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2014年7月29日

元気だよ@病院

金曜に再手術して、えらい時間掛かりましたが、とりあえず元気にしています。(こういう時に元気って変?)まだ管が三本ついてはいるけど、今日から粥食に戻ったし。
二回目になると前回の反省点を修正も出来たが、新たな反省点も増えたりしている。
とりあえず元気だよ、てことで。

2014年7月21日

しばらく休むかも

去年に続いて今年も病院リゾートで夏休みだよー、ぶつぶつ。

前は病室では携帯電源オフだったのだが、いつの間にかルールが変更になっていてメールはOK。どうやらPCも持ち込みOKなのらしい。マイPCは結構嵩張るので、持っていくかどうか悩み中。あると便利なんだけどね・・・。一応、持って行けるようにセキュリティワイヤーは買って来た。明日荷造りしてから考える。

前回は暇つぶし道具として編み物や書き物を多めに持って行ったのだが、点滴を右腕に打たれると案外使えなくて、本を読むしかなかった。パソコンなら左手でもある程度は使えるし、やれることが多いんだけど、いかんせん邪魔だよなー。ご飯の時とかもいちいちしまわないとだろうし。サイトの更新とかwebサーフィンなら、iPodで十分できるから、やっぱり置いて行こうかなぁ・・・。悩む。

ま、そんなこんなで相変わらずのんきな私です。

2014年7月20日

腹・おなか

先日、足と脚という話を書いたら、お友達のDさんから腕はどうなんだ?と質問をもらった。足と脚に相当するのが手と腕だと思う。こっちは手=手首から先とみんな思っているのではないか。「手足」と言われると腕や脚も含むと思うかもだけど。

そんな返事をしたら、じゃあお腹は?と返信が来た。そういえば、お腹が痛いって英語でstomachacheって習った気がするけど、これでは胃痛なんじゃないかと。

次に書こうと思ってたんですよ!

stomachは胃だからstomach_acheでは「胃痛」だと思う。でも「腹痛」にあたる英語が見つからない。どうも英語ではこの辺気にせずにstomachacheと言ってしまうらしい。「お腹痛い」は日本語では、胃痛の場合もあるけど、むしろお腹をくだしてる、とか生理痛とか、或いは笑い過ぎに用いられることが多いように思う。胃が痛いわけじゃないのにstomachacheって言って胃薬が出てきたら困るよね?

wikiで腹痛に貼られている英語リンクはabdominal pain。私が腹痛としてあげた例を含むいろんな病気がここにふくまれていて、これなら腹痛だと納得。カッコしてstomach acheとも書いてある
でも私の感覚ではabdominal pain=「腹部の痛み」な感じ。つまり「腹痛」より高尚ていうか業界用語風。ラテン語由来だから、医療関係者なら英語圏以外でも通じる率が高いとは思うが、一般的に通じるのか不安。例えば外国人が片言日本語で「オナカ、イタイ」と言ったら通じる所を、「フクブ、イタイ」と言ったら「フックなんだって?」と思われるのではないか。「正しい単語」を使えば通じるとは限らないのが言葉の難しいところ。その点、stomachacheなら通じるとは思う。でもstomachって胃なんだけどなぁ・・・なんで腹痛のことを胃痛っていうかなぁ・・・

お腹を指す言葉としては高尚なabdomenの他にbellyというのもある。ベリーダンスのベリーだよね。これは私の感覚では「はら」って感じがする。belly painだと「はらいた」な感じ。勝手な想像かもだけど、bell(鐘)みたいに下半身がどーんと出ているからbellyだと思うのね。胃よりも下っ腹な印象。カジュアルな表現だけど、でもbelly painなら非ネイティブでも通じる率が高い気がする。

中国語では、お腹=「肚子」。「腹」でも通じるみたい。「腹痛」は高尚な感じで、一般用語は「肚子疼」の模様。ま、漢字のありがたいところで、「腹痛」と書いて見せれば通じると思うな。

と調べていてふと気が付いた。胃痛なら胃薬、頭痛なら頭痛薬、と言われるものを処方すればいいのだが、腹痛薬というものはないので、「胃痛じゃなくて腹痛」と正確に伝えられても、解決にはならないのだった。「お腹痛い」の解決については別途。(笑)

日本語の「おなか」という言葉は、体の内部という意味合いよりも、体の中心、という意味合いのような気がする。おなかが体の中心で重要なものだと思われていたんだろう。「腹をくくる」「腹黒い」とか、意識もおなかにある感じだもの。欧米の心臓中心と対象的。
昨今「腸が大事」と言われるけど、日本古来の文化は進んでいたのかもしれないね。おなかこそが体の中心だよなー、と思う今日この頃なのだった。

2014年7月13日

抗菌薬と抗真菌薬

抗生物質ってわかりにくい言葉だと先週書いた。だから抗菌薬と言う言葉を使う、と。

でも実は、この「抗菌薬」がまた、輪をかけて誤解を招く言葉なのだった(笑)。

業界には「抗菌薬」と「抗真菌薬」という言葉があります。

通常考えると、「菌」の一種に、いかにもそれらしい「真菌」というものがあって、「真菌」にだけ効くのが「抗真菌薬」で、それらしいのにもそれらしくないのにも全部に効くのが「抗菌薬」って思うじゃない?

