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2014年12月28日

今日から冬休み♪

今日から人並みに冬休みになりました♪次の日曜まで8日間の長期休暇~。

と思っても、お正月休みって案外短いのよね。あれとこれとそれとやって、あっちとこっちに行ってそれから・・と書きだしてみたら既に終わらないことが判明(泣)。

とりあえず明日はお買いものとバーゲンの下見と銀行に記帳に行く予定。明後日はクリーニング屋に行って、郵便局と自転車屋に行って、定期も買って、明々後日は年末のお買いものに行って実家に帰省(歩いて10分)。

大掃除は進まないけど、今日はクリスマス飾りを片づけて鏡餅を飾った。2014年の総括も考え中だが、これと言うものが思いつかず。年末で駆け込み買い物かな。うーむ。

冬休みを利用してサイトにも手を入れようと思ってはいるんだけど。まずは食品成分表の目次を作ってみました。まずは生菓子の分だけ。誰のためって自分が不便なもので(笑)。成分表以外も目次化したいんだけど・・・いつになるやら(ため息)

2014年12月21日

残り10日となりました

年末の忙しい時に風邪をひいてしまい。よせばいいのに忘年会も入れてしまい。 あー、あれもこれも終わってないのに忙しいよう! 年賀状は書き終わりました。今年は枚数が少ないので楽勝だ。 今年中に編み終わりたいと思っていたマフラーは先週終わった。 年末恒例の冷蔵庫の中身一掃料理大会もだいたい目途が付いてきた。 問題は大掃除だよなー。なかなか進まない。 今度の祝日には写真の現像に行って、今年のアルバムも終わらせなきゃ。 読書メモもキリのいいところでアップしたいのだが、松丸文庫の1冊(ていうか1タイトル)が文庫本20冊あって(泣)、ただいま読み飛ばし中。先週12巻目まで終わった。あと少し・・・ ああああ、と焦るだけで毎日が過ぎていくのだった。

2014年12月14日

東京に初雪!?

すっかり寒くなったと思ったら初雪かー。家にいて気が付かなかったので、ニュースを聞いてびっくりした。もう少し待とうと思ってたけど、雪が降ったんならと、おこたを出すことにしました。炬燵にあたりながら、開票速報を眺める。

予想されたことではあるけどしかし、投票率低すぎだよなー。雪が降った地方はともかく、太平洋側の皆さん、選択肢がなくても選挙には行きなよ。ぶつぶつ。
結果も予想通りで、開票速報を見てもちっとも面白くない。そろそろ切り上げてお風呂に入ろうっと・・・

2014年12月7日

いそべせんべい(食品番号:15048)

五家宝で「ご」まで行っていたのに、「い」に戻ったわけでも、せんべいの「せ」まで飛んだわけでもなくて、五家宝の次は「小麦粉煎餅」なのだった。

関東育ちの私には、煎餅=米菓(草加煎餅の類)なんだけど、関西では煎餅=小麦粉煎餅なんだよね。歴史的にみても「煎餅」は元々小麦粉煎餅で、米菓の煎餅は江戸時代以降に出てきた。小麦粉やお砂糖が入って本来は高級な「煎餅」を、残った団子やクズ米を平たく伸ばして「煎餅だよー」と詐称したのが始まりだったんだろう、たぶん。
食品成分表の作者?は、関西人なのか、歴史を重んじたのか、草加煎餅の類は「米菓」として扱い、「煎餅」という分類名は小麦粉煎餅に使われているのだった。

さて、小麦粉煎餅のトップを飾るのは、いそべせんべい!
・・・知らない人多いと思う。少なくともAJは知りませんでした。

いそべ=磯辺→磯辺巻を連想して、海苔を巻いたものかと思った。でも米菓には海苔を巻いたもの(品川巻)があるけど、小麦粉煎餅で海苔ってあったか?と探していたのだったが、見つからなかった。成分表の資料編を見つけてようやく謎が解けたのだった。

成分表の定義: 「砂糖及び食塩を磯部鉱泉(炭酸水素ナトリウムを含む食塩泉)に溶かし、炭酸アンモニウム、サラダ油、小麦粉を加えてこね、さらに鉱泉水を加えた生地に泡立てた卵白を加え、型に入れて焼いたものである。」

つまり、鉱泉煎餅のことだった。といってもまだわからない人が多いような気も(笑)。
有馬温泉の炭酸煎餅と言えば、関西人ならわかる筈。関東人には有馬温泉に近い神戸銘菓のゴーフルのようなやつ、というと通じるらしい。見た方が早い・・かな?見てもわかんないかな?

こんなの→。軽くてすごく壊れやすい。優しい甘さで口の中で簡単に溶ける。パリパリ何枚でも食べられる。
これは四角くてゴーフルには見えないけど、有馬煎餅は丸くて、クリームをサンドしたやつもあって、確かにゴーフルに少し似ている。
磯部煎餅も、サンドのがあるらしい。四角いし少し厚みがあるので、サンドしてもゴーフルには似ない気がするけどさ。

成分表の表記を「いそべせんべい」じゃなくて、鉱泉煎餅か炭酸煎餅とかにしてくれれば、想像ついたのに。有馬温泉煎餅はデパートのお菓子売り場にあるけど、磯部煎餅なんて売ってないし、みんな知らないと思うぞ。(ひどいよう!by 磯部煎餅関係者)

そもそも、有馬温泉は知ってるけど、磯部鉱泉は聞いたことない(ひどいよう!! by 磯部鉱泉関係者)。群馬県にあるのだそうだ。それならデパートには売ってなくても、群馬ショップなら売っているだろう、と群馬ちゃん家に行ってみたら、あったー。元祖?の大手製菓さんのを買ってきました。

それにしても磯部温泉ってあまり聞かないよな、これだけ温泉ブームなのに、と思って良く読んでみたら、磯部鉱泉は24度位なのだそうで、お風呂として入るには沸かさないといけないんだって。それは温泉とはちょっと言いにくいな。ぬるま湯泉だ。でも胃腸病に効果があるとかで人気があるんだそうだ。
面白いのは、磯部温泉が温泉マーク発祥の地、という説があること。ぬるま湯泉じゃ湯気立たないじゃないか(笑)。

ちなみに、大手製菓さんの磯部煎餅の原材料は「小麦粉、砂糖、米油、鉱泉水」。炭酸アンモニウムも卵白も入っていない。有馬煎餅にも入ってない。ゴーフルにも入っていない。
「いそべせんべい」って書いてあるけど、どこのレシピだよ、食品成分表さんよ!

2014年11月23日

ごかぼう(食品番号:15047)

和干菓子ってなんか殆ど駄菓子な気がする今日この頃。

ごかぼう(五家宝)って関東地区の人なら知っていると思うが、メジャーなお菓子じゃないんだな。MS-IMEでは変換してくれない。
AJにとっては昔スーパーとかでも売っていた駄菓子、なのですが、wikiによると埼玉県の銘菓。
食品成分表の定義は「おこし種に砂糖及び水あめで作った蜜(みつ)を混ぜて円柱状に丸め、きな粉に砂糖、水あめで作った蜜(みつ)を加えて混ぜた外皮でくるみ、きな粉を敷いた台上でころがしながら細い棒状に延ばし、切ったものである。」

たぶん写真を見た方が早いね。
「おこし種」というのは、おこしの元ですね。プチプチ丸いライスパフみたいのが写真からもわかると思うけど、これのこと。
写真は熊谷市の紅葉屋本店のものですが、私の認識よりずっとお上品なお菓子になっていました。素朴な味ではあるけれど、これなら駄菓子と言わなくていいな。

でもスーパーで売っていたのは、こんなじゃなくてもっと駄菓子な味で、しかも色が緑だった。どっかで売ってないかな・・・と探していたら隣の駅のスーパーであっけなくみつけた。「ソフト五家宝」という名前になっていた。そうそうこの色。
ついでに駄菓子コーナーでみつけた「きなこ棒」も一緒に写真を撮ることにしました。

「ソフト五家宝」は見た目は抹茶味みたいですが、食べるとかすかに黄粉の味がします。
うぐいす粉(青大豆粉) をイメージしたらしい。実際には着色料の色なんですが。抹茶の味はしないし抹茶は入っていません。黄粉の代わりに白砂糖がたっぷりかかっていて劇甘。ザ駄菓子!という甘さです。「ソフト」というだけあって柔らかい。
対して「きなこ棒」の方は、五家宝の外側部分と同じ味。おこし種は使っていないのでプチプチ感はなく、食感も堅め。素朴な駄菓子味。おこし種を使ってないから、こいつは五家宝とは名乗れませんね。味はずっと似てるんだけどな。

なんで五家宝という名前なのか、wikiに諸説がありますが、「宝」はどうみても当て字だな。最初からこの漢字なら「ごかほう」と読むもの。きなこ棒と同様、ごか「棒」だったのが縁起良く「宝」になったんでしょうね。

