ページ

2011年12月25日

鏡餅

鏡餅は和菓子じゃないけど。ていうか、鏡餅は鏡餅である間は食べ物ではないな。飾り物だよね。鏡開きしたあとは食べ物になるけど。

AJ家の鏡餅はスーパーで売っている一番小さいヤツ。中に丸餅が入っているのがお気に入り。お餅の量はぐっと少ないのだが、これでないと鏡開きの時に大変なんだもん・・・
最近は完全に飾り物の鏡餅もあるよね。鏡開き出来ないのは邪道な気がするけど、お店とかに飾る場合は開いて食べるのも面倒だし、100%飾り物を毎年出してくる方が気が楽なのかも。
先日デパートでガラス製のを見かけた。あれを鏡開きの日に割ってたら笑うけどな。

さて鏡餅。これも中国から来たんでしょと思いきや。日本独自の風習らしい。wikiによると、室町時代あたりから武家で、と書いてある。ちょっと待て。源氏物語に鏡餅って出てきたような・・・あった。餅鏡って書いてある。wikiで室町あたりからと書いてあるのは、宮中行事ではなくて一般的におうちで飾られるようになったのは、という意図なのかな。源氏物語の話も書いておいてほしいな。ぶつぶつ。

鏡餅というのは、、、えっ!「 餅鏡は食さずに見て安寧を祈るもの」って書いてある・・・!!。鏡開きして食べる方が邪道だったなんて・・・

ジングルベル、ジィーー

クリスマスイブに近所のスーパーに行ったら、ジングルベルの音楽が流れていた。子供が曲に合わせて♪ジングルベール、ジングルベール♪と歌いだしたので、♪鈴が、鳴る~♪と私も心の中で唱和したのだったが、子供の歌詞は♪ジングルベール、ジィーー♪。

その「ジィーー」って何だよ?と首をかしげている私を置いてきぼりに、子供はそのまま♪ジングルベール、ジングルベール、ジングルベル、ジィ!Oh!♪と歌い続ける。

「ジングル」はもともと鈴の擬音語だから、「ジィーー」でもいいのかもだけど、何だか発車ベルみたい。今どきのサンタさんは、そりじゃなくて新幹線にでも乗ってくるんだろうか。

ぼんやり考えている内にサビの部分が終わり曲が冒頭に戻る。するとなんとそのまま「ジングルベル、ジィーー!ジングルベル、ジィーー!」と歌い続けるではないの。つい笑ってしまったら気配を察したのか続きは歌ってくれなかったのだが、その後、どこに行っても私の頭の中は♪ジングルベル、ジィーー♪とリピートし続けているのでした。

クリスマスケーキ

クリスマスにケーキを食べるのは欧米から来た風習なんだけど、ケーキ=デコレーションケーキ、というのは日本独特の風習であるらしい。欧米の「クリスマスのケーキ」は、シュトーレンもパネトーネもジンジャーブレッドも、日持ちする甘いヤツであり、たぶん日本のお節料理の感覚に近いのではないか。豪華なんだけど手が掛からない。暫くそれを食べることで労働しなくていい、ていうか、自分のための労働は休んで、お祈りに全ての時間を捧げるということだと思う。
日本の場合、またすぐおせち料理を作らなくちゃだから、日持ちしても困るのよね。だから逆に全く日持ちしないデコレーションケーキになったのではないか。

いい説だと思ったんだけど、だったらブッシュドノエルでいいな・・・

クリスマスに限らず、ケーキと言われて一番最初に頭に浮かぶのは、苺たっぷりのデコレーションケーキであるのが一般的日本人だと思うな。今でも。
こういうクリスマスケーキを始めたのは不二家であるとwikiに書いてある。しかし始めるのは誰でも/何でもよくて、それが根付いた理由が何かあるはずだ。
こうやって写真を見ると、紅白でおめでたい感じがいいんじゃないかね。ほんとはクリスマスの時期に苺って早すぎるし、チョコレートケーキとかパイの類が美味しい時期だったりするのに。

でも。赤と白(と緑と金色)がクリスマス・カラーなのは別に日本のオリジナルじゃないような・・・欧米でも同じだよね。サンタの服も赤いし。紅白(と常緑の緑と黄金の金色)がおめでたいのは万国共通でそれを食べ物に求めるかどうかの差ってことかな・・・

理由はわからなくてもデコレーションケーキは美味しい。今年買ったのはラズベリーとブルーベリーも乗っていて、甘酸っぱさがとってもおいしかった!

2011年12月18日

カステラ

同じ生地でもアンコが入っているどら焼きや人形焼は和菓子という気がするけど、アンコが入らないカステラの立ち位置は微妙だ。名前が日本語じゃないところも、和菓子と言い切りにくい原因かもしれない。

でも、各国語のwikiを見てみると、カステラは日本のお菓子、と紹介されているので、安心して「今週の和菓子」に載せましょう。しっとり甘いカステラはミルクにぴったり。ショートケーキ程の特別感はなく、でもホットケーキのようなホームメード感はない、そういう意味でも微妙な立ち位置の食べ物。

私が子供の頃、カステラというものは桐の箱に入っていて、だから今でも桐のにおいをかぐと、カステラだ!と思ってしまう。カステラを桐箱に入れたのは長持ちさせるためかね?でも別にカステラじゃなくても果物でもハムでも、何でも高級品は桐箱に入っているから、単に高級感を出すためのものなのかな・・・

写真で見ると、カステラはスポンジケーキと区別が付かない。ま、材料も作り方もほぼ一緒なんだけど、水飴や蜂蜜でベタベタ&甘みを強くしたのがカステラ、ですかね。
或いは、フォークで食べるのがスポンジケーキで、黒文字で食べられるのはカステラ。
一番確実なのは、和菓子屋で売ってるのがカステラで、洋菓子屋で売ってるのはスポンジケーキ。(見分け方になってないって)

2011年12月11日

お買いもの日和なんだけど・・・

あちこちからバーゲンのお誘いは来るが、Buy Japaneseキャンペーン中なので、あんまりお買いものできない。。。自分のものは何とかなるけど、プレゼント品が結構大変。特にクリスマスは広告も基本外国製品になっていることが多く、あーあれもこれも買えないじゃないか!とストレスがたまり気味です(笑)。

毎年、知り合いのうちの子どもに子供服を買ってたんだけど、これが超大変でした・・・子供服って見事に海外製なのね。おもちゃも外国製が多い。本なら無難だけど本だけじゃ寂しいし重いし。
ネットでさんざん調べて、ファミリアなら日本製が多いと判って買いに行く。でもカジュアルなのはやっぱり外国製で、悩んだ挙句にYシャツにネクタイ。こういうフォーマルものはパパママorジジババが買うもので、買いたくなかったんだけどな。

大人ものはここまで大変じゃないけど、でも選択肢が限られるのでいつもより悩みが深く、お買い物に時間が掛かる今日この頃。Buy Japaneseキャンペーンは今年限りで終了しよう、と思っています。今後も日本製品を優先したいとは思うけど。日本製品だけでは楽しいお買いもの生活が送れません。日本メーカーの皆さん、もっと頑張ってください、って自分か・・・

酒饅頭

饅頭(薯蕷饅頭)の話を書いた時に、wikiによると、お饅頭には、薯蕷饅頭と小麦粉を発酵させて作る系統の2種類ある、という話を書いた。酒饅頭は冬の食べ物なので、冬になったら書こうと思っていたのだった。でも冬になって日本橋高島屋の虎屋に行ったら、お饅頭が置いてない・・・他のお店に行くのも面倒だし、どうしようかなと思っていたら、スーパーで酒饅頭を売っているのを見つけた。


しかも大きい!そうそう昔のお饅頭ってこの位大きかったよ!と喜んでいたのだが、食べてみると・・・なんかフカフカしすぎのような。これって中華まんでは?(笑)。
パッケージには「酒饅頭」って書いてあるし、材料にも酒種と書いてあるけど、イーストも含まれている。私の考える酒饅頭はもう少し皮が固めで酒粕のにおいがプンとするものなんだけどな・・・。

いまひとつ納得のいかないまま、中村屋の中華まん(肉まん)と一緒に記念写真。やっぱり中華まんに見えるよ。

2011年12月4日

タコに見えるタコ

約1年前に、凧はタコというよりイカに見える、という話を書いた。なんで凧をタコっていうのかなぁとおもっていたのだったが、

先日、横浜中華街で中華料理を食べたら、タコに見える凧がお皿に描いてあった!

これは確かにタコにしか見えないよー!

お店の名前は萬珍樓。中華街の老舗です。タコに興味のある方は是非。(そんな人いないって)
 

源氏物語とタンタン

今、公開中の映画、源氏物語(千年の謎)とタンタン(の冒険)。

新聞のテレビ欄の下に出ていた映画広告を見て、光源氏はあまり似ている気がしないよ、動いたり喋ったりすると余計に似てないだろうよ、それに引き替えこのタンタンの似ていること!ほんとにタンタンそっくりだよ、と感心したのだったが。

先日家に映画館からチラシが届いた。・・・これって人じゃなくてアニメ(3G)じゃん・・・。それは似ている筈だよ。ていうか、人じゃないにしては全然似てないよ!

かりんとう

AJにとって、おせんべ程しょっちゅう食べるわけじゃないけど、たまに無性に食べたくなるのがかりんとう。基本は駄菓子なんだけど、美味しいお店のは無闇においしいのだよ。

お気に入りの小桜のかりんとう。正確には、姫かりんとうの「ゆめじ」(後ろの細いやつ)がAJのお気に入りなのだが、写真を撮るにはやっぱり黒砂糖を掛けたのが一般的だしね、と両方を買ってきました。
最初は白いボウルに入れたんだけど、どう撮っても肉料理と付け合せ野菜にしか見えない・・・。木製の菓子鉢に入れ替えて、引き気味に撮ってようやく、かりんとうに見える写真になりました(笑)。

かりんとうの由来は・・・wikiにもはっきりしてないと書いてある。油菓子なので唐菓子か南蛮菓子かどっちかでしょうね。日本オリジナルなのかもしれないけど、「かりんとう」という名前は、「金平糖」「有平糖」に似て、南蛮菓子ですよ、という気持ち(事実かどうか別にして、そう思いたい気持ち)が入っている気がする。

かりんとうは、小麦粉にイーストや重曹(要はふくらますためのもの)を混ぜた生地を油で揚げて、それに砂糖をかけたもの。wikiには関西では駄菓子と書いてあるけど、関東でも駄菓子が基本だと思うけどな。関西には駄菓子としてのかりんとうしかないのかな。関西人はおせんべにも興味ないからな・・・。(そういう問題?)

2011年11月28日

メガネ

いつもは使わないけど、旅行とお出掛け用には少し強めに作った近視用メガネを持っている。

先日、その強いメガネを掛けたまま、家で縫物をしようとしたら、針に糸が通らない!
うわ。いつの間にこんな老眼になってしまったんだろう、と落ち込んで、ふとメガネを外すと・・・見えるんですけど。メガネを外した方がよく見える、というのは新鮮な状況で、老眼になってきたことに変わりはないのに、なんだか得をした気持ちになってしまいました(笑)。

そういえばメガネを作る時に、メガネ屋さんに何に使うのか聞かれて、旅行用に遠くが良く見えるやつ、とお願いしたんだった。遠くが良く見えると近くが良く見えないものなのか。人生の半分以上メガネを掛けているのに、知らないこともあるものだ(爆)

三笠山と饅頭神社

先日桃山の話を書いたけど、今回の奈良旅行では和菓子な場所がたくさんありました。


まずはやっぱり三笠山。・・・やっぱりどら焼きには見えませんよ。ていうかそもそも「山」には見えないような(笑)。これは「丘」ではないですかね。でも地図を見るとこれが若草山だと書いてある。山焼きの跡があるから確かにこれが若草山=三笠山なんだと思う。標高342mには見えません。海抜は342mなんだろうけど、地面の高さが300mくらいあるんじゃないか・・・なだらかな「山」ではある。
次はホテルの近所にあった饅頭神社、じゃなくて林神社。塩瀬饅頭の元祖である林浄因さんという方をお祀りしたものだそうで、鏡餅のようなお饅頭が供えられている。お菓子業界の方がお布施しているようでした。地図には「漢国神社」と書いてあってその一画に小さく間借りしているんだけど、道路沿いにちゃっかり「饅頭の祖神 林神社」と標識が出ていて饅頭!と気が付いたのだった。
 奈良はお茶が今一つで、だからお菓子も今一つだろうと思う。決してまずくはないんだけど、やっぱり京都と較べちゃうと分が悪いよね。でもシンプルな草餅を買って食べたら普通においしかったよ。

