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2015年12月20日

あったかいんだから~(2)

お友達にもらったあったか下着を着てみたら鼻水もくしゃみも止まった、という話は前に書いた。
今まで寒かったってことよね、と反省して、あったかいガウンを自分にプレゼントしてみた。

すると、本当にのどの痛みも涙目も治ってしまったのだ!びっくり。
ま、涙は外に出ると相変わらず出るんだけど、お部屋に入ってもグシュグシュが続くことがなくなった。季節的なものだったのかもだけど、すっかり快適♪機嫌よく忙しい毎日を送っています。

とはいえ年末のあれもこれも終わっていないんだよう。
年末恒例写真の整理をしなくちゃとアルバムを買いに行ったら、いつものアルバムが廃番になってる!!四つ切サイズが気に入ってたのにぃ。アルバムを選ぶところから始めなくてはならず、すっかりやる気を失っています(泣)
・・・と思ったけど、今ネットで確認してみたらある。しかもお店に在庫があると書いてある!今度のお休みに行って買ってこなくちゃ。あー、他にもやらなくちゃいけないことはいっぱいあるのにぃぃ。

アップルパイ(食品番号:15080)

食品番号:15079は「パイ皮」。
食品成分表としては掲載が必要なんだと思うが、「パイ皮」はお菓子ではなくて菓子材料だと思う・・

パイと言ったらアップルパイ。
アップルパイを最初に食べたのはいつだったのか、AJ実家でしばらく気に入って買っていたのは、リトルマーメイドのアップルパイでした。
オーブンレンジを買ってから、パイは家でも作ってみたことがあるけど、あまりに面倒で2回くらいしか作ってないと思う。(ちなみに作ったのは私ではなくて母ですが。)
その後、冷凍のパイシートが安く買えるようになり、アップルパイは家で焼くのが定番になりました。これも焼くのは母ですが。

AJ母製のアップルパイ。紅玉が出る季節だけに作る。
リンゴの皮を剥かないのでずいぶん赤くなってしまってますが。ところどころ黒いのは焦げではなくてレーズン。
紅玉以外のリンゴでも作れるけれど、やっぱり紅玉で作るのが一番おいしいと思う。母が焼くようになって、お店のアップルパイはサッパリ食べなくなってしまいました。

そういえば先日職場で、私はリンゴ好きだという話をしていて、「マックのアップルも好きですか?」と聞かれた。
マクドナルドのアップルパイの話だと思って、「あれはイヤ。糊が入ってる。」と答えたところ、どうも話がかみ合わない。iPhoneのアップル、と言い直してもらって、そっちのMacね、と大笑いになったのでした。

マクドナルドのアップルパイは好きじゃない。何が嫌いって、中身の糊みたいのがキライ。パイとは思えない皮もキライ。アップルパイじゃない別の食べ物だと思えば問題ないんだけど(笑)。パイはやっぱりサクサクしてないと。油でカチカチに揚げるものじゃないでしょ、と思うAJなのでした。

秋の終わり、冬の始まる頃に食べるアップルパイ。あったかい気持ちになります。

2015年12月13日

はとバスデビュー

前から1回乗ってみたいと思ってたんだよね、はとバスの東京観光。でも行き先は知ってる所が多く(そりゃそうだ)、こことあそこと回ってこの値段かー。地下鉄に乗って自分で行けば時間は掛かるけどお金はそんなに掛からないし、自分の好きなところを好きなペースで見られるし、、、と思っていたのだった。

先日またツアー案内を見ていたら、1時間で銀杏を見るコースがあった。1600円。
オープンバスに乗って、降りないで1時間。9:00出発だと10:00に終わるので、遅番の日なら出勤に間に合う!

というわけで乗ってきました。 絵画館の銀杏は終わりかけてたけど、オープンバスから眺めるいつもの街はちょっと新鮮で面白かった。カメラストップが全くないので、写真を撮りたい人には不向き。眺めるだけなら楽しいです。寒いだろうと思って思い切り着込んでいったけど、やっぱり寒かった。気候のいい時期だと気持ちいいだろうね。
定期観光バスなので、催行されない心配もない。私は前日に予約を入れましたが、空きがあれば直接行っても乗れるのだそうだ。天気に左右されるから、今日行ってみるか!というノリで行けるのはいいね。(オープンバスなので雨はつらい。レインコート貸してくれるって言われても)

春には桜のコースがあるけど、桜は混みそうなのでどうかなぁ。でも桜がすぐ近くに見えていいような気もするよなぁ。考慮中・・・

ドーナッツ(食品番号:15077-15078)

「ドーナツ」が普通だと思っていたけど、正しい日本語名は食品成分表によると「ドーナッツ」であるらしい。英語の発音を気にするなら「ドウナッツ」の方がより正しい気がするが。

今はお店で買うのが当たり前だが、AJが子供の頃には、ドーナツというのはホットケーキミックスを使っておうちで揚げるものだった。
でもおうちで作ると大量に出来てしまう筈で、そんなにたくさんどうやって食べたんだろう?実家で聞いてみたけど、両親とも首をかしげている。お皿3枚分位は揚げた記憶がある、と母も言うのだが、それをいつ食べたのか謎。揚げたてはおやつに食べたとして、残りは食事代わりにしたんだろうか?2-3日食べる羽目になる気がするが、親も若かったから一度に5個とか食べられたのかなぁ??

閑話休題。
食品番号が2つになっているのは、2種類のドーナツが成分表に収載されているからです。
「『ドーナッツ』は、生地として小麦粉、バター(又はショートニング)、 鶏卵(全卵)及び砂糖を用い、イーストを用いて発酵させる『イーストドーナッツ』と、膨剤を用いる『ケーキドーナッツ』に分類される。」

おうちで作っていたのは「ケーキドーナッツ」ですね。普通ドーナツ、というとこちらを思い浮かべるのではないか。写真を撮るためにドーナツ揚げるのは論外なので、ミスドに買いに行った。
するとフツーのケーキドーナツがない!
最近、コンビニでドーナツ売るようになったからコンビニならあるかも、と思ったけど、コンビニのドーナツケースにもない!揚げないといけない?と泣きそうになったが、良く考えたら、ドーナツケースじゃなくて、スイーツ売り場に袋に入った状態で売っているのだった。 良かった・・・

左がケーキドーナッツで右がイーストドーナッツ。
ミスドでは左のタイプを「ホームカット」と言う名前で売っていたのだがなあ。クリスマスだから休みなのかと思ったら、ずいぶん前に廃番になっていた模様。知らなかった・・・

ちなみに右は「チョコリング」。私はイーストドーナッツはあまりたべません。強いて言えばミスドよりもクリスピークリームの方が好き。劇甘だけどアメリカらしい味だと思う。イートインで温めてもらうと余計にほわほわして美味しい。ただし甘みも増して歯が溶けそうになる。

AJのお気に入りはオールドファッションですが、あれはイーストではないから、ケーキドーナッツの一種になるのだろうな、クッキーみたいにさっくりしている所が好き。

ちなみにドーナツはアメリカではデニッシュ同様、朝の食べ物らしいです。先日読んだアメリカの推理小説は、ドーナツショップのオーナーが主人公なんだけど、お豆腐屋さんみたいに早朝からドーナツを仕込んで、朝からみんなが食べにくる。午後になるとお店を閉めてしまうのだ。びっくり。
なんで朝からあんな劇甘なものを食べるんだろう。恐るべしアメリカ人。

2015年12月6日

あったかいんだから~

先週はまた体調を崩して更新をさぼりました。体調は戻って来たものの、風邪なのか花粉症の類なのか、目は涙、鼻水とくしゃみに喉の痛みがあって、なんか調子悪い。

と思っていたところに、お友達ふたりから、あったかい下着をもらった。ふたりは互いを知らないし、どちらとも最近会っていなかったから、私がこんなにグシュグシュしているのも知らないはずなのだが。

せっかく頂いたんだし、ちょうど調子も悪いんだから、着てみよう・・・と、着てみたらあら不思議。鼻水とくしゃみがピタリとおさまりました。何だよ寒かったのかよー、私(笑)。
涙とのどの痛みはまだあるけど、この調子であったかくしていれば治るような気がする。

寒さも本格化してまいりました。皆様も暖かくしてお過ごしくださいませ。

2015年11月23日

デニッシュ・ペストリー(食品番号:15076)

デニッシュ=デーン人の=デンマーク人の、という意味ですね。ペストリーの方が、パスタとかと同根の言葉で、小麦粉を練ったものを指すのだそうな。

だから本当は、「ペストリー」だけであの食べ物を指していたのだが、何故かそこに「デニッシュ」=デーン人の(デンマークの)という形容詞が付いた。
たぶん、デンマーク人の作ったペストリーが、他の国のよりも美味しかったのだね。デンマークは酪農国で、AJはチーズのイメージが強いけど、当然バターも取れる筈で、バターたっぷりのサクサクなペストリーがデンマーク風だったのでしょう。
ペストリーを形容する言葉だった筈の「デニッシュ」が独り歩きして、デニッシュ=ペストリーということになっているのは、日本だけの現象ではなく、アメリカでも同じ。

食品成分表の定義では、「砂糖を多く含む生地に油脂をのせ、折り込みながら成形して焼いたものである」とだけ書いてある。説明も原材料も、「デニッシュ・ペストリー」というより、「デニッシュ・ペストリー生地」なのではないかと思う・・・デニッシュって普通、生地だけじゃなくて何か乗ってると思うんですけど。

AJのイメージする「デニッシュ・ペストリー」は、リトルマーメイドのダークチェリーかスパンダワー(写真下側の右と左)
カスタードクリームの上に果物(チェリーに限らず、杏とかリンゴとか)のシロップ漬けが乗っているか、単にカスタード+スライスアーモンドが乗っているか。
リトルマーメイド(アンデルセン)については、てくてく広島でも書いたけど、広島出身のタカキパン社長夫妻が、デンマークで食べた美味しいデニッシュを是非日本でも!と始めたお店なのだった。
AJ自身が初めてデニッシュを食べたのは、リトルマーメイドのではなくて、街のベーカリー(がブームになったのだ)のだと思うけど、中身はこんな感じだった。

さてこのデニッシュ、wikiによると「本場」のデンマークでは「ウィーンのパン」と呼ばれているそうだ。ウィーンの方が美味しそうに聞こえる、と思ったのだろうか。ちなみにウィーンでは「コペンハーゲン(=デンマークの首都)のパン」と呼ばれている。自信持てよ、デンマーク。

リトルマーメイドでは「デンマークの味」として売っている「スパンダワー」は、確かにデンマークでも売られている。デンマーク語wikiにも、クリームにスライスアーモンド、砂糖掛けも付いている「ウィーンパン」の写真が載っていて、「スパンダワーの名はベルリンの地区名に由来します」と書いてある。もー、自信持てよ、デンマーク(笑)。

AJは残念ながらデンマークには行ったことないけど、アメリカならある。でもアメリカでこういうデニッシュってあまり見かけた記憶がないんですよ。ま、アメリカの甘いものは信用してないので(笑)、目に入ってなかっただけかもだけど。アメリカで朝食べていた甘いものというと、デニッシュよりもシナモンロール、ワッフル、パンケーキ、ドーナツ。
シナモンロールは北欧出身だし、あれも「デニッシュ」なのかな?と思って、写真上部に入れてみました。日本では菓子パン同様、「おやつパン」の扱いになっているが、海外では朝食パンだと思います。朝食以外に食べないわけじゃないけどさ。朝食に食べるんだから、軽減税率対象になるのかもね。

2015年11月22日

鳴子温泉郷

鳴子峡に行くなら鳴子温泉に泊まる、と決めていました。紅葉は朝一番で見たいからね。

ガイドブックやwebやら見たけど、温泉しかないところのようだ、と思っていたけど、、当たっていました(笑)。紅葉シーズンは満室だけど他の季節は大丈夫なのかね、と心配になってしまうような、昭和の香りがする温泉街。

鳴子峡は車が必要だけど、鳴子温泉はJR陸羽東線:鳴子温泉駅がすぐ近くまで行く。ただしこのローカル線が本当にローカル線で、数も少ないけど鈍行しかない。休日には「リゾートみのり」なる快速電車が走ってるんだけど、仙台からの日帰り客をイメージしているのか、本数が少なすぎる。お客が少ないから電車もない、電車もないから客が少ない、というスパイラルに陥っているのだと思うが。

特に美味しいものもない。いやホテルのご飯(バイキング)は満足しましたよ。でもお昼を食べようとか少しお茶でも、と言うような場所がいまいち。町の食堂や喫茶店はありますが。
写真は、鳴子名物 栗だんご。栗をお餅でくるんで、更に葛?あんを掛けたもの。見た目通りの味。フツーに美味しいけどね、わざわざ食べに行く味ではないのだよな。お店も街の団子屋さん。
お土産も、こけし以外はこれといってない。名物こけしも、今はわざわざ買い求める人も多くないらしく、地味な土産物の扱い。こけし柄のあれこれも売っていたが、多くは単なる和柄で、別に鳴子特製じゃなかったりする。

もったいないなー、と思うのは、温泉がすごく良かったからなの。
湯量がものすごく豊富で、こういうのを源泉かけ流しっていうんだー、と思った。私が泊まった駅の近くは硫黄泉が主流だけど、少し離れたところには鉄泉もあり、いろんな成分の温泉が揃っているところが鳴子の売りなんだって。
あちこちは行ってないけど、とにかく温泉は良かった。温泉に対して興味のない私がそう思うのだから、温泉好きの方は絶対行ってみるべきと思います。

あと、駅にほど近い場所に「湯めぐりひろば」なる手湯の施設があって、これも良かった。
足湯は気持ちいいけど、手湯はあんまり暖かくならないと思っていたけど、ここの手湯は施設が大きいせいか湯量が十分だからか、手だけでも十分あったまってとても気持ち良かった。足湯に較べて、手湯はすぐ簡単に入れるしさ。

やっぱり温泉はお湯で勝負!!露天風呂の景色とか、ジェットバスとか、各種アメニティとか、ましてや美味しい食事なんて、どうでもいいじゃないか!と思っているからあんななのかなぁ(笑)。
もうちょっと紅葉シーズン以外にも観光客を呼べばどうかと思うんだけど。
鳴子特産の美味しいもの(農産物は苦手そうなので、山菜とか?ジビエとか?)と、楽しいお買いもの(こけしの技法?を活かした木で作る何か)と、紅葉以外のシーズンも楽しめる木とか花とかの景色。昭和の香りの湯治場、というだけではもったいないと思うんだよー。

ま、私が勝手に心配しているだけで、 実際には紅葉シーズン以外もお客さんでいっぱいなのかもしれないけどさ。だったら失礼なこと言ってごめんね。

2015年11月15日

パンとケーキとクッキーと

軽減税率のややこしさの話として、パンとケーキとクッキーは分けられない!という話が新聞に出ていました。確かになー。
海外では、こっちのシンプルなビスケットは軽減税率だけど、ジャムやらチョコやらが掛かったこっちは対象外、とかややこしいことになっている国があって、アレを決めるのはさぞかし大変だろうと思う。