優しい甘さの五家宝。1個10g位なので384Kcal/100gは10個食べられますね。満足すると思うな。でもソフト五家宝は砂糖が多くてもっとカロリー高そうと思ったのだが袋の表示を見ると360Kcal程で変わらず。ま、100gあたりのカロリーとしてはご飯の倍以上なんだけどさ。

2014年11月16日

痛みどめ(3)ていうか麻薬

熱は下げずに超強力に痛みを抑えるお薬、その名は麻薬。
滅多に使わせてもらえないのは、効果が強いとか副作用がどうとかいうよりも、習慣性/依存性が強すぎるからだな。癌性の疼痛か術後疼痛でないとたぶん処方されない。薬局でも鍵のついた引き出しに厳重に管理されている。

代表格はモルヒネ(阿片)。
あまり飲まない薬だから商品名他の詳細は省くとして、問題は名前よね。なんで麻薬を麻薬って言うのか。麻薬=麻の薬=大麻(マリファナ)、 と思う人が多いと思うのだが、大麻は麻薬に含まれないのだよ。そうだよね?とwikiに聞いてみる。すると、何を「麻薬」と定義するかによるということらしい。

私の定義では、麻薬=麻薬取締法(正確には麻薬及び向精神薬取締法)の対象となっているもの。これだと大麻は含まれない。大麻には大麻取締法、という別の法律があるから。
どうして別の法律になってるかというとたぶん、麻薬(及び向精神薬)取締法の対象は「医薬品」なんだよね。大麻は医薬品じゃないので別扱いになっているんだと思う。 人体に与える影響って意味では似てるんだけどね。流行の脱法ドラッグこと危険ドラッグも、法律的には麻薬ではない。「医薬品」じゃないからね。
しかし日本ではこういう定義になっていても、海外では同じではないとwikiに書いてある。大麻やコカインも含めて麻薬(narcotic)と呼ぶ方が一般的らしい。・・・ていうか欧米では大麻が医薬品として使われてるのだった。すると別枠にする理由もないよね。日本でも使えるようにすればいいのに。そうすれば麻薬の「麻」って何?と悩まなくて済むのに。(そんなことで悩むのは私くらいか。それもそうだ)

日本の法律上の定義はともあれ、麻薬の「麻」はたぶん大麻の「麻」だろう。繊維として使える麻(アサ)は昔から栽培されていてお薬にも使われてきたから、先に麻薬と言う言葉があって、あとから麻薬に似た他のお薬もひっくるめて「麻薬」と呼ばれるようになったんだろう。中国語でも麻薬は麻薬っていうよね?と辞書をひいてみると、中国語では「毒品」というらしい。中国語で「麻薬」っていうと、麻酔薬のことを指す!
麻薬の「麻」は麻酔の「麻」なのか?だとしても、麻酔の「麻」は大麻の「麻」だと思う。とにかく大麻は古代中国においてお薬として使われていた。wikiによると2700年も前から!

そんなメジャーな大麻だけど、麻薬(広義)の中ではソフトな方ということになっていて、オランダでは今でも合法扱いなのは有名。阿片の方はもっと怖い。イギリスがインドで栽培した阿片を中国で売りさばいて中国(清国)を阿片潰にしちゃったのはそんなに昔のことじゃない。

そういや阿片って何でこんな字なんだろう?と思ったら、英語のOpiumを漢字にしたものなのだそうだ。中国語読み:アーピェン。確かに似てる。鴉片という字もある。読みはほぼ同じ。
明代には阿芙蓉とも言ったのだそうだ。ケシがフヨウに見えたんだろうね。実物はだいぶ違うと思うけど、絵に描かれると似ているかも。

2014年11月9日

痛みどめ(2)

消炎作用は殆どないんだけど、鎮痛と解熱作用はあるお薬。その名をアセトアミノフェン。英語ではなぜかパラセタモールと呼ぶ。ていうか、アメリカとカナダと日本だけがアセトアミノフェンと呼んでいるらしい。

熱を下げて痛みを鎮めるところはNSAIDsと同じなのに、消炎作用はない。だから効く仕組みが微妙に違うんだな、という所まではわかっているけど、どう違うのか実はよくわかっていない(笑)。わかっているのは、胃を痛めたり喘息になったり出血傾向があったり、というNSAIDsの副作用が、アセトアミノフェンだとないということ。お子様にも使えるお薬ということになっている。だからと言って副作用がナイわけじゃないんだけどさ。

医療用医薬品の有名どころはカロナール。薬局で買えるお薬としては、単剤のタイレノールがAJのお気に入りです。


鎮痛解熱薬は、他にもう一つメジャーな仲間がある。ピリン系と言われるやつ。
風邪薬の広告とかに「非ピリン系」と書いてあることが多いせいか、「ピリン系の薬物」なるお薬があり、それは問題があるらしいということは知っている人が多い。
確かにアレルギー症状がでることがあるんだけど、そのために今はあんまり使われてない、ということは知らない人が多い。ゼロではないけどね、ほとんどないよ。AJ感覚的には、NSAIDsを10としたらアセトアミノフェンが1から2、ピリン系は0.1以下だと思う(根拠なし)。今の若い人は飲んだことないんじゃなかろうか。

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熱は下げなくていいから、痛みだけ取れるのないの?→あるよ。それも強力に痛みを取れるやつ。ついでに頑固な咳や下痢も止められたりする。ただし副作用も強力。普通は飲ませてもらえません。次回は、その禁断の鎮痛薬を取り上げる予定。

ちなみに、痛みを取らずに熱だけ下げる薬、てのはない。wikiで解熱薬で検索すると鎮痛剤に飛んでしまう。正しいね。
鎮痛薬は、英語だと analgesic。中国語は、鎮痛薬か止痛薬。
解熱薬は、antipyretic または antifebrile。中国語は、解熱薬の他に、退熱薬とか退焼薬とか言うらしい。熱のことを「焼」で表現するんだな。熱そう。

かりんとう(食品番号:15045-15046)

かりんとうについても前に書いた。

食品成分表の定義は「『かりんとう』は、小麦粉を主原料として、水、酵母等を加えて練った生地を棒状に成形し、油で揚げ、蜜(みつ)掛けし、乾燥させたもの又はこれに風味原料を加えたものである。」。黒砂糖を使った黒かりんとう(15045)と白砂糖を使った白かりんとう(15046)が登録されている。

かりんとうって言われて頭に浮かぶのは黒かりんとうの方だけど、お遣い物にするのは断然白かりんとうだな。黒かりんとうだと駄菓子感が強すぎるんだと思う。
AJの一番のお気に入りは、写真奥の小桜の姫かりんとう(ゆめじ)だけど、白かりんとうっていうと湯島の何だっけ・・花月か。 ツヤツヤで美味しいと思う。黒かりんとうはどこのでも好き。100円菓子でも好き(笑)。

かりんとうの名前の由来は不明だそうだけど、植物のかりんとは関係ないと思うな。食感が「かりん」だと思う。花月のかりんとうは特に「かりん」て感じする。

wikiによると、 かりんとうを「花りんとう」の名でメジャーにしたのは、深川にあったお店だったらしい。初耳。最近かりんとう専門店が増えていて、そんな店聞いたことないよなのも多い。ブームに乗って深川でも作ればいいのにね、深川名物かりんとう。(あさり味がしそう(笑))

素朴なお菓子でも、油菓子なのでカロリーは高め。調子に乗ってたくさん食べちゃダメだよー。

2014年11月3日

おのろけ豆(食品番号:15044)

おのろけ豆も知らない人が多いんじゃないかな。

AJは子供の頃に、お歳暮?で何度かもらったことがある。缶入りのあられの類の詰め合わせで、その中の一つが「おのろけ豆」だった。詰め合わせの中で一番好きだった。でもその後、他で見掛けたことがないので、食品成分表で見つけるまで、商品名だと思っていた。

一般名なのかー。でも「おのろけ豆」って言って売っているのを見掛けないけどな?と思いながら検索してみたら麻布の豆源が出てきた。確かに豆源で売ってるのは「おのろけ豆」だね、と思ったのだが。

あれ?おのろけ豆ってこういうのじゃないといけないの?
豆源の説明によると、醤油味で海苔が付いているやつが「おのろけ豆」というらしい。 (ちなみに、おのろけの左にあるのは「おとぼけ豆」)

私が子供の頃に食べたのは、醤油味も確かにあったけど、白胡麻とか青海苔とか、梅?海老?なんか赤いヤツもあった。その状態だと「おのろけミックス」と呼ぶのが正しいらしい。

成分表の定義では「『 おのろけ豆』は、いり落花生に塩味の寒梅粉で衣掛けし、焙(ばい)焼したものである。」となっていて、何味でもいいように聞こえる。
でも、「衣に醤油を絡ませる工程で、1粒1粒が仲良さそうにくっついてしまう」から「おのろけ豆」という豆源の説明を信用すると、醤油味でないとダメということになるよなぁ。

(2017/7/5付記: 2015年版の食品成分表では「梅粉で衣掛けし」と書いてあり、梅粉!梅味のことだったか!!と一瞬思ったんだけど、もう一度よく読んで「寒梅粉」の「寒」がなぜか2015年版では抜け落ちたのだと気が付きました。寒梅粉っていうのは梅の粉じゃありませんぜ、食品成分表さんよ。誤解を呼ぶから早く治してくれよー)

ちなみに私は、おのろけミックスの中では白胡麻味が一番好きでした。おのろけ豆以外の缶は思いだせなかったのだが、豆源のサイトを見ている内ににいくつか思いだした。豆かき甘辛とさくらのお煎餅はあった。あとたぶん柿の種もあった。どこのだったんだろう?