金平糖

ポルトガル語のconfeito(コンフェイト)由来と言われる金平糖。

極小サイズのを買ったらクマが大きく見える(笑)
こんなに小さいと角もいい加減ですが、普通の金平糖の角はだいたい同じような数になっていて、なんと数式であらわされるのだそうだ。(表してどうするんだ、という気が)

昔は引き出物とかにお砂糖が用いられていて(たぶん高価なものという印象がまだ残っていたんだろう)、缶入りの単なる白砂糖から、角砂糖やパックシュガーが用いられるようになった。瓶入りの金平糖が良くギフトコーナーにあったのも、同じノリだったのだと思う。私もいろんな色のを持っていたなぁ。何年も放っておいても問題ないのが金平糖のすごいところ。

写真の極小金平糖は、年代物ではなく撮影のために購入したのだったが、うっかり自分の好きな色を買ったら紫陽花みたいになってしまい、ちっとも季節感が出ないのだった・・・

2011年11月20日

机の鍵

職場の机には鍵が付いているんだけど、貴重品らしきものを入れない私は普段鍵をかけていない。

でも先日客先にPCを持っていくことになり、前夜にノートPCを借りて珍しく鍵を掛けた。
そして翌日、鍵を開けてPCを取り出し、パタパタと出掛けようとして、鍵を挿したままなのに気が付いた。何も貴重品はないけど、挿したままはまずいよね、と抜こうとしたらうまく抜けない。気がせいていたこともあって、ガチャガチャ回した挙句、やっと抜けて元通り引き出しに放り込んで出掛けた、筈だった。

客先から無事に帰ってきてPCを返却して、さて電卓を出そうと引き出しを開けようとしたら・・・鍵が掛かってる!んー?鍵閉めたつもりはないんだけど、ガチャガチャした時に間違って閉めちゃったのかな?それはともかく、鍵が閉まってるということは、引き出しじゃないどこかに鍵をしまったということで・・・どこに置いたんだろう??
机の上にもないし、カバンの中にもない。いったいどうやって失くしたのかサッパリ見当が付かないのだが、ないものはない。合鍵もないので、鍵屋さんを呼ばないといけないらしい。うーん。困ったな。

家に帰って考えた。おかしいな。引き出しに放り込んだ筈なのに・・・もしかして、鍵が掛かっているわけじゃなくて、単に引き出しが開きにくいだけ??翌朝、引き出しをガタガタ引っ張ってみると・・・開いた!そして鍵はちゃんと引き出しの中にありました。なんだよ立てつけが悪いだけか、と思ったのだった。暫くその状態で使っていたのだが、引き出しを閉めるたびに開きにくくなる。なんでかな、今までこんなことなかったのに。何が引っ掛かってるんだろう?とよく調べてみると・・・

鍵が掛かってた・・・

要は、鍵を掛けた状態でも、ガタガタ引っ張ると開くのだった。びっくりだ。この机に貴重品は入れないことにしよう、と固く心に誓う私でした。

おすすめは東大寺

興福寺は藤原氏のお寺で、春日大社は藤原氏の神社。奈良公園にあるもう一つの目玉、東大寺は藤原氏の何?と思ってしまうが(笑)、ご存知の方は多いと思うけど、東大寺は天皇(聖武天皇)が建てたお寺。「東の大きなお寺」という判りやすいネーミングは、時の都であった平城京からのロケーション。東があれば西もあり、大和西大寺が西の大きなお寺、になります。

東大寺といえばやっぱり大仏様ということになるのだけど、修学旅行の度に見たと思うし、今回も大仏殿は見学してきたけど・・・ううむ。もっと大きくなかったっけ?鎌倉の大仏様の方が大きくない?
実際には奈良の方が大きいのだが・・・なぜか私には鎌倉の方が大きい気がした。お部屋の中にいるからかね?ま、しかし大きいことは大きい。大きいけど・・・うまく言えないのだが何だか遠い感じ。大仏様が出来たのは752年。伽藍が出来たのは789年とあるから、平安京に移るほんの少し前。せっかくこんな大きな仏様を作ったのに何で置いて行ったんだろう(でかすぎたからかな・・・)

しかし置いて行ってもらったおかげで、東大寺は独自の厳しい修行を行うお寺となったらしく。お水取りが有名だよね。

で、私のお勧めは、お水取りのある二月堂。大仏殿よりもだいぶ山の方へ歩かないとなので、春日大社同様パスする人が多いのではないかと思うが、建物自体もおしゃれだし、何より二月堂からの眺めは絶景なので、絶対行くべきと思う。

・・・判りにくいけど、写真下(手前)は二月堂の建物で、左の真ん中くらいにある三角屋根が大仏殿。遠く市内が見下ろせます。二月堂の建物は舞台造というのだそうで、そういえば清水寺にどこか似ているかも。バルコニー(違うって)からの眺めが気持ちいいです。
お水取りの時には、松明を持ってここを走り回るんだなぁ。すごいなぁ。どうして燃えないのかなぁ・・・

ちなみに東大寺では今秋「東大寺ミュージアム」なるものがオープンしました。私が行ったのはその前だったんだけど、ちょうど三月堂の何か(梱包されていて判らなかった。冷蔵庫大のもの)を移送するところに行き合わせた。
オレンジ色のトラック上の、置く位置が決まっているらしく、少しずつ上げては下げ、上げては下げ・・・研究者らしい人達が遠巻きに心配そうに見ていた。運ぶのって大変なんだなぁと思ったのだった。

そんなわけで三月堂は中に入れなかった(ちょっと覗いたけど何もなさそうだった)。二月、三月とあって四月堂もあるのだが、五月堂から先はないようです。とにかく、春日大社同様、緑が濃いのが気持ちよかった。

桃山

月餅の回に書いたけど、私にとって「中村屋の和菓子」と言ったら、月餅か桃山。子供の頃はどっちも他のお店では見掛けなかった・・・ような気がする。今では山崎パンがコンビニとかでも売ってますね。買うほど好きかと言われると自信がないが、ほんわり黄身餡が子供好みの味。

 桃山っていうのは、外側の生地のことを言うのだそうだ。だから中身が黄身餡でなくてもいいのかもね。
この黄色い桃山生地は、白餡(外側もアンコ!)と卵黄と粉(寒梅粉とGoogleでは出てくるが、中村屋はみじん粉と書いてある)でできている。型押しして焼くのがお約束。
そうしてその「型」に五三桐の焼き型が使われているので桐→豊臣家→伏見桃山→桃山というネーミングらしい。なぜ桐なのかは不明。

ふーん・・・でも中村屋の桃山には桐付いてませんよ。これは菊じゃないかね?山崎の桃山には桜(たぶん)が付いていた。ほんとに桐付いているのかなぁ?と思うのだが、関西方面では常識なのかもしれない。関西人は関東人に比べて豊臣家への思い入れが深いしな。関西の和菓子屋には当たり前に桐紋があるけど、東京にはなくて、なんでもいいよね植物ならということになってしまったのかも。

夏休みに奈良に行ったとき、京都からJR奈良線に乗ったので、途中「桃山駅」がありました。安土桃山ってここかーと思った。でもwikiによると、当時は「伏見」と呼んでいて(今でも伏見ともいうけど)、「桃山」になったのは、伏見城跡地に桃が植えられたからとのこと。

だとしたら「安土桃山時代」といういい方は時代考証上問題があるのではないか。「安土伏見時代」・・・言いにくいし何だか地味だな。桃山の方が華やかで似合ってはいる。城跡が桃畑になったのはある意味諸行無常ってやつだが、同じ畑でも何だか明るくていいね。

2011年11月13日

栗蒸し羊羹

羊羹はもともと「羊の熱いスープの冷めたもの(煮こごり)を模した精進料理だった」という話を以前書いた。ゼラチン質の煮こごりに似せるために寒天を使ったのよね、と思いきや、wikiをよく読むと、「いずれにしても初期の羊羹は、小豆を小麦粉または葛粉と混ぜて作る蒸し羊羹であった。」と書いてあるではないの。えええっ。蒸し羊羹は煮こごりには見えませんけど・・・

練羊羹の作り方は知らないけど蒸し羊羹なら判る(作ったことはないけど。AJ母が作るのを手伝ったことならある)。餡子に粉と水を加えて蒸せばいいんだよね。
私はてっきり、練羊羹が嫡流で、蒸し羊羹はお手軽におうちで作るための亜流だと思ってたんだけど、wikiにはこんなことも書いてある。「羊羹のプラスチックや紙の包装が竹の皮の印刷であるのは、この蒸し羊羹の伝統によるとされる。」
確かに~!練羊羹は練ったやつを型に入れたら冷やすだけだから、竹の皮が出てくる場所がないよ。

蒸羊羹さん、元祖だとは知らずに後回しにしてごめんね。黒光りする練羊羹の方がお持たせには格好いいけど、素朴な蒸し羊羹の方が実は好きだよー。

鹿が来た春日大社

奈良公園に鹿がいるのは、鹿島神宮から春日大社のために鹿が来たからだ(ということになっている)。では春日大社は何のために建ったかというと、公式サイトには「平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建された」と書いてある。そうだったらこれこそ平城京が遷都された時に京都に付いていくべきだと思う。

春日大社の神紋は下がり藤です。ということはすぐ想像がつくように、藤原氏の神社(氏神)なんですね。藤原氏はお寺(興福寺)を建てた後に、神社も建てることにしたんだな。明治時代に神仏分離令が出るまで、神も仏も一緒くただったせいなんだろうけど、廃仏毀釈運動の中、興福寺も東大寺も土地を手放さずに済んだ(手放したかもだけど)のは、春日大社のおかげのような気がする。仏像の類がないためか交通の便が一番悪いせいか、今一つ影が薄い春日大社ですが、緑が濃くて気持ちがいいです。


いかにも神社、て感じの南門。
そんなに古いものには見えませんけど、14世紀の再建だそうで・・・朱塗りだけ繰り返しているのかな。

下の写真は門を入ったところ。南門同様の鮮やかな朱塗りの建物が殆どなんだけど、地味な建物もあってこれはこれで神社っぽい。

朝早く行ったので、あちこちでお掃除の最中だった。水を撒いていた巫女さんは、頭に下がり藤を付けていて大層カワイイ。
というか、巫女さんが藤を付けているのを見てなんてカワイイんだろう、ウチの近所の神社でもああすればいいのに、とまず感動して、その後であちこちに藤のマークが付いているのに気付いた。前日興福寺に行ったので、藤=藤原氏だなとピンと来たのだった。


神社のがらーんとした空間と、周りの森というか山というか鬱蒼とした気配との対比がとても神秘的で神々しくて、何だか神社っていいなぁ、と素直に思ってしまう場所でした。どこから行ってもちょっと歩くんだけど行く価値はあるので、奈良公園に行ったら東大寺と興福寺で終わらずに、鹿のパトロン春日大社にも是非寄るように。

2011年11月6日

阿修羅のいる興福寺

奈良公園の中には、東大寺、春日大社、興福寺と3つの大きな寺社がありますが(小さいのはすごくたくさんある)、イメージとしてはたぶん大仏のいる東大寺が奈良公園の顔なんじゃないかね。でも五重塔は興福寺なんだよ。

起源が一番古いのも、実は興福寺。奈良時代の建物は残ってないんだけど、奈良時代の仏像の類はたくさんある。一番有名なのは、当然、阿修羅像!だよね。

興福寺に行ってみて、あそうか、と思ったのは、阿修羅というのは仏様御一行様の中では身分が低いのね。ご本尊は釈迦如来像なので、お付きの一人にすぎない阿修羅像は、他のお付きの人達(人じゃないか)と一緒に並んでいるのだった。説明も特別扱いなし。
でも殆どの見物客の興味は阿修羅像にあり。たくさん並んだお付きの人々(だから人じゃないって)の阿修羅像の前にだけ人だかりができている。気の毒なご本尊。そして展示の仕方は「単なるお付き」だけど、お土産屋は阿修羅グッズだらけ。お釈迦様や十大弟子の皆様はさびしくないだろうか。ま、そんな煩悩はとっくにお持ちでないよね。
一番感心したのは、興福寺公認のiPhoneアプリが出ていたこと。阿修羅像を360度眺められるアプリ・・・好きな人は好きなんだろうなぁ。作ったのは興福寺ではなく、JR東海の関係会社とのこと。お代は阿修羅像が入っている国宝館の入場料と同じ600円。ま、買ってさえしまえば毎日何度でもどの角度からでも阿修羅像を眺められるからずっとお得なのかもしれないけど・・・ 興味ある人は、AppStoreにてどうぞ。

興福寺は藤原氏のお寺で、藤原不比等が飛鳥からここに連れてきたのが始まりだそうだ。平城京が建った頃のこと。だとしたら何で平安京が建った時に京都に連れて行かなかったのかね?平安時代の藤原氏は嫡流じゃなかったのかな?と思いきや、そういうことでもないみたい。平安時代でも興福寺は手厚く保護されたとwikiに書いてある。興福寺を建ててからの藤原氏繁栄がすごかったために、逆に動かせなくなったのかもね。時の権力者の後ろ盾を得て、東大寺や春日大社を従えていたようだ。今も特に東大寺とは張り合っているように見えるけどね(笑)。

亥の子餅

松丸本舗シリーズの続きで、源氏物語を読んでいる最中。葵の段に、光源氏が「亥の子餅」をもらって、それを紫の上に届けるシーンが出てくる。解説によると、新婚三日目に夫婦でお餅を食べる習慣があったので、それをもらった亥の子餅で済ませようとしたらしい・・・新婚って言っても、紫の上(まだ若紫というべきかな)は合意の上と言えない状況だし、「夫婦で食べる」というなら一緒に食べないと意味ないじゃないかね。
とにかく「亥の子餅」。同じく解説には、10月の最初の亥の日に食べる、と書いてある。旧暦10月の最初の亥の日・・・11/4(金)ではありませんか。もしかして京都系和菓子屋で売ってたりする?と半信半疑でデパートに行ってみたら・・・売ってる売ってる!

