってないけど、エコには貢献しているかな・・・

塩釜

先週、お盆のお供え菓子が落雁だ、という話を書いた。すると「落雁」って何?というのが気になりますよね。あの甘いお菓子と「雁が落ちる」にどんな関係があるのか。

wikiには2つの説が載っている。ひとつはオリジナルは中国名「軟落甘」から「軟」が欠落したという説。判りやすい。「軟落甘」という名前は、ボロボロ粉が落ちやすくて軟らかくて劇甘であるお菓子の特徴をよく伝えているし、そんなに軟らかくないじゃん、という理由で「軟」が欠落したのも理解するのだが・・・「雁」はどこから出てきたのか説明になっていない。
もうひとつの説は『近江八景の「堅田の落雁」にちなんでつけられた』という説。Wikiだけでは「堅田の落雁」は広重の絵の題名なのは判っても、それがお菓子とどう関係するのか判らない。Googleしてみると、「堅田の落雁」に描かれている、白っぽい背景に雁の群れが飛んでいる様子と、米粉+白砂糖に黒胡麻が入っていたお菓子が似ていたので「落雁」と名づけられたのだそうだ。たぶん「軟落甘」由来の「らくがん」という言葉があって、あとから「堅田の落雁」という漢字が付いたんじゃないかな。

さて、落雁。白地に黒い点々が飛んでいる落雁って言ったら、塩釜名物、塩釜のことよねー。と早速諸国和菓子売り場に塩釜を買いに行った私でしたが・・・

石橋屋の塩釜
あれ?胡麻じゃなかった・・・

塩釜の黒い粒々は、ゆかり(紫蘇の細切れ)であって黒胡麻ではなかったのでした。黒胡麻が散っている落雁を探してみたけれど、どこにもないものらしい。お砂糖に胡麻・・・別に不味くはないと思うが、日本人の味覚からするといまひとつだったのかもね。中国人は胡麻好きでスイーツも胡麻多いからな。

胡麻じゃないし、「堅田の落雁」にもちょっと見えないけど、白い背景に黒い点々、という意味では、塩釜がオリジナル落雁に近いと思う。これは餡なしだけど、餡ありの筒型タイプもあるよ。割って食べるように印が付いているのがお約束。でも割ると砂糖を多量に含んだ粉がボロボロ落ちるんだよなー。食べたことない方は、東北応援のためにもお試しください。割る時は写真のようにお皿の上で割りましょうね(笑)。

2011年7月17日

真夏モードに移行中

三連休を利用して、がんがん洗濯が進み、来週には真夏シフト完了する予定。今日は唯一残っていたサマーウールのスカートをおうちクリーニング。明日頑張ってアイロンをかけてしまう。そしたら秋までアイロンは休みの予定♪既にハンカチ類もタオルハンカチに切り替わっているのだった。

クーラーはまだつけずに頑張っています。家ではなく外に涼みに行ってるだけ、という話もあるけど~。6月頃はどこでも冷房を使っていなかったので、暑くて今年はどうなっちゃうんだろうと思っていたけど、夏になったら普通にクーラーが付くようになり、なんだ快適じゃんという感じ。例年よりは高めの温度設定になっているのかもだけど、これで十分です。だいたい夏なのにスーツとかネクタイとか着てるほうが悪いんだよ。ぶつぶつ。

昨日は、お友達のWさんに誘われてホタルを見に行ってきました。ガラス越しになら何度か見たことあるんだけど、今回のは飼育室(温室みたいなもの)に放し飼いになっていたので、目の前をふわふわと通り過ぎる様子に感動。すごくキレイ。まるでLEDみたい(どういう感想なんだか)。これ昔の人はさぞかし不思議に思っただろうなぁ。蛍光の仕組を頭では理解している私でも、やっぱりスゴイなぁという気持ちになりました。生物って偉大だ。

お供え菓子(盆菓子)