日本の場合は、パンの類は全部「加工食品」扱いにして、「貧乏人は米を炊け」と言ってもそんなに失礼ではないんじゃないか。お米は実際パンに較べて高くないし、少量でも炊けるし、栄養価も負けない。欧米で「貧乏人は小麦粉を買ってパンを焼け!」と言ったらそりゃ殴られると思うけど。毎朝パンだ、と言う家庭は(AJ家もそうです)、この際、ご飯に転向すればいいんだよ。お米農家のためにも、健康のためにも良い選択じゃない?(洗い物とか面倒だけど・・・)

パンとケーキとクッキーは、分けられませんよ。シンプルに行こうぜ。
そんな線引きにお金かけるよりも、低所得者には補助金(食品が買えるクーポンとか)を出す方が簡単なんじゃないかと思うよ。

ショートケーキ、スポンジケーキ(食品番号:15075,15074)


単にショートケーキというと、スポンジケーキに生クリームを掛けて苺がのっかったやつ、を想像しますよね。食品成分表の定義も、「スポンジケーキにクリームを挟み、表面にもクリームを塗り、果実をのせたものである」となっている。
で、こういう「ショートケーキ」は世界的には「日本式ショートケーキ」と呼ばれているのだった。

確かに、こういうケーキって海外ではありそうでないかも。海外旅行に行くと、デザートまでたどり着けないことが多いので(だって量が多いんだもん・・・)、あまり自信を持っては言えないんだけど。

では海外(主に米国)では、どんなのがショートケーキか、というと、スポンジケージではなくて、ショートブレッド(ボロボロするクッキーみたいなやつ)のような「ビスケット」に、クリームやら苺やらを載せたもののことをいうのだそうだ。

なるほど。スポンジケーキじゃちっともショート(サクサクすること。油脂のショートニングなんかもこの意味から)じゃないもんね。オリジナルはサクサクのケーキだったんだね。日本人は特にパン類に関しては、サクサクよりフワフワが好きなので、「クリームと苺」だけが残って、ちっともショートじゃないショートケーキとなってしまったんだな。

wikiを読んだら、 日本式ショートケーキを広めたのは不二家だ、と書いてある。不二家の苺のショートケーキはお誕生会の定番だったよなー。では不二家でケーキを買ってこよう!と思ったんだけど、その辺にあったと思った不二家はいつの間にかどれもなくなっていて、結局数寄屋橋まで出掛けた。カフェ(ていうかレストラン)が併設されているので、入ってすぐにメニューも見ずに「苺のショートケーキとコーヒーお願いします」と頼んだのだったが。

何か変・・(泣)
不二家レストランで食べられるのは「イタリアン・ショートケーキ」なのだった。イタリアにはこんなショートケーキはないような気がするが、ズコットをイメージしているんだろう。 こんなんじゃなくて、普通のショートケーキが食べたかったんだよう。入り口でよくメニューを確認してから入れば良かった(大泣)。
売店にも寄ってみたが、「普通の」はホールのみ。あんな大きいのを買って帰るわけにもいかず。冒頭の写真はコージーコーナーに行って撮りました。

 ちなみに、スポンジケーキの定義は「小麦粉、鶏卵、砂糖を主原料とし、卵の起泡性を利用して焼き上げたもの」。考えてみると、「スポンジ」ってあまり美味しそうな名前じゃないね。意味はよくわかるし確かに似てると思うけど、何かもう少し美味しそうな名前を付けてくれてもいいと思う。

wikiの英語版を眺めていたら、日本式ショートケーキの先祖と思えるものがあるぞ!
Victoria Sponge。これスゴく似てると思わない?これを食べた日本人の誰かが、「ビクトリア・スポンジじゃスポンジみたいで食べ物に聞こえないよ。ショートケーキでいいんじゃない?似てるし」と作ったのではないかな。そんな気がする。

鳴子ちゃん故郷に帰る

先週、紅葉「見学」と書いてしまった。紅葉を見学するやつがあるか。見物ですよ。

春に葉桜を見る羽目になって、桜の仇を紅葉で、というわけでもないのだが、秋は紅葉を見に行くことにしたのだった。前からずっと気になっていた鳴子峡に。
当初は、春の葉桜ツアーと同様、あちこち連れまわしてくれるツアーに参加するつもりだったんだけど、全然催行予定が立たず、諦めて自分で手配(正確には宿+電車の企画旅行)して出掛けることに。ツアーじゃないので、鳴子峡に行って帰ってくるだけの1泊2日。或る意味贅沢な旅行かも。

なんで鳴子峡なのかというと、前からやっている「手持ちの国定公園切手シリーズ」に鳴子峡が入っていて(こんな感じ)、そしてAJ家には鳴子こけしがあるのだった。
ウチの鳴子ちゃんを連れて、紅葉の鳴子峡に行こう!

お手本とはだいぶ違う写真になってしまった。私の写真ではよくわかんないけど、紅葉綺麗だったよ。故郷に帰った鳴子ちゃんも嬉しそうでした。

私は平日の朝早めに行ったので、そんなに混んでなかったけど、道は2車線で他のルートはなさげ。休日はすごいことになりそう。
そういえば、ツアーはさっぱり催行されなかったから、平日行けば空いているんだろうと思ったホテルは満室。私の泊まった所だけでなく、鳴子温泉郷はどこも満室だと言っていました。東京からだとちょっと距離あるけど、仙台からなら近いからね。紅葉のピークがわかってから予約する人が多いのかもしれない。

鳴子の紅葉というと鳴子峡が超有名なんだけど、鳴子ダムも綺麗だったよ。こっちの方がうまく撮れたと思う。ほらー。→

ダムに向かう道は「紅葉街道」と言うのだそうで、通るだけでもきれいでした。が、ここも2車線なので、渋滞になるとつらそう。
お出掛けする場合は、土日を避けて、鳴子温泉郷(かその近所)に泊まって、朝早く見に行く、ことをお勧めします。

とにかく、桜の借りを返した気分で、また旅に出たくなりました。

2015年11月8日

元気だよ(風邪ひいたけど)

長らくお休みしてしまいましたが、私は元気です。
ちょっと遠くに紅葉見学に行ったりしたら風邪をひいてしまい、お休みの日はしばらく寝込んでいましたが、ちゃんと通勤はしております。

寝込んでいる内にやらなきゃいけないことがたまりすぎ。もうカレンダーも残り1枚となり、年末のあれやこれやもそろそろ始めないと。うあーん!(泣)

2015年10月18日

光文社古典新訳シリーズ(16)

前に読んだんだけど、こんなだったか?が数冊ある今度の10タイトル。

(151) くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女(ホフマン):前に読んだのも同じ訳者のものだった筈だけど、ずいぶん印象が違う。なんでかな。びっくりしたのは、金平糖は踊ってなかったこと。ホフマンにしては読みやすい、お菓子満載で気になるよう!ブランビラ王女はホフマンらしい、最後は想像できるが途中くらくらする。

(152) 感情教育(フローベール):2月革命のパリを背景にした地味なお貴族様と貴婦人の純愛っていうか物語。恋愛ものとしてはあるある感。革命のパリでも日常はこんなだったんだろう。実体験ベースらしい。

(153) あしながおじさん(ウェブスター):こんな話だった。なんで彼がおじさんだと気づかないかなジュディ。今読むとおじさんは最初からそのつもりだった気が。解説に「美味しそうなファッジと言うお菓子に云々」と書いてあるが、そこまで読んでやっとあれファッジだったのか!と気がついた。子供の頃からキャラメルだと思ってたし、今読んでもキャラメルにしか読めなかった。訳文も「あめ」になってるし。
(2020.12.22付記:間違いました。「あめ」は「あめ」で、ファッジはファッジでした。ファッジについて書いてある場所は「あめ」とは別の場所なのだった。ファッジに関する記述は全然読み飛ばしていました。詳細は別途。早合点してごめんなさい!!)

(154) スペードのクイーン/ペールキン物語(プーシキン):初めてかも。面白かった。プーシキンってこういう話だったのか。さほどロシアぽくない。上流社会だから?少し怖い。最後に軽くオチがある。でも深読みすると深読みできるのだそうだ。トランプの奥義を老婆から無理やり聞き出そうとしたゲルマン。幽霊に教えてもらうも、エースの筈がクイーンになっていて・・「スペードの女王」というタイトルが普通だけど、トランプのクイーンは女王じゃなくて王妃だから変だそうだ。なるほど。

(155) オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家(ゾラ):最後の「スルディス夫人」が面白かった。画家の妻が絵を描くやつ。ちょうど松丸文庫シリーズで「ドレフュス事件」を読んだ後だったので、ゾラって「私は告発する」の人だ、と話が繋がった。いい意味でも悪い意味でもジャーナリスティックというかドラマな話。

(156) チャタレー夫人の恋人(D・H・ロレンス):覚悟して読み始めたけどそんなにいやらしくない。露骨な表現は確かに多いけどさ。「男と女の物語」だが、、そううまくいくか?男がセクシーな緋色のズボンを穿いて歩くようになれば、拝金主義は駆逐されるか?でも案外そうかもしれない。

(157) 老人と海(ヘミングウェイ):2度目か3度目。サンチャゴかっこいい!と言う印象は同じ。しかし何か生還してからの感じが、前に読んだ新潮文庫のと違う気がする。開き直りというか。明日はまた漁に出て行きそうな雰囲気。こっちの訳の方が好きかも。

(158) 賃労働と資本/賃金・価格・利潤(マルクス):資本論前夜。資本論よりもわかりやすいのだそうだが面白くはない。でも今では普通に使っている、利潤とか価格って昔は定義もなかったのなー。資本論を出版した時って感情教育の二月革命なのなー。フランスやイギリスに劣等感を持つドイツ人のマルクス君であった。

(159) ユダヤ人問題によせて/ヘーゲル法哲学批判序説(マルクス):若きマルクスの哲学者ぽかった頃。ユダヤ人はユダヤ教信者だからではなく金の亡者だからキライ。そういう意味ではアメリカはユダヤ人だ。確かに。だから日本はイスラエルに親近感もてたりするのか。そうかも。

(160) ポールとビルジニー(ベルナルダン・ド・サン=ピエール):アフリカ植民地の不毛の地に生きる未亡人(のようなもの)二人の娘と息子。牧歌的な恋は財産持ちの叔母さんの遺産話で暗転。ヴィルジニーは清純な心で島に戻ろうとするが、嵐であえない最期。救いのない話。

シュークリーム(食品番号:15073)

菓子パンが終わると、洋菓子ていうか、「ケーキ・ペストリー類」になる。そして、相変わらずアイウエオ順なのに、筆頭はシュークリームなのだった。

シュークリームは和製外来語なのは知っている人が多いよね。英語で「シュークリーム」というと、靴クリームのことなので、「アイ・ラブ・シュークリーム」なんていうと、変なヤツ?と思われます。ま、今では日本語ではシュークリームは靴クリームではないと知っている英米人も多いと思うが。英語(より正確には米語)ではcreme puff(クリーム・パフ)。食品成分表の英語表記はCustard creme puffsとなっている。なんで複数形かね?意味不明。

シュークリームとは何か、説明も写真もなくてもみんな知ってると思うが、食品成分表の定義は「シュー皮(シューパフ)にカスタードクリームあるいはホイップクリームを詰めたものである」。
写真はコンビニで買って来たシュークリーム。

シュークリームって、子供の頃はあんまり好きじゃなかった気がする。もちろんキライだったわけではない。でも、シュークリームはケーキ屋さんで売っている、ケーキより高くない生菓子、というイメージで、シュークリームも嬉しいけど、やっぱりケーキがいいなぁ、と言う感じ。

今はケーキ屋まで行かなくても、コンビニでもスーパーでもそこそこ美味しいシュークリームがある。
と書いていて思いだした。昔のスーパーのシュークリームって劇的に不味かったな。4個か5個入りで、プラスチックケースに入ってたやつ。皮もパサパサだったが、クリームが劇的に不味かった。あれは何だったんだろう?脱酸素剤の登場で美味しくなれたのかな?値段の問題なのか?

美味しかった方の記憶でいうと、やっぱりコージーコーナーのジャンボシューは白眉だよね。すっごく美味しいというわけではないけど、コストパフォーマンスは高い。今では同じようなのがコンビニにもあるけど、登場当時は感激したなー。
それよりちょっと前にハマったのは、ヒロタのシュークリーム。小ぶりだけどいろんな味があるのが楽しい。季節限定の味もあるし。最近食べてないけど、時折無性に食べたくなる。

ケーキ屋さんのシュークリームでは、正統派のウエストのシュークリームが好き。ウエストは、なんていうか佇まいが好き(笑)。シュークリームにしては高いけど、そしてフォークでは食べにくいんだけど、持ち帰っておうちでパクリと食べるよりも、お店でお上品にフォークで食べたい、と思えるシュークリーム。

お土産系では、北海道北菓楼の夢不思議は美味しかったなぁ。今週末も高島屋に来てたのよ。でもねー、お休みが合わなくて行けなかった(泣)。またいつか食べたいなぁ・・・

お手洗いのリフォーム(8) おまけ

お手洗いのリフォーム、最終回はリフォームと直接関係ないけど、飾り物について。
リフォームにより、すっかり素敵になったお手洗い。すると、適当に小物を飾っていた飾り棚も、もっと素敵な飾り方があるのではないか、と思ったわけで。

今までは100円(或いは300円)ショップで買ったあれやこれやを並べてあったのだが、あるインテリア本に、100円ショップの小物は相当センスのいい人が飾らないと100円以下にしか見えない、と書いてあり、そうだろうな・・・と実感。別に100円以下に見えてもいいけど、かっこよく飾りたい。

インテリア雑誌を眺めたり、各種カタログを眺めたり。 でも、なかなかマネできそうなお手本がナイ。
しかし熱心に眺めている内に、自分が「こんなのがイイな」と思う写真にはどうも、グリーンが含まれていることを発見。
そこでお手洗いでも生きていけそうな多肉植物を2つ買って来た。どこで?って100円ショップで(笑)。まずはお手洗いの中でも一番明るい窓辺に置いてみた。よしよしカワイイぞ!これで慣れてきたら飾り棚に移す予定だったのだが。

1週間ほどで多肉君たちは何だか元気がなくなってきた気がする。自分では結構明るいと思っていたのに多肉君には暗いのかな。慌ててキッチンの窓辺に移す羽目に。

多肉君でダメだと、グリーンは無理かと思ったけど、フェイクグリーンという手もあるな、と考え直し、また100円ショップに行って、フェイク多肉を二つ購入。窓辺に飾ると・・・フェイクに見えないぞ!