食品成分表について

「食品成分表の和菓子」を書くにあたって、お菓子の写真も説明もないから結局何だかわからん!と何度も書いてきたんだけど。
そもそも私は「食品成分表」っていうのは、本屋で売っている赤い本(女子栄養大学出版部が発行している)のことを言うのだと思っていた。

そうじゃなかったんだよー!(知らないのは私だけ?)
「日本食品標準成分表」っていうのが、文部科学省の著作物としてあって、「赤い本」はこれの「本表」をわかりやすく印刷したものなのだった。で、オリジナルには「本表」の他に「説明」(前書き)と「資料」があって、資料編に各お菓子の説明もちゃんと書いてあったー!!

残念ながら写真は付いてないのだが、説明でもわかることは多い。和干菓子で悩んでいたいくつかが解決しました。今更でも気が付いてよかった。既に公開しちゃったやつにも細々と説明を追加していきます。

2014年10月26日

痛みどめ(1)

痛みどめと言ったら、アスピリン/バファリン(バッファード・アスピリン)が代表選手と思う人が多いのではないか。今では副作用のためにほぼ処方されなくて、同じような別の薬が使われることが多いんだけどさ。

アスピリンの類の薬をギョーカイ的には、「解熱鎮痛消炎剤」と言います。またの名を、NSAIDs(Non Steroidal Anti-Inflammatory Drungs)=非ステロイド性抗炎症薬。ステロイドは強力な抗炎症薬なんだけど(その話は別途)、ステロイドじゃないのに炎症を抑えることができる薬、という意味。

あれ?前回、炎症自体は免疫反応で悪いことじゃない、って言ってなかったか?
そうなんですよ。そうなんだけどね。

炎症は炎症を呼ぶところがあって、延焼(誤変換じゃなくてダジャレ)は防いだ方が早く良くなることもあるのだった。とはいえ、免疫反応としては、付近一帯延焼しちゃった方が、外敵を殲滅できる気もするわけで。賛否両論ではあります。

「何か敵(のようなもの)が入ってきた/組織が壊れちゃった!という警報が鳴る」と前回書いた。より正確には警報は複数ある。そのうちのブラジキニンという伝達物質が痛みを伝達する。痛みは脳まで届いて初めて「痛み」として感じられる。
さて警報が鳴っている状況では、細胞にあるリン脂質からプロスタグランジンという伝達物質も作られる。プロスタグランジンは、末梢血管を拡げて炎症を起こすとともに、ブラジキニンの作用を増強=痛みを強く感じさせ、体温調節している神経系に働いて、「平熱」をいつもより高い設定に変えてしまう=発熱させる。

アスピリンの類は、リン脂質からプロスタグランジンを作る仕組み(COX:シクロオキシナーゼ)を阻害する。プロスタグランジンが作られにくくなると、熱も下がって/痛みも鎮まって/炎症もおさえられるのだった。(ちなみに、高く設定された仮の「平熱」が元に戻るだけで、本来の平熱よりも下がることはありません。念のため)

が。プロスタグランジンは他にもいろんな働きをしていて、特に胃では胃粘膜を胃酸から守る働きをしている。従ってNSAIDsを飲んでプロスタグランジンが減る=胃粘膜が弱って胃酸にやられる、のは基本的にこの薬の宿命。多くの場合、胃薬が一緒に処方されるのはそういうわけなのだった。(炎症状況下で働くCOX-2だけを阻害する一部のNSAIDsなら大丈夫)


また、COXを阻害してしまうと、プロスタグランジンから作られるトロンボキナーゼも減る=血が止まりにくくなる、COXの代わりにLOXが頑張るのでロイコトリエンが増える=喘息になる、等の副作用もある。

バファリン(アスピリン)以外の代表的なお薬の名前を上げると、
・ポンタール(メフェナム酸):鎮痛作用が強いのか、歯医者さんで人気
・ロキソニン(ロキソプロフェン):処方率ナンバーワンだと思う。第一類医薬品
・ブルフェン(イブプロフェン):私が学生の頃は人気だったのにな。第二類医薬品
・ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム):これ内服もあるけどむしろ湿布薬として有名かな
・インテバン(インドメタシン):同上
・セレコックス(セレコキシブ):COX-2選択阻害

書いてみて思いだしたけど、NSAIDsは湿布薬としても使う。湿布だとその辺にしか効かないから副作用は少ない(主作用も少ない)。

 ****

副作用があっていやだし、炎症は免疫反応なんだから抑えなくていいので、痛みだけ抑えられるお薬はないのか?→あるよ。副作用はどっちみちあるけどね。次回は炎症作用がない方の鎮痛解熱剤を取り上げる予定。

2014年10月19日

おこし(食品番号:15043)

「おこし」を知らない人はあまりいない気がするが、でも最近の子供は知らないんじゃないか。若い人もお土産としてのおこししか知らないかも。私が子供の頃には、駄菓子として普通に売っていたと思う。ずいぶん前からスーパーのお菓子売り場では見掛けないんだけど。いつごろから無くなったのかな?

今回書くにあたって、東京名物 雷おこしも考えたけどね、AJにとって「おこし」というとやっぱり、大阪名物 岩おこし。ミニ版を買って来た。超久しぶりに食べた。
あれ?岩おこしって、もっと堅かった気がするんだけどこんなだったっけ?先日の元祖ケンピの方がよっぽど岩並に堅いよ。

「おこし」は漢字では「粔籹」と書く。読めないよ。
wikiによると、唐菓子として平安時代に!伝わったのだそうだ。日本語ぽい語感だけど、たぶん名前もお菓子と一緒に大陸から伝わったんだろうね。
当時は砂糖はもちろん水飴もお米も貴重だったからお貴族様の食べ物だったけど、甘味が一般的になるにつれ、おこす→「興す」に通じるところから、縁起がいい食べ物ということになり、日持ちもいいし軽いしお土産に最適なものになったのだった。

大阪名物岩おこしは、江戸時代の運河工事の際に岩がたくさん出てきたから「大阪の掘り起こし、岩起こし」→大阪名物岩おこし~という駄洒落なのだそうだ。 形も岩っぽいし、お茶目だね。というわけで、写真のクマには岩おこしを起こしてもらいました(笑)。

100gあたりのカロリーは383Kcalと、干菓子としては一般的ですが、軽いからね。写真のミニサイズは1枚8g位。100gだと12枚も食べられる。とはいえ、8枚食べるとご飯一膳分。んー。

追記(2014/11/3):
成分表の定義は「『おこし』は、おこし種に、砂糖や水あめの蜜(みつ)を加熱して掛けて混ぜ、湿らせた木枠に入れて薄く延ばし、切り分けて冷ましたものである。」
「おこし種」についても説明があるぞ。「おこし種とは、蒸したもち米を乾燥し、煎(い)った煎種(いりだね)の一種である。」
そうそう、大阪名物には岩おこしの他に「粟おこし」もあるけど、粟を使っているわけではなく、細かく砕いたお米が使われているのでした。

2014年10月12日

痛みと炎症

叩いたりつねったり、熱すぎたり冷たすぎたりの物理的な刺激も「痛み」の原因になるんだけど、病気としての「痛み」は、多くの場合、「炎症」が原因であると考えられます。(そうでない痛みもあるけどさ)

「炎症」とは、組織が赤くなったり、熱をもったり、 ぷくっと腫れたりする様子。英語(ていうかラテン語)の"Inflammation"を直訳したんだと思うが、「炎」の字で症状がうまく表現されているよね。
炎症はいろんな組織で起きる。胃炎、腸炎、肝炎、肺炎、鼻炎、皮膚炎、口内炎、脳炎・・・キリがありませんな。

○○で炎症が起きています、と言われると、何だかそこで火事が起きているみたいで、直ちに消火だー!と思うかもですが、炎症それ自体は免疫反応というやつで、別に悪いことではないのだ。
何か敵(のようなもの)が入ってきた/組織が壊れちゃった!という警報が鳴ると、血管が広がって(赤くなったり熱をもったり)、血管内を駆けつけてきた免疫部隊が血管の外まで出て行って、敵を食べたり組織を修復する(ぷっくり腫れる)。これが炎症。