でも業界用語としては通常、真菌に効くのが抗真菌薬、細菌に効くのが抗菌薬、なのです。

わかりにくいその1:菌類の中の、いかにも菌らしいものが真菌というのは正しいんだけど、真菌=キノコやカビ、って推測する人はあまりいないのではないか。
菌類(正確には菌界)の学名(ラテン名)はRegnum Fungi。イタリア語ではキノコはFungiなので、学名的にはキノコと言う意味なのだな。そして「菌」と言う言葉も、元々はキノコと言う意味だったそうだ。今でも訓読みは「きのこ」(知らなかった!)。中国語辞典で「菌」を見てみると、鍋料理の名前も出てくるから、現代中国語でも「きのこ」と言う意味が残っているらしい。
キノコ(ていうかカビ)が原因の病気ってそう多くなくて、抗真菌薬のメジャーどころは水虫薬。

わかりにくいその2:顕微鏡が発明されて、今まで見えなかったものが見えるようになった。そいつらはキノコやカビとは大分違うものだったので、欧米人はバクテリアという新しい名前を付けた。そして、バクテリアの訳語として「細菌」ていう名前を付けちゃったんだよなー。

もしかしたら当時はちっちゃいのは全部「菌」でわかりやすかったのかもしれない。でも今となっては「菌界」の中には細菌=バクテリアは含まれないのだよ。「抗菌薬」が対象とする病原菌(ブドウ球菌、サルモネラ菌、大腸菌、結核菌、コレラ菌・・・)は、分類上の「菌」ではないのだった。

わかりにくいその3:これに懲りたのか、更に小さい「ウィルス」に対しては、微細菌とか和名を付けずに、そのまま「ウィルス」と呼ぶようにした。従って、「抗菌薬」は、業界一般的には「抗ウィルス薬」は含まない。ウィルスに関してはグローバルな対応になっているのだった。

業界用語もだけど、みんなの認識もたぶん、「菌」=細菌だよね。

「細菌」って名前を付けなければ良かったのになぁ。そしたら「菌」=キノコやカビ、という概念が残っていたのかもしれないのに。訳語って難しいよなぁ、としみじみ思うのだった。

最中(食品番号:15036)

もなかについても、前に書いた。最中(さいちゅう)だから最中(もなか)なのだった。

最中って、今となってはあの皮(正確には皮種と呼ぶらしい)を指す言葉になりつつある気がする。ウエファースみたいなカサカサした皮。食品成分表上の比率は、皮1に対して餡9。まあ軽いからねぇ。あんな皮で餡子を包むことを考えたのは誰だったのか。明治期以降に現在の形になったとwikiは書いているが、だとしたら「私が元祖です」という店が2-3軒あってもいい気がするんだけど。

そうそう、もしかしてこれ最中の元祖?と思ったお菓子にポルトガルでめぐりあったのだった。
写真が手元にない(アルバムにはあるのに・・)んだけど、こんなの。 どうみても最中だった。
「中に黄身餡」と書いてあるけど、黄身餡っていうか鶏卵素麺の味でした。激甘。
アレが日本に伝わって、最中と鶏卵素麺になったのではないか。きっとそうだと思うよ。

追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『もなか』は、搗(つ)いた餅(もち)を、合わせ型で薄く焼いた最中(もなか)皮に、もなかあんを詰めたものである」。で、もなかあんとは何かというのも定義されていて「(4) もなかあん(最中餡):小豆生あん100、砂糖(上白糖)100、水あめ7。」 普通のよりお砂糖率が高いやつを「もなかあん」と言うらしい。「生あん」て表現じゃ粒餡かこし餡かはわからない。でも「潰し餡」は別になっているから漉し餡なのかな?最中って粒餡の方が多い気がするんだけど。写真は近所の和菓子屋の最中に変更しました。これも粒餡。

2014年7月7日

抗生物質

抗生物質ってわかりにくい言葉だと昔から思っていたのだった。そう思うのは私だけではないようで、専門書の類ではあまり抗生物質と言う言葉は使われなくなっています。

抗生物質(anti-biotics)とは何か。読んで字の通り、生きるのを邪魔する物質。
二種類の菌を一緒に置くと、自分が生き残るために相手の菌の増殖を阻害する物質を出すことがある、という生物学上の発見から付けられた。だからこの時点では、菌じゃなくてもこういうことあるかもね、位の気持ちでネーミングしたのではないか。学術用語だったのだ。