フェイクグリーンならどこに置いても枯れないし(そりゃそうだ)、100円ショップのでも結構カワイイと言うことがわかって、ベッドサイドに食事テーブルの横に、と現在フェイクグリーンが増殖中。
そして肝心のお手洗いの飾り棚は、100円ショップの小物が飾られたままなのだった。そのうちなんとかしなくちゃ・・・と思いつつ、とりあえず今回を最終回とします(笑)。

2015年10月12日

お手洗いのリフォーム(7) タオル掛け

元々付いていたのは、プラスチックで銀色のパイプハンガーみたいな色をしたタオルバー。別に気に入らなかったわけでもないけど、気に入ってもいなかった。 せっかくだからこれも取り換えちゃお、と思ったのだが。

TOTOのカタログに出ているのは大同小異。メタル調だとカッコいいのがあるんだけど、私はメタル調は好きじゃないのだ。木目っぽいのがいい。でもTOTOの木目のは、銀色のプラスチックとの組み合わせで気に入らない。

カタログにはないから、自分で買ってつけようかな、と思った。
2か所を水平に止める必要があるタオルバーは難易度が高いけど、タオルリングなら自分でもできるんじゃないか、と思ったんだよ。

ところが。
タオルリングで検索してもお洒落なのはメタル調ばかり。一部には木を使っていても、金属メインが多い。うーん。

しばらく悩みながら検索していたら、単純なフックなら木製でかわいいのが無印良品にあることに気付く。そっか、フックとリングを別々に買って組み合わせたらどうだろう?そういえば木製じゃないけど、透明プラスチックのリングを持っている。カバンのなれの果て。あれをフックに掛ければタオルリングになるじゃん!

元気よく無印フックを買ってきた!が。
リングを掛けるには浅過ぎで手を拭くとリングごと落ちちゃうよ・・・
別のフックを買ってくるか、と思ったのだが、ふとみたインテリア雑誌に、フックにタオルがそのままかけられていることを発見。こんな感じ(右中)。タオルに紐を付ければいいんだ。

ということで、ハンドタオルに手持ちの紐を縫い付けて、フックにぶら下げることにしました。フックは自分で付けるつもりでいたけど、工事屋さんがついでだからと付けてくれた。ラッキー。
この方式にしてみて良かったと思ったのは、タオルがずれないということ!普通のタオルバーでは使うたびにタオルがずれるのが気になるけど、ぶら下がっているとずれを治す必要もありません。楽ちんで嬉しい。洗面所のタオルもぶら下げ方式にできないかしら、と思い始めてたりします。

チョココロネ(食品番号:15072)

えー、メロンパンじゃなくてチョココロネなの?と思ったのは私だけでしょうか。
(2017/06/03追記:私だけじゃなかったらしく、メロンパンは2015年版で収載されました!)

食品成分表の英語表記は「Cornet with chocolate creme」となっていて、cornetなる食べ物が世界にあるように見える。でも検索する限り、チョココロネは日本のもののようだね。この英語説明は意味を成しているんだろうか。いいけど。

近所のリトルマーメイドで買ったチョココロネ。単に「コロネ」と言っても、チョココロネを思い浮かべるけど、大抵はチョココロネとかチョコレートコロネと言う名前で売っている。
だからチョコレートじゃないコロネもあったということだよね。近所では見つけられなかったのだが、カスタードクリーム入りの「クリームコロネ」がそれ。昔は二つ並んで売られてたと思うんだけどなー。

あんパンジャムパンクリームパンが元祖がはっきりしていたのに、コロネの元祖はわからない。

でも先祖はクリームホーンだと思う。シュークリームからクリームパンを開発する気持ちはよくわからないけど、クリームホーンからクリームコロネは簡単だ。パイ生地をパン生地に変えただけだもの。
日本のクリームホーンは円筒形のものが多い気がするけど、私が海外で見たのはちゃんとホーン型(=角笛型)だったよ。こんな感じ。チョココロネより小さくて、ひとくちおやつな感じ。wikiによると元はロシアのお菓子だそうな。ロシアから直接入ったのかなぁ?欧米経由かな?

ちなみに、日本のパン(パン以外も)が勢ぞろいする、アンパンマンの世界には、チョココロネはいるでしょうか?
答え: いることはいる・・・でも「チョコレートパンマン」という名前。チョココロネは「チョコレートパン」ではないと思うんだけど。チョコレートパンだと、コッペパンにチョコ掛けしたパンを思い浮かべます。コロネの背景に買ってきてみた。どっちも買うの久しぶり。でも昔と同じ味がした。

2015年10月5日

お手洗いのリフォーム(6) 紙巻器

「紙巻器」という名称は知らなくても、お手洗いにあるもので紙巻器と言う名前、と言えば、誰でも、ああアレのことね、と理解するでしょう。アレ、紙巻器って言う名前なんですよ。なんだか紙を巻く機械みたいだよね、巻いてある紙が設置されているだけなのに。「巻紙器」の方が実態に近くないか?

最初はウォシュレットの色に合わせて、と思っただけだったんだけど、TOTOのカタログを見ると木調のがある。 棚みたいになってて、小物も置けるし、手すりの代わりにもなると書いてある。なるほどー。今は手すりは要らないけど、そういうのって後から必要になるかもだし、一石二鳥はいいよな。二連式は邪魔くさいけど、一連のもある。
お洒落なのはメタル調のシンプルなやつだけど、私は金属って苦手。扉の色に合わせてメープルのYH501FM#MLというやつにしました。

棚部分は木に見えるかもだけど、本物の木ではなく、木に見えるだけ。でも白一色にちょっとしたアクセントになった。棚に消臭剤を置くつもりでいたんだけど、ウォシュレットの取説を読んだら、消臭剤を置くと変なにおいになることがある、と書いてあって断念。そのうち何か置くかも。

ま、とにかく、紙巻器は悩まなかった。悩んだのはタオル掛け。まだ続く・・・

2015年10月4日

クリームパン(食品番号:15070)

あんパン、ジャムパン、と来たら、次はクリームパンでしょう。(食品成分表はアイウエオ順なのでクリームパンの方が先なんだけど)

あんパンとジャムパンは銀座木村屋が元祖。クリームパンはどこかというと、新宿中村屋なのだった。中村屋のサイトに開発に至る話が書いてある。シュークリームから着想を得て、あんパンのあん(或いはジャムパンのジャム)の代わりにカスタードクリームを入れて売り出してみたのだそうだ。・・・なんでシューじゃなくてパンにしたんだろ?
もうひとつ、へぇと思ったのは、最初のクリームパンはグローブ型ではなかったのだそうだ。切れ目が入ってグローブ型になったのは、空洞を嫌ったせいではないかとのこと。それは納得できるけど、グローブ型ではなくて「柏餅型」って。写真を見ても柏餅には見えません。でも楕円形の生地の片方にクリームを乗っけて2つに折りたたんで焼いた、と言いたかったのだろうな。木村屋のあんパンやジャムパンは「柏餅型」には見えないので、柏餅型で作ったのが中村屋の工夫で、それがグローブ型への入り口だったのかもしれない。

中村屋にはファリーヌというベーカリーショップがあって、そこに「新宿中村屋 伝統の味クリームパン」が売られているとのこと。どれどれ久しぶりに新宿中村屋まで行ってくるか。
ところが。新宿中村屋はテナントビルになっていて1階はコーチ!パン屋は地下1階にあるけど名前が違うし、元祖クリームパンが売ってない!!
なんでー!ともう一度サイトをよく読んでみると、元祖クリームパンを売っているファリーヌは、戸塚と松戸にあるのだった・・・orz
あきらめて元祖じゃない中村屋のクリームパンを買った。「ふわとろクリームパン」という名前。
「柏餅型」ではなく、穴をあけてクリームを入れたタイプ。クリームふわとろで確かにおいしいんだけど、こういうクリームは、AJは普通にシュークリームで食べたいです。クリームパンのクリームはもっと粉っぽい堅いクリームであって欲しい(褒めてるのか?)。

で、結局クリームパンは近所のベーカリーで購入。なるほどグローブって柏餅から派生しているのね、とわかる個体を選んだよ。
後方左が中村屋の「ふわとろクリームパン」で右は「新宿カリーパン」 。折角元祖なんだから、クリームパンも元祖っぽいのを新宿中村屋でも売ればいいのに。中身はふわとろで穴を開けて入れていいから、形だけはグローブ型にしてほしかったな。

さて。次回は早くも菓子パン類の最終回です。あんパン、ジャムパン、クリームパンと来たら残るひとつは・・・?
カレーパンじゃないよ。カレーパンも日本ぽいけど、「菓子パン」とは言いにくいもんね。

2015年9月27日

今日は中秋の名月でした

朝から曇りで、なんだよ天気予報ではお月見できるって言ってたのに、ぶつぶつ、と思っていたけど、だんだん雲が晴れて夜はしっかりお月見が出来ました。お気に入りの黄身しぐれを買い忘れたので、コンビニの串団子で月見(笑)。
満月は明日のようですな。スーパームーンでもあるらしい。明日も晴れるといいね。

さて今週(先週?)はシルバーウィークでしたが皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
いい天気でAJ家では洗濯が進みました。残る夏物/残暑物はクリーニング屋に持っていくやつだけ。夏休みにサボってしまった家事もだいぶ捗って、年内にはキャッチアップできる気がしてきた。クーラーも掃除したし、植木の植え替えもした。麦茶ももう少しで飲み終わる。夏もすっかり終わりだなー。

涼しくなったと思ったら、もう10月になるんだもんなー。月見が終わるとハロウィンで、ハロウィンが終わるとクリスマスなんだよなぁ・・・1年は早い。

お手洗いのリフォーム(5) 幅木

幅木って何?と思う方の方が多いのかもしれない。壁紙と床の間にあるやつ。詳しくはwikiに・・・載ってない!!でも検索して画像をみると、ああこれか、そういえば私の部屋にもある、と皆様思うのではないかな。こんなに一般的なのに無視されていて可哀そうね。

以前、上階からの水漏れで壁紙を貼り換えた時、壁紙は前のと全く同じのがカタログにあったのでそれにして、クッションフロアはタイルに取り換えて、でも幅木と言うものの存在をすっかり忘れていて、これも前のと同じような色のを付けてもらった。
白地にピンク系のモヤモヤした壁紙に、白っぽいタイル(その前も白っぽいクッションフロア)で、幅木はベージュというかグレーというか、オフィス家具みたいな曖昧な色。

こういう色を私は好きではないので、今度は幅木も白にしよう、と決めていたのだった。ちなみに幅木のカタログというのも一応あるのだよ。見てもあんまり面白くはないけど、大理石調とか、そんなのあるんだ!なものもあります。私はフツーのビニール幅木の真っ白にしました。

結果はスッキリ!真っ白で清潔感あふれるスペースとなりました。

が。

最近、あちこち行く度に内装をチェックしているのだが、白っぽい壁に白っぽい床でも、幅木に白を使っているのは見たことないんだよ。曖昧色か、唐突な焦げ茶になっていることが多い。白だと汚れるのかなぁ?
ま、もし汚れたらこれだけ取り換えるのは大変じゃないしね、と思っています。今の所はこれで大満足。幅木が白じゃなかったらだいぶイメージが違うと思う。

さて、床と壁は語り終わった。天上とドアは今回手を入れてないので、もう終わり、かと思いきや、まだ続きがあるんだよう(笑)

2017.1.29付記:
1年ちょいと経ちました。白い幅木は確かに汚れが目立ちます。たぶん、掃除機かモップを掛けた時に、掃除用具から汚れが移るんだと思う・・・場所的にその位しか原因を思いつかない。 何のために掃除してんだか。
とはいえ、たまーにメラミンスポンジで擦るだけですぐにキレイになるので、白い幅木にしたことを後悔はしていません。洗面所も機会があれば白にするつもり。でもお部屋とか廊下とか、狭くない場所では汚れが目立つ&掃除が面倒なので、やめておいた方が良さそう。薄いグレーとかが無難かも。

2015年9月20日

お手洗いのリフォーム (4)壁紙(続)

やっとの思いで決めたのに、リフォーム屋さんから壁紙はそれじゃない方がいいです、と返事が来た・・・(大泣き)

リフォームに適さない壁紙、ということらしい。言われてみると「リフォーム推奨品」と言うマークがあるのとないのとある。どういう理由で推奨されたりされなかったりするのかよくわかんないけど、リフォーム時は1回貼った上に貼ることになる(正確には表紙は剥がして、下地の部分に新しい壁紙を貼る)ので、その関係なんだろう。素人目には、厚地っぽいものが◎で薄っぽいものがダメに見えた。

振出しに戻ったのだが、今度は実物版のカタログ(のごく一部)をもらったので、その中から選ぶことにした。実物の端切れが付いているので素材感の違いは一目瞭然。
が、違いが判るからって、これを貼るとどうなるのかがピンとくるわけではないのだった。それに、リフォームに向いているものは凸凹した感じのばかり、AJ好みのフラットなサッパリしたものがない。どうしよう。

結局、最初に「ストライプ」と思っていた所に戻って、模様の違いでシマシマに見えるやつにしました。RE-7646。こんなの。「ロングセラー」と言うマークがついていたのも決め手の一つ。

ちなみに、webではさっぱり違いが判らず、名前で選んでしまったタソス(フロアタイル)は、表面にキラキラした模様が付いていることがこの時点で分かった。実物カタログからなら選ばなかったと思うが、でも床だからキラキラしてても気にならないだろう、また選び直すの面倒くさいし、とそのままにしました。

結果的にはどちらも正解だった。シマシマは今までのありがちな壁紙よりちょっとだけお洒落な感じだし、 フロアタイルのピカピカ模様はそう思って眺めないと気づきません。

難関の壁紙を乗り越えて、もう終わりかと思いきや、そんなことないのだった。次回に続く。

ジャムパン(食品番号:15071)

あんパンに次ぐ菓子パンの代表格と言ったら、ジャムパンでしょう、やっぱり。

ジャムパンの元祖も木村屋なんだよ。 元祖あんパンは明治7年に初代+二代目の発明だけど、ジャムパンは明治33年で三代目(早世した二代目の弟)の作。
パンにジャムは付き物なんだから、アンコを入れたら次にジャムを入れるのはすぐ思いつきそうな気もするけど、そんなことなかったらしい。ジャム自体が一般的でもなかったろうしね。ビスケットのジャムサンドを見て思いついた、と公式サイト(木村屋の歩み)に書いてある。

木村屋のジャムパン(背景はあんパン)。
ジャムパンは木の葉型に作る、というお約束も、木村屋から始まったんだね。

食品成分表の定義では、部分割合が「ロールパン5、いちごジャム(高糖度)3」となっていて、二つの点で木村屋の元祖ジャムパンとは異なる。
ひとつは、あんパンと同様、酒種生地を使っていること。もうひとつは?