鶴屋吉信の亥の子餅。黒いポチポチは胡麻で中に餡子入り。とても美味しい。すごく美味しくて、こんな美味しいものは平安時代にあったはずがないだろ、と確信してしまう(笑)

wikiによると、猪に似せた形や色が付いていればよく、決まった作り方はないのだそうです。鶴屋吉信の亥の子餅も、「猪のすがたをかたどった」とホームページに書いてある。私にはイノシシには見えませんけど。

Googleしていると、「亥の子」=「猪の子供」に似せたお菓子だと書いているサイトがいくつかありますが、それは間違いですね。wikiに書いてあるように、「亥の子」とは、「亥の月(10月)の亥の日」を意味するのです。だいたい猪の子どもをかたどったんなら、縞々がないとおかしいよね、気づけよ。

2011年10月31日

そろそろ冬モード

麦茶に続いて素麺も終わった。やれやれ・・・

長袖のセーターもそろそろスタンバイ。コートはまだ早そうだけど、火曜日から11月だもんね。ぼんやりしているとまた12月になっていて、あれもこれも終わらないよう、ということになるんだよなぁ。
今年こそは大掃除を完全分散して、と思ったけど、10ヶ月を経過して結局半分くらいしか済んでない。だいたい12等分するのが間違ってるんだよな、計画時点ではもっと前倒ししておくべきかも。

ま、来年のことは来年になってから考えようっと。

2011年10月30日

金剛生駒国定公園 (2)

生駒山から帰ってホテルでテレビを見ていたら、台風12号で人的被害が出たことが報道されていた。奈良県の五條市だって。それってどこだろう?とガイドブックの地図を広げてみると・・・金剛山って五條市にあるのか。それは観光ロープウェイどころじゃないはずだ。これじゃ明日になっても行けないかも、と思ったのだった。

そして翌日。昼ごはんの茶粥を食べて、ロープウェイを運営する千早赤阪村(村営なんですよ)に電話してみる。今日は営業しているとのこと。良かった、と前日同様、河内長野駅まで出掛ける。駅前から無事にロープウェイ行きの南海バス(乗り放題の範囲内)に乗り込んだ。
暫くは、学生やら買い物帰りのおばさんやら乗客が結構いたのだけれど、10分も乗る内にどんどん降りて行き、住宅街が途切れた頃にはおばあさんと私の二人だけ。そのおばあさんも停車ボタンを押して、次からの停留所からは貸し切りバスだなぁ・・・と思った頃。

2車線の山道なのに急に渋滞。片側通行になっているらしい。のろのろと進んだところで警察官がやってきて、バスの運転手さんに話しかけた。この先で交通事故があって、こんな大型のバスは通れないかも、とのこと。

えーん! よくよく金剛山には縁がないのかしら・・・と思ったのだが、しばらくするともう一人運転手さんがやってきて、事故現場の向こう側にもロープウェイから来たバスがあるとのこと。警察を交えて話し合いの結果、バスの中身を入れ替えてピストン輸送することになった。バスを降りて事故現場の横を歩く。乗用車がひっくり返っていて周りは血の海・・・中にいた人はどうなったんだろう。ううう。怖いよう。下り坂のヘアピンカーブで回り損ねたらしい。運転する方は気を付けてくださいね。
バスは乗り換えたのだが、当然反対方向を向いているので、どこかまでバックで行くのかしら?と思いきや2車線の下り坂のヘアピンカーブでUターンし始めた。ちょっとちょっと!落ちそうなんだけど!ガードレールもないんだけど!と思ったけどそこはプロの運転手、ギリギリまで下がって一回で見事にUターンしました。いやー。あんなUターンするより、事故現場の横を通る方が難易度低かった気がする・・・

というわけで、30分程ロスをしましたが、無事にロープウェイ駅に辿り着いた。相客は山登り装備の男女。お姉さんは上で泊まるのか?と聞かれた。えっそんな風に見えるのか?と戸惑いながらイイエと返事すると、じゃあ山頂まで行くのか?と聞かれた。ロープウェイに乗って降りてくるだけです、と言ったら、変な奴、という顔をされた・・・小雨とは言え雨の中、登山する方が変だと思うけどな・・・

前置きが長かったが、ロープウェイ。絶景でした!

 私の写真では今一つ絶景のすごさが判らないんだけど(笑)。ロープウェイは結構な高さのところをぐいぐい進む。雲海の中を登っていく感じ。昨日の生駒山程ではないけど、相当の霧がかかっているところがまた神秘的。
晴れていたら相当遠くまで見えるのだそうですが、霧は霧でとてもよかった。 何故かというと、
 手持ちの記念切手も霧がかかっているので似てる方が嬉しいのだ(笑)。
でも切手よりずっと霧が濃くて、遠くの山なんか全然見えない状況ではあった。神秘的。神様が住んでいそうな山。

帰りは最終電車ならぬ最終ロープウェイのひとつ前だった。これ乗り遅れたら大変だよな、と往復切符(乗り放題の範囲外)を眺めると、「気象状況等による運休時は徒歩にて下山となりますので予めご了承下さい。」と書いてある。
げげげっ!どうか運休になりませんように!!と祈った甲斐があり無事に帰れました。バスは時刻表からは大きく外れていたけれど、30分も待たずに乗れたし、帰りはピストンではなく駅まで乗ったまま行けた。良かった・・・

月餅

月餅は和菓子じゃありません!という抗議の声が聞こえてきそうだけど。

私にとって月餅は長い間、桃山と並ぶ「中村屋の和菓子」でした。中華街で月餅を売っていると知ったのはたしか中学生位だったと思うし、本場の中華圏では月餅は年中食べるお菓子じゃないということを知ったのは、二十歳を過ぎてからだった。

月餅はその名の通り月のお菓子で、日本の最中同様、中秋の名月に食べるものです。日本の最中と違って、中華圏の月餅は、今でも中秋の名月の時期にしか食べない(日本人向けのお土産としては年中売っているけど)。シーズンのちょっと前に香港に行ったことあるけど、どこでも月餅を売っていて、ちょっとびっくりした。

中村屋の月餅は、小豆餡と木の実餡の2種類。小豆餡も胡麻風味で中華風アンコではあるけど、中華街で売ってるやつに較べると中華香辛料はぐっと薄く、サイズも小ぶりで食べやすい。私のお気に入りはいろんなナッツ入りの木の実餡。半分に割って写真を撮ってみた。びっしりだ。原材料名によると、「りんご、カシューナッツ、落花生、冬瓜、グリーンレーズン、くるみ、白ごま、パイナップル、オレンジピール、いちじく、クコの実・・・」。多すぎ。でも美味しい。

私には何故か、月餅は冬のお菓子、という印象があります。考えてみると胡麻餡→中華まん→冬、という連想かもしれない。なんだか炬燵のみかんと中村屋の月餅は似合う気がするのだった。

2011年10月23日

夏モードもう少し・・・

お洋服はとっくに春秋からむしろ秋冬に移行しつつあるし、お布団も冬モードに近づきつつあるのだが、食べ物がまだ夏物が残っている。
麦茶は昨日やっと飲み終わったんだけど、素麺があと3食。今月中には終わるかなぁ。終わらないとまずいよなぁ。

そういえば9月の電気使用量は、旅行だの出張だので留守にした割には減っていなくて、前年度15%減のみ。ところが忙しくてパタパタしている10月は、特に何もしてないのに26%も減った。んー。去年は確かに今年より暇ではあったが電気を使って何をしたんだろうな・・・

自分の電気代を節約するにはちまちまと節電で有効だけど、大局的な視点では、ピーク時間に使わないことが大事なのね、ということを今年学んだ。で、ピーク時間に使わないようにするには、使えないようにすればよくて、つまり契約アンペアを下げればいいのだ、ということに気が付いた。
AJ家は40Aの契約になってるんだけど、これを一気に20Aまで下げてみることにしました。クーラーを2台付けるとか、電子レンジを使いながらドライヤーするとか、考えてみると独り暮らしの私はそんなことしないので問題ない気がするので。
ま、やってみたら無理なのかもだけど。契約アンペアを変えると、基本料も安くなって電気代の節約にもなるそうだし。がんばるぞー。

金剛生駒国定公園 (1)

奈良に出掛けたのは前にも書いたけど、手持ちの国定公園切手シリーズの中に、金剛生駒国定公園というものがあったことにもよる。(現在は「金剛生駒紀泉国定公園」に拡大されている)
地図で見て奈良県にあったので、深く考えずに奈良にしたのだったが、実際には奈良市内からはどちらも結構不便で、大阪に泊まった方が便利だったかもしれない(笑)

電車+ケーブルカーだけで行ける生駒山に較べて、バスに乗らないとロープウェイに辿り着けない金剛山の方が不便に見えたので、事前にネットでしっかり時刻表を調べ、ついでに運賃も比較計算して乗り放題切符を購入し、初日の日曜午後に予定通りまっすぐ金剛山に向かったのだったが。
実はその日は台風12号が通り過ぎてすぐ翌日だったのでした。雨は降っていたけど大した雨でもなかったし、なにしろ台風は通り過ぎた後だから何も心配してなかったのだが、バス乗り場まで来たら「ロープウェイ行きは通行止めにより休み」と書いてあるではないの。えーーっ!綿密に立てた計画が最初の工程であっさりおじゃん。えーん。

しばらくショックを受けていたが、せっかくフリー切符買ったんだから、と今来た電車とは違うのに乗ったら大阪に着いた。せっかく大阪に来たから何かおいしいものを食べよう。ご飯はさっき食べたばかりだからケーキの美味しいのがいいや、と本屋さんでえいやっと調べて天六のアルションというケーキ屋さんに行った。
 ・・・おいしい!!
 関西でケーキが美味しいのは神戸だと思ってたけど、ここのケーキは絶品でした。久々に極上のケーキを食べた気がする。何でもない街の何でもない商店街にこんな極上のケーキがあるというところが、さすが大阪。いや羨ましい。

金剛山に行きそびれたショックがすっかり癒えて、では翌日行く予定だった生駒山の方に行ってみよう。生駒山は山頂に遊園地があるくらいだから、すっかり開発されていて、台風が来たくらいで止まったりしないんだろう、と思ったのだった。

で、想像通り生駒山ケーブルは動いていたし、遊園地も営業してはいたのだったが、、

すごい霧。10m先が霞んで見えません。こんな中で営業するかな普通。当然のようにお客も殆どいない。霧の中に沈む誰もいない遊園地は、ちょっとシュールで、何というかドラマの回想シーンみたい(笑)。迷子になったら困るので、ケーブルカー駅の周辺50m位をうろうろしただけで、すぐに帰りのケーブルカーに乗った。
駅員さんから何しに来たんだか、という顔をされた。

晴れていれば、生駒山からの夜景はとてもきれいなのだそうです。でも霧の遊園地もなかなか見られないと思うので良かった。きっと明日になれば霧も晴れて、金剛山にも行けるだろうと思ったのだった。(続く)

千歳飴

七五三は11月15日なのだけど、早めに終わらせてしまうおうちも多いようで、和服のお子様をお見かけする今日この頃。千歳飴は七五三のものだから、と思っていると、中秋の名月同様時機を失いそうなので、いっそ早めに書いてしまうことにした。

というのも、たまたまとても小さい千歳飴を売っているのを見つけたのでつい。

千歳飴袋の全長14cm。一応持ち手も付いている(指に掛かる程度だけど)。カワイイ!と言って買って来たのだったが、中に入っていたのは、千歳飴じゃなくてキャンディーだった・・・レモン味(白)とイチゴ味(紅)。