で、痛みと炎症はどう関係しているか。現在の研究では、炎症を起こすための「警報」が脊髄を経由して脳に伝わると「痛み」として感じられる、というのが定説となっています。
免疫反応がちゃんと機能するんだから、不快な痛みなんて感じなくてもよさそうなものだけど、痛みを感じることで、 傷を覆うとか舐めるとか、無理しないでじっとしてる、とか、何らか免疫反応を助ける行動を期待しているんだろうね。

だから、痛みは痛みどめで止めちゃいかん!という考え方も可能ではあるが、そういう方向にはなってないし、私もそうは思わないな。

なぜか。痛みはストレスや睡眠不足の元になるから。
大したことない痛みや、しばらくすると消えるような痛みなら、我慢するのもいいと思うけど、痛みが気になって本も読めないとか眠れないとか言う場合には、痛みどめを使ってしまうべきだと思う。
痛いという不快感、もっと痛くなるんじゃないかという不安感は、どんどん良くない方向に心身を連れて行く。それより、これを飲んだから大丈夫!と思える方がいい。

というわけで、次は「痛みどめ」を予定しております。

2014年9月23日

芋かりんとう(食品番号:15042)/芋ケンピ

芋かりんとうって芋ケンピのことよね。コンビニでもスーパーでも100円菓子の常連で良く売っているよね。AJも好きで時々買うよ。

さつま芋をフレンチフライみたいな形に切って、油で揚げて砂糖をからめたお菓子。

今はどこでも見るけど、子供の頃にはなかった気がするな。ま、昔は地方によっても、お店によっても、品揃えは今みたいに画一化されていなかったから、私の周りに売っていなかった、というだけのことかもしれないけど。

芋かりんとうは油菓子なので、和菓子にしてはカロリーが高い。ちょっと意外なのは、本家のかりんとうよりも割高。なんでかな。なんとなく、かりんとうよりも健康的なイメージがあったが、こいつはスナックだと思うべきなんだな。気をつけようっと。

追記(2014/11/03):
成分表の定義は「『芋かりんとう』は、さつまいもを短冊状に切って、油揚げした後、蜜(みつ)掛けしたものである。」 はい。迷う余地ありませんな。

さて、「芋かりんとう」に疑問の余地はなかったのだが、「芋ケンピ」の「ケンピ」って何?
今まで考えたことなかった。google先生に聞いてみると、「ケンピ」という土佐名産のお菓子があって、芋かりんとうがそれに似ているから「芋ケンピ」という名前になったのだそうだ。

どれどれ、と高知ショップに行ってみる。あったー。土佐銘菓らしく、坂本竜馬のパッケージになってる。

見た目フィンガービスケット風。芋ケンピと一緒にクマに持たせてみましたが・・・あまり似てません。

食べてみると・・・か、堅い!堅いから「堅干」でケンピというのだそうだ。恐ろしく堅いです。優しい甘さで卵ボーロみたいな味。素朴な美味しさ。しかし堅い。
当時は堅い=水分が少ない=日持ちするお菓子、として重宝したと思うが、今となってはこんなに堅くなくてもいいんじゃないかと思ってしまうな。

元禄初めの頃、白髪素麺の製法からヒントを得て作った、と西川屋さんのパッケージには書いてあるのだが、素麺にも似てないと思う。

とにかく、芋かりんとうには似てないよ。なんで芋かりんとうに「芋ケンピ」って付けたんだろ。そしてなんで芋ケンピがオリジナル・ケンピより全国に広まっちゃったんだろ。責任者出てこーい。

2014年9月21日

♪ 今は~、もう秋~

今年は残暑服の出番がなかったね。しばらくは念のために夏服を取ってあったんだけど、今日は天気も良いし残った半袖をお洗濯。気持ちよくお出掛けしてみたら・・・あ、暑い!!
クリーニング行きの袋に入れたカットソーを引っ張り出す羽目に。まだ出してなくてよかった。

クーラーは先週のお休みにしまった。扇風機は火曜日の祝日にしまう予定。
こう一気に涼しくなると何着ていいか困るよね。秋服が売れるのは無理もない。私は薄着にユニクロのダウンベストを羽織ってこのブログを書いています。

長期予報によると今年は秋が長いようですね。紅葉の予測は難しそうだな。北海道とかもう終わる所も出てきそうだし。

私はだんだん調子を取り戻しつつあります。今日は10月始まりのカレンダーを買った。もうお節の予約とかも始まるんだよねー。はや。やんなきゃいけないことが結構たまっているんだよな。月掃除も8月から止まってるし。今週の和菓子も書かなきゃだし。あああああ。調子よくなってきたんだからあれもこれもやんなくちゃなぁ。あああああ。

痛み

「痛み」と言う言葉はたぶん、「痛い」と言う形容詞が名詞化したもので、「痛い」は、痛い時に思わずあげる「あいたっ!」「あいたたた・・・」から来ているんだと思うのよね。

ちなみに「あいたっ!」を中国語では、「疼疼疼」或いは「痛痛痛」というらしい。音的には「テテテ・・」(と私には聞こえる) 。日本語に似てるよね。

英語で「あいたっ!」は"Ouch!"。
これって音的に痛みを表す"ache"に似てるよね。acheはあいたっ!って感じで、painだと客観的に痛みと言う意味なのかな、と、思いきや。

acheは慢性的な痛みにだけ使う言葉なんだって!知らなかった。 前に腹痛は胃じゃなくてもstomach_acheで良いと書いたけど、慢性的に痛いのではなく、急に痛い/間欠的に痛い場合は"abdominal pain"の方を使わなくちゃいけないんじゃないか。ぶつぶつ。


中国語で「痛み」を「疼」と言うのは前に調べたので、中国では「疼」も「痛」も同じなんだから、「ただの痛み」と「疼痛」は区別しないんだろうな、と思ったのだが。

「疼痛」をwiki(日本語)で引いてみてびっくり。疼痛って医療用語的には単に「痛み」という意味だった・・・!!
国語辞書には「ずきずき痛むこと」って書いてあるのにー!
ズキズキじゃなくても、チクチク痛いもピリピリ痛いもみんな「疼痛」だったのかー。こんな初歩的なことを知らなかったなんてー(泣)

2014年9月14日

胃薬(3)

PPIって言って、ああ胃薬ねと思う人は医療関係者だけなんだろうなぁ。残念ながら処方箋がないと買えないお薬でございます。

PPIはプロトン・ポンプ・インヒビターの略。

プロトン=陽子だよね、陽子のポンプって何だ?頼みのwikiにはさらりと「胃液の分泌にも働いている」と書いてあるけど、「陽子のポンプを阻害する」と「胃液」がうまく結びつかない。

proton、と英語で入力したら、Google先生が「水素」と大きい字で解説してきた。水素ってhydrogenだろ?と思ったところであっそうか!と気が付いた。水素は原子が一つしかないから、水素イオン=陽子と同じなんだ。そして胃酸は塩酸だから、水素イオンと塩素イオンをくっつけることによって作られていて、水素イオンを供給する「ポンプを阻害する」ことで、胃酸が作られるのを邪魔できるんだ。
良く読むとちゃんとwikiにも水素イオン(プロトン)と書いてある。読み飛ばしていたのだった。

先述のH2ブロッカーは、胃酸を作れ命令の伝達を邪魔するものだったけど、PPIは胃酸の工場そのものを邪魔する。だからより確実に効く、と考えてよいのだと思う。
AJ自身はH2ブロッカーではさっぱり効かない胃痛がPPIでは治った経験があり、爾来PPIには全幅の信頼を寄せているのでした。

注:胃酸を止めても、なんで胃酸が出過ぎになるのかが解決されないと真の解決にはならないので、どの胃薬も長く飲むものではありません。緊急避難的に飲むもの。念のため。

PPIもお薬の名前はわかりやすくて、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾール、エソメプラゾール、とみんな「プラゾール」が付く。ランソプラゾール以外は用量も似ていて、実に覚えやすい。どの薬もみんなこうだといいのに。(笑)

中国語は・・・「陽子」は「質子」というらしい。「ポンプ」は日本の漢字がないけど、石の下に水って書く文字。それに「抑制剤」。英語をそのまま訳したもの。日本語もカタカナのままだけど。これ漢字で意味が分かってる人なら、PPIって書けば通じるんだろうな。そんな気がする。


**** その他の胃薬

その他の「胃薬」として主要なものには、「防御因子増強薬」に分類される類がある。これは胃酸を抑えるのではなく、胃酸に対抗する仕掛けの方を強くすることで、胃酸がたくさん出ても大丈夫なようにしよう、というコンセプトのお薬。
AJの印象では、H2ブロッカーに次ぐメジャーな処方だと思うんだけどね、なんとあの薬もこの薬も欧米では売ってないようだ・・・(びっくり)。東洋人にしか効かないんだろうか。謎。

2014年9月2日

胃薬(2)

処方箋に登場する「胃薬」の7割は、AJの考えでは(根拠なし)「H2ブロッカー」だと思う。代表的な商品名でいうと「ガスター10」。
これは、出過ぎの胃酸が出にくくするお薬で、方向でいえば制酸剤の仲間。出てしまってる胃酸を単にアルカリで中和する(ためにアルカリに傾きすぎるリスクがある)制酸剤とは異なり、胃酸を出すための伝達物質(のひとつ)を邪魔して出にくくするもの。

H2のHはヒスタミンのこと。ヒスタミンって聞いたことある人多いと思う。
風邪薬や花粉症の薬に含まれていて眠くなる成分=「抗ヒスタミン薬」と同じものってこと?