私も今回買ってみて初めて知ったのだけど、木村屋の元祖ジャムパンは苺ジャムじゃなくて、杏ジャムパンなのだった。色合いは赤くてイチゴジャムにそっくりだけど、杏の味がしっかりしていて美味しいよ。でも、普通「ジャムパン」と言ったら苺ジャムだよね。ていうか、パンが付かなくても、ジャム=苺ジャム、というのが日本人感覚だな。なんでかな。苺ジャムなら作るのが簡単だからかな。

ジャムの話は置いといて、ジャムをパンに塗るんじゃなくて、パンで包んじゃった「だけ」のジャムパン。なんで外国にはないんだろうね?包む文化がないということかな?塗れば済むのにわざわざ包む意味が分からない?そう言われるとそうのような・・・

2015年9月13日

お手洗いのリフォーム (3) 壁紙

壁紙選びが大変だったんだよう・・・

当初は、外国で良く見るような、細いストライプの壁紙がいいな、と思っていた。でもカタログにそれっぽいのがない・・・。
狭い空間だから思い切ってお洒落な色にしても大丈夫、とか書いてある。でも壁紙サンプルをみても、これを貼るとどうなるのか、今ひとつピンとこない。
週末にwebカタログを眺めるだけではさっぱり決められず、お休みの日に「今日中に決める!」と朝からPCに向かう。

使用例がある中では、北欧調の葉っぱ柄がすごい素敵。これにしようか。
でもトイレだけお洒落にしてもなー。そもそもそんなに「お洒落」を目指しているわけでもないし、お洒落よりも、手入れが楽な方が良くない?

リフォーム経験者のブログやらQAサイトを読んで、お手入れが楽なのは「汚れ防止加工」がしてある壁紙だと判った。水回りにも最適って書いてある。
よし、葉っぱ柄は諦めて、この中から選ぶぞ、と思ったのだが。・・・まだ、いっぱいある・・・そして、再びどう違うのかがわからない。今度はコード番号だけでかわいい名前も付いていない。

困りながらサンゲツのサイトを眺めていると、ショールームがあると書いてある。ショールームに行って実物を見て触ったりすれば選べるのではないか。予約が要るって書いてあるけど、まだギリギリ午前中だから、今日中の何時でもいいですって言えばなんとかなるのではないか。場所は品川。じゃ、今から電話だ!

ところが。東京ショールームは改築のためお休み中(7/30に再オープンしました)・・・

またwebとのにらめっこに戻る。すごく悩んだ挙句、白っぽくて、キャンパス地みたいに見えるやつに決めたのは午後の3時。
これに決めた、もう迷わない!と、タイルと合わせてコード番号をFAXで送って、これで一見落着、と思いきや・・・(次回に続く)

あんパン(食品番号:15069)

和菓子の部が終わると次は洋菓子、ではなくて、菓子パンの部。
ま、確かに、菓子パンって和菓子に近い部分あるよね。食品成分表でも「<菓子パン類>は、砂糖を多く含むパン生地を用いたパンで、我が国独特の食品と考えられるものである」と定義されている。

そんな菓子パンの代表選手は文句なくあんぱん。あんぱんと言ったら、銀座木村屋が元祖なのは常識。成分表では「製品部分割合:ロールパン10、並練りあん7」となっていて、木村屋特製酒種あんぱんではないのだが、でもやっぱりここは木村屋でしょ、と買いに行ったのだった。

下から時計回りに、小倉、けし、桜。みんな酒種あんぱん。
どれも美味しいけど、桜の花びらの塩っぱさが、餡子の甘みにベストマッチの桜あんぱんがやっぱり美味しい。自分で買うのはいつも桜あんぱんです。
ずっと、元祖あんぱん=桜あんぱんだと思っていたのですが、店内の説明をよく読んでみると、なんと元祖あんぱんは、小倉あんぱんだった!えーっ。
明治7年にまず小倉あんぱんが出来て、明治8年に桜あんぱんと芥子あんぱん(どっちも漉し餡)が出来たのだそうだ。

なんで元祖は小倉あんぱんなのに、木村屋の看板商品(証拠写真=左。小さくて見えないけど)は桜あんぱんなのかな?
どうも、明治天皇に謹上されたのが桜あんぱんだったせいらしい。可哀そうな小倉あんぱん。元祖は君なのに。

そして現在、「あんパン」で画像検索すると、芥子付きや胡麻付き(木村屋では白餡が胡麻つき)、おへそつきのあんパンがずらっと並ぶなか、2つ切込の小倉あんぱん型はずーっと下位に沈んでしまっているのだった。あんパンの典型的な形としても認知されなかった、可哀そうな小倉あんぱん・・・

今度から桜あんぱんを買う時は、小倉あんぱんも買ってあげよう、とこっそり思ったAJでした。

2015年9月6日

お手洗いのリフォーム(2) 床

新築当初は、水回り(トイレ、洗面所、台所)は全部、良くある白っぽいクッションフロアだった。細かい凸凹があって、傷が目立ちにくいのだろうけど、汚れが落ちにくい。堅めのブラシでゴシゴシ力を入れてこするとキレイになるんだけど、力がいるのでなかなか掃除しづらく、たまにキレイにするとキレイじゃない部分との差が際立つ・・・ほとほと手を焼いていたのだった。

上階の水漏れ騒ぎがあって壁紙を貼り替えることになった時に、もっと汚れにくい床にしたい・・・とこぼしたら、じゃあタイルにすれば?タイルなら掃除が楽だよ、と言われて、洗面所とトイレをタイル貼りに変えた(キッチンはお皿を落とすことを考えてクッションフロアのまま。マットを敷いて誤魔化している)。普通の拭き掃除でキレイになるので楽ちん!従って今回のリフォームでも床は白の大理石調タイルと決めていました。

前回はカタログを持って来てもらってたので、開いてエイヤと決めたんだった。今回は電子カタログがweb上にあるというので、URLと前のと同じようなヤツの型番を教えてもらった。サンゲツのフロアタイル。 ・・・大理石調の白がたくさんある!どれも同じように見える。値段もだいたい一緒。何が違うの?さっぱりわからない。

結局名前で選んだ(笑)。
タソス(IS504)というやつ。タソスはギリシャの地名だよ。大理石が取れる島なんだそうだ。もちろんサンゲツフロアタイルはタソス製大理石ではなく、タソスの大理石「のような気分の」タイルなんだけど。AJのテーマである「海辺の街」に合うと思って。
最新のカタログでは番号が違っているけど、価格以外は変わっていないから、多分同じものじゃないかな。こんなの

ま、タイルは悩んだと言っても30分位のことだった。どれも同じにしか見えなかったんだもん。
大変だったのは壁紙。次回に続く・・・

2015年8月30日

落雁(食品番号:15066-15068)

落雁についても前に書いた。盆菓子も干菓子(狭義)も落雁っていうのか!とびっくりしたのだった。

食品成分表の定義は「『らくがん』は、砂糖に水あめを溶かした液〔しとり蜜(みつ)〕あるいは水を加え、穀粉種を加えて混ぜ、木型に詰めて成型し、取り出して乾燥させたものである。みじん粉を用いた『らくがん』、麦こがしを用いた『麦らくがん』、あずき粉又はあずきさらしあんを用いた『もろこしらくがん』を収載した」とのこと。

どうも私の認識は、落雁=麦落雁、であったようです。或いは成分表に収載されていない豆落雁(赤えんどう豆の粉を使う)。素朴で地味な駄菓子。

麦落雁(食品番号:15067)ならスーパーの駄菓子コーナーに、と思ってたのだが・・・ない!駄菓子を置いていそうな店をあちこち回ったけどない!子供の頃にはあったと思うんだけどなー。いつから無くなったんだろう(泣)。Wikiによると、麦落雁は群馬県館林市の名産とのこと。困った時のアンテナショップ。ぐんまちゃんちに行ってみた。

あったー。
予想よりずっとお洒落な袋に入って個包装もされていたけど、中には私の考える「落雁」が入っていました。味も想定通りの素朴で懐かしい味。

昔はこれ「麦こがし」って言う名前で売っていたと思うの。「麦粉菓子」だとずっと思っていた。
でも本当は「麦粉菓子」ではなくて「麦焦がし」であり、落雁ではなくて、原料の粉(またの名をはったい粉、香煎。麦で作ったきな粉みたいなやつ)を指す言葉だと結構大きくなってから知った。
粉の状態のは食べたことがない。あれも和菓子なんだろうか?そうかもなー。いつか見つけたら取り上げようかな。でもきな粉のことは和菓子とは言わないよなー。悩む。

まいいや。今日は落雁の話だった。もろこし落雁(食品番号:15068)も地味目のお菓子。
春にぷちっと東北に行った時に買って来た。秋田名物 諸越。
トウモロコシの粉が入ってるわけじゃないのよ。小豆の粉なの。唐土から渡ってきたから「もろこし」じゃないのよ、「諸越」なの。
Wikiによると、 「諸々の菓子を越えて風味良し」と秋田の殿様が仰ったのでこの名がついたとのこと。麦落雁に較べると、小豆の方がお菓子度が高い感じ。
角館に行った時、「生もろこし」なる和菓子を売っていた。生?と思ったけど、そういえば諸越落雁には焼き色が付いている。普通の落雁は型に入れて打ち出すだけだと思うけど、諸越落雁は火を入れて固めるらしい。成分表さん、その辺も記載すべきではないかね。
(2018/1/8訂正:「火を入れて固める」は誤解でした。型に入れて打ち出して乾燥させる点は普通の落雁と一緒。たまたまそのあとに焼き色を付ける商品が多い、ということらしいです。失礼しました)

最後になったが、基本の落雁(食品番号:15066)。みじん粉(米粉)が原料に含まれるのはわかるが、狭義の干菓子をイメージしてるのか盆菓子なのか、もっと別の何かなのかは、成分表の説明じゃ判りませんね。
無難なところで、干菓子(狭義)の写真を載せとこうっと。

 長々と続けてきた食品成分表の和菓子。落雁をもって、和菓子の部が終了です。パチパチパチ(拍手の音)。
でも食品成分表の「お菓子」だからね、和菓子が終わってもまだ続きがあるのだ。まだまだ終わんないよー。

お手洗いをリフォーム(1)

7月のある日、いつものようにお手洗いの床を掃き掃除してたら、何か変。何かこぼした?と思いながら拭き掃除を始めると、あれ!水が落ちてくる!!どこから水漏れしてるんだ!と大慌て。数分でウォシュレットの「フィルタ」と言う部分であることがわかり、水を止めてフィルタを見てみるも、掃除してどうこうなる様子がない。10年を過ぎているのでそろそろ替え時なんだろうな、と思って、とりあえずバケツをあてがい、いつも相談する馴染のリフォーム屋さんに連絡しました。

しばらく前に実家でウォシュレットが故障して取り換えたので、価格も工事費も想像はついてたんだけど、どうせならウォシュレットだけじゃなくて、全面リフォームしちゃおかな、と思ったのだった。

理由のひとつは、職場のお手洗いが、なんか掃除が楽な気がすること。そりゃ新しい(築2年)からキレイなのは当然としても、たくさん人が使う割には汚れない気がするのだ。最近の便器ってなんか汚れないようにいろいろ工夫ができているのではないか。
もうひとつの理由は、ウォシュレットだけ取り換えた実家では、便器の色とウォシュレットの色が合わなくてイマイチであること。今は真っ白が主流だけど、当時はアイボリーが主流。同じアイボリーでも今のと色調が違う気がする。私は白好きなので、真っ白が流行っている内に変えておいた方が、いつか交換の必要が出た時に、またアイボリー(或いは苦手のグレー)が主流になっちゃてて、あの時変えておけば!と後悔しなくて済む。

TOTOのカタログをもらって、ウォシュレットと便器の選定は3分で終わった。外付け操作盤は掃除する場所が増えて面倒なので、前と同じ一体型がいいな、と思ったら、選ぶ余地がなかった(笑)。TOTO以外の見積ももらったけど、カタログがキレイな(そこかよ)TOTOがイイと思った。

カタログには、オプションとして、紙巻器(トイレットペーパーを掛ける場所ね)とかタオル掛けとか収納とかも出ていた。
前の紙巻器は本体と同じでアイボリー。せっかくウォシュレットと便器の色を合わせるのに、これだけアイボリーじゃおかしいから一緒に変えちゃおう。
ついでにタオル掛けも銀色のプラスチックで可愛くないから変えちゃおう。
だったら壁紙も貼り替えないと釘穴が残っちゃうかもだよね。
ついでに床も貼り替えちゃおうかな。

概算見積で20万円位で出来るとのこと。よし決めた!
ところがその後が大変だった。いや何一つ問題はなく、私自身は設置作業もしておらず、仕上がりには120%満足しているんだけど。
で、いったい何が大変だったのかって?決めるのが大変だったんだよー(笑)
次回に続く。

2015年8月28日

観光地高野山

やっと高野山の最終回。早く書かないと忘れちゃうよー(泣)

高野山は宗教都市だけど、かなりの比重で観光地だ。高野山ケーブルに乗ると、日本語英語の次はフランス語の説明がある。中国語や韓国語がないのは、アジアからの観光客が少ないからかな。先方から見ると、「我が国の方が本元」なんだろうし。
宗教都市としてはそうでも、観光地としては案外楽しいのにな。景色がなかなか、京都の街中なんかよりむしろ統一感あるぞ。



コンビニ。デイリーヤマザキ。
右のかぼちゃ窓がすごく可愛い。
売っているものは、フツーの田舎のコンビニだった。
菓子パンとかビールとか人気ありそうだった。観光客が精進料理のお供にするんじゃないかな。
ローカルスーパー。
お土産のつもりなのか、それとも宿が使うのか、高野豆腐がたくさんあった。あったけど、お土産に見えない・・・お土産として売るなら、もうちょっとそれっぽいパッケージにしてほしいんですけど。

本屋。ここでガイドブックを買った。昔の村の本屋ってこうだったよな、と思える品揃え。文房具はもちろん、玩具とかもある。高野山大学のテキストも売っています。

ありがちなデザインですけど、街の公衆電話がこんな、っていうのはカワイイじゃない?
なのに何で緑の電話なんだろう。グレーのやつだったらこのデザインに馴染むと思うんですけど。でもグレーだと似合いすぎて目立たないかな。そうかも。

これ素敵だなと思ったガードレール。木で出来ている。お洒落ー。これなら風景の邪魔になりにくい。
ここだけだったので遍照尊院オリジナルかもしれない。高野山に限らずみんなで真似したい。東京五輪でも是非。
昔の建築というわけじゃないけど、昔風の建築。全部の建物が揃っているわけではないけど、揃えようという心意気は感じる。観光地はこうでなくちゃね。ディズニーランド的というか、非日常の世界に来たぞ!とテンションがあがるのだった。宗教嫌いな人は無理かもだけど、「興味ない」位の人は遊びに行ってみて。 純粋観光地としても楽しいぞ。

女誠扇綺譚(佐藤春夫)

松丸文庫シリーズの死者の書を読むために借りた幻妖の水脈(筑摩書房)に、掲題作が入っていました。佐藤春夫は結構好きで固め読みしたことあるんだけど、こんなのあったんだ。ストーリーというより書いてあることにカンドーしたので読書メモ。

舞台が台南。佐藤春夫はこの小説通りに、新聞社(報知新聞)の記者(と言っても既に作家として有名だったからお抱え作家の方が正しいだろう)として台南にもいたんだって。1926年の作というから、大正と昭和の境目。台湾は日本の統治下。