これを「千歳飴」と言ってはいけないのでは?と思ったのだが、wikiによると、千歳飴は地方ごとに形状も色も異なり、こういうのが千歳飴!という決まりはないのらしい・・・ではこれでも千歳飴でいいのか。

私の考える千歳飴は、wikiに出ている通りの関東の千歳飴で、無駄に長くて食べにくい。長生きしますようにとの願いを込めてわざと切らない飴なんだろうけど。七五三の時以外は、ちょっと買う気がしませんな。あんなに食べにくくなければ、例えば敬老の日とかにも使えそうなのにね。

2011年10月10日

最中

最中についてはお月見の頃に書こうと思っていたのに、あちこち寄り道して十五夜をすっかり過ぎてしまった。でも十三夜というものがあるんだもんね。と思っている内に十三夜になってしまい(昨日でした)、慌てて書いている今日この頃。

最中(さいちゅう)と書いて「モナカ」ですが、本来の意味は同じで、最中だからモナカ、なんです。では何の最中か?「秋の最中」なのでございます。だから本当は十三夜じゃダメで、中秋の名月である十五夜でないと話が合いませんね。

wikiにも書いてあるし、製品の栞にもよく書いてあるんだけど、
池の面に照る月なみを数うれば今宵ぞ秋のもなかなりける
なる元歌があって、そこからお月見の食べ物(最初は丸いお餅だったらしい。月見団子のこと?)を「もなかの月」と呼んだんだって。高尚ですね。そしてまた江戸時代。餡子をサンドしたお菓子が考案され、挟む皮部分が円形だったために「もなかの月」と命名、その後、焼き型で焼いたパリパリの皮が登場して、いろんな形が出てきたせいか、「月」が取れて「最中」になったらしい。

いろんな最中があるので選択に迷ったが、丸い形+重陽の節句も意識して、虎屋の菊最中(弥栄)にしました。

デパートで眺めると、結構四角い最中が多いです。AJ自身も子供の頃のお気に入り最中は四角い最中でした。今は亡き千葉市名物「両総最中」。千葉市ならどこでも買えて、一時期は東京(錦糸町だったか亀戸だったか)でも買えたんだけど、本店ごと潰れてしまい。あれボリュームもあっておいしかったのになぁ・・・Googleに聞いてみると、今でも関係者が細々と一回りちいさくなった最中を売っているらしい。

形はどうあれ、皮のパリパリと餡子のズッシリ、のバランスが大事な最中。最近は一口最中(マカロン風)が増えてきたけど、やっぱりある程度の大きさはないと、と思うよ。

2011年10月2日

秋物移行完了

去年と較べると1週間遅れのようですね。お洋服系は先週もだいぶ片づけたんだけど、残っていたジャケットとスカートをクリーニングに出し、クーラーと扇風機をしまって秋物移行完了。
夏の間お休みしていた編み物も、そろそろ再開しないと今年中に編み終わらないな。ま、今回は秋物を編んでいるので、どうせ着られるまでには1年近くあるのだが。

月に因んだ和菓子を2題、中秋の名月用にと取っておいたのだが、うっかりくず餅の話をはじめてしまい、もう10月になっちゃった。季節外れだけど来週あたりには紹介しますかね。でもまた脱線してしまい、気が付くと初春になっているような気がしないでも・・・まいいか。

奈良と言ったらやっぱり・・・



東大寺、ではなく、鹿でしょ鹿。

奈良公園には本当にたくさんの鹿がいる。「鹿は野生動物です」から気をつけろ、と書いた看板をいくつか見掛けたが、それは奈良市(あるいは春日大社)が飼っているわけではないので、飼い主責任は負いません、と言いたいだけだと思われる。どうみても野生動物ではありませんよ。

カメラを向けると逃げるどころかカメラ目線のまま寄ってくる鹿の方が多い。たぶん撮影後にお礼として何か食べ物をあげる人がいるんだろうね。

私は撮影後に「鹿さん、ありがとう」と頭を下げるだけで何もあげないけど、でも鹿はこちらも学習しているらしく、お礼を言うとちぇっという顔で去っていくのだった。

鹿せんべいを買うと大変なことになるのは常識で、あんなものを買うのは、何も知らない気の毒な外国人観光客か、大変になるのを承知のお調子者だろうと思っていましたが、前者は確かに多かったが、日本人でも知らずに買う人いるのね。子供に持たせる人まで見掛けた。おいおい、危ないじゃないかー。
鹿がわらわら寄ってきて、おせんべがなくなってもしつこく追い回されるのは常識だ!と思っていたけど、それは修学旅行時に先輩から申し送りされたことだったかも。すると今どきの若者は京都奈良に修学旅行に行かないから知らないのも無理ないのかな・・・

奈良公園名物、「鹿の飛び出し注意」看板。
この写真の時も、看板を撮るのに構図を考えていると、鹿さんが目ざとく見つけてやってきた。いやいや鹿さん、サービス精神を発揮して飛び出したりしちゃ嫌だよ、と慌ててシャッターを切って、どうもと頭を下げると、やっぱりちぇっという顔で去って行ったのだった・・・

さて、奈良公園に鹿がいるのは皆様ご存知でしょうが、その鹿がどこから来たかはご存知でしょうか。

鹿さん達は、神の使いである白鹿に導かれ、鹿島神宮から1年掛けてはるばるやってきたのです!ということになっています。
そんな鹿さん達なので、大事にするようにという命令が早い時期に出され、それが綿々と引き継がれてきた。素晴らしいですね。本家鹿島神宮の鹿の方は、今まで何度も絶滅の憂き目に合い、今いる鹿は奈良公園からもらった鹿の子孫だとのこと。
さすが鹿さん、奈良の方が大事にしてもらえると考えて、はるばるやって来たんですかね・・・

2011年9月25日

台風15号

先週の水曜日は台風15号がやってきて、ほとんどの電車が止まってしまいましたが、皆さんはどうされていたでしょうか。

AJ職場では、地震の教訓を活かしてか、午後早々に台風が来るから帰ってもいい、とのお触れがでたのだけど、中途半端に帰って途中で電車が止まるよりは、台風が過ぎるのを待った方が良いと判断した人が多く、勧告に従って早退したのは少数派でした。
私自身は、台風なら大江戸線が動くだろうと考えて、お仕事と雨降りが一段落した18時頃に会社を出発。予想通り大江戸線が動いていたので無事に帰宅しました(前後1駅分を歩いたので、普段よりは時間が掛かったけど)。ほんとの地下鉄(地下しか走らない)は、風には強いね。当たり前か・・・

再開まで飲んでた、という人も多かったけど、一番感心したのは、横浜住民の「新横浜まで新幹線に乗った」というもの。もちろん新幹線も止まったけど、同じ待つにしても新幹線で座っていれば快適だし、新幹線なら追い出されそうにないもんね。特急料金は掛かるけど、他のお店に行くよりは安上がりかも。

というわけで帰宅難民にはならなかったAJですが、うちに帰ってきてびっくり。台所の窓が開いてて水たまりになってた!AJ家の台所の窓は、普通の引き戸ではなく外開き窓というやつで、外から開くものには見えないんだけど、いったいどうして開いたんだろう。謎。
また、ベランダに置いてあった大きめの植木鉢(植木なし、土入り)の上部だけが飛んで散乱していました。土の入った部分はそのまま。プラスチック製で劣化していたとはいえ、どうして上だけが壊れて飛ぶかなぁ。

とにかく、再開まで飲んで待つ組に入らなくてよかった、と思ったのだった。 自然の力は恐ろしいねぇ。

奈良と言ったら・・・(2)

ガイドブックによると茶粥なんだって。

京都のぶぶ漬け(お茶漬け)はよく聞くけどねぇ。茶粥かぁ。
せっかくなので、名店と言われるところに行こう!と、奈良公園内になる「塔の茶屋」に決めたのだったが。
なんと「茶粥弁当」は、16時までしかやってない。仕方ないので2日目の午前中は茶粥のために奈良公園に行くことにした。開店同時に入りましたが、どうもこの店は予約するのが普通のようです。

茶粥弁当は茶粥(写真左下)の他に、柿の葉寿司を含むいろいろ奈良っぽい地味なおかずがたくさん付き、蕨もちもついて3,150円。京都の懐石料理とは異なり、かなりのボリューム(くまの小ささを見てね)。満腹感は高いのだったが、しかし。

1) 写真で分かるように、畳の上にお盆を置かれるのだよ。お部屋に入った時にテーブルないんだと思ったけど、きっとお膳で来るのねと思いました。お盆で来たからびっくりした。
2)  テーブルがないということで想像つくと思うけど、純和風のお部屋(4畳半)に座布団が6つ。私は早かったこともあって結局独り占めで食べ終わったが、この値段で小さい部屋に相部屋はいやかも。他のお客はみんな予約客で別のお部屋に通されていたようなので、それが正解かも。外人さんとかは正座も辛いと思う。古いお部屋だけど小さい分、クーラーは効いていて快適だった。(でも台風12号の時は雨漏りしたと言っていた)
3) テーブルないし、お箸しかないから茶粥が食べにくい。蓮華付けてくれればだいぶ楽なのに。それに茶粥の器はプラスチックだ。
4) 茶粥は緑茶(奈良自慢の大和茶)なんだけど、お茶はほうじ茶。AJ的には、この位の値段出したら、ちゃんと淹れたおいしい煎茶が飲みたいよう。どうも奈良の人はお茶には興味がないような気がする。大和茶って言って売ってはいるけど。

閑話休題。茶粥は胃に優しい気がするが、まぁそういうものだった(笑)。ちなみにこの店は緑茶だったけど、ほうじ茶の茶粥の店もあるそうです。

おはぎ

暑さ寒さも彼岸まで、ということわざ通り、すっかり涼しくなった本日の東京ですが、お彼岸と言ったらおはぎ!ですよね。

春のお彼岸はぼたもち(牡丹餅)で、 秋のお彼岸はおはぎ(お萩)というのだけど、今は年中「おはぎ」と言って売られていることが多いのではないかな。
餡子をまぶしたもの(右側)が一番ポピュラーで、次が餡入りで黄粉をまぶしたもの(左側)、あとは餡入りで胡麻をまぶしたもの、という純でしょうか。AJは黄粉まぶしが好きです。写真はちょっと小ぶりですが、AJ母に作らせると、コロッケ大の大きなものになってしまい(これが普通なのだそうだ)、一個食べるとお腹いっぱい・・・

牡丹の頃に食べるから牡丹餅というけど、アンコ前提になっているところから、たぶん江戸時代からの食べ物だと思うね。wikiには日蓮上人がどうたらという説が乗っているがこれはたぶん後世の人が作ったんだろう。女房言葉で「おべたべた」というのは面白いな。案外、最初はアンコに包まれいなくて、もちがベタベタして食べにくかったから「べたもち」だったのが、後からアンコにくるまれて牡丹餅になったのかも。

おはぎを食べながらふと気が付いたんだけど、「棚から牡丹餅」って私はずっと「棚から牡丹餅が落ちてくる」ということだと思ってたんだけど、すると落ちた牡丹餅は普通食べられないので、全然幸運じゃないな。これってもしかして「棚から牡丹餅が出てきた」(誰かが隠していた牡丹餅を見つけちゃった!)というシチュエーションなんだろうか。でもそれ勝手に食べていいのか?隠しておいた人にとってはアンラッキーだしな。ちょっとGoogleしてみたら、やっぱり牡丹餅は棚から落ちるらしい。で、落ちたところにちょうど口を開けて待っていたので、床に落ちて無駄にならなくてラッキーということらしい。ホールインワン以上にありえない確率の超幸運ってことか・・・。

2011年9月11日

奈良と言ったら・・・(1)

奈良漬け・・・位しか思いつきませんでしたが、奈良漬けはお土産として買うものであって、現地で食べるものではないよね。ガイドブックによると、柿の葉寿司と茶粥が有名なのだそうだ。

柿の葉寿司は、なぜか近所にお店があるのだが、そういえば本店は奈良って書いてあった気がする。
どうせ行くなら東京に来てないやつ、というわけで「平宗」で食べてきた。柿の葉寿司だけじゃ寂しいので、いろいろ入りのセット。確か「校倉」っていう名前。

じゃーん。

柿の葉寿司は3個あって、鮭ひとつと鯖二つ(たぶん)。あとは左下から時計回りに、胡麻豆腐、揚げ物と野菜、トマトジュースに入った素麺、真薯、湯葉。あとお味噌汁と、食後のデザートが付いた。満腹。

トマト付素麺はんーと思ったけど、あとはおいしかった。でも海彦なAJとしてはこれだけ豪華なのにお刺身ないのかー。奈良って山彦の国なんだな、と思ったのだった。



柿の葉寿司の柿の葉っぱは食べられないけど、こちらは食べられるワサビの葉っぱでくるんだ山葵の葉寿司。おにぎり感覚で駅の売店で買ったら、保冷剤を付けてくれた。それって持たないってことよね、と慌てて駅で食べた(笑)。
山葵の葉っぱはピリ辛でおいしかったけど、ちょっと食べにくかった。葉っぱがついてないしパッケージも食べやすい、コンビニ版ますの寿司を見習って欲しいかも・・・