ところが、アオカビが作った抗生物質であるペニシリンが、劇的に流行り病に効くことがわかり、「抗生物質」と言う言葉と共に急速に広まっていく。この時点で既に、単に「生きるのを邪魔する」のではなく、「細菌が」生きるのを邪魔する物質(=人間とか他の動物が生きるのは邪魔しない)だから薬として使えることが実証されていたのに、「抗細菌薬(anti-bacterial drug)」ではなく「抗生物質」という名前で広まっちゃったのが不運だったよな。日本語だけの問題ではないようで、wikiのどこの言語でも似たような注釈が書いてある。でも中国語(北京語)はすんなり「抗細菌薬」。わかりやすくていいなぁ。

その後、研究が進んで、細菌製のものを真似した合成抗生物質も出来た。
抗生物質の邪魔の仕方から、ウィルスには無理と思われてたけど、全く別の邪魔の仕方による抗ウィルス薬もできた。
更に、生きるのを邪魔すると言う意味では人間の癌細胞の増殖を邪魔するお薬もできた。
これらは抗生物質か? うーん。そうのような違うような。解釈によって異なるのだった(笑)。

一般に抗生物質というと、抗細菌薬です。合成かどうかは問わない。抗ウィルス薬は含まないことが多い。
私自身は、抗細菌薬も抗ウィルス薬も含めて、飲み薬は「抗生物質」と呼ぶことにしてます。一時期は「抗菌薬」って呼んでたんだけど、すると抗生物質はないのか?と聞かれることがあってさ。抗生物質=良く効く薬、と理解している人が多いのだよな。「抗生」って何?とは皆さん思わないらしい。
外用薬の方は「抗菌薬」と呼んで、「どちらも細菌の増殖を抑えるお薬ですね」と説明する。抗生物質と抗菌薬はどう違うのか?と聞かれたことはない。なんでかなー。

中華まんじゅう(食品番号:15034,15035)

饅頭類の最後を飾るのは、おなじみの中華まん。
・・・それって和菓子か??と突っ込みを入れる方が多いでしょうが、どうも食品成分表分類上は「洋菓子」でないものは「和菓子」なのらしい。食品衛生法の表示例でも「洋菓子」という記述はあっても「中華菓子」はない。そして当然のように中華菓子は洋菓子には含まれないのだった。なんだかなー。確かに、由来がどこかを真面目に突き詰めると、和菓子も全部中華(或いは朝鮮)菓子になってしまうのだろうが、 ある時点(明治とか昭和とか)以降に入ってきたものは「洋菓子」に入れる方がいいんじゃないの?カステラとかの「南蛮菓子」はそんな扱いになっているんだし。「洋」に中華を入れるのが違和感あるなら、アジア系の「亜菓子」にするとか。「エスニック菓子」とか。

それはともかく。
中華まんといえば、肉まん(食品番号:15035)とあんまん(同15034)。冬になればどこのコンビニでも売っているのだが、春になるとなくなるんだよなー。写真だけ撮っておけばよかったのになー。スーパーでは、チルドコーナーに肉まんがかろうじてあったのだが、あんまんも欲しい・・・困ってデパートの中華総菜屋に行ってみた。あることはあるけどでかすぎる。悩んだ挙句に飲茶サイズ(少し小ぶり)だけど、鳳鳴春のを買ってきました。

 あ、左右を逆にした・・上に胡麻が付いている方が肉まん。あんまんが楕円なのは写真が歪んでいるわけではなく、ここのお店のあんまんの特徴であるらしい。


あんパンと違って、中華まんは本国でも小豆餡が入っているのがあると思う。少なくとも香港では食べた。漉し餡じゃなかった気がする。
あんまんより肉まん系統の方が多いと思うけど。AJは飲茶だったら断然、チャーシュー饅頭が好きさ。(どんどん和菓子から遠ざかってるな)

日本における中華まんの元祖は諸説あっても、大々的に売り出したのは中村屋というのは一致するところらしい。デパートの中村屋でも肉まんは売っていたんだけどさ、あんまんは冬にならないと売らないらしい。ぶつぶつ。

考えてみると、中華まん=冬、という定義は日本独特かもしれないな。中国では一年中食べるんじゃないかな。台湾の日系コンビニでは夏でも中華まんあったと思う。おでんもあった。中華圏は外が暑いほど屋内は冷房で寒いので、夏の方が需要あるのかもしれないけど。 とりあえずは、「和食」は季節を映し出す、と言う点を「和菓子の中華まん」も受け継いでいるってことで。