さて小説は安平に向かう道を「台南から四十分ほどの間を、土か石になったつもりでトロッコで運ばれなければならない。」と書いてある。「坦々たる殆ど一直線の道の両側は、安平魚の養魚場なのだが、見た目には、田圃ともつかず沼ともつかぬ。海であったものが埋まってしまった--というより埋まりつつあるのだが」と続く。あー養魚場だったのかーと思った。
私が行ったころはもうかなり埋まりきってる所だったが、でもところどころに沼?池?のようなものが見えた。 ずっと前から埋まり始めていたんだ。

「トロッコの着いたところから、むかし和蘭人が築いたという TECASTLE ZEELANDIA 所謂土人の 赤嵌城をめあてに」・・
あれ?ゼーランジャと赤嵌楼は別の建物なんですけど。私と同じ勘違いをしているよ、春夫さんってば(笑)。私と同じように国姓爺合戦から、鄭成功が取った海辺のお城→ゼーランジャ、と勘違いしたんじゃないか。気持ちわかるなー。小説の中では何もない丘になっていて、日本政府が無粋な建物を建てしまう前だったらしい。

物語は安平からトロッコで台南市街に戻って、禿頭港という台南市西郊外の街の廃屋に舞台が移る。物語中でももうそこは港ではなくて名前だけの港。主人公は、その廃屋が濠に面していると言って、台湾人の同行者に『濠?--港に面してね』と訂正され、ここ港だったんだ、と再認識している。港の名残も見えないよ、と。賛成だ。台南はまったく港に見えなかった。海っぽくなかった。

『海はだんだん浅くなるばかりで、しかもいつの間にか気がついた頃にはすっかり埋まっていたのですよ。』

えっと思った。

埋め立てたんじゃなくて、埋まっちゃったのか・・・

もちろん、最近の開発は埋め立てによるものなんだろうけど。赤嵌楼のあたりまで海だったら、湾が大きくて、遠浅で大きい船が奥までは入れなかったとしても、それなりに良港だったろう。それが干上がっちゃって今みたいに外海になっちゃったら、台風の守りにもならない。
「ぽかぽか台南」に、台南は古都には見えない、と書いたけど、埋まっちゃったのが原因で台南は都としての命も短く、都感が足りなかったのかもしれない。古都には見えなかったけど、忘れられた都には見えたような気がしてきた。

2015年8月16日

こうやまき

ご存知の方はご存じなんでしょうね。AJは知りませんでしたが。

遅い朝ご飯を大阪で食べたので、お昼頃に高野山に入って、何か美味しそうな軽食があれば、と思いながら歩いているところに「こうやまき」と書いた露店が見えた。
高野巻き?何を何で巻いたものかな?わくわくと近寄っていくと、、、

高野「巻き」じゃなくて、高野「槇」だった・・・orz。
一気にお腹すいた。

コウヤマキは、太古の昔には世界中にあったのに、今では日本の固有種となった珍しい植物なのだそうだ。
これはお供えに使うための売店なんだと思うけど、写真にもあるように苗木も売っていた。お土産に持って帰っておうちで植えるものなのかもしれない。

秋篠宮家悠仁さまのお印ですと書いてあった。ううう、食べ物だと思ってごめんよう・・・

八つ橋(食品番号:15065)

八つ橋についても前に書いた。

食品成分表の定義は「上新粉で作った生地を蒸し、砂糖、はちみつ、桂皮末等を加えて練り、薄く延ばして大豆粉、桂皮末等をまぶし、短冊状に切った後、平鍋で両面を焼き、熱いうちに型に入れて樋の形に湾曲させたものである」。

迷いようがありませんね。
樋じゃなくて琴の形なんだけど、琴の形には見えないもんね。説明としてはこれで正しいと思う。

さて、このブログにはアクセス者のリンク元統計機能があって、いつも検索エンジンが表示されてるんだけど、春ごろから特定のリンクが出るようになった。
なんだろ?とリンク元に行ってみると、うちの子の写真がデカデカと載ってるー!
何の断りもなかったのでちょっとびっくり。内容に問題があるわけじゃないし、アドレスも明記しているから文句は言わないけど、しかし公式サイトの写真を使うべき内容なのに、勝手に使ったと言われるのが面倒だから、他人(私)が勝手に使っているのを勝手に使っているんだろうな。なんか無責任なサイトだな。私に言われる筋合いはないけど(笑)。

八つ橋の話に戻る。
知名度十分の和菓子ではあるけど、基本お土産お菓子だよね。ま、駄菓子コーナーに売ってはいるので、三嶋豆よりは代表的和菓子なのかもだけど・・・もっと他に入れて欲しいものがあるような。
いいけど。


2015年8月9日

暦の上では ♪今は、もう秋~

私は先週(8/3週)が夏休み週でした。
病院リゾートではなく過ごす、久しぶりの夏休み。とはいえ病院にも行ったんだけどさ。あと歯医者にも行って、お友達と伊東屋に行って、思いつきで日帰り温泉に行って、お手洗いのリフォーム工事をする予定だったんだけど、工事は延期になったので、1日はおうちでミシンと遊んでいました。

いやー暑かった。
お休み明けの土曜日から急に涼しくなって、ちょっと損した気分。いいけど。

日帰り温泉、ちょっと面白かった。観光しようと思うと日帰りは忙しいが、ご飯食べて温泉入るだけなら問題ないのな。 宿泊客がいない時間なので、お風呂もガラガラでのんびり。平日に行ったので、行き返りはラッシュアワーだったけど、ちょっとのことだしな。これもありかも。と思った。

夏休みが終わると、次は秋の行楽シーズンにどこに行こうかなぁと夢想する私なのだった。たまった家事がまだ終わってないんだけど。ああ・・・

三嶋豆(食品番号:15064)

これ、ほとんどの人が知らないと思うんですけど。

成分表で見て、これ何?全然思い当たらない・・・と思ったのが「三島豆」。三島っていうから静岡県三島の名物?と思ったけど、そうではなかった。
Google先生に聞いたら三島は地名ではなく人名で岐阜の名物らしいと分かった。じゃ、岐阜県のアンテナショップに行ってみよう!と思ったけど、岐阜県のアンテナショップは都内にはないのだった(泣)

食品成分表の定義は「大豆を煎(い)り、砂糖で衣掛けしたもの」。それって、関東ひなあられに入っているやつのことかな?と思ったけど、結論から言うとそうでもなかった。

じゃーん。これが三嶋豆だよー。

「三嶋豆」が正しいらしい。
(2017/05/04 追記;2015年版では「三嶋豆」に修正されていました。こっそり直すなー!)
たまたま覗いた富山県ショップで発見。関東雛あられの砂糖掛け大豆とは違って、たっぷりの砂糖衣がツルツルに掛かっています。殆ど白だったけど、中に緑のもあった。

食品成分表には「なお、四訂成分表の『源平豆』は、ほとんどみられなくなったので、『三島豆』に名称変更した。」と書いてある。「三島豆」もほとんど見られなくなってますがね。

「源平豆」って知ってる?とAJ母に聞いてみた。
すると「源氏豆なら知っている」との返事。ただし、三嶋豆とは異なり、大豆じゃなくてピーナツだったとのこと。えー?と思いながらGoogle先生に聞いてみる。なんと近所のみなとやで売っていた!しかし既に廃番。店舗に行っても置いてなかった。残念・・・
恐らく、元祖の源平豆は中が大豆かつ砂糖衣が紅白で、白一色のやつを源氏豆と言ってたんだろうね。それが大豆よりピーナツの方が美味しいということになって、紅白のも源氏豆と言われるようになって・・・でも廃れてしまったんだな。結局残ったのは元祖?の三嶋豆。でも、いつまで残れるのか、頑張れ三嶋豆ー。

密教、ていうか仏教って

私は、幼稚園がキリスト教系だったのでキリスト様に関する最低限の知識はそこで習った。大人になってヨーロッパを旅して、聖書を知らないと意味が分からんな(特に絵画)、と思って聖書を買って読んだ。理解したとは言えないけど、大雑把には把握できた、と思う。

仏教についてはサッパリ。お釈迦様が開祖だということを学校で習って、あとはお釈迦様の生涯についてマンガでかじった程度。今昔物語の天竺編で出典が○○経と書いてあるのをみて、お経ってそんなことが書いてあるのかー!と思った。呪文だと思ってた。お経ってお釈迦様の生涯とか言ったこととかが書いてある=新約聖書みたいなものなのね、とその時点では思っていたのだった。

高野山に行こう、と決めて、宿坊に泊まるんだから写経もしよう、というわけで、般若心経を読んでみた。愛弟子に呼びかけるところとかあって、お釈迦様の言葉を書いたのだと判るのだが、最後の方の有名な「ぎゃーてぃぎゃーてぃ・・・」は意味がナイ。呪文だから訳しちゃいけないのだそうだ。なんだやっぱり呪文だったのか。仏教には呪文があるのね。

さて本題に入る。空海様が日本に伝えた密教=真言宗の、「密」は秘密ということで、「真言」とは呪文のこと。つまり、呪文こそが大事であり、呪文(正確には呪文だけじゃないけど)を通じて何かを実現する、魔法使い的な世界なのだった。今昔物語に陰陽師みたいに描かれていたのは、こういう拝啓あってのことだろう。空海様って呪文の達人だったのね。テクマクマヤコーン。

お釈迦様は、呪文を用いて奇跡を起こしたことがあっても、困ったら呪文を使えとは言ってない気がするな。どこからそうなったのかな、と思いながら、曼荼羅(胎蔵界曼荼羅)の解説を眺める。真ん中に大日如来がいて、周辺に釈迦如来というのがいる・・・あれ?如来って全部お釈迦様なんじゃないの?

違ったー!
私はずっと、如来も菩薩も、お寺にいる仏像は全部お釈迦様の変身した姿か、お釈迦様の弟子なんだと思っていた。キリスト教の教会みたいに。
教会に入る時には「イエス様、こんにちはー」と挨拶(心の中で)するのと同じで、お寺に入る時は「お釈迦様、こんにちはー」と呼びかけていたのだったが、お釈迦様じゃなかったんだー! いろんな仏様ごめんなさいー!!

そういえば般若心経は、観自在菩薩(観音菩薩)が修行した時、と始まる。私はてっきり自分のことを三人称で語っているのだときめつけていたけど、別人ていうか、先輩の話をしていたのね。
お釈迦様は、如来が、菩薩が、ああ言ったこう言ったと言っている。お釈迦様の信じていたことを信じると言う意味ではいいのかもだけど、仏教はお釈迦様が始める前からあったので、開祖というのはいかがなものか。
まぁでも、キリスト様は自分を祀れとか自分を通じて神を信じろとか全然言ってないのに、いつのまにかそういうことになり、ユダヤ教を迫害するに至る矛盾を考えると、仏教の矛盾の方がましな気がする。

お釈迦様以外にもたくさん如来がいるんだから、仏教って多神教なんだな。でも広辞苑みてもwikiを見ても、そうは書いていない。一神教=キリスト教、イスラム教。多神教=ヒンズー教、ローマ神話。仏教については触れないで、ってことらしい。察するに、多神教ぽい仏教も一神教ぽい仏教も存在するのだろうね。

とにかく、仏教はわかりにくい宗教だ、ということだけが良くわかったのだった。

2015年7月19日

暑いよう

台風一過でいきなり梅雨明け。
先週今週と日曜日に晴れたので、お洗濯が順調に進んで、クロゼットには真夏物が勢ぞろいになってきました。クーラーも本格稼働。すっかり夏だねぇ。そろそろ夏休みのお子様も多いだろう。

去年一昨年と病院リゾートで夏休みを過ごしましたが、今年はその予定もなく、のんびり暮らしています。夏休みは溜まった家事と近所の散歩に費やす予定。
あれもこれもやりたいのだが・・・たぶん、ぼーっとしている間に終わると思うな(笑)

「読み直す1冊」シリーズ(9)

読書は進んでいたのだが、アップするのをすっかりサボっていた。書かないと忘れちゃうよー(泣)
というわけで今回は一気に15冊。

(51) 思ひ出(北原白秋/安藤元雄:岩波文庫):タイトル名では本が見つからなくて順番が前後しました。北原白秋の詩集。「北原白秋詩集」の上下巻を借りてきたら、上巻にあった。この時代ならではのハイカラでロマンチックな詩。有名な「邪宗門」ってダンテから取ったんだね。白秋=童謡のイメージだったけどだいぶ違う。一番気に入ったのはカステラの詩。『カステラの縁の渋さよな。褐色の渋さよな。』・・・結局食べ物か。

(52) 日和下駄(永井荷風/野口冨士男:岩波文庫):同じく永井荷風エッセイ集みたいのの上巻にあった。東京の風景について書いた連載らしい。すごくいい。もう既に失われた風景だけど、いいところを付いてると思った。緑の濃いところが日本的。神社仏閣は借景あってこそ。東京は富士山が必要。イルミネーションで喜んでいてはダメ。うーむ。耳が痛いなぁ。ご当地深川の点景も嬉しい。元八幡って昔からあったのか。

(53) 澁江抽斎(森鴎外:岩波文庫):鴎外。いつから面白くなるんだ?と思ってたら主人公が死んだ・・これドキュメンタリーなのね。最初に言ってよ。本人より奥さんが魅力的だ。時代が映されているんだろうけど、ドラマチックな人生だ。

(54) 牛女(小川未明/東雅夫:筑摩文庫):「幻視の系譜」という幻想小説集に収載されたのを読んだ。小川未明。幻想小説というよりやっぱり童話っぽい。これは感心しなかったけど、初めて読んだ「蜜のあわれ」(室生犀星)が面白すぎ。金魚ちゃん。猫町(萩原朔太郎)も好きな話。ファンタジーはこうでなくては。

(55) ドリトル先生アフリカゆき(ロフティング/河合祥一郎:角川文庫): 子供の頃にも一応読んだと思うので2回目かな?あまり面白いと思わない・・何がいけないのか?冒険になってないからか?

(56) 冥途(内田百閒:岩波文庫): 幻想文学風。夢の話を書いている感じ。不条理なのだが本人が不条理だと思ってないのが夢ぽい。内田百閒てこんな小説を書く人だったのかー。エッセイしか読んでなかった。

(57) シッダルータ(ヘッセ/手塚富雄:角川文庫):2度目だと思う。高校生か大学生の頃に読んだ。お釈迦様の話だと思ってた。全然別人だったー!!悟りは愛の向こうにあるんだな。その辺がキリスト教ぽいのかも。

(58) テレーズデスケルウ(モーリアック/遠藤周作:講談社文芸文庫):つまらない夫に嫁いだ才媛。恋を知らない自分にいらだち、何となく夫を殺そうとするが殺意があるわけでも。閉塞感が強い。パリじゃないフランス人ってこんななのかもな。イタリアとは違うんだよな。

(59) 人類の星の時間(ツヴァイク/片山敏彦:みすずライブラリー):単行本。歴史に残る特殊な瞬間を集めたもの。一時の判断や偶然(必然)が歴史を大きく変えるのが人類の星の時間。トルストイとスコットは一瞬か?まぁいいけど。ゲーテのマリエンバートは読まないといかんな。それが星の時間かどうかはともかく。

(60) 夜明け前(島崎藤村:新潮文庫):初めてだったー。明治維新てこんなだったんだろうなと思える。馬籠って田舎じゃなかったんだな。木曽街道って中山道だった。甲州街道かと思ってたので、新宿ではなくて板橋に泊まってびっくり。狂ってしまう最後は哀れ。でもこの症状は認知症ではないかと思う。

(61) 孤島の鬼(江戸川乱歩/落合教幸:春陽堂江戸川乱歩文庫):怪奇小説。特殊な訓練を受けた子供が犯人と言う前半は掟破りだと思うけど推理小説風。冒険怪奇小説となる後半は、横溝正史風。

(62) 響きと怒り(フォークナー/高橋正雄:講談社文芸文庫): 白痴のベンジー視点の1章さっぱりわからず。2章で少し、3章でやっと背景がわかって4章でやっと何が書いてあるのかわかった。難しすぎ。没落する定めの哀しい一家の物語。Sound and Fury は、クエンティンとクエンティン??