奈良は古都っぽくない

京都大阪神戸で三都物語というJRのCMがあるけど、都だったら神戸じゃなくて奈良だもん、とテレビで誰か(奈良県民)が言っていた。まぁそうだよね、でも奈良は新幹線通ってないからね、とその時は思ったのだった。

私は奈良には3回行ったことがあった。そのうちの2回は修学旅行で、京都+奈良を周るもの。自由行動があった京都に比べて、奈良は印象が薄くさっぱり覚えていない(苦笑)。たぶん、興福寺/東大寺と、薬師寺、唐招提寺あたりを周ったのだと思う。たぶん。
もう1回は学生の頃に、マンガ「日出処の天子」にハマった友人の提案により出掛けた。この時は飛鳥斑鳩が中心だった。なぜか信貴山に宿を取った。

つまり、奈良の市街はまともに歩いていないことに気が付いた。なんだか「奈良町」というカワイイ地域があって、お洒落なお店とかもあるらしい。乗換駅として通り過ぎた橿原神宮というのも行ってみたい。手持ちの国定公園切手にも「生駒金剛」というのがある。というわけで、夏休みは奈良に決定したのだった。

で、行ってみて判ったこと。奈良は古都っぽくない。年表を見ると(見なくても)判るように、奈良が都であった期間は100年足らず。この前の飛鳥時代を入れると約200年になるのだが、飛鳥から大津京、藤原京、と都が移動しているし、奈良時代にも実は恭仁京、難波京、紫香楽京、長岡京といった遷都があった。短命都の中では奈良(平城京)が安定はしていたけど、管政権のようなもの(笑)で、千年の古都である京都からは大きく負ける。
だから、その古都であった平城京の主要部分はすっかり衰退してただの野原になったのだ。何本かの大路と寺社だけが残された。

そういう意味において(どういう意味だよ)、奈良は鎌倉に似ている。鎌倉の場合は、鶴岡八幡宮がメインだけど、奈良の場合は格式の高い寺社がとても多いので、その点は全然似てないけど。古都としてより、門前町としての歴史の方が長いのだ。江戸が出来てからの鎌倉が門前町として栄えたように、奈良は常に京都に近い門前町だったのだと思う。

現在は、ベッドタウン(京都というより大阪だろうけど)になっている点も鎌倉に似ている。昔ながらの伝統店+趣味で営業しているカフェや雑貨店。どっちも商売っ気が少なく、営業時間が短いので、あれとこれを食べて、それを買って・・・を確実に行うのは大変だったよう(笑)。

結論:奈良は「三都」には入れない。

葛切りと葛餅

葛といえば吉野ってことで。吉野葛100%の葛きりを食べてきました。

奈良町 佐久良の葛きり
 ・・・私の写真では判りにくいですが、お椀の中に透明な葛きり(と角氷と山茱萸2粒)が浮かんでいて、左側の黒蜜につけながら食べる。夏のデザート!て感じです。
黒蜜にからめて食べることから、関西ところてんを想像していましたが、心太とは大分違って、もちもちしこしこ、澱粉の食べ心地です。高級な吉野葛様には申し訳けど、お鍋に入れるマロニーに良く似ている。マロニーもこうやって食べられるのでは?とGoogleしてみると、あるあるやっぱりね(笑)。

葛きりは、葛粉を水で溶かして、湯煎して作る(のだそうだ)。葛100%だと透明度が高いんだって。このお店では葛餅もありましたが、同じように透明で黒蜜の中に浮かんでいました。あっちを食べるべきだったかなぁ・・・

葛餅@平宗
葛餅は、柿の葉寿司を食べに行った平宗で、デザートについてきた。これで食べた気になっていたんだけど、あの透明な葛餅も食べたかったかも。
平宗の葛餅は、黒砂糖(たぶん)を練りこんであって、わらびもち風な味。亀戸の葛餅とは大分違うな、と思ったのだが、wikiによると、亀戸のは「久寿餅」であって、全然別のものなのだそうで。
・・・知らなかった。あれが「くずもち」のスタンダードなのかと思ってた。

奈良町の佐久良では、おまけに葛を使った干菓子も食べられた(上の写真で、黒いお皿の上にある桜型のもの)。見た目は普通の干菓子だけど、口溶けが片栗粉で面白かった。(我ながら、いかに葛粉に縁がなかったか、よくわかる表現・・・)

2011年8月28日

「読み直す1冊」シリーズ(1)

丸善OAZO本店に松丸本舗てのがあって。書棚を見ているだけで面白い。買ったことはないけど(ごめんなさい)。千夜千冊はちょっと重たいんだけど、「各界著名人によるぜひ読みなおしたい1冊」という紙をもらった。古典名作がいっぱい入っている。光文社古典がとても面白かったのに、刊行のペースに追い付いてしまって困っていたので、これを並行で読もう!と思ったのだった。

さて1回目。非常に重たいのが多くてなかなか進まないから、5冊(文庫本としては8冊)読んだところでアップしておくことにしました。

(1) 唐詩選(前野直彬:岩波文庫 ワイド版):その昔、漢文の時間にならった詩がいくつか。唐の時代の詩ではあるが、実際に書かれた(選ばれた)のはずいぶん後の宋の時代になってから。「良い詩」の判断基準は、何より一定のルール(韻を踏むとか)に則っていることなのだそうで。中国より日本で人気があるらしい。ルールに則っている方が、学校とかで教えるには向くもんね。日本人にとって漢詩は、詩としてより、語学としての教養という面が大きいわけだし。岩波文庫は説明も充実していて読んでいて面白かった。

(2) 古今和歌集(佐伯梅友:岩波文庫 ワイド版):唐詩選に続けて読んだので、同じころの日本はなんて軟弱なんだろうと(笑)。恋歌がほとんど。あと花とか。左遷された身を寂しく歌うことはあっても、俺を重用しないのは見る目がないと言う人はいない。さすが日本人(苦笑)。女性の歌が結構あるのが、唐詩選とのえらい違い。また、個人的には物名が気に入った。読みが同じだけど意味が違うものを織り込んだ歌。おやじギャグ的と言えばそれまでだけど・・・いやいや格調高いって。

(3) 伊勢物語(大津有一:岩波文庫 ワイド版):伊勢物語って業平の歌に勝手に(たぶん)ストーリーを付けた外伝なんだね。日本人ってまじロマンス好き。前後に関連を持たせた並べ方が確かに古今和歌集に似ている。こういう下地があって、源氏物語ができていくんだなぁ。

(4) 百人一首(鈴木日出雄:ちくま文庫):百人一首は学生の頃全部覚えた。知ってるんだけどなと思いながら読んだんだけど、かなり間違って覚えていたことが判明(笑)。例えば、「しかぞすむ」は「鹿ぞ住む」だと思ってたし、「うかりける」は「受かりける」だと思ってた。「逢坂」は大阪だと思ってたし、「ならの小川」はもちろん奈良だと思ってたし・・・ちくま文庫は、1首が見開き1ページに入っていて、とても読みやすかった。年表が付いていたのもマル。あと地図が付いていたら完璧なんだけど(そんなわがままな)。

(5) 枕草子(清少納言:講談社学術文庫):枕草子の本はたくさんあるけれど、実は全訳は少ないとご存知でしたか?何冊か借りて、これでもないあれでもない・・・やっと見つけたのが学術文庫の全三冊。これ大あたり。脚注の他に解説も付いて絵もところどころあって判りやすい。絵がカラーだともっといいんだけど(またわがままな)。ご興味のある方は是非、この文庫本で読んでみてください。無駄に小さいものが好きな私は、「何も何も小さきものはみなうつくし」という清少納言に前から親近感を持っていたんだけど、全編読んでみるとお友達にはなりたくないかも(笑)。成り上がりセレブのタレント本て感じ?でも、ワタシは常に正しいの!そう思って何がいけないのよ!的な開き直りは嫌いじゃありません。間違っていても自分に正直でありたい。当時もみんなそう思いながら読んでたんじゃないかな。

2011年8月21日

8月の電気使用量は!

前年度マイナス20%達成!やったー!

去年は無闇に暑かったので平日夜もクーラーが大活躍だったし、夏休みの1日をミシンで遊んだ(もちろんクーラーをつけて)。それに対して、今年は前半を扇風機でしのいだし、夏休みは例年のミシン遊びを諦めて外に涼みに行ったもんね。その甲斐あってのマイナス20%ですかね。ウレシイ・・・

さて、クーラーをつけて1週間になりました。去年は月末にようやく残暑服に切り替えたのだったが、今年は早めに出しておこう、と思ったんだけど。週末の東京はなんだか急に涼しくなってしまいました。秋服も出さないといけないかなぁ?しばらくは重ね着で乗り切るつもり。どうなることやら。

そういえば土曜日の朝刊だったか天声人語に、朝顔はどうみても夏の花なのに秋の季語なのは変、と書いてあった。気持ちはわかるのだが、天声人語子がこんなこと言ってちゃいけないな(笑)。「季語」の世界では夏=4,5,6月なんだよ。だから朝顔も秋の季語だし、七夕も秋の季語なのだ。光文社古典シリーズで味を占めて、最近日本の古典もゆっくり読んでいる。今は枕草子を読んでいるところ。「春は曙」って、桜の時期の十分暖かくなった頃というよりたぶん、2月(旧暦1月)とか3月頃の、どんどん日の出が早くなってくる頃の話なんだなー、とか考えるのだった。

明治時代に欧米に合わせようと新暦を採用したのは英断だったと思うが、中国も元気になったことだし、そろそろ旧暦の併用を認めても良い頃ではないかね。旧暦=中国暦ではあるので、確かに日本の四季に合っていないところはあるんだけど、AJ的には、3-5/6-8/9-11/12-2という現在の区分けよりも、1か月前倒し(旧暦だと1月から始まる)の方が、季節の固まりとして無理がない気がする。お正月(旧正月)が春から始まるてのも気持ちいいと思うしさ。

水ようかん

夏の和菓子と言ったら、水ようかんも外せません。
「水」羊羹、という名前の通り、通常の羊羹(練羊羹)よりも水の分量を多くして、サッパリ冷たい羊羹。練羊羹みたいに日持ちはしないけど、その分作るのも簡単で、おうちでも作れる。

とはいえ、やっぱり買ってくる方が多いんだけど(笑)。
和菓子屋さんに行くとWikiに載っているように四角いスライスで売っていることが多い。これでは練羊羹と水羊羹と区別が付かない・・・と知らない人なら思うかもだけど、こんな風に葉っぱ(風の飾り)と一緒に売っているのは水羊羹なのさ。

wikiにも書いてあるけど、一般的なのはこんな風な缶(カップ)入り。模様が付いていますが単にプルトップ型の蓋の跡だよん。

練羊羹には抹茶がお似合いですが、水羊羹には断然麦茶。夏!という感じがします。
でもWikiによると元々は正月の食べ物だったらしい。そういえば昔のお節には○○羹というのが含まれていたな。あの類だったのかな?

2011年8月14日

エアコン登場

扇風機だけでずっと頑張ってきたけど、猛暑日が続いてとうとうエアコンの登場。でも一応節電に参加して、夜の間だけ使うことにする。設定は30度ですが。。。いやー快適。クーラーって偉大だなぁ、としみじみ思うのだった。

先週パソコンが壊れて慌てて買いに行ったので、今週はその続きがいろいろ。
電源が入らなくなっただけなのでたぶん大丈夫だろうと思ったけど、ディスクは見事に救出できて、データは何も失わずに済んだ。そのデータを新パソコンに一部持って来たり、バックアップディスクを作ったり、あとは使えなくなったパソコンの処分を申し込んだり。
あと、昔買ったいろんなアプリケーションのCDROMも、もう要らないから処分しないと。セキュリティソフトだけはバージョンアップしたけど、他のはOS乗り換えてまで使わないんだよな。考えてみると、滅多に使わない外付けのDVD装置やスキャナも、OS違うから使えなくなったんだな、たぶん。これらも処分しちゃおうかな。すると棚がスッキリして嬉しい気がするなー。

あと、ADSLを解約してWiMAXに変えた。PCを変えた時点で1MのADSLでも十分速くて快適だと思ったんだけど、配線もBBルータも不要なWiMAXて便利。今のところ家でしか使ってませんが、いつかそのうちChromeパソコンが出たら一緒に持ち歩けるし。

今すぐではないけど、固定電話もやめてケータイを第一電話にしてしまおうかなと思っている。固定電話は停電があっても使えて便利だと思っていたけど、家が停電になるような時には、電話局もいずれ停電になるから大して変わらんということが今回の地震で理解できた。だったら避難所にも持って行けるケータイの方が便利だ。データ通信使わなければ料金安いし。ショートメッセージの相互接続も始まったので、気に入ったケータイが見つかったら乗り換えたいのだが、昨今はスマートフォンばかりで、何もないのはシニアケータイになっちゃうんだよな・・・もうちょっと待っていればスマフォンは要らないという人向けのコンパクト何もないケータイが出たりしないだろうか。周辺に2台持ちしてる人が多いので、きっとそういうニーズが出る筈、と思うんだけど。


夏のお菓子である鮎菓子。早く書かなきゃと思ってはいたんだけど、水無月を書いたら外郎に寄り道、盆菓子を書いたら落雁に寄り道。そうこうしている内に暦の上ではすっかり秋・・・。もう鮎菓子売ってないかも、と焦り始めたところ。でも、季語の世界でも「鮎」は夏だけど、「落ち鮎」は秋で冬には「氷魚」といえばいいのだそうで、鮎菓子も秋になっても一応売っているのだった(そういう問題?)