東京では新暦でお盆行事をする人も多く、お盆用のお供え菓子や野菜セットが売り場に並ぶのは、7/15近辺と8/15近辺の両方。ちなみにAJ実家では、お盆は旧暦です。他の行事は新暦なんだけど。
スーパーの和菓子コーナーで盆菓子を手に取ってみると、「落雁」と書いてある。えっ!これ落雁だったのか!こんな派手なモノに落雁と言う渋い名前は似合わないような・・・(そういう問題じゃないか)

お供え菓子
AJにとって、お盆のお供え菓子とは、極彩色で妙に大きい砂糖の塊。正確には「砂糖の塊」ではなく、砂糖に粉(米粉とか)を混ぜて押し固めたもの。
製法で言えば確かに落雁なんだけど、お盆のお菓子は和菓子にあるまじきくらい派手な色合いで、しかもデカイ、というのが決まりごと。
全国で見掛けるので、こういう風習だと思い込んでいたけど、こんな極彩色の食べ物が昔からあった筈ないので、戦後に出来た風習なのかしらね。おはぎや団子に較べて、ずっと日持ちするし、お花感覚でお墓にお供えしたのだろうか。

AJ家では、お盆に花を飾ったことはあったけど盆菓子を買って来たのは初めて。だからかどうか、先週久しぶりに友達の夢を見ました。夢の中でも仕事があるからもう帰る、と言っていた。そうか盆菓子が食べたかったのか。旧暦のお盆にも買っておくから遊びに来てよね(笑)。

2011年7月10日

梅雨があけました

あけましておめでとうございます、って感じで(笑)。

ようやくお布団を洗った。夏服から真夏服への切替も徐々に進んでおります。でもまだクーラーはつけずに頑張っている。7月いっぱいは無理だと思うけど、大暑くらいまでは頑張れるかなぁ・・・自信なし。本日も傍らで扇風機が回っています。

 先週、今夏初めてのかき氷を食べた。冷やし中華も食べた。ああ夏だなぁ。

外郎(ういろう) (食品番号:15006)

「外郎売」を知っているから、外郎というお薬があるのは知っていたけど、と唐突に始めても、「外郎売って何??」という人の方が多いのかもな。歌舞伎十八番のひとつなのだそうだけど、早口言葉がたくさん含まれる長い台詞。若い頃、特技は早口言葉と答えていたAJは、これで練習していたりしたのだった。武具馬具、武具馬具、三武具馬具・・・

前置きが長くなった。外郎と言うお薬があるのは知っていたけど、お菓子のういろうと関係あるとは思ったことがなかった。私にとってお菓子のういろうは、「ういろう」と平仮名で書くものであり、名古屋銘菓であり、青柳ういろうであって、羊羹とか饅頭とかいう一般名詞ではなかったのだ。
ちょっと調べてみるとどうもこれは、青柳ういろうのテレビコマーシャルのせいだったらしい。♪白黒抹茶、小豆コーヒー、ゆずさくら♪と今でも口ずさむことが出来る。関東では外郎はあまり一般的でなかった(素甘があるから?)ために、外郎=青柳ういろう=名古屋の銘菓だと思ってしまったんだろう。実際には名古屋だけの銘菓ではないのだった。ずいぶん古くからあるお菓子で、江戸時代の江戸でも、お薬の外郎よりお菓子の外郎の方が、認知度が高かったようだ。

さて外郎。お薬の外郎の本名は、外郎売の口上の中にも出てくるけど、「透頂香」という。お香と言うわけではなく、飲む薬。wikiによると、「外郎」の名は、このお薬を伝えた中国人の役職名なのだそうだ。そういえば今読んでいる唐詩選にも○郎という役職が良く出てくるもんな。
そしてお菓子の外郎は、一説によると、お薬の外郎に色が似ていることから名づけられたのだそうだ。

外郎(黒)と丸薬(正露丸)
ははん。すると外郎って正露丸みたいな黒っぽい丸薬だったのね、と考えて、写真を撮ってみました。うむ似ている。→

ところが・・・先ほどのwikiをよく読むと、形状も原料も仁丹と似ていると書いてあるではないの。仁丹って銀色の小粒なんですけど。白い外郎では全然似てないんですけど。銀色の外郎なんてあるわけないし・・・謎。
銀色の小粒を割ると、中は黒っぽいのかなぁ。仁丹なんて割ったことないからわからないよう。