(63) 牧師館の殺人(A・クリスティ/田村隆一:ハヤカワミステリ文庫):3回目か4回目くらい。クリスティのミスマープルの第一作。この年になってみると、ミスマープルってカワイイのな。少し前には良く有ったのであろうイギリスの風景。

(64) 測量船(三好達治/北川透:講談社文芸文庫):三好達治詩集?詩集という言葉ではくくれないもの。有名な『太郎を眠らせ太郎の屋根に・・』(雪)も、鴉の話もいいけど、「約束はみんな壊れたね」が気に入った。これいつ読んだんだ私?デジャブ感のある文章。うまいとしかいいようが。

空海、またの名を弘法大師

弘法大師というのは、空海さまが亡くなって100年近く経ってから、時の天皇からもらった名前。大師=功労のあった立派なお坊さん。だから他にも大師はいる。同時代のライバル、最澄は伝教大師というのをもらっている。でも「お大師様」ていうと、大抵は弘法大師のことだね。それだけ人気者なのだ。

本名は佐伯眞魚(まお)。子供のころからお坊さんになると決まっていたので、本名というより幼名なのかな。かわいくていい名前だよね。昨今のキラキラネームに使えそう。
その後、教海、如空、と言う名前を経て、22歳の時に空海と言う名前に。
空海ってホントにいい名前だと思う。空海様がこんなに有名じゃなければ、「くみ」とか「そらみ」とか「くうま」とか言う子供が結構いたのではないか。お酒の名前、お店、ファッションブランド、バンド名、何につけてもカッコいい名前だと思う。単純に「空と海」でも素敵だが、仏教らしく「空(くう)の海」と読んでも素敵。最澄と言う名前が、いかにも出来のいいエリートで嫌味な響きがあるのと好対照。

若くしてお寺持ちの最澄に対して、空海は若い頃は下積みというか修行の日々。大日経に出会って、これだ!と思うものの、当時の日本には先達がいなくて遣唐使に立候補。唐に着いてから向こうの役人にも恵果先生にも認められて出世の階段を上り始めるのだった。
なんで唐で突然盛大に認められたのか?いろいろあるんだろうけど、結局字が上手だったからでは?

直筆だという聾瞽指帰(ろうこしいき:読めないよ!)を霊宝館で見た。字の巧拙はわからないけど、やたらに難しい字を迷わずサラサラ書いている感じはする。唐に行く随分前の作。
本も紙も今よりうんと貴重だった時代、難しい字をサラサラ書ける人、はそれだけで十分尊敬に値しただろう。自分の考えや主張、疑問点をサラサラと難しい字で書ける空海様は、そりゃぁ、狭い日本では煙たがられても、唐では、日本人なのにスゴイ!と受け入れられたんだろう。

恵果先生は空海様に全てを教えて遍照金剛と言う名前をくれて亡くなってしまう。すると唐にもいづらいわけで日本に帰ってくる。
日本はまだ平安時代が始まったばかり。東大寺を建てても、唐招提寺を建てても、いまいち世の中は収まらなかった。建国200年を過ぎて繁栄を極めていた唐で流行りの宗教がいい、東大寺の奈良仏教じゃなくて、と思う気持ちは判る。そこに唐の高僧から認められた空海様がたくさんのお土産を持って帰国。まぁすごい、是非その力で朝廷を盛り上げてください、となるわけだ。

今昔物語では、巻11の9に空海、10に最澄が宋(正しくは唐)に行って仏教を持ってくる話、25に高野山、26に比叡山を開く話が並んで書いてあるんだけど、空海様については他に巻14の40で、「弘法大師、修円僧都と挑める話」がある。
天皇の護持僧だった修円僧都(興福寺=奈良仏教の僧侶)が念力で栗を煮てみせると、同じく護持僧の空海が邪魔して煮えなくさせてしまう。二人は犬猿の仲となって技の掛け合い。最後に空海は自分が死んだと噂を流して、修円がホッとしたところに技をかけて殺してしまう・・・おいおい。
僧侶というより陰陽師みたい。仏教ってそういうもの?と言う話はまた次回。

2015年7月12日

松風(食品番号:15063)

お待たせしました(誰も待ってないって)。食品成分表の和干菓子、ボーロの次は松風。
・・・って知らない人多い気がするんですけど。

私は松風という名前のお菓子を知ってはいて、お気に入り和菓子のひとつなんだけど、商品名なのか一般名なのか今一つ自信が持てなかったのだ。検索してみると、熊本銘菓という記述も多い。

食品成分表の定義では、 「小麦粉、砂糖、水あめ等をこねた生地を平らにならし、けしの実をふりかけて焼き、熱いうちに切ったものである」。うーん、この記述ではどっちも当てはまってしまうぞ。

私のお気に入りの松風はこんな。
京都、亀屋陸奥の松風。ご存知の人もいると思うが、司馬遼太郎の「燃えよ剣」に登場するもの。私も「燃えよ剣」で読んで、どれどれと修学旅行の際に買って食べてみてからのファンでございます。今はわからないけど、昔は京都高島屋のお店では切残しを売っていて、京都に行くと絶対買っていました。
写真ではフカフカに見えるかもだけど、歯ごたえのあるフカフカ。ベタベタ甘い(褒めてないじゃん)。でも美味しいんだよう。南蛮菓子味。
商品説明によると、織田信長が石山本願寺を攻めた時に、本願寺側に兵糧として差し入れたのが始まりらしい。原料は、小麦粉・砂糖・麦芽糖・白味噌・ケシの実。「白味噌」が味のポイント。

対して、熊本銘菓の松風はこんな。
極薄~。松風本家の正観寺丸宝さんのもの。原料は、甜菜糖・小麦粉・玉子・ケシの実。
味は亀屋陸奥のと似ているけど、ぱりっと薄いこともあって、瓦煎餅の極薄版に感じられる。

さて食品成分表に載っているのはどっちなのか。さっきの文だけじゃわからないけど、原材料配合割合として「小麦粉(薄力1等)100、砂糖(上白糖)100、水あめ12、炭酸アンモニウム0.4、重曹(炭酸水素ナトリウム)0.2」と書いてある。
重曹、ということは極薄の熊本ではなく、フカフカの亀屋陸奥の方が近いと思われる(亀屋のは重曹は使われてないようだけど)。
そして、熊本松風には商品説明に「京の食文化がもたらした菊池一族の置き土産、長い年月を経て、より薄く進化を続け」と書いてある。つまり、京の松風が熊本で薄くなって熊本銘菓になったわけだ。食品成分表のは、オリジナルの京都版=亀屋陸奥みたいな松風ってことで決着!

ちなみに高野山で食べた精進料理のお品書きにも「松風」と書いてあった。たぶんこれ→
味噌味だったけど、ケシじゃなくて胡麻。小麦粉と水飴は含まれていると思うが、重曹はどうかなぁ。。。

女人道

高野山は長い間女人禁制だった。今昔物語にも、「女永く上らず」と書いてある。明治5年に禁が解けた。早くはないけど、参政権とか大相撲とかを考えると早めの対応だったと言えるのではないか。
解禁前の女性参拝客はどうしていたかというと、空海様が封じた結界の外をウロウロしていたのだ。今でも女人道というのが一部残っている。

既に解禁されたのにわざわざ女人道に行ってみたのは、恒例国定公園記念切手の風景が、この道の途中にあると聞いたからだった。 軽い気持ちで歩き始めると、、、

右下の看板に注目。
く、熊・・・!!怖いよう!!
熊にあったら落ち着いて動かずにじっとしていましょう、みたいな英語の解説もあった。えーっ。

早足で歩く。緑が濃い山道なのに、鳥の鳴き声が少なくて怖い。でも時々鶯が鳴いていた。応援してくれてるようでありがたい。でも遠い。先が見えない。全部で30分程の行程の真ん中くらいに弁天堂があるはずなのだが、なかなか着かない。まだですか、弁天様(涙)。怖いよう・・・

20分弱でやっと弁天堂に着いた。この間誰にも会わず。小さな祠のそばに雨をしのぐような小屋があり、ここでしばしの休憩。残りは下り道だった。

下り始めてすぐに切手の風景を発見。そこだけ木々が途切れていて、ここから見なさいと言うことらしい。確かに根本大塔の先っぽが見えるが、、、運動場が興醒めだよう。
ガイドブックも切手も運動場がトリミングされているが、実際はこう見えます。何か手前を隠すように木を植えたらどうかね?

写真を撮ったらガンガン下る。途中で前方からがさがさ音がして緊張したが、熊ではなく外国人カップルだった。あー怖かった。たぶん向こうも、あー怖かったと思っていただろう。
女人道は奥之院前までずっと続いているのだが、私は大門前でリタイア。解禁されていてよかったと感謝しながら門内に入る。平たくてほっとする。

2015年7月5日

奥之院

高野山の目玉は壇上伽藍であるべきだと空海様は考えたと思うんだけど、これだけじゃダメかな、とも思ったんじゃないか。自分が死んじゃったら、こんな秘境の寺院なんて忘れ去られるだろうと。だから、私は死んでも山の奥でちゃんとみんなを見守っていたいから、体をこのまま置いておいてね、と遺言したんじゃないか。

実際、今昔物語の平安末期で既に忘れ去られていたのだった。しばらくは遺骸(とは言わないのかもだけど)を収めた洞に入って髪を剃ったり(仏様だから死んでも伸びたんですね)、お着替えさせたりしてたのに、「其事絶て久しく無かりけるを」という状態になっていた。曾孫弟子にあたるお坊さんが久々にやってきてキレイにして別れを惜しんで泣いた。「人の詣づる時は、上ける堂の戸 自然ら少開き、山に鳴る音有り。或る時には金打つ音有り。様々に奇き事有る也。」
これはかの空海様のなす奇跡に違いないということで、「奇異なる所也とて、今に人参ること絶えず。」と復活するのだった。

高野山が高野山として存在し続けられたのは、空海様が眠っている(起きている?)洞=奥之院があったからと断言できる。今でも高野山をかすめていく特急ツアーは、奥之院しか行かない。壇上伽藍も車窓から見学なんである。空海様がっかりしてるかなー。それでもなんでも来てくれるから良し、と言うかな。そんな気もする。


また前置きが長くなった。奥之院はこんな感じ。ずらっと並ぶ杉木立のうんと奥に空海様がいる。そこに至るまでの杉木立の中にはたくさんのお墓(正確には供養塔)。ざっと20万基。すごい。

私はバスで行ったんだけど、何も考えずに「奥之院前」で降りたらこんな感じだった。参道も周りのお墓もなんか新しい。後でわかったんだけど、ここは後から出来たショートカットなのね。大きい駐車場が近くにあって、たぶん特急ツアーはこちらの参道を行くのでしょう。
新しいお墓が多いので、面白い形のが多い。企業の供養塔も多くて、UCCはコーヒーカップ型、ヤクルトはヤクルト型の石があった。関西~西日本の会社が多い印象。シャープのもあった。シャープのお墓・・・と何だかしんみりしてしまった。
古くからある参道は、「奥之院口」バス停で降りないといけなかったのだった。帰りはそっちまで歩いた。もう少し古めの企業は表参道にちゃんと場所を確保している。グリコとかパナとか。南海鉄道も大きい。感心したのは、パナソニックは「パナソニック」に削り直していたこと。これ宣伝費で落ちるのか?

企業で感心している場合ではなく。戦国武将が大集合だよー。
叡山を焼き討ちした信長のもある。明智も徳川もいる。高野山と縁が深い豊臣家は敷地がうんと広い割に石塔が少なくてがらーんとしている。一族少ないのなーと思うとなんか悲しい。武田も上杉も伊達もある。徳川家はもっと大きいのが別の場所にあるけど、ここにもお江様の塔がある。おひざ元紀州徳川家は一人ずつの塔になっている。知らない藩の知らないお殿様のもたくさんある。供養塔を見て回るだけでも面白い。もちろん一井の人のお墓もいっぱい。戦争や災害の被害者を祀る塔も多い。歴史の宝庫、て感じ。

こんなにみんなが集まってしまったのは、空海様のそばにいたい、いるといいことがある気がする、という気持ちなんだよね。高野山側でも、何宗の人でもいいよ、と受け入れているらしい。 すごいなぁ。

空海様がいる御廟の前は燈籠堂といってたくさんの燈籠が並んでいる。地下への入り口があったので、何だろう?と入ってみたら、またたくさんの燈籠。出番を待っているスペアかと思いきや、燈籠のスイッチを入れられるようになっていた。外国の教会で、コインを入れると電気のろうそくが灯る自動販売機を見たことあるけど、あんな感じ。しかしコインじゃなくて、ICカードをかざす!察するに、自分の寄付した燈籠が灯るような認証の仕掛けではないか。すごいなぁ。進んでるのなぁ、こんなシステムを作っているエンジニアもいるんだなーと感心してしまった。

供養塔巡りも面白いけど、杉木立の中を歩くだけでも、心が洗われる気分。どうせなら、ショートカットではなく、表参道を歩くのがお勧めですぜ。 特急ツアーの皆さんよ。

2015年6月28日

壇上伽藍

先週、間違えて「天井」と書いた(汗)

高野山に行くといろいろ空海様について教わることが多いわけだが、これどこかで読んだような?と思っていたのだった。先日Googleしてわかった。今昔物語(本朝編)だ。どれどれともう1回借りてきてみたら、高野山で聞いたあれもこれも、みんなここに書いてあることじゃないですか。
高野山で聞いたのは、空海さまがしかるべき場所を探していたら犬を連れた猟師(実は山の神様)が高野山を教えて譲ってくれた、という伝説で、同じ話が今昔物語にも載っているんだけど、見つけた結果、それまでの東寺(については先週書いた)も、神護寺(高雄のお寺)も弟子に任せて、「高雄を棄て南山(=高野山)に移り入給ぬ。」と書いてある。これだけみると高野山の方がずっと大事だったんだと思われる(少なくとも今昔物語の時代=平安末期の認識としては) 。続けると「堂塔・房社を其員造る。其の中に高さ十六丈の大塔を造て、丈六の五仏を安置して、御願として名づけつ。金剛峯寺とす。」というわけで、金剛峯寺=今の壇上伽藍のことだ、とはっきりわかる。当時はそれしかなかったんだろう。