答え:同じじゃありません。同じじゃないんだけど・・・

鍵は「H2」の「2」の所にあるのだった。ヒスタミンという伝達物質自体は同じなんだけど、それを受け取る(検知する)仕組みが2種類あって、H1受容体とH2受容体と呼ばれている。「抗ヒスタミン薬」はH1受容体の方を邪魔するもので、「H2ブロッカー」はH2受容体の方を邪魔するやつ。

・・・なんで「抗ヒスタミン薬」と「H2ブロッカー」って言う名前にするかな。ぶつぶつ。
英語はwikiを見る限りわかりやすくなっていて、抗ヒスタミン薬の英語版の中に、H1受容体拮抗薬(日本語でいう抗ヒスタミン薬)とH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)の説明が並んでいる。こうあるべきだと思うんだけど。
日本語版抗ヒスタミン薬の説明にも明記されているように、日本語の「抗ヒスタミン薬」は通常、「H2ブロッカー」を含まないんだよ。H1とH2の違いなだけなのに。

ちなみに、H2ブロッカーの英語は、"H2 (Receptor) Blocker"でも通じるけど"H2 (Receptor) Antagonist"が一般的らしい。Googleでもantagonistの方が3倍くらい多くヒットする。確かに「ブロックする」よりは「競合する、敵対する」の方が作用機序として正しい気がする。
日本語でもWikiにあるように「H2受容体拮抗薬」という言い方をしないわけじゃない。でもあまり使われてないと思う。
中国語は「H2受体阻抗剤」。ふむ。この名前を知っていればたぶん「H2受容体拮抗薬」と書け
ば察してもらえる気がする。

 H2ブロッカーの一般名(商品名じゃなくて)としては、シメチジン、ニザチジン、ファモチジン、ラニチジン、ラフチジン、ロキサチジン。みんな「チジン」で終わるので覚えやすい。他の薬も全部こうだといいのにな(笑)。

次回の胃薬(3)は、AJが全幅の信頼を寄せるPPI。変な名前と思っていたけどちょっと調べると納得の名前なのだった。

2014年8月31日

あめ玉(食品番号:15041)

和干菓子のトップを飾るのは「あめ玉」。
「あめ玉」と言われて思い浮かぶのは、まん丸くて透明の飴なんだけど、それは「キャンディー」であって、和菓子ではないように思う・・・

逆に言うと、AJのイメージする「和菓子の飴」は、透明ではなくて白っぽいもの。わかりやすく言うと、金太郎飴みたいなやつ。
有平糖とかべっこう飴は透明だけど、これらは南蛮由来ていうかキャンディ由来な気がする。「和菓子の飴」にこういうのを選んではいけないと思うのね。

でも金太郎飴の類って円筒形なんだよなー。円筒形のことを「あめ玉」と言うかな?言わない気がする。悩ましい。でもでも、やっぱり和干菓子な感じのするものを取り上げよう!ということになったのだったが。

さてどこで売っているんだ?ついこの間まで近所の和菓子屋の片隅で埃をかぶっていた気がするのだが、既に「近所の和菓子屋」が激減している。デパートには金平糖や有平糖はあっても、昔ながらの飴がない。
成田空港とかの日本のお土産コーナーにはあったと思う。すると、ご近所の下町観光地、深川なら売っているかも?→あったー!
 
その名も「ぎおん飴」。製造は大阪の会社(笑)。
金太郎の絵柄はないけど、作り方は金太郎飴だね。「茶」と言う字が入っている茶飴が懐かしい。この味好きだったな。久しぶりに買った。

食品成分としては、ほぼ砂糖(蔗糖)。蔗糖率の高いグラニュー糖とかとほとんど同じ成分となっています。ま、そりゃそうだよな。

初回からこれで良かったのか迷いのある和干菓子シリーズ。回を追うにつれ悩みが深まっていく予感。。。

追記(2014/11/03):
成分表の説明によると、「『あめ玉』は、砂糖と水あめを主原材料として煮詰めたものである。使用する副原材料により、種類が多い。砂糖以外の甘味料を用いた製品も多い。本編では、砂糖と水あめを用いる最も基本的な配合割合のものを対象とした。」となっていて、配合割合は、砂糖100に水飴20。
うーん、これはキャンディが正しかったな、たぶん。別途訂正版を作ります(笑)。

2014年8月24日

グリーンスムージーにハマり中

春にお友達のTさんがスムージーにハマっているという話を聞いて、いいなぁと思ったのだった。前からグリーンスムージーに興味はあったんだけど、果物をちょこちょこ買うのが面倒そうでどうもね、と思っていた。でもTさんが、ミキサーなら冷凍フルーツを使える、というので、そうかその手があったかと思ったのだった。すぐ痛みそうでたくさん買えない果物も、冷凍できれば簡単だ。栄養価は多少落ちても食べないよりましと思うし。

でもなーお薬が始まると生もの禁止週間中は生野菜が使えなくなるのが難点、と春には思ったのだった。でもでも入院中に、どうせミキサーするんだから、菜っ葉もレンチンしてしまえばいいや。栄養価は落ちても食べないよりましだ!と考えるようになり、退院後にえいやっ!と買いました、ミキサー。

・・・でかい。重い。洗うの面倒!!

とかなんとか言いつつ、購入以来、今のところ毎日(今日で1週間)グリーンスムージーを楽しんでいます。まだそんなにいろいろ試せてないけど、次は何でやってみようか?と野菜売り場に行くのが楽しみ。

私がすっかりハマっているのを見て、AJ母は手持ちのミルサーで追従中です。冷凍ものはどうだか?だけど、普通の果物なら問題なし。 パセリが美味しかったとか、やっぱ桃でしょ、とかレシピ交換の毎日。

胃薬(1)

先日整腸剤と消化薬は似てるけど違うと書いたら、消化薬って結局何なんだよとご指摘が(笑)。そうだった。前に「頭痛なら頭痛薬、胃痛なら胃薬」と書いたけど、頭痛薬に較べると胃薬は少しバリエーションがあるのだ。

まずは、AJ個人的に「胃薬=コレ」というイメージが強い、伝統的な胃薬の方から。

一つ目は「健胃薬」。
苦みや香りで胃を刺激するもの。食べ過ぎ飲み過ぎで胃もたれした時なんかに、もうちょっと頑張れ!と飲むお薬。AJ愛用の大正漢方胃腸薬がまさにこれ。
日本では「漢方」胃腸薬なんだけど、別に漢方の専売特許というわけではなく、英語の名前はstomachics。"stomachic"だと「胃の」という形容詞で、名詞だと健胃薬と言う意味になる。日本語の方が胃の働きを推進することがわかりやすく親切なネーミングだよね。欧米での実態はハーブとかスパイスな感じで、お薬というより健康食品やサプリの扱い?

二つ目が件の「消化薬」。
これは消化酵素のことで、健胃薬同様、胃腸よ頑張れ!と飲む薬。昔はタカジアスターゼって流行ったんだけど、たぶんもうとっくに死語だな(笑)。ジアスターゼは炭水化物を消化する消化酵素(アミラーゼ)なんだけど、胃もたれするのはむしろ脂肪分だろ、ってことなのか、脂肪を消化する消化酵素(リパーゼ)であることが多いかな。消化酵素だけのお薬というのはあまりなくて(医療用としては一応ある)、健胃剤や制酸剤その他いろいろが配合された薬になっていることが多い。
英語名はdigestant。digest=消化、なので日本語と同じ。一般的に内容をまとめたものを「ダイジェスト版」とかいうけど、あれも消化したもの、ていう意味なんだよ。食後酒のことを「ディジェスティフ」ていうのは、消化を助けるものって言う意味なんだよ(実際には呑兵衛の言い訳だと思うけどね)
AJは英語で胃薬=digestantてイメージがあるんだけど、wikiの国際分類には含まれていないので、これもサプリの扱いになってるのかもしれない。