スーパーでも見掛けたりするので、名前と形は知っていたけど、考えてみると食べたことなかったかも。私は、これはどら焼きの鮎バージョンだと思い込んでいました。つまり、中に入っているのは小豆餡だと思った。関東人には仲間が多いのではないかな。それとも私だけかな・・・いかにも小豆餡が入っていそうな気が・・・しませんか?
でも、中に入っているのは小豆餡ではないのだった。白豆あんでもないのよ。これは何でしょう?答えは「求肥」です。求肥がアンコの代わりって違和感がないでもないのだが、羊羹巻の類だと思えばいいのか。小豆餡よりは見た目も味もサッパリしているので、夏向きのお菓子に仕上がっている気はする。
さて「求肥」。牛皮とも書く。 というかもともとは「牛皮」だったのを気持ち悪いから「求肥」にしたらしい(羊羹の立場はどうなるんだ)。Wikiによると、元々は玄米の状態から作ったから色も白くなくて、牛の皮に似ていたのだそうだ。牛の皮に似ているということは、みつ豆に入っているようにコロンとした状態ではなく、鮎菓子みたいにアンコとして使うのでもなく、生八つ橋みたいに何かを包む皮として使うのが本筋なんだろうね。

wikiには作り方も書いてある。製法は複数あるそうだけど、要は白玉粉(餅粉)に、砂糖を加えて作る。・・・それって外郎素甘と同じのような・・・そうなのです。糯米から作る白玉粉を、粳米から作る上新粉に変えると、外郎や素甘になるのだった。似たようなものでいろんなお菓子になるものだ。

2011年8月7日

パソコンが壊れた・・・

先週日曜にいつも通りに更新して、一日おいて火曜日にメールを書こうとPCを開くと・・・電源が入らない。アダプタを繋いでも充電ランプすら点かずに無言・・・

こんな時には2台あると安心よね、と、1年ぶりに2台目のノートPCの電源を入れてしばらくすると・・・OSがありませんと書いてある・・・なんでだよう!!

電源を入れなおしても状況変わらず、お休みを待ってビックカメラの修理受付に持って行ってみたけど、やっぱり状況変わらず&メーカー修理も終了していると言われた。
まぁ無理もないのよね、10年近く経っているんだもん。そろそろ買わないといけないと1年前から思ってはいた。でも今年は「BuyJapanese」キャンペーンだから買えないやと思っていたのだった。背に腹は代えられず、日本製じゃなくても買って帰ることにした。
うろうろと売り場を周ること10分。次はSony以外と思ってたのに結局またVAIO。Made in China。

さっそく新しいPCでこれを書いています。速くなったとは思うが、キーボードもタッチパッドも使いにくい。特にタッチパッド。あまりに使いにくいので、マウスを使う羽目に。ぶつぶつ。10キーがついたのはたぶんテレビに合わせて画面が横長になったせいなんだろう。キーの配置に慣れないので、DeleteしようとしてPageDownしたり、Enterのつもりで+を打ったり・・・ぶつぶつ。

メールはもう少し小まめにバックアップしとけばよかった、と思いながらメールソフトをインストールして最新メールをGmailに取りに行くと、なんとアカウント作成時からのメールを受信。削除したつもりでいたのに、フォルダ移動してただけだったらしい・・・おかげでメールはなくさないで済んだのだが、いらないメールを山ほど受信する羽目に。一度に250通ほど受信する仕様らしく、最新にたどり着くのに1時間掛かった。ぶつぶつ。

でもこれは全然いいほうで、大変だったのがセキュリティソフト。PCが壊れても権利は引き継げるんだけど、まずはシリアル番号と共に登録したメールアドレスを思い出すのに一苦労。やっとダウンロードできてインストールを始めたら、このライセンスはWindows7は対象外ですと来た。(ダウンロード前に言えよ・・・)
仕方ないので更新ライセンスを申し込んで、コンビニ支払しに行って待つことしばし。メールがやってきてまたダウンロードしてインストールを始めたら、前のライセンス分のソフトを削除してからインストールしろ、とのこと。
やれやれ後継製品なのに、とアンインストールしようとしたら、今度はエラーが出てアンインストールが出来ない・・・webサイトでアンインストールのやり方を検索して、やっと後継製品のインストールが終わって、最新データにアップデートもできて、ようやく使える状態になった。(Windows Updateがまだ全部すんではいないんだけど)疲れた・・・

2011年7月31日

夏モードに戻ってます

台風6号が折れ曲がって去ってからの東京は暑くない日が続き、結局エアコンの電源を入れないまま、もうすぐ8月に突入。ここしばらく扇風機もコンセントから外しています。毎年これくらい涼しいといいのだがなぁ。
クロゼットも一部夏モードのお洋服を戻した。今年は冷房が効かないかもと思って涼しいお洋服を新調していたのに着ないで済んでしまいそうだ。まいいけどさ。
こんなに涼しいのは、上空の放射性物質が日光を遮ってくれてたりするせいじゃないのか。少しは何かの役に立ってもいいよね。でも日光を遮ってたら冬になった時に困るか。

狭義の干菓子

先週、落雁について書いた。書くためにネットもいろいろ調べるわけなんだけど、その中で「落雁と和三盆の違いは?」と質問しているのを見つけた。和三盆は砂糖の名前で、落雁はお菓子だからジャンル違うじゃんと思ったのだが(それは正しいのだけど)、落雁は砂糖だけの塊じゃないから・・・というような回答になっていた。
砂糖の塊のようなものって、落雁じゃなくて干菓子(狭義の)じゃん、と思ったのだが、落雁の老舗と言われる諸江屋(金沢)のサイトに行ってびっくり。干菓子のことを落雁っていうのか・・・

確かに干菓子も口の中でホロホロ溶けるし、見た目は堅そうでも触るそばからボロボロ粉が落ちるところは落雁と同じなんだけど。
私の認識では、干菓子はお茶席で懐紙に載せて無駄に割ったりしておちょぼ口で食べるようなもので、落雁はもっと軟らかくてボロボロで素朴な雰囲気のもの。干菓子は、小さくて色鮮やかで繊細で季節を映す日本料理みたいなもので、落雁はもっと地味なもの(盆菓子は派手だけど)。
でも粉をちょっと混ぜた砂糖の塊を型押ししたものという点では一緒だしな。ぶつぶつ。

ぶつぶつ言いながらデパートを散策していたら、先週は見つけられなかった「胡麻入り」を見つけました。豊島屋(鎌倉)の「和賀江島」というもの。
貝の形で夏らしいし、鎌倉らしいやね。
手前1段は青海苔入りで、奥の3段は胡麻入り。私の認識では干菓子ですが、これを落雁というなら、まさに胡麻の入った落雁・・・ちっとも雁には見えませんが。
胡麻も美味しいけど、青海苔が香り高くて私の好み。ちょっと地味だけどお上品なお土産にいかがでしょう。ま、でも豊島屋だとやっぱり鳩サブレかな(笑)

2011年7月24日

真夏モードにシフト完了してたのに・・・

台風一過といえば暑くなるのが普通なんだけど、この週末の冷え込みと言ったら。

昼間は、お外が冷房だ~♪と上機嫌でしたが、寝具類が全部真夏モード移行完了していたため、困ったことに。せっかく洗った毛布とか出すのはあまりに悔しいので、そう遠くないところにしまっていた夏物の寝巻きを重ね着してなんとか凌ぎました。寒かった・・・

しかしおかげさまで、大暑を過ぎてもクーラーなしで過ごせています。7月いっぱいは頑張れるかな。無理するところじゃないので、皆さんも程ほどにね。

7月の電気使用量は

前年比マイナス6%にしかならなかった・・・。がっかり。クーラー付けずに頑張っているのになぁ。ま、7月分は7月半ばで集計されるので、去年もこの時期は涼しくてほぼ待機電力しか使ってなかったけど。それと去年の3連休は北京に行ってたのに、今年は家で洗濯三昧したからなぁ。それにしてもがっかりだ。8月も15%達成は無理な気がするなぁ・・・

例年は夏は素麺と麦茶なんだけど、去年はあまりに暑くてお湯を沸かすのがイヤになって、買い食い+水出し麦茶に切り替えた。今年はクーラー節約のために7月からパン+水出し麦茶の生活に変えたんだけど、ガス使用量がガツンと減った。電気代はあまり減ってないけど、エコには貢献しているかな・・・

塩釜

先週、お盆のお供え菓子が落雁だ、という話を書いた。すると「落雁」って何?というのが気になりますよね。あの甘いお菓子と「雁が落ちる」にどんな関係があるのか。

wikiには2つの説が載っている。ひとつはオリジナルは中国名「軟落甘」から「軟」が欠落したという説。判りやすい。「軟落甘」という名前は、ボロボロ粉が落ちやすくて軟らかくて劇甘であるお菓子の特徴をよく伝えているし、そんなに軟らかくないじゃん、という理由で「軟」が欠落したのも理解するのだが・・・「雁」はどこから出てきたのか説明になっていない。
もうひとつの説は『近江八景の「堅田の落雁」にちなんでつけられた』という説。Wikiだけでは「堅田の落雁」は広重の絵の題名なのは判っても、それがお菓子とどう関係するのか判らない。Googleしてみると、「堅田の落雁」に描かれている、白っぽい背景に雁の群れが飛んでいる様子と、米粉+白砂糖に黒胡麻が入っていたお菓子が似ていたので「落雁」と名づけられたのだそうだ。たぶん「軟落甘」由来の「らくがん」という言葉があって、あとから「堅田の落雁」という漢字が付いたんじゃないかな。

さて、落雁。白地に黒い点々が飛んでいる落雁って言ったら、塩釜名物、塩釜のことよねー。と早速諸国和菓子売り場に塩釜を買いに行った私でしたが・・・

石橋屋の塩釜
あれ?胡麻じゃなかった・・・

塩釜の黒い粒々は、ゆかり(紫蘇の細切れ)であって黒胡麻ではなかったのでした。黒胡麻が散っている落雁を探してみたけれど、どこにもないものらしい。お砂糖に胡麻・・・別に不味くはないと思うが、日本人の味覚からするといまひとつだったのかもね。中国人は胡麻好きでスイーツも胡麻多いからな。

胡麻じゃないし、「堅田の落雁」にもちょっと見えないけど、白い背景に黒い点々、という意味では、塩釜がオリジナル落雁に近いと思う。これは餡なしだけど、餡ありの筒型タイプもあるよ。割って食べるように印が付いているのがお約束。でも割ると砂糖を多量に含んだ粉がボロボロ落ちるんだよなー。食べたことない方は、東北応援のためにもお試しください。割る時は写真のようにお皿の上で割りましょうね(笑)。

2011年7月17日

真夏モードに移行中

三連休を利用して、がんがん洗濯が進み、来週には真夏シフト完了する予定。今日は唯一残っていたサマーウールのスカートをおうちクリーニング。明日頑張ってアイロンをかけてしまう。そしたら秋までアイロンは休みの予定♪既にハンカチ類もタオルハンカチに切り替わっているのだった。

クーラーはまだつけずに頑張っています。家ではなく外に涼みに行ってるだけ、という話もあるけど~。6月頃はどこでも冷房を使っていなかったので、暑くて今年はどうなっちゃうんだろうと思っていたけど、夏になったら普通にクーラーが付くようになり、なんだ快適じゃんという感じ。例年よりは高めの温度設定になっているのかもだけど、これで十分です。だいたい夏なのにスーツとかネクタイとか着てるほうが悪いんだよ。ぶつぶつ。