ちなみにwikiの記述では壇上伽藍は金剛峯寺に含まれる形。ま、権利関係としてはそうなんだろうけどさ、今や「金剛峯寺」と呼ばれる建物は別にあるんだから、別に書いた方がわかりやすいと思うよ。大抵のガイドブックも別扱いだし。現・金剛峯寺の住所に壇上伽藍の写真は止めた方がいいのではないか。良く読めばわかることではあるが。

前置きが長くなった。今昔物語にも出てくる大塔が、これだよ。根本大塔。
もちろん、建築物としては当時のものではなく、昭和に建て替えたものなんだけど。48.5mと言う高さは「十六丈」なんでしょう。今見ても結構高い。

外側も白に朱が映えてキレイだけど中はもっとだぞ。公式サイトがみつからないがこんな!
中心が大日如来像+周りに他の如来像が4つで、きんきら金が五仏。周りの4仏それぞれに4つの菩薩像が柱上に極彩色で描かれていて、曼荼羅を立体化した表現なんだって。曼荼羅立体化は空海さまの発案らしい。平安時代のことだからこんな感じのハデ感だったんだろう。

壇上伽藍=根本大塔、と紹介されることが多いし、インパクトとしてはそうなるんだけど、他にもいろいろ建物があった。他の建物には大塔ほどの派手さはないけど、入れる範囲(金堂)では中は負けない派手さ。お泊りした宿坊の本堂も結構キレイだった。密教は禅宗と較べてハデに走りがちなんだろう。それはそれで天国感があるよね。

三昧堂前の西行桜は桜んぼ。西行さまのお手植えの桜があったが、本物はもう枯れてしまったそうだ。西行さまってば、高野山に来ても桜植えてんのなー、なんて歴史を駆け抜ける気分。

壇上伽藍のあたりは敷地が広い(木々が切り払われている)ので、よけいに空に近い感じがする。 もともとは神社があった場所で、その神社もちゃんと残っています。霊気を感じる場所てのは、どの宗教でもいっしょなのね。

2015年6月25日

高野山真言宗 総本山 金剛峯寺

総本山なんだから、高野山で一番偉いお寺で、だから高野山観光のメインディッシュ、かというとそうでもない。半日で駆け抜けるツアーバスだと、金剛峯寺は「車窓から」になっている場合もあります。私はここが一番面白かったんだけど、まぁ一般的にはどうだろう(笑)、高野山らしいところではないのかもしれない。ある意味「ただの総本山」だし。

金剛峯寺、というのは明治時代くらいまで高野山のお寺全部の名前だったそうです。昔の地図を見ると今以上にたくさんのお寺(宿坊含む)が林立している。これを組織的に整理するにあたって、一番大きなお寺(たぶん)だった、青巌寺というのと興山寺というのを合わせて「金剛峯寺」と呼ぶことにして、これが総本山です、ということに決めたらしい。
まあだから、もっと歴史のあるお寺は他にもいっぱいあるわけだ。


←正門。門もそうだけど、お寺の屋根も檜皮葺でシック。後ほど紹介する壇上伽藍の世界とは違って、日本的なシックさだよね。
雨が降った後なので、よけいにしっとりと風情のある建物になっていました。

門の提灯に付いている紋章は、左が五三の桐で右が三つ巴。右の方はもともとここにあった神社由来だそうですが、五三の桐と言えば?
お菓子の桃山にもついている、豊臣家の紋ですな。前身の青巌寺は秀吉が建てたお寺なのでした。

さて、このお寺のどこが面白かったかって言うとー、台所があったんだよ。
写真は撮れなかったので、公式サイトを見てね。すごーく大きいお釜や囲炉裏、様々の料理道具。一度に2,000人分のおにぎりを焚けるのだそうだ。お寺なのに荒神様がいた。

それと何故か台所の近くに恵果先生の像があった。恵果先生というのは空海様が唐に行った時に、密教をさずけてくれた唐の高僧。
あそこに誰かいる、と思えるようなリアルな像というか人形と言うか。近づきながら恵果先生じゃない?(直前に絵は見たので)と思ったらそうだった。何でこんな所に?と思ったのだが、どうも高野山1200周年を記念して、中国のお寺から頂いたらしい。いかにも中国チックな像。もらったのはいいけど、置く場所に困ってとりあえずお台所のそばに置かれたんじゃないか。可哀そうな先生。
ま、何年かするとちゃんと居場所を割り当ててもらえるのかもしれない。

内装も素敵(屏風絵とか)だし、お庭も素敵。500円の入場料がいるけど、お接待の場所でお茶と麩菓子をもらえて、のんびり足を休められる。お坊さんが来て講話があったりもする。なかなか楽しかった。

話を元に戻す。
金剛峯寺自体はあまり歴史が、と書いたけど、空海さまはたぶん高野山を修業の場と位置付けていて、一般参拝客はここまで来なくていいと思ってたんじゃないかな。
平安末期の源氏物語では、宇治で遠距離恋愛だったし、奈良の長谷寺ツアーは一大イベントだった。さらに遠くのしかも1,000メートル(800mだった)登山って、今の感覚では、イグアスの滝とか南極大陸とかの、お金と時間をぜいたくに使う秘境ツアーに値するのではないか。
空海さまは一般人がお参りなんか来るなよ、と思っていたわけではなくて、都のはずれ(今となっては京都駅近)に東寺(教王護国寺)を用意していた。ていうか高野山を開くまえに東寺を立ててるんだよね。東寺と金剛峯寺との間には寺格を争う長い歴史があり・・・東寺は今では「東寺真言宗」の総本山なのだった。
高野山仲間の方も、一枚岩だったわけではなく、あの狭い高野山の中で派閥抗争が繰り広げられていたのだった。まーどこの宗教も一般組織もそうなんだけどさ。大きくなると派閥争いになるんだよねー。空海様はさぞかしため息をついていたんだろう。

2015年6月21日

宿坊に泊まったよ

高野山に行くなら宿坊に泊まろう!と決めていたのだった。宿坊ってのは元々は字の通り「お坊さんのための宿」だったんだろうけど、高野山に関して言えば、ほとんど旅館。いやお寺なんだけど。お寺が参拝客を泊めてくれる場所なんだけど、けっこう旅館。

お部屋。廊下から撮ったところ。手前は次の間。独り旅には十分すぎる広さ。奥にテレビもある。金庫もある。エアコンもあった。手前にはお茶セットと当地の和菓子。
私は、お風呂もトイレも付いてないプランを選んだけど、付いている部屋もあるのだよ(宿坊によるけど)。 お風呂は普通に広くて快適。トイレも当然ウォシュレット。この辺は宿坊によるんだと思う。古き良き?宿坊の雰囲気を残すところもあるんじゃないかな。
設備的に旅館と違うのは、鍵がちゃんとかからないこと。これは私が泊まった部屋だけかもだけど。中からかちゃんと下せるものはあるのだが、がたがた障子を引っ張ると開いてしまう。開所恐怖症の私は以前だったら落ち着かなかったと思うが、入院生活で慣れた(笑)

もうひとつ旅館と大きく違うのは、夕飯が早いこと。5時から6時の間。従って宿には5時に帰りつかないといけない。お風呂は8時まで。門限は10時。ま、夜に外に出ても何があるわけでもなし、お風呂の後は写経体験をやって9時過ぎには就寝。以前なら早過ぎで眠れなかったかもだが、これも入院生活のおかげであっさり消灯(笑)。

そうそう、ご飯だよ。ご飯はゴーカ精進料理。じゃーん!
おいしかったよー。一生懸命食べたので、お腹いっぱいになった。これは入院生活とは全然違うね。おいしいし、たぶん病院食よりヘルシーだと思う。 そうでもないかな?ちょっと食べすぎかな?
私は頼んでませんが、高野山の宿坊ではお酒も飲める。普通の宿坊で飲めないものらしいです。

朝は早朝から朝のお勤め・・なんですが寝坊した。慌てて支度したが数分遅刻。寝起きのぽやんとした頭でありがたいお経を聞きました。す、すみません!!お部屋に帰ると朝ごはんが出来ていてもぐもぐ。
お坊さんたちはみんな朝のお勤めに参加しただろうに、いつの間に朝ごはんを作ったり配ったりお布団片づけたりしたんだろう。お勤めには6人位いたけど、そういう下働きはしない管理職もいるだろうし、料理と掃除だけでも大変なのでは?お部屋だけじゃなくてトイレもお風呂も、お庭もお寺もあるんだし、と思っていたら、廊下で見るからにパートのおばさん達に遭遇。なんだ、そういうことか。そうでないとやってられないよね。。

宿坊はお寺に付属している。お寺としては小さいんだけど「別格本山」とどこも書いてあるので、高野山内にある=格式が高いエライお寺なのらしい。総本山はもちろん金剛峯寺。その話は次回。

2015年6月14日

てくてく高野山

しばらくぶりの、てくてく一人旅。

高野山は前から興味があって、病気が見つかる前に計画も立てて宿も確保してあったのだった。人間ドックの結果、悪性腫瘍だと思うと言われて即刻向かわされた病院で、順番待ちしながら新幹線他の時刻表を調べて、よしこれで予約だと思っていたんだから我ながらのんきなものだ。

石楠花の咲く5月に行きたかったのだが、今年は開創1200年だそうで大騒ぎの最中。記念イベントが終了するのを待って2泊2日で行ってきました。もう石楠花は葉っぱだけになっていた(泣)。

まぁでも新緑の気持ちいい時期で楽しかった。心が洗われた、といえるかどうか自信ないけどさ。仏教ってそういうことか!と思えることも多かった。
松丸文庫シリーズで今昔物語を読んだときに、仏教について良く知らないことに気が付いたんだよね。キリスト教について知っている程度には知っておきたいな、 と思った。高野山に行って、付け焼刃でガイドブックとかも買って、少し理解した気がする。すこーしだけど。

前置きが長くなった。高野山は、一言でいうと「お寺」です(そりゃそうだ)。 「高野山」という名前の「山」があるわけではなくて、峰に囲まれた小さな盆地。

盆地っていうと、京都みたいに道路の先に山が見える気がするけど、街中では山は見えない。普通に平たい場所に見える。こんな←。

 ケーブルカーでぐんぐん上に上って、更にバスで急カーブの山道をぐるぐる上がって大門と言われる入り口を通ると、あれ!ここからなんか平たいんですけど!と言う感じ。足でうんうん登ってきたらものすごくびっくりすると思う。
ちなみに足で麓から1日がかりの行程だそうです。今でも町石道という参道があって登ってきている人がいた。クタクタそうでした。

1000メートル級の山に囲まれた奇跡のような盆地。ここだ!と思った空海さまの気持ちわかるなー。京都から見える比叡山と違って、都からうんと遠い山奥。修行に専念できそう。

専念できそうなもう一つの理由は、異様に静かなこと。
鳥の声がすごく少ない。高度なのか気候なのか木の種類(針葉樹が圧倒的に多い)なのか、鳥いない?と思うくらい静か。田圃もないから、この時期の田舎にはつきもののカエルの合唱もなし。緑が濃い割には静かなので、不思議な感じ。これも空海さまの張った結界のおかげなのかね?

2015年5月27日

うんぺい(津軽銘菓:ぷちっと東北の葉桜ツアー番外編)

弾丸ツアーだったのでご飯も好きに食べられなかったが、弘前公園で地元和菓子らしいのを見つけて買った。

蒲鉾じゃないよ、和菓子だよ。
津軽銘菓「うんぺい」と書いてあった。「うんぺいもち」と書いてあるお店もあった。写真は甘栄堂謹製。栞には、「津軽藩政時代、京都の干菓子を習い覚えた津軽の菓子職人が、甘さを少なめにして津軽の人々の口に合う食べやすいお菓子にして、慶事用・仏事用共に広く用いられた当地独特のお菓子で御座います」とのこと。

つまり、「うんぺい」=「雲平」のことらしい。違い過ぎのような気がするんですけど。甘さ控えめとかいう以前の問題だと思うんですけど。でも「京都の干菓子を」とまで書いてあるんだから、オリジナルは干菓子の雲平だったんだろうね。確かに甘いのだが、お腹の足しにはならないので、「人々の口に合う」のは難しかっただろうね。しかしここまで餅にしてしまうなら、雲平という名前は忘れても良かったような。
原材料は、もち米と砂糖。
材料も見た目も素甘に似ている。本当は雲平じゃなくて外郎を作ったのに、まちがえて「うんぺい」って名前にしてしまったのではないか?干菓子には全然見えないもの。

と思いながら食べた。ジャリジャリと甘い! このハンバない砂糖感は、外郎や素甘にはないもの。これは干菓子ぽいかも・・・

2015年5月24日

そばボーロ(食品番号:15062)

蕎麦ぼうろについても前に書いた。
食品成分表の定義は「砂糖と鶏卵を混ぜ、水あめ、砂糖、水に溶かした重曹(炭酸水素ナトリウム)を加えて混ぜ、小麦粉、そば粉を加えてこねた生地を、薄く延ばして型抜きし、焼いたものである」。

ふうむ。重曹が入ってぷっくりと膨れるのか。和菓子というよりビスコッティだと前には書いたけど、食品成分表の「ビスケット」の定義は「小麦粉、砂糖、油脂、食塩、粉乳、膨剤等を混合した生地を焼いたもの」なので、油脂と食塩の部分が違う、ということになるかな。もちろん、蕎麦粉を使っているから蕎麦ぼうろと言うわけだけど。

蕎麦ぼうろで検索しても、そばボーロで検索しても、圧倒的に河道屋がヒットするけど、河道屋じゃないやつもスーパーとかで売っているのにな。お土産じゃなくても買えるんだけど、でもやっぱり京都土産の色が濃いのらしい。なんでかね。

ぷちっと東北の葉桜ツアー(3)

ツアーパンフには「小岩井の一本桜」と書いてあった。小岩井=小岩井農場だから、桜はなくてもソフトクリームはあるんだろうと思ったんだよ。

曇り空で背景にあるはずの岩木山も写らなかった一本桜。ま、花は咲いてないけど、樹形がきれいで絵になる桜だ。近くに行けるわけでもないので、まぁいいや、て感じなのだが。

この場所、まさにこんな感じなんですよ。売店はおろか自動販売機もない!北海道の「○○の木」もこんなだけど、ここは小岩井農場の桜なんだから、移動販売車でも出せば結構売れると思うんですけど。小岩井的には、小岩井製品が欲しいなら、ここじゃなくて農場の方に来なさい、入場料取るから、ということらしい。商売下手なんか上手なんだか。

最後に行ったのが北上展勝地。一番南にあるだけあって、最も葉桜度が高かった。むなしく揺れる「さくらまつり」の提灯。
私の写真では判りませんが、この左手が北上川で、土手に咲く桜のトンネルです。結構長い。2kmもあるのだそうだ、私自身は、桜のトンネルなら東京にもあるのでは?と思ったんだけど、AJ親の考えでは、手入れが良くされていて、東京のより桜が元気だそうです。 

葉桜で悔しかったわけではないが、今度の週末はまたぷちっと旅に出掛ける予定です。わくわく♪

2015年5月17日

ボーロ、小粒(食品番号:15061)