外郎(白)と薬の外郎
と、気になっていたんだよね。やっと手に入れたよ、お薬の外郎!小粒を割ってみたら中はちゃんと黒かった!
←白外郎の上に、割ってみたのをトッピングして撮ってみました。
お薬の外郎については、別項目でまた書くとして、お菓子の外郎については、外郎薬と同じ黒外郎が基本で決まり!と言いたいところだが、食品成分表は白外郎を採用している。ぶつぶつ。成分表的には、成分がシンプルなものを基本にしたいんだろうけどね。
食品成分表の定義は、「上新粉あるいはでん粉と砂糖を混ぜ、水を加えて攪拌(かくはん)して糊(のり)状にし、加熱して半流動状とした生地を、枠に入れて蒸し、切り分けたものである」。

ちなみに、黒の外郎は、羊羹みたいに小豆ではなく、黒砂糖が使われています。滋養強壮な感じで、お薬のお供にぴったり。素朴な感じで美味しいよ。外郎食べるならAJ的には黒をオススメ。

2011年7月3日

暑いよう・・・

結局去年とたいして変わらず、今日は扇風機に吹かれながらPCに向かっています。だって暑いんだもん・・・。去年と違うのは、クーラーがまだスタンバイしていない点だね。例年だったらもう除湿運転を始めていただろうなあ。あああ暑い。

扇風機を出す前に、団扇を買ってみました。でも煽ぐのも暑くてすぐに挫けた。クーラーもいつまで我慢できるかなぁ。8月までは絶対待てない自信ある(笑)。

お洋服は夏物が出揃い、一部真夏物もスタンバイ。今日は割と陽も射したので、綿毛布だけあらってみたけど、やっぱり湿度が高いので、しまうまでにはしばらく風を通さないとだなぁ。お布団を洗えるのはいつになることやら。

毎年夏は暑いのだが、今年はやっぱり気が重いなぁ。でもチームマイナス15%だから頑張らなきゃなぁ・・・。みんなが冷房を我慢すると、いつもより涼しくなったりしないのかなぁ。6月の状況を考えるとあまりそうは思えないよなぁ・・・(タメイキ)

水無月

水無月=6月であることは皆様ご存知と思うが、水無月という名前の和菓子は知らない人が多いかもね。関西(特に京都)では、普通に季節の和菓子なのだそうで、東京でも京都系の和菓子屋さんに行くとちゃんと売っています。ただし売っている時期が限られる。6月末限定です。

由来は宮中行事。6月1日=氷室の節句に、氷室の氷を食べる代わりに、氷型に切ったお餅を食べたのだそうだ。氷は貴重品だからみんなには行き渡らなかったのだろうね。その「氷型のお餅を食べる」という風習が庶民に伝わって、ついでに日本人の大好きな小豆をトッピングして、和菓子「水無月」の出来上がり~。

鶴屋吉信の水無月
・・・氷には見えない気がしますが(笑)。
土台のお餅のようなものは、外郎(ういろう)です。氷を模したのですから、白い外郎が基本なのでしょうが、黒いもの(正確には白+黒:黒は黒砂糖味)もあります。
外郎なので、「氷のようにヒンヤリ」というより「ベタベタ」感が強いですが、京都ではこれを食べて夏を元気に乗り切れるように、と祈るのだそうです。

由来からすると、旧暦の6月1日(今年の場合はちょうど7月1日ですが)に食べそうなものだけど、なぜか新暦の6月30日に食べることになっているそうで。行事を新暦に移してしまった日本人(明治人?)も随分強引だよなと思うけど(中国も韓国も、行事は旧暦で行っているそうです)、考えてみると、月の名前と節句がゴチャゴチャになっているのがエイヤと変えてしまった原因なのかもな。
「水無月」と名前までつけてしまったお菓子を文月に食べるのも変だし、でも新暦の6月1日じゃ早すぎると悩んだ末に、6月の最後の日、という結論を考え出した京都人はエライ。