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2017年10月13日

汁粉(食品番号:15139-40)

2015年版で新たに収載されたお汁粉。こしあんと粒あんの2種類が採用されています。
食品成分表の記載は以下の通り。「新たに収載した『しるこ』は、『おしるこ』とも呼ばれる。小豆に砂糖を加えて煮た汁に餅、白玉団子、栗等を入れるのが一般的である。関西では、こしあんを用いたものを『しるこ』とよび、粒あんを用いたものを善哉(ぜんざい)と呼ぶ。収載食品は、餅や栗を入れない『しるこ』である。」
栗はともかくとして、お餅も白玉も入らないお汁粉なんて食べたことないですけど。まぁいいか。

成分表の言うとおり、関西では汁粉=漉し餡のお汁粉を指すのですが、関東では漉し餡も粒あんもどっちも「お汁粉」と呼びます。区別できなくて紛らわしいじゃないか?ちゃんと呼び分けているから平気。

漉し餡のお汁粉は「御膳汁粉」(ごぜんしるこ)。お金持ち?のご膳に出す、手のかかった高級品って感じでしょうか。「家庭でできる和洋菓子」によると、御膳汁粉はこしあんから作ります。つまり、小豆からまず漉し餡を作って、それをお汁粉にするわけね。作り方を見ると、普通の餡子より多少水分が残るくらいにした漉し餡を、同量位のお湯で伸ばして、片栗粉の水溶きを入れると書いてある。同量もお湯を入れたらサラサラし過ぎる気がするんですけど。確かに画像検索するとサラサラに見えるお汁粉がかなり多い。ねっとりの方が美味しいのにぃ。
写真は梅園の御膳汁粉。お箸を入れると跡がしばらくうっすら残る位にねっとりでアチチです。美味しいよう。

粒餡のお汁粉は「田舎汁粉」。写真は同じく梅園のもの。

田舎汁粉には小倉汁粉という別名もある、と思ってたんだけど、「和洋菓子」の見解は異なり、小倉汁粉は漉し餡で作る御膳汁粉に煮た小豆を入れる、という手の込んだものになっています。なるほどこれは御膳汁粉と田舎汁粉のいいとこどりになりそうだな。


AJ自身は圧倒的に田舎汁粉の方が好きで、毎年鏡割りの日に作る(って言っても缶詰を温めて焼餅を入れるだけだけどさ)のも田舎汁粉の方です。ウチのお汁粉もここに写真をアップしておこうっと。豆が違うのかずいぶん梅園のとは色が違うな。いいけど。

関西では、田舎汁粉(粒あん汁粉)のことを「ぜんざい」と呼ぶ、と成分表には書いてあるのですが、関東で「ぜんざい」と呼ばれているのは微妙に別の食べ物だ、ということも記載して欲しかったな。
どう違うのか?それはまた梅園で食べて来るから待っててね。

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