昨日は、お友達のWさんに誘われてホタルを見に行ってきました。ガラス越しになら何度か見たことあるんだけど、今回のは飼育室(温室みたいなもの)に放し飼いになっていたので、目の前をふわふわと通り過ぎる様子に感動。すごくキレイ。まるでLEDみたい(どういう感想なんだか)。これ昔の人はさぞかし不思議に思っただろうなぁ。蛍光の仕組を頭では理解している私でも、やっぱりスゴイなぁという気持ちになりました。生物って偉大だ。

お供え菓子(盆菓子)

東京では新暦でお盆行事をする人も多く、お盆用のお供え菓子や野菜セットが売り場に並ぶのは、7/15近辺と8/15近辺の両方。ちなみにAJ実家では、お盆は旧暦です。他の行事は新暦なんだけど。
スーパーの和菓子コーナーで盆菓子を手に取ってみると、「落雁」と書いてある。えっ!これ落雁だったのか!こんな派手なモノに落雁と言う渋い名前は似合わないような・・・(そういう問題じゃないか)

お供え菓子
AJにとって、お盆のお供え菓子とは、極彩色で妙に大きい砂糖の塊。正確には「砂糖の塊」ではなく、砂糖に粉(米粉とか)を混ぜて押し固めたもの。
製法で言えば確かに落雁なんだけど、お盆のお菓子は和菓子にあるまじきくらい派手な色合いで、しかもデカイ、というのが決まりごと。
全国で見掛けるので、こういう風習だと思い込んでいたけど、こんな極彩色の食べ物が昔からあった筈ないので、戦後に出来た風習なのかしらね。おはぎや団子に較べて、ずっと日持ちするし、お花感覚でお墓にお供えしたのだろうか。

AJ家では、お盆に花を飾ったことはあったけど盆菓子を買って来たのは初めて。だからかどうか、先週久しぶりに友達の夢を見ました。夢の中でも仕事があるからもう帰る、と言っていた。そうか盆菓子が食べたかったのか。旧暦のお盆にも買っておくから遊びに来てよね(笑)。

2011年7月10日

梅雨があけました

あけましておめでとうございます、って感じで(笑)。

ようやくお布団を洗った。夏服から真夏服への切替も徐々に進んでおります。でもまだクーラーはつけずに頑張っている。7月いっぱいは無理だと思うけど、大暑くらいまでは頑張れるかなぁ・・・自信なし。本日も傍らで扇風機が回っています。

 先週、今夏初めてのかき氷を食べた。冷やし中華も食べた。ああ夏だなぁ。

外郎(ういろう) (食品番号:15006)

「外郎売」を知っているから、外郎というお薬があるのは知っていたけど、と唐突に始めても、「外郎売って何??」という人の方が多いのかもな。歌舞伎十八番のひとつなのだそうだけど、早口言葉がたくさん含まれる長い台詞。若い頃、特技は早口言葉と答えていたAJは、これで練習していたりしたのだった。武具馬具、武具馬具、三武具馬具・・・

前置きが長くなった。外郎と言うお薬があるのは知っていたけど、お菓子のういろうと関係あるとは思ったことがなかった。私にとってお菓子のういろうは、「ういろう」と平仮名で書くものであり、名古屋銘菓であり、青柳ういろうであって、羊羹とか饅頭とかいう一般名詞ではなかったのだ。
ちょっと調べてみるとどうもこれは、青柳ういろうのテレビコマーシャルのせいだったらしい。♪白黒抹茶、小豆コーヒー、ゆずさくら♪と今でも口ずさむことが出来る。関東では外郎はあまり一般的でなかった(素甘があるから?)ために、外郎=青柳ういろう=名古屋の銘菓だと思ってしまったんだろう。実際には名古屋だけの銘菓ではないのだった。ずいぶん古くからあるお菓子で、江戸時代の江戸でも、お薬の外郎よりお菓子の外郎の方が、認知度が高かったようだ。

さて外郎。お薬の外郎の本名は、外郎売の口上の中にも出てくるけど、「透頂香」という。お香と言うわけではなく、飲む薬。wikiによると、「外郎」の名は、このお薬を伝えた中国人の役職名なのだそうだ。そういえば今読んでいる唐詩選にも○郎という役職が良く出てくるもんな。
そしてお菓子の外郎は、一説によると、お薬の外郎に色が似ていることから名づけられたのだそうだ。

外郎(黒)と丸薬(正露丸)
ははん。すると外郎って正露丸みたいな黒っぽい丸薬だったのね、と考えて、写真を撮ってみました。うむ似ている。→

ところが・・・先ほどのwikiをよく読むと、形状も原料も仁丹と似ていると書いてあるではないの。仁丹って銀色の小粒なんですけど。白い外郎では全然似てないんですけど。銀色の外郎なんてあるわけないし・・・謎。
銀色の小粒を割ると、中は黒っぽいのかなぁ。仁丹なんて割ったことないからわからないよう。

外郎(白)と薬の外郎
と、気になっていたんだよね。やっと手に入れたよ、お薬の外郎!小粒を割ってみたら中はちゃんと黒かった!
←白外郎の上に、割ってみたのをトッピングして撮ってみました。
お薬の外郎については、別項目でまた書くとして、お菓子の外郎については、外郎薬と同じ黒外郎が基本で決まり!と言いたいところだが、食品成分表は白外郎を採用している。ぶつぶつ。成分表的には、成分がシンプルなものを基本にしたいんだろうけどね。
食品成分表の定義は、「上新粉あるいはでん粉と砂糖を混ぜ、水を加えて攪拌(かくはん)して糊(のり)状にし、加熱して半流動状とした生地を、枠に入れて蒸し、切り分けたものである」。

ちなみに、黒の外郎は、羊羹みたいに小豆ではなく、黒砂糖が使われています。滋養強壮な感じで、お薬のお供にぴったり。素朴な感じで美味しいよ。外郎食べるならAJ的には黒をオススメ。

2011年7月3日

暑いよう・・・

結局去年とたいして変わらず、今日は扇風機に吹かれながらPCに向かっています。だって暑いんだもん・・・。去年と違うのは、クーラーがまだスタンバイしていない点だね。例年だったらもう除湿運転を始めていただろうなあ。あああ暑い。

扇風機を出す前に、団扇を買ってみました。でも煽ぐのも暑くてすぐに挫けた。クーラーもいつまで我慢できるかなぁ。8月までは絶対待てない自信ある(笑)。

お洋服は夏物が出揃い、一部真夏物もスタンバイ。今日は割と陽も射したので、綿毛布だけあらってみたけど、やっぱり湿度が高いので、しまうまでにはしばらく風を通さないとだなぁ。お布団を洗えるのはいつになることやら。

毎年夏は暑いのだが、今年はやっぱり気が重いなぁ。でもチームマイナス15%だから頑張らなきゃなぁ・・・。みんなが冷房を我慢すると、いつもより涼しくなったりしないのかなぁ。6月の状況を考えるとあまりそうは思えないよなぁ・・・(タメイキ)

水無月

水無月=6月であることは皆様ご存知と思うが、水無月という名前の和菓子は知らない人が多いかもね。関西(特に京都)では、普通に季節の和菓子なのだそうで、東京でも京都系の和菓子屋さんに行くとちゃんと売っています。ただし売っている時期が限られる。6月末限定です。

由来は宮中行事。6月1日=氷室の節句に、氷室の氷を食べる代わりに、氷型に切ったお餅を食べたのだそうだ。氷は貴重品だからみんなには行き渡らなかったのだろうね。その「氷型のお餅を食べる」という風習が庶民に伝わって、ついでに日本人の大好きな小豆をトッピングして、和菓子「水無月」の出来上がり~。

鶴屋吉信の水無月
・・・氷には見えない気がしますが(笑)。
土台のお餅のようなものは、外郎(ういろう)です。氷を模したのですから、白い外郎が基本なのでしょうが、黒いもの(正確には白+黒:黒は黒砂糖味)もあります。
外郎なので、「氷のようにヒンヤリ」というより「ベタベタ」感が強いですが、京都ではこれを食べて夏を元気に乗り切れるように、と祈るのだそうです。

由来からすると、旧暦の6月1日(今年の場合はちょうど7月1日ですが)に食べそうなものだけど、なぜか新暦の6月30日に食べることになっているそうで。行事を新暦に移してしまった日本人(明治人?)も随分強引だよなと思うけど(中国も韓国も、行事は旧暦で行っているそうです)、考えてみると、月の名前と節句がゴチャゴチャになっているのがエイヤと変えてしまった原因なのかもな。
「水無月」と名前までつけてしまったお菓子を文月に食べるのも変だし、でも新暦の6月1日じゃ早すぎると悩んだ末に、6月の最後の日、という結論を考え出した京都人はエライ。

2011年6月19日

6月の電気使用量は

やっぱりマイナス10%台は届かなくて、-8%に留まりました。でも4月は-5%だったんだから、全体使用量が4月より少ないにも拘らず、節電率は上がったので良しとしよう。
どうして1年の内で6月が少ないのか良く判らないんだけど、もしかしてと思うのは、去年も6月は忙しかったんだよなー。家に帰るのがあまりに夜遅いので、夕飯を外で食べたりしてたんだよなー。今年も後半から同じ状況になっていて、だから家で電気使う暇がないだけのような(笑)。

去年のブログを見てみると、6/20にはもう扇風機が登場していますね。春夏物は同じペースで洗濯が進んでいるけど、一番大物のお布団はまだ使っている。ここは去年と同じか。去年は7月半ばまで割と涼しくて冷夏かしらと言ってたのに、北京旅行から帰ってみたらいきなり猛暑になっていてびっくりしたんだよなぁ。今年はあんな猛暑になりませんように・・・

すあま

本日は父の日ということで、AJ父のお気に入り和菓子すあまを買ってきました。近所の和菓子屋には売っているけれど、デパートの高級和菓子店には置いていないな、と思ってはいたけれど。すあまというのは関東のお菓子らしい・・・wikiによると、深川が発祥の地だと書いてある。なんとびっくり。ほんとかなぁ。そんな話近所では聞いたことないけどなぁ・・・。

深川 伊勢屋のすあま
首をかしげながら、深川伊勢屋ですあまを買って来ました。やっぱり何も書いてません。伊勢屋のすあまは紅白2色でこちらは赤い方。お店によってはwikiに載っているように、一つで紅白(周りが赤くて中が白)というものも多いですね。
漢字では「素甘」と書くのも知りませんでした。巻き簾(海苔巻きを作るヤツ)で巻くから「簾甘」かと思っていた。
上新粉(米粉)を湯でこねたものを蒸して、蒸しあがったところに砂糖を入れて作るのだそうだ。

Googleしていると、関東以外の人なのか「外郎(ういろう)みたいなお菓子」という記述が結構ある。外郎については次回取り上げる予定ですが、製法だけ書くと「米粉に砂糖を練り合わせて蒸して作る」・・・似てる。砂糖を入れるタイミングが違うだけじゃんか。見た目も食感もだいぶ違うけどな、と思いつつ、一緒に買って食べてみると・・・同じ味がする(笑)。
正確には、食感がやっぱり違うので、食べた瞬間は別の食べ物なんだけど、モグモグしている内に同じ味になる。そうかー、すあまって関東版外郎だったのか・・・

すあまは素甘という漢字に相応しく、ふわっと優しい甘さです。大福みたいにモチモチしていて、食べ応えもあるし、冷蔵庫に暫く置いた位では堅くなりません。お上品に楊枝で切って食べたりせずに、手に持ってぱくっと行くのが似合うような気がします。
それ食べたことない、という皆様、東京だったら大抵の和菓子屋(たぶんスーパーとかでも)に置いていると思うので、1回お試しくださいませ。深川伊勢屋のすあまは、この大きさで120円だよん。

2011年6月12日

お買い物日和

夏のバーゲンは7月が本番なんだけど、なぜか6月がお買い物強化月間になってしまう私。

先週土曜日はLED照明を買ったけど、日曜日はamazonでエネループを申し込んだ。火曜日には届いた。はや。普通の乾電池はまだ結構あるので当面は買うつもりなかったんだけど、エネループはエボルタに食われてしまうかもしれないと聞いて、エネループがんばれ!と急遽買うことにしたのだった。サイトで原産地を確認できなかったからきっと日本製ってことだろう、と思ったのだったが、届いてみたら中国製だった。あーん。BuyJapaneseキャンペーン中なのにぃ!ま、会社は日本だからいいか・・・
水曜日には通販生活のお店に遊びに行ってお洋服を1枚買った。これは日本製。日本製のお洋服は買うのが難しいので、通販生活は狙い目である。ただしチビサイズがないのが難・・・
お気に入りショップから先行バーゲンのお知らせをもらったので来週行ってくるけど、たぶん日本製は選択の余地があんまりないだろうなぁ。そういえば先々週はバーゲン会場を相当うろうろした末にやっと日本製サンダルを買った。
夏のボーナスでは電子辞書を買うつもり。canonの発売を待って比較するのでこれは8月頃になりそう。ただしモノが日本製なのかすごく不安。ダメなら来年まで待ちかなぁ・・・。