3つ目は「制酸剤」。
こちらは出過ぎの胃酸を制する(単にアルカリで中和するだけだけど)お薬で、つまり上の二つとは逆方向。なんだけど、市販の胃腸薬は、健胃薬+消化薬+制酸剤(+α)になっていることが多いんだよな。胃を刺激しすぎても大丈夫なように、なのか、胃もたれなのか胃が働き過ぎなのかどっちにも効くように、なのか、何かわけがあるんだろうね。太田胃酸とか第一三共胃腸薬とかそんな感じの配合剤。
英語名はantiacidsで、これは国際分類にもちゃんと含まれている。

ドラッグストアで良く見る「胃腸薬」はこれら3つが主流だと思うんだけど、処方箋に良く登場するのはどれでもないのだった。
では何か?胃薬(2)に続く(笑)。

2014年8月15日

ようかん(食品番号:15038-15040)

ようかんは3種類採用されていて、どれも既に取り上げたことがある。羊羹はやっぱり和菓子の代表選手な感じするよね。

食品番号:15038は練ようかん。

以前は「羊羹」として取り上げました。 現在の日本語で単に「ようかん」というと練羊羹を指すと思う。一口(0.5口?) サイズのものなら、いろんな味を試すのもみんなで分けるのも簡単。日持ちもするし、お土産として扱いやすい。
とはいえ、甘みは総じて強いし、重いし、実際に羊羹をお土産にするのは、年配の方相手の場合かなぁ。AJ自身はあまり羊羹は買いませんね。もらうことも少ない。
海外向けには自信なし。餡子慣れしているアジア方面はともかく、欧米人には向かないんじゃないかなー。紅茶やコーヒーをお供にするのもキツイ気がするしさ。
追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『練りようかん』は、膨潤させた寒天を水と加熱して溶かし、砂糖、こしあんを加えて加熱し、練りながら煮詰め、型あるいは筒に入れて固めたものである。」。よしよし。


一つ飛んで食品番号:15040は蒸しようかん

以前は「栗蒸し羊羹」 として記載。ここにも書いたように、元祖羊羹はこちらなのでした。今や蒸し羊羹は何だか素朴な羊羹て感じで、お使い物にはあまり使われないように思う。これはこれで美味しいんだけどね。
食品成分表の蒸しようかんは、成分組成から察するにどうも栗なし蒸し羊羹であるらしいが、売っているものは蒸し羊羹=栗蒸し羊羹であることが多いように思うな。栗がないものもあるけど、少数派ではないかな。
追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『蒸しようかん』は、練りあんに小麦粉及び水を加えて練った生地を、型に入れて蒸し、放冷後、切り分けたものである。使用する原材料により、栗蒸しようかん等種々のものがあるが、本編では、最も基本的なあずき並練りあんを用いたものを対象とした」。予想通り。最も基本的かもしれないけど、一般的ではないと思うぞ。

戻って、食品番号:15039は水ようかん。

これはまんま「水ようかん」として取り上げました。 この時は缶入りの写真(AJの中では一番ポピュラーな容器)を使ったけど、今回はもう少し美味しそうなのを。新川の翠江堂さんの水羊羹。小豆、黒糖、抹茶の三味(確か)。

缶入りじゃない限り日持ちの問題はあるけど、他の羊羹よりは誰にでも受け入れられる率が高い気がする。でも考えてみると、他の羊羹に較べて少量出されることが多いから、食べやすいだけのような気も。何か水羊羹って「たっぷり」食べるものではなく、ちょんびり食べるものなんだよね。いや他の羊羹もちょうどいい厚さに切ればいいだけのことなんだけど。

追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『水ようかん』は、膨潤させた寒天を水と加熱して溶かし、砂糖、水あめ、練りあんを加えて練り、型に入れて冷却し、固めたものである。缶入りの製品を対象としたた。なお、缶入りのものは、缶入りでないものに比べて水分含量が少ない傾向にある。」。何だよう、缶入りの方が正しかったのか(泣)。缶入り水羊羹の写真をここにも追加しておきます。

食品成分的にみると、練羊羹>蒸し羊羹>水羊羹の順にカロリーが高い。たぶん水分量に逆比例しているんだと思う。材料はどれも大差ないもの。


さて、「よ」までやっとたどり着いて、和生菓子・和半生菓子類が終了です。次回からは和干菓子類。
和生菓子・和半生菓子は、項目を読んだ時点では「ああ、聞いたことある。あそこで売っているアレよね」と思えたけど(結果的には違ったていうか何だかわかんなくなったものもあるけど)、和干菓子類では既に「これ何?聞いたことない」が一つ、「これってアレでいいのか?違う気がする・・・」と不安なのが5項目。菓子好きのAJにわかんないなんて、マイナー過ぎじゃないかね、食品成分表さんよ。

整腸剤

先日、外国人のお客さんがお店にやって来た。たぶん出張中なんだろう。同僚風の日本人に付き添われていた。処方内容は抗生物質と整腸剤。通訳お願いできますか?と付添いさんに言うと、ハイハイ大丈夫、と "anti-biotics and digestant"と言われた。

抗生物質がさらっと出てきたのにはすごいなーと思ったが、digestantって消化薬ではなかったか?でも整腸剤の英語がサッパリ思いつかない。消化薬も整腸剤も似たようなもんだし、いいやそれでとスルーしたのだったが。

そんな話を実家でしたら、消化薬と整腸剤は同じじゃないのかと言われてしまい。うーん、同じような違うような・・・業界用語的には分けてるけど、普通の人は気にしてないのか。ドラッグストアで見ても「胃腸薬」となってるし、wikiでも一緒にくくられているのだった。

業界用語的には(wikiにも記述されているけど)、「整腸薬」というと、乳酸菌が配合されたお薬のことを指すと思う。wikiには納豆菌とかも書いてあるけど。。。乳酸菌ですよ普通。
乳酸菌ってヨーグルトに含まれているアレね。乳酸を作る菌(キノコではなく、細菌=バクテリア)のことで、ビフィズス菌が有名。

なんで乳酸菌を飲むとお腹の具合が良くなるのか。詳細は不明(笑)ですが、ヨーグルトの宣伝にもよく書いてあるように、腸内の環境が改善されるからと考えられています。人間の腸内(大腸)には乳酸菌が住んでいて、乳酸菌(善玉腸内細菌)が元気だと、腸がうまく動いて、お通じも快調なわけだ。乳酸菌を外から追加すると(生きたまま届くのか、とか、牛の乳酸菌はヒトのと違うのではとかいろいろ文句はあるのだが)、快腸になる確率が高い。便秘にも下痢にも有効と考えられています。本職の便秘薬とか下痢薬に較べると効き目は弱いけど、その分マイルドで、効き過ぎ/副作用をあまり心配しないでいいのも安心なところ。

良く出る処方は、冒頭にもあるように、抗生物質とのセット。抗生物質は抗細菌薬だから腸内細菌にも効いてしまうわけで、お腹の調子が悪くなることが多い。そこで乳酸菌(ただしこの場合は、抗生物質に耐性のある乳酸菌)を追加することで、腸内細菌を応援する感じです。

お子様中心にとてもポピュラーな処方なんだけど、英語版wikiの胃腸薬には該当する記述がない。整腸剤って日本でしか使われてないの?そんなことないよね・・・

暫く悩んだのだけど、どうも整腸剤にあたる英語はprobioticsであるらしい。お薬の名前というより、健康食品な扱いの気がするけど。日本語もある。

ここでいうbioticsは善玉の腸内細菌で、それを助けるモノだからprobiotics。この言葉のオリジナルであるantibioticsのbioticsは、病原菌の細菌なのに。
悪い細菌をやっつける→いい細菌を応援しようというコンセプトの変化はわかるが、お薬の名前としてはわかりにくすぎでは。今日のお薬はantibioticsとprobioticsだよと言われたら、なんで真逆の薬が出るんだ??と混乱するんじゃないかな。

というわけで結局、整腸剤を英語で言うときは、先日のおじさんのようにdigestantと説明するのがたぶん賢明なのだった。疑ってごめんな。

PS:ちなみに整腸剤を商品名でいうと、有名どころは「ビオフェルミン」とか「ラックビー」です。

2014年8月9日

ただいま!