ボーロについても前に書いた。私は3つのボーロについて書いたんだけどね、オランダ語のボーロ(ケーキ)に一番近いと思われる佐賀銘菓 丸ボーロは、食品成分表では黙殺されている。ぶつぶつ。
(2017/05/18付記:2015年版で項目名が衛生ボーロから「ボーロ、小粒」に変更になりました。意味は分かるけどさ、小粒って・・・「ボーロ、大粒」があるみたいじゃんか。ぶつぶつ。)

気を取り直して衛生ボーロ。AJ的定義では「たまごボーロ」。

食品成分表の定義では、「砂糖と鶏卵を混ぜ、でん粉を加えた生地を成形後、鉄板に並べて焼いたものである」。ジャガイモ澱粉が原料だと書いてある。ふーん、そういえば軽い食感だよね。
丸ボーロにも蕎麦ボーロにも卵は入っているのだから、そういう意味では「たまごボーロ」ではなく、ジャガイモボーロ或いは片栗粉ボーロというのがあるべき名称なんだろうな。いいけど。

今検索してわかったんだけど、これ関西では「乳ボーロ」と呼ばれているらしい。牛乳入ってませんけど?入ってるのもあるのか?或いは離乳食として使われるから乳ボーロ?不明だけど商品名から来ている模様。

他の2つのボーロと違ってお土産として成立しえないたまごボーロ。ま、それだけ全国に浸透したということなんだな。優しい甘さが美味しいもんね。

フランス人じゃないけど服は10着

ベストセラー入りしている「フランス人は10着しか服を持たない」、だいぶ前に本屋で見掛けて、10着!? と思わず手に取って立ち読みしたのだが、なーんだ、と思った。
1) ドレスとかフォーマルとか特殊な服は除外!
2) ジャケットやコート等の上着類も除外!!
3) そしてなんと、シーズン毎の入替分は含まない!!!
そんな数え方でいいなら、私のクロゼットも「服は10着」ですよ。なんだよ、と本を棚に戻して立ち去ったのだった。

先日、新聞に、来日した著者のインタビューが出ていた。質素だけれどシックな生活が素敵、と言いたかったのだそうだ。表紙の写真も付いていて、Lesson from Madame Chicと書いてある。ははぁ原題はそうだったのに、翻訳の時点で目を引くタイトルに変えたんだな。どれどれともう1回立ち読みしに行った。

すると、件のルールの後ろに、例として春夏の10着、秋冬の10着が挙げられていました。計20着は確かに少ないなー。気温差の少ないアメリカ西海岸でないと現実的には無理な気がするけど(笑)、春物、初夏もの、夏物、真夏物・・と1か月たたずに入替しているのは、ラインアップを良く考えれば、もう少し減らせるのかもなー。
もうひとつ、ふむふむと思ったのは、「自分が求めるスタイル」に自分で名前を付ける、という点。彼女のキーワードは「リラックス・リュクス」なのだそうです。シックだけどカジュアルな雰囲気ってことだろうね。よし、私もキーワードを決めよう!

即発表!「海辺の街」。

ええと?と言われそうだけど、いいの。
「海辺の街」をキーワードに、必要なお洋服を見極めていきたいと思う今日この頃。

ぷちっと東北の葉桜ツアー(2)

2か所目は角館。ここはしだれ桜で有名なのですが、しだれ桜も容赦なく葉桜(笑)。

江戸時代の武家屋敷が数軒保存されていて、東北の小京都とか秋田の小京都とか言われているようですが・・・京都には似てないと思う。強いて言えば太秦映画村に似ている?(おいおい)
だって京都にはこういう建物ないと思うよ?武家屋敷ないと思うし。道も広くて気持ちいい。観光用に広げたわけではなく、もともとの町割りがこうだったらしい。そのまま残っているのが数軒、有料/無料で公開している他に真剣に住んでいて公開されてないおうちもある。間には雰囲気を合わせて作った土産物屋やカフェがあって、なかなかいい感じ。道の広さも含めて、非日常的な不思議な街でした。「小京都」なんて言わずに、独自の名前で売り出すべきだと思う。もっと美味しそうな名物も一緒に(笑)。

しかし良く残ったよなー。火事(戦争含む)や天災に合わなかったのもスゴイが、建て替えなかったというところがすごい。子孫が住んでいる(家もある)のもすごい。東京(江戸)では大政奉還の後に召し上げになったと思うんだけど、返さなくてよかったんだろうか。
どうも中心地が他の場所(大曲)に移ったので、どうせ使わないし、と放っておかれたらしい。 何が幸いするかわかんないよなー。

武家屋敷といってもそんなに特殊なお屋敷には見えない。広さも、東京(江戸)感覚では豪邸だけど、地方なら今でもありうる広さなんじゃないだろうか。お庭も特に広くないのだが、木がでかい!しだれ桜も相当な高さだが、その他の木もとても高い。景観保存地区に指定されたせいで伐採できなくなったのかな?この辺の地域文化?AJからみると不自然にでかいのだが、黒塀からはみ出す庭木が独特の風景でとても素敵。桜咲いてなくてもいいところだと思った。いい雰囲気なのに、写真を撮って終わり、なのは惜しいなぁ。何かもう少しお金を落としたくなる場所があるべきだよなー。

そうそう、樺細工というのがあるけど、あれって角館の名産なんだって。東北地方のものだとは思っていたが、角館なんだね。「樺」細工というけど、実際に使われているのは桜。桜の華やかなイメージとは遠い何だか地味な工芸品(失礼な)。よくある茶筒とかの他に、お洒落なのもあったけどすごく高くて買えなかった。手間のかかるものだろうから高いのは仕方ないのだろうけど。もうちょっとなんとかしてほしいよなぁ。

とにかく一見の価値はある、ちょっと不思議な街でした。がんばってあのまま残してほしい。もう少しうまく頑張れば世界遺産登録も可能性あるかも。

2015年5月15日

ぷちっと東北の葉桜ツアー(1)

五月の連休を利用して家族で日帰り旅行でも、と言ったのは私だったが。足利フラワーパークの藤がいいんじゃないかと言っていたのに、申し込んできたー、と母から見せられたのは東北の桜めぐりだった。3月下旬の話。既に今年の桜は早いとの予想が出ていたので、連休では間に合わないと思うよ、と言ったのだが、過去に2回連休前に出掛けて空振りだった両親は、絶対に連休に行くと言うので、またハズレでも嘆くなよ、と承知したのだった。

で・・・みごとに葉桜(笑)。
ごく僅かにかろうじて残っていた日当たりの悪い所で、何とか撮った写真。実際にはほとんど新緑でした。

ま、両親はともかく、私自身は初めて行く場所だったので桜抜きでもそこそこ面白かった。ツアーで効率よくあちこち連れまわしてもらったので、桜咲いてなかったくらいで文句はいいません。八重桜とか躑躅とかなら咲いていたしね(強がり)。

まずは、ご存知、弘前城。上に赤っぽく写っているのは紅葉です。紅葉しているわけじゃないと思うが、紅葉にしか見えない木があった。桜も一年中咲いているのがあると記念写真向きなのにね(笑)

ご存知の方もいると思うけど、写真の弘前城の天守閣は今年の秋からしばらく「お引越し」して石垣を修理するのだそうで、今年は既に準備段階として内堀の水が一部抜かれて、そこに入れるようになっていました。堀の中から天守閣を見上げたのが右の写真。気分は忍者。

弘前城は、津軽氏の居城で弘前藩の藩庁がおかれた、とwikiに書いてある。あれ?津軽氏て津軽藩じゃなかった?弘前藩って何??と調べてみると、正式名称は弘前藩で津軽藩は通称なのらしい。ややこしいな。
弘前藩になる前の名前は、陸奥高岡藩で、だから弘前城は高岡城(鷹岡城)という名前でも呼ばれるのだそうだ。なるほどー、だから鷹のゆるキャラがうろうろしていたんだ。 こんなの

天守閣は南東の角っこにある。景色を楽しむなら、西側に作って岩木山を眺める方が楽しいと思うんだけど、景色の良しあしより防衛上の理由が優先するんだろうしね。弘前藩の東南というと南部藩。 やっぱり仲悪かったんだなー(笑)。

やっと炬燵をしまえた

ご無沙汰すみません。連休はちょっと遠くに出掛けて、帰ってきてからはパタパタと忙しく、風邪まで引いて更新がなかなかできていませんでした。

風邪ひいたくらいで結構元気だよー。

今日はやっと体調も良く天気も良い休日となり、朝から洗濯三昧。炬燵も片づけた。母の日イベントも終了。少しほっと一息。
しかし冬物を片づけてやっと春物を出したところで、もう夏物を出さなくちゃいかん(笑)。毎年この時期はめまぐるしいよなー。と言いながら、次の旅行の計画を立てている私なのだった。

2015年4月29日

揚げせんべい(食品番号:15057)

塩せんべい、甘辛せんべいは思った通りだった。あられは微妙に定義が違ったけど、思い浮かべたものも正解ではあった。問題は、今回の「揚げ煎餅」なのだ。

揚げ煎餅と言われて私の頭に浮かぶのは、前にも取り上げた歌舞伎揚げなんだけどさ。

食品成分表の定義は「水に浸漬したうるち米を製粉し、蒸しながら練った餅状の生地を板状に延ばして型抜きして乾燥し、油で揚げ、食塩をまぶしたものである」。・・・塩味だ。歌舞伎揚げは塩味っていうか醤油砂糖味だもんね。歌舞伎揚げは食品成分表的には揚げ煎餅ではないらしい。

揚げていて塩味ていうと、榮太郎のピーセンみたいな揚げおかきをイメージするけど、食品成分表の定義の前半は塩せんべいと同じ。つまり、もち米から作るおかきではなく、うるち米から作るお煎餅を揚げたものである・・・
サラダ煎餅のことだろ!と思う人もあるかもだけど、サラダ煎餅って揚げてはいないんだよ。サラダにドレッシングをつけるみたいに、煎餅に油と塩をまぶしてあるのだ。だからこれも定義からハズレる。

普通のお煎餅を揚げたやつ?見たことない気がする・・・と思っていたのだが、たまたま通りかかった駄菓子の殿堂太子堂で、ほぼ定義通りのを見つけた!

海苔とか海老とかが入っているのがちょっと惜しいけど、うるち米で出来ているお煎餅を揚げたもの!「田舎せんべい」と書いてあった。AJは食べるの初めてです。見たのも初めてのような気がする。

味は・・・見た目通りの味でした。ちょっと塩味が強すぎだったが、そこが田舎せんべいらしいところなのでしょう。おやつっていうより、ビールのつまみ。

同じビールのつまみでも、これよりは、揚げおかきの方がずっと一般的だと思うけどなー。なんでこっちが採用なのかな、食品成分表さんよ。

2015年4月26日

あられ(食品番号:15059)

私にとって「あられ」とは関西ひなあられみたいなものをイメージするんだけど、食品成分表の定義は「もち米から作った餅を硬化させてから切断し、乾燥した後、焼き上げ、調味料を塗布したものである」。

あれ?それは「おかき」の定義ではないのか?おかきの小さくて丸っこいやつのことを「あられ」って言うんだと思っていた。大きさや形状の問題ではなくて、みんな「あられ」?あんまり大きいと霰(あられ)じゃなくて雹(ひょう)にならないか?
wikiは私と同意見で、「おかきの小粒なものを『あられ』と呼ぶ」と書いてある。だよねー。

私の考える「あられ」は写真の向かって左側、直径1cm位。右側の直径2-3cmくらいのは「鬼あられ」と認識しています。これより更に大きいのが「おかき」。ちなみに写真の商品パッケージはどちらも「花あられ」と書いてあった。

お煎餅(塩煎餅)は、お煎餅屋さんのじゃないとヤダーと思うAJですが、おかき(あられ)となると、拘りは薄くなる。そりゃ美味しい方がいいに決まってるけどさ。

2015年4月12日

寒い・・

先週、春服を出せないと書いたけど、出さなくてよかったよー。

でも悩んだけど結局冷たい雨の中(先週の水曜日)、ロングコートはクリーニング屋に持っていきました。やれやれ。今日も悩みながらカーディガンを1枚おうちクリーニング。残りはしばらく様子見の予定。春服もさっぱり出していません。こう寒いと出す気にならん。

でも、春は確実に来ていて、ベランダのゼラニウムは満開です。 部屋の中の観葉植物も新しい葉っぱが次々と伸びてきている。ココアの残りも今週中には飲んでしまわないと。

パタパタと気忙しい4月なのだった。

醤油せんべい、甘辛せんべい(食品番号:15060,15058)

小麦粉煎餅じゃない煎餅は「米菓」としてハ行の順番になっている食品成分表。
煎餅については前にも書いた。「煎餅」というタイトルを付けたけど、食品成分表の表記に従うと「塩せんべい」になりますな。

(2017/05/07追記:2015年版で「塩せんべい」から「醤油せんべい」に名称変更されました。ま、醤油じゃなくて本当に塩味の煎餅もあるからね。醤油煎餅にしといた方が親切だと思う。次の段落から名称を書き直しました。)

醤油せんべいの定義は「水に浸漬したうるち米を製粉し、蒸しながら練った餅状の生地板状に延ばして型抜きして乾燥し、焼いてしょうゆを主体とする調味液を塗り、さらに焼き上げたものである」。
甘辛せんべいの定義は「水に浸漬したうるち米を製粉し、蒸しながら練った餅状の生地を板状に延ばして型抜きして乾燥し、焼いて砂糖を含む調味液を塗布したり、ざらめ糖をまぶしたものである」。
つまり、焼くまでの工程は一緒で仕上げが異なるわけだ。

写真手前の右が「醤油せんべい」。ザラメ糖をまぶした左と、砂糖(と抹茶)を含む調味液を塗布した左奥が「甘辛せんべい」ですね。

AJの定義では、左手前は「ザラメ」、左奥は「抹茶」(抹茶が入ってない砂糖液の場合は「白」)と呼んでいて、「甘辛せんべい」という言い方はしない。でも意味はわかる。ちなみに右奥は「海苔」。煎餅に海苔を巻いたものは「磯辺」とは私は言わない。焼き餅ならいうけど。

写真は、近所の深川みなとやさんのお煎餅です。前にも書いたけど、昔は丸いガラス瓶に入ったお煎餅を売る店がどこの商店街にもあったんだよ。すっかりなくなったなー(泣)。深川は観光地(一応)だから続いているのだろう。ガラス瓶には入ってないけど、今後も頑張ってほしいです。

ガラス瓶で売っていた頃は、写真の4種が煎餅仲間の代表選手だった気がするが、現在のスーパーでは、「甘辛せんべい」はどっちのタイプもあまり見かけないね。代わりに胡麻入り(黒胡麻)が多い。甘いものは他にいくらでもあるから、 お煎餅は甘くなくてイイということなのかな・・・

(補足:2015/4/26)スーパーでは見掛けないと書いた数日後に、ヨーカドーのセブンプレミアム棚に「ざらめせん」があるのを見つけた・・・