こうやって書き出してみると大したものは買ってない。もう少しBuyJapaneseキャンペーンに貢献したいのだが、なんだか欲しいものがないんだよなぁ。困ったなぁ・・・

煎餅

手焼きのお煎餅
関東育ちのAJにとって、煎餅と言ったら左写真のような草加煎餅の類のことですが、西に行くとこれは「塩煎餅」という煎餅の一種であって、小麦や蕎麦を原料とする甘い瓦煎餅の類を含む、薄くて堅くてパリパリなもの=煎餅、と定義されるのだよなー。
日本語漢字感覚からすると、煎餅=焼いた餅だから塩煎餅の方が正しいと思うよね?でもー。漢字の本場中国では、そもそも「餅」は餅米を原料とした食べ物と言う意味はないのだ。平たくて焼いてある軽食系統のものに付く名前だと思う。ケーキぽいのもクッキーぽいのも「○○餅」と書いてあることが多い。必ずしも甘くはないけど、でも甘いのが多いかな。おやつか軽食。
「煎餅」は中国では、ネギ餅の類(ネギ餅ってわかんないかしら・・・韓国料理のチヂミみたいなヤツ)を指すらしい。中国語の煎餅のwikiに行ってみると、文末にお好み焼きが煎餅の一種として紹介されている。 たぶんオリジナルはクレープみたいなものだったのが、日本に来るまでの間に干からびて堅くなっちゃったんだろう(笑)。

草加煎餅のよく聞く由来についてはwikiにも書いてあるけど、創始者の名前が「おせん」婆さんというあたりが見るからに出来すぎ(笑)、後世の作ですね。でも「煎餅」という名前をつけた誰かは、「餅を焼くんだからこれが正しい煎餅だ」と思ったんじゃないかな。「餅」の中国語の意味を知らないと、そう思うのは無理もない。今はwikiがあるから検証も簡単だけど、昔はそうも行かなかったし。
醤油を塗るようになっても「塩煎餅」の名前のままなのは、恐らく瓦煎餅系統の甘いお煎餅に対して「塩からいよ」という意味で残ったのだろう。「醤油煎餅」だと何となく甘辛に聞こえる。

それにしても。wikiに載っている「一般的な煎餅」の写真の不味そうなこと(笑)。確かに一般的かもしれないけどさ。お煎餅好きの私はちょっと食べる気しませんね。どうせ買うなら、お煎餅屋さんで売っている手焼きのお煎餅を食べましょう。スーパーの袋入りとは大違いだ(値段も大違いだけど)。
と言う話を以前、関西人に言ったら、「お煎餅屋さん」が通じなかった。たぶん今の若者にも通じないんだろうなぁ。店先にお煎餅入りの丸いガラスケースがあってさ・・・。昔はちょっと大きな商店街なら絶対お煎餅屋さんがあったものなんだけど。今はほんとに少ないよなー。寂しい・・・

2011年6月5日

無印のLED照明を買った

前にも検討してお店まで見に行ったんだけど、山積みされていたダンボールにインドネシア?だかとにかく海外製と書いてあったから、BuyJapaneseキャンペーンの私としては諦めていたのだった。
ところが。諦めきれずにwebでカタログを見てみたら「原産国日本」と書いてあるではないの。わーい!工場を日本に移したのかしら、と土曜日にさっそく無印良品に行ってきました。札をレジに持っていくと在庫を持ってきてくれる形式。やってきたダンボールは前に見たのより全然小さい・・・どうも別のパッケージを見て勝手に諦めていたらしい(汗)。間違いなく日本製。無印良品様大変失礼いたしました。

というわけで今はその「LED多灯ペンダント3W×3」の元でPCに向かっています。前は白熱灯40Wだったので電力使用量が減る筈。予想通り、光の色合いが白熱電球ぽくて陰影があり、私はすっかり気に入りました。
が、念のために書いておくと、一般的日本人感覚からするとかなり暗いと思うよこれ。食堂(というか食卓コーナー)に40W一灯というのも暗い内に入ると思ってたけど、それよりもっと暗い。20-30Wなのかな?あかりを1箇所点けて隅々まで照らす日本的な照明を期待すると、暗くて挫けると思う。

しかしLEDのあかりっていいなぁ。思ってたよりもずっと電球に近い。今までお風呂とかトイレとか白熱電球が切れたところは電球型蛍光灯に変えたんだけど、蛍光灯が切れたら絶対LED電球に変えようと思う。早く切れないかなぁ・・・(笑)

寒天

先週、心太(ところてん)の話を書いたんだけど、英語版も書かなきゃとWikiを眺めていてびっくり。寒天って英語でagarって言うんだ・・・アガーって寒天からできるのか、心太みたいに中間生成物なのかな、と暫く調べてみたら、やっぱりアガーと寒天は別物だった。同じように海草から作られるんだけど海草の種類が違う。出来上がりもアガーと寒天じゃ全然違うんだけど、そんなこと気にするのは日本人だけらしく(笑)、海外では一緒くたにされているらしい。

棒寒天
さて寒天。今は粉になった状態で売られているのが主流だけど、昔は左写真のような「棒寒天」の状態が普通だったのだよ。これを千切って煮溶かして冷やし固める。
心太を、寒いところで天日干し(=寒天)して放って置くとこんなふうに凍って寒天になるのだそうだ。AJ実家にあった心太突きはまさにこのサイズで、だから昔は切ってない心太を売っていたということ?覚えないんだけど。久々に買った棒寒天のパッケージには、心太を干している光景が写っていました。
寒天ゼリー(みすず飴)と棒寒天
上の棒寒天を千切って煮溶かしてフルーツとか入れたものもゼリーと呼んでいたけど、私が子供の頃のゼリーとは、むしろキャンディ包みされた右写真のようなお菓子のことだったと思う。最近、この手の寒天はあまり見かけなくなった。こんにゃくゼリーに負けたかな・・・でも長野銘菓の「みすず飴」ならデパートにあるぞ、というわけで、棒寒天と一緒に記念写真。みすず飴は果物味が強く、ジャムを食べているみたいでおいしいです。東京でもあちこちで売ってますのでお試しください。

せっかく棒寒天を買って来たので、豆かんを作ろう!と思ったのだが、えんどう豆が大量にしか買えない。うーん何度も煮るのは面倒だが、豆って足が速いし、そもそも寒天2本分しか要らないんだけど。たまたま出掛けた無印良品で「寒天と黒豆」デザートを見つけた。そうか黒豆なら煮てあるのをちょっとだけパックで買えるし、煮汁で我慢すれば黒蜜も作らなくて済む。頭イイ!というわけでふじっこの黒豆を買って、なんちゃって豆かんを作って食べた。らくちんだ!

2011年5月29日

いきなり入梅+台風2号

ぐずぐずした天気が続いて、でも5月だとさすがに入梅とは言わないのかなと思っていたら、5月でも入梅してしまいました。例年より2週間程早いらしい。私は雨は割と好きだけど、土日の天気が悪いのは好きじゃない。洗濯ものが乾かないじゃないか。平日に降ってくれよー。おまけに5月の台風。ま、本州に上陸する前に台風ではなくなったけど。

ま、梅雨はいいんだけどさ、暑くなるのはいやだなぁ。特に今年は。クーラーの効かない満員電車はツライから、夏の早起きキャンペーンをしないとかな・・・ああ気が重い。早く秋にならないかなぁ・・・(タメイキ)

ところてん

夏の和風デザート、心太(ところてん)。心太を和菓子って言う?という気もするが、甘味処にあるし(甘くないけど)、洋菓子ではないし、外国では食べてないようだから和菓子の仲間だということにする。

関東風ところてん
甘くないと書いたけど、酢醤油に辛子、青海苔で食べるのは関東の食べ方で、関西では黒蜜を掛けて食べるから甘味に違いない。黒蜜の話を最初に聞いた時、えええっ!と思ったけど、寒天は黒蜜で食べるんだから、別に心太に黒蜜を掛けてもおかしくはない。
おかしくはないけど、黒蜜掛けて食べるのは寒天の方がおいしいと思うなぁ・・・と言ったら、関西出身者から寒天と心太は同じものだろ、と言われた。いや違うよねと関東出身者に同意を求めたら、形が違うと言われた・・・いやそうじゃなくて・・・

私の理解では、テングサ(海草)から心太が出来て、それを寒いところで凍結乾燥したものが寒天であり、心太は寒天の原料あるいは中間生成物だけど同じものじゃない。wikiを見てもそう書いてあるので、間違いないと思うんだけど、どうも知らない人の方が多いようだ。AJ母の実家は伊豆七島でテングサの産地ですが、テングサを取って心太にして長野に送ると寒天になって出荷される、と言う話を子供の頃から聞いていたから知っているだけで、普通の人は知らないものなんだろうかね?

そういえば昔AJ実家には心太突きがあった。プラスチック製のちゃちいやつ。昔は心太の素或いは心太の固まりを売っていて家で切ったのか?とAJ母に聞いてみたが、母も天突きの存在は覚えているが使った覚えがないとのこと。 でも「トコロテン式」なんて言葉があるくらいだから、昔は一家に一台あったんじゃないかなぁ・・・どうだろう?今の若者は心太突きと言っても通じないだろうけど。

2011年5月22日

節電前年比マイナス11%達成。でも・・・

5月の電気使用量は前年比マイナス11%で、おお!と思ったのだが、先月と較べると全然変わっていない。なんで去年は5月の使用量が4月より多かったんだろう??日数も去年と変わっていないんですけど。去年のブログを読んでみる・・・連休の過ごし方も大して変わんないけど・・・あっ!ピザを焼いている・・・いやいやピザはオーブンじゃなくフライパンで焼いたんだった。いったい何が違うのだ?

ちなみに昨年の6月は電気代が1年の中でも一番安いことになっている。今年の5月と同じくらい。これも何が安い理由か判らない。機器ごとに測定しないと判んないよね。今月は10%台をマークしたけど、来月は無理な気がする。うーむ。でも真夏にマイナス15%になればいいか・・・

団子(串団子)

「ダンゴ」というと皆様どんなダンゴを思い浮かべますかね?私は串に刺さった串団子。AJ母は団子とアンコが別々になっている柴又団子のようなもの、AJ父に至っては肉団子だそうで・・・ぶつぶつ。

昔みんなのうたで「だんご三兄弟」という歌がありました。AJ自身も絵を描けと言われたら、団子三つを串刺しにする気がするけれど、大方の串団子は団子4つなのよね。でも考えてみると「4つ」という数は日本人感覚からするといかにも中途半端だ。だからなんとなく3つにしてしまうのかな、とGoogleに聞いてみると、なんと、団子が4つなのは関東(江戸)の風習で、関西では5つなのだそうだ。元々は1つの串に5個の団子で一串5文だったのが、4文銭がメジャーになったために1串4団子で4文、に変わったのだそうだ。ふうむ、なるほど。中途半端な「4文銭」が鋳造される理由の方が良く判らないが、当時は金(銀?)本位制な部分もあるので、中途半端なこともあったのだろう・・・江戸ではワンコインで買えることを優先し、上方は「五」という数字を守った、という状況は理解できる。

串団子にもいろいろあるけど、AJのお気に入りはやっぱりこれ。→
これ私は「あまから」と呼んでいますが、近所の和菓子屋では「焼き団子」と書いてあった。確かにアンコを乗っける団子は焼かないからね。wikiによると「みたらし団子」が多数派のようだ。発祥の地、京都の下鴨神社門前では「みたらし団子」って名前なのは食べに行ったことがあったから知っていたけど、全国でみたらし団子と呼んでいるとは。東京ではあまりそう呼ばれてない気がする。
ちなみにスーパーで売っているヤマザキの串団子には「たれ」と書いてあった。んー意味は判るけど、焼き鳥じゃないんだから・・・

wikiの団子を読んでもうひとつびっくりしたのは、団子の原型は「団喜(だんき、「歓喜団」とも)が由来」と書いてあったこと。えええっ!歓喜団って清浄歓喜団のこと?全然団子に似てませんけど!!
でもよく読むと昔の「団喜」は今の団子に似ていたらしい。歓喜団の方が進化したんだろう。
清浄歓喜団って何?って方はこちらへどうぞ。

和菓子屋さんの焼き団子は、焼いている内にお餅が膨らむので、バーナーでこげ色をつけているだけ(たぶん)のスーパーの団子に較べて不揃いで写真に向かない。食べておいしいのはこっちなんだけどなー。
だんご三兄弟は、次に生まれてくる時はあん団子になりたいと言っていたが、それはあん団子の方がハンサムだからかな?でも私はあまからの方が好きだぞー。