週半ばに退院しました。期間的には前回と変わらないけど、さすがに今回は体力が落ちてきてたので、いつもの治療はなしで帰れるのかと思いきや(最初の説明ではそういわれた)、元気なんだから点滴もやっちゃいましょう!ということになり・・・疲れたよう(泣)。

まだ本調子ではありませんが、台風のせいで気温が下がって過ごしやすくなったこともあり、概ね元気でございます。
皆様も夏バテや熱中症にくれぐれもお気を付け下さいませ。

2014年7月29日

元気だよ@病院

金曜に再手術して、えらい時間掛かりましたが、とりあえず元気にしています。(こういう時に元気って変?)まだ管が三本ついてはいるけど、今日から粥食に戻ったし。
二回目になると前回の反省点を修正も出来たが、新たな反省点も増えたりしている。
とりあえず元気だよ、てことで。

2014年7月21日

しばらく休むかも

去年に続いて今年も病院リゾートで夏休みだよー、ぶつぶつ。

前は病室では携帯電源オフだったのだが、いつの間にかルールが変更になっていてメールはOK。どうやらPCも持ち込みOKなのらしい。マイPCは結構嵩張るので、持っていくかどうか悩み中。あると便利なんだけどね・・・。一応、持って行けるようにセキュリティワイヤーは買って来た。明日荷造りしてから考える。

前回は暇つぶし道具として編み物や書き物を多めに持って行ったのだが、点滴を右腕に打たれると案外使えなくて、本を読むしかなかった。パソコンなら左手でもある程度は使えるし、やれることが多いんだけど、いかんせん邪魔だよなー。ご飯の時とかもいちいちしまわないとだろうし。サイトの更新とかwebサーフィンなら、iPodで十分できるから、やっぱり置いて行こうかなぁ・・・。悩む。

ま、そんなこんなで相変わらずのんきな私です。

2014年7月20日

腹・おなか

先日、足と脚という話を書いたら、お友達のDさんから腕はどうなんだ?と質問をもらった。足と脚に相当するのが手と腕だと思う。こっちは手=手首から先とみんな思っているのではないか。「手足」と言われると腕や脚も含むと思うかもだけど。

そんな返事をしたら、じゃあお腹は?と返信が来た。そういえば、お腹が痛いって英語でstomachacheって習った気がするけど、これでは胃痛なんじゃないかと。

次に書こうと思ってたんですよ!

stomachは胃だからstomach_acheでは「胃痛」だと思う。でも「腹痛」にあたる英語が見つからない。どうも英語ではこの辺気にせずにstomachacheと言ってしまうらしい。「お腹痛い」は日本語では、胃痛の場合もあるけど、むしろお腹をくだしてる、とか生理痛とか、或いは笑い過ぎに用いられることが多いように思う。胃が痛いわけじゃないのにstomachacheって言って胃薬が出てきたら困るよね?

wikiで腹痛に貼られている英語リンクはabdominal pain。私が腹痛としてあげた例を含むいろんな病気がここにふくまれていて、これなら腹痛だと納得。カッコしてstomach acheとも書いてある
でも私の感覚ではabdominal pain=「腹部の痛み」な感じ。つまり「腹痛」より高尚ていうか業界用語風。ラテン語由来だから、医療関係者なら英語圏以外でも通じる率が高いとは思うが、一般的に通じるのか不安。例えば外国人が片言日本語で「オナカ、イタイ」と言ったら通じる所を、「フクブ、イタイ」と言ったら「フックなんだって?」と思われるのではないか。「正しい単語」を使えば通じるとは限らないのが言葉の難しいところ。その点、stomachacheなら通じるとは思う。でもstomachって胃なんだけどなぁ・・・なんで腹痛のことを胃痛っていうかなぁ・・・

お腹を指す言葉としては高尚なabdomenの他にbellyというのもある。ベリーダンスのベリーだよね。これは私の感覚では「はら」って感じがする。belly painだと「はらいた」な感じ。勝手な想像かもだけど、bell(鐘)みたいに下半身がどーんと出ているからbellyだと思うのね。胃よりも下っ腹な印象。カジュアルな表現だけど、でもbelly painなら非ネイティブでも通じる率が高い気がする。

中国語では、お腹=「肚子」。「腹」でも通じるみたい。「腹痛」は高尚な感じで、一般用語は「肚子疼」の模様。ま、漢字のありがたいところで、「腹痛」と書いて見せれば通じると思うな。

と調べていてふと気が付いた。胃痛なら胃薬、頭痛なら頭痛薬、と言われるものを処方すればいいのだが、腹痛薬というものはないので、「胃痛じゃなくて腹痛」と正確に伝えられても、解決にはならないのだった。「お腹痛い」の解決については別途。(笑)

日本語の「おなか」という言葉は、体の内部という意味合いよりも、体の中心、という意味合いのような気がする。おなかが体の中心で重要なものだと思われていたんだろう。「腹をくくる」「腹黒い」とか、意識もおなかにある感じだもの。欧米の心臓中心と対象的。
昨今「腸が大事」と言われるけど、日本古来の文化は進んでいたのかもしれないね。おなかこそが体の中心だよなー、と思う今日この頃なのだった。

2014年7月13日

抗菌薬と抗真菌薬

抗生物質ってわかりにくい言葉だと先週書いた。だから抗菌薬と言う言葉を使う、と。

でも実は、この「抗菌薬」がまた、輪をかけて誤解を招く言葉なのだった(笑)。

業界には「抗菌薬」と「抗真菌薬」という言葉があります。

通常考えると、「菌」の一種に、いかにもそれらしい「真菌」というものがあって、「真菌」にだけ効くのが「抗真菌薬」で、それらしいのにもそれらしくないのにも全部に効くのが「抗菌薬」って思うじゃない?

でも業界用語としては通常、真菌に効くのが抗真菌薬、細菌に効くのが抗菌薬、なのです。

わかりにくいその1:菌類の中の、いかにも菌らしいものが真菌というのは正しいんだけど、真菌=キノコやカビ、って推測する人はあまりいないのではないか。
菌類(正確には菌界)の学名(ラテン名)はRegnum Fungi。イタリア語ではキノコはFungiなので、学名的にはキノコと言う意味なのだな。そして「菌」と言う言葉も、元々はキノコと言う意味だったそうだ。今でも訓読みは「きのこ」(知らなかった!)。中国語辞典で「菌」を見てみると、鍋料理の名前も出てくるから、現代中国語でも「きのこ」と言う意味が残っているらしい。
キノコ(ていうかカビ)が原因の病気ってそう多くなくて、抗真菌薬のメジャーどころは水虫薬。

わかりにくいその2:顕微鏡が発明されて、今まで見えなかったものが見えるようになった。そいつらはキノコやカビとは大分違うものだったので、欧米人はバクテリアという新しい名前を付けた。そして、バクテリアの訳語として「細菌」ていう名前を付けちゃったんだよなー。

もしかしたら当時はちっちゃいのは全部「菌」でわかりやすかったのかもしれない。でも今となっては「菌界」の中には細菌=バクテリアは含まれないのだよ。「抗菌薬」が対象とする病原菌(ブドウ球菌、サルモネラ菌、大腸菌、結核菌、コレラ菌・・・)は、分類上の「菌」ではないのだった。

わかりにくいその3:これに懲りたのか、更に小さい「ウィルス」に対しては、微細菌とか和名を付けずに、そのまま「ウィルス」と呼ぶようにした。従って、「抗菌薬」は、業界一般的には「抗ウィルス薬」は含まない。ウィルスに関してはグローバルな対応になっているのだった。

業界用語もだけど、みんなの認識もたぶん、「菌」=細菌だよね。

「細菌」って名前を付けなければ良かったのになぁ。そしたら「菌」=キノコやカビ、という概念が残っていたのかもしれないのに。訳語って難しいよなぁ、としみじみ思うのだった。

最中(食品番号:15036)

もなかについても、前に書いた。最中(さいちゅう)だから最中(もなか)なのだった。

最中って、今となってはあの皮(正確には皮種と呼ぶらしい)を指す言葉になりつつある気がする。ウエファースみたいなカサカサした皮。食品成分表上の比率は、皮1に対して餡9。まあ軽いからねぇ。あんな皮で餡子を包むことを考えたのは誰だったのか。明治期以降に現在の形になったとwikiは書いているが、だとしたら「私が元祖です」という店が2-3軒あってもいい気がするんだけど。

そうそう、もしかしてこれ最中の元祖?と思ったお菓子にポルトガルでめぐりあったのだった。
写真が手元にない(アルバムにはあるのに・・)んだけど、こんなの。 どうみても最中だった。
「中に黄身餡」と書いてあるけど、黄身餡っていうか鶏卵素麺の味でした。激甘。
アレが日本に伝わって、最中と鶏卵素麺になったのではないか。きっとそうだと思うよ。

追記(2014/11/10):
食品成分表の定義は、「『もなか』は、搗(つ)いた餅(もち)を、合わせ型で薄く焼いた最中(もなか)皮に、もなかあんを詰めたものである」。で、もなかあんとは何かというのも定義されていて「(4) もなかあん(最中餡):小豆生あん100、砂糖(上白糖)100、水あめ7。」 普通のよりお砂糖率が高いやつを「もなかあん」と言うらしい。「生あん」て表現じゃ粒餡かこし餡かはわからない。でも「潰し餡」は別になっているから漉し餡なのかな?最中って粒餡の方が多い気がするんだけど。写真は近所の和菓子屋の最中に変更しました。これも粒餡。

2014年7月7日

抗生物質

抗生物質ってわかりにくい言葉だと昔から思っていたのだった。そう思うのは私だけではないようで、専門書の類ではあまり抗生物質と言う言葉は使われなくなっています。

抗生物質(anti-biotics)とは何か。読んで字の通り、生きるのを邪魔する物質。
二種類の菌を一緒に置くと、自分が生き残るために相手の菌の増殖を阻害する物質を出すことがある、という生物学上の発見から付けられた。だからこの時点では、菌じゃなくてもこういうことあるかもね、位の気持ちでネーミングしたのではないか。学術用語だったのだ。

ところが、アオカビが作った抗生物質であるペニシリンが、劇的に流行り病に効くことがわかり、「抗生物質」と言う言葉と共に急速に広まっていく。この時点で既に、単に「生きるのを邪魔する」のではなく、「細菌が」生きるのを邪魔する物質(=人間とか他の動物が生きるのは邪魔しない)だから薬として使えることが実証されていたのに、「抗細菌薬(anti-bacterial drug)」ではなく「抗生物質」という名前で広まっちゃったのが不運だったよな。日本語だけの問題ではないようで、wikiのどこの言語でも似たような注釈が書いてある。でも中国語(北京語)はすんなり「抗細菌薬」。わかりやすくていいなぁ。

その後、研究が進んで、細菌製のものを真似した合成抗生物質も出来た。
抗生物質の邪魔の仕方から、ウィルスには無理と思われてたけど、全く別の邪魔の仕方による抗ウィルス薬もできた。
更に、生きるのを邪魔すると言う意味では人間の癌細胞の増殖を邪魔するお薬もできた。
これらは抗生物質か? うーん。そうのような違うような。解釈によって異なるのだった(笑)。

一般に抗生物質というと、抗細菌薬です。合成かどうかは問わない。抗ウィルス薬は含まないことが多い。
私自身は、抗細菌薬も抗ウィルス薬も含めて、飲み薬は「抗生物質」と呼ぶことにしてます。一時期は「抗菌薬」って呼んでたんだけど、すると抗生物質はないのか?と聞かれることがあってさ。抗生物質=良く効く薬、と理解している人が多いのだよな。「抗生」って何?とは皆さん思わないらしい。
外用薬の方は「抗菌薬」と呼んで、「どちらも細菌の増殖を抑えるお薬ですね」と説明する。抗生物質と抗菌薬はどう違うのか?と聞かれたことはない。なんでかなー。

中華まんじゅう(食品番号:15034,15035)

饅頭類の最後を飾るのは、おなじみの中華まん。
・・・それって和菓子か??と突っ込みを入れる方が多いでしょうが、どうも食品成分表分類上は「洋菓子」でないものは「和菓子」なのらしい。食品衛生法の表示例でも「洋菓子」という記述はあっても「中華菓子」はない。そして当然のように中華菓子は洋菓子には含まれないのだった。なんだかなー。確かに、由来がどこかを真面目に突き詰めると、和菓子も全部中華(或いは朝鮮)菓子になってしまうのだろうが、 ある時点(明治とか昭和とか)以降に入ってきたものは「洋菓子」に入れる方がいいんじゃないの?カステラとかの「南蛮菓子」はそんな扱いになっているんだし。「洋」に中華を入れるのが違和感あるなら、アジア系の「亜菓子」にするとか。「エスニック菓子」とか。

それはともかく。
中華まんといえば、肉まん(食品番号:15035)とあんまん(同15034)。冬になればどこのコンビニでも売っているのだが、春になるとなくなるんだよなー。写真だけ撮っておけばよかったのになー。スーパーでは、チルドコーナーに肉まんがかろうじてあったのだが、あんまんも欲しい・・・困ってデパートの中華総菜屋に行ってみた。あることはあるけどでかすぎる。悩んだ挙句に飲茶サイズ(少し小ぶり)だけど、鳳鳴春のを買ってきました。

 あ、左右を逆にした・・上に胡麻が付いている方が肉まん。あんまんが楕円なのは写真が歪んでいるわけではなく、ここのお店のあんまんの特徴であるらしい。


あんパンと違って、中華まんは本国でも小豆餡が入っているのがあると思う。少なくとも香港では食べた。漉し餡じゃなかった気がする。
あんまんより肉まん系統の方が多いと思うけど。AJは飲茶だったら断然、チャーシュー饅頭が好きさ。(どんどん和菓子から遠ざかってるな)

日本における中華まんの元祖は諸説あっても、大々的に売り出したのは中村屋というのは一致するところらしい。デパートの中村屋でも肉まんは売っていたんだけどさ、あんまんは冬にならないと売らないらしい。ぶつぶつ。

考えてみると、中華まん=冬、という定義は日本独特かもしれないな。中国では一年中食べるんじゃないかな。台湾の日系コンビニでは夏でも中華まんあったと思う。おでんもあった。中華圏は外が暑いほど屋内は冷房で寒いので、夏の方が需要あるのかもしれないけど。 とりあえずは、「和食」は季節を映し出す、と言う点を「和菓子の中華まん」も受け継いでいるってことで。

2014年6月22日

足と脚

この季節「足に塗るクリーム」と言ったら、90%以上の確率で水虫治療薬なんだけど、この先入観をいったん取り除いていただいて、「足に塗る」と言われたら、皆さんどこに塗るものをイメージしますかね?案外、ひざやももを思い浮かべる人も多いのではないか。「足」っていうと足首から先を指す言葉なんだよ。

「足」は、狭義では足首から先を指す、というのは何も医療業界に限ったことではないので、知ってる人も多いと思う。英語のfoot/feetと同じ扱いだしね。

では、英語のlegにあたる言葉は何か。普通は「脚」だと思うのね。でも「脚」と処方箋に書いてあるのを私は見たことがない。「足」と「脚」と音が同じで間違いやすいからかな、そもそも折角違う漢字があるのに、何で同じ読みを当てたんだろう?

と思いきや。

日本語の「足」にあたる中国語は「脚」になってるー!びっくりー!!「足」という字もあるはものの、中国語では「足」も「脚」も、足首差から先=footを指すのだそうだ。

ではlegは中国語では何と言うのか。「腿」と言うらしい。
なるほど。 処方箋で「腿」は見たことないけど、大腿(膝から上=太もも)とか下腿(膝から下=すね)とかは良く見る。上腿とか小腿というのは見ないな。なんでかな。
日本語では「腿」を「もも」と読むから、=太ももという気がしてしまうが、「太もも」って言うくらいだから、ほんとは「細もも」=すね、を含めて「もも」っていうことなのかな??そんなことないよね?
更に、太もものことを英語でtighって言うんだけど、それって「腿」と音が一緒なのは単なる偶然?英語のtighを漢字にした時に音から「腿」になったんだろうか。うーむ。誰か解説してくれよー。

脱線してしまったが、処方箋で「脚」にあたる言葉は「下肢」だと思う。私は下肢=下腿(すね)かと思ってしまいました。だって肢も「あし」って読むじゃんか。
でも肢を「あし」と読む時は、動物をイメージしていて、下肢=脚(或いは腿)、上肢=腕なのだった。「下肢」なら中国語でも同じ意味。私のような勘違いをしなければ通じる筈。

使っている方は、当然みんな知っているよねという前提で使っているんだろうけど、本当に伝わってるか不安だな。言葉よりも絵で説明しないとね、と思う今日この頃。

マックのワールドカップバーガー(日本とフランス)

チームジャパン的にはもう終わりが見えてきたので、キャンペーンが終わってしまわない内に、ジャパンバーガーとフランスバーガーも食べてきました。

ジャパンバーガーはメンチカツ。予想できる味。不味くはないです。揚げたてのせいもあって、お肉屋さんのメンチカツな味がする(それなりに褒めている)。千切りキャベツも、ブラジル程食べにくくはない。メンチカツが日本ぽいかどうかは疑問の余地あるけど、確かに海外では見ない気がする。先週取り上げたハンバーグ以上に、経済料理な雰囲気だけど、まいいか。不味くはないけど、399円はちょっと高い気がするな。ご祝儀相場と言ったところか。バンズはブラジル同様、サッカー模様でカワイイ。
 
フランスバーガーは、「チキン・コルドンブルー」。コルドンブルーってフランス料理だっけ?料理学校のコルドンブルーはフランスだけど、ぶつぶつ。食べてみると割とおいしい。チーズがフランスぽい味。でも・・・コルドンブルーと名乗るなら、チーズは肉に挟まれているべきのような。上に載っているだけなんですけど。そしてバンズが、遠目にはフランスパン風なのだが、ほわほわで全然フランスパンじゃない。粉たっぷりで手が汚れるのも気に入らない。普通のバンズで良かったと思うな。ケンタのチキンサンドと較べると高いとは思わないが、マックのチキンクリスプは100円だからなー。パンがもう少しまともだったら、これを推すんだけど。

というわけでAJ的ワールドカップバーガーの優勝カップはブラジルに授与。次点フランス。
サッカーの方もどっちもがんばれー。

蒸しまんじゅう(食品番号:15033)

普通「まんじゅう」と言われて頭に浮かぶのは、蒸し饅頭だと思うの。饅頭の基本ていうかオリジナルなんだし。饅頭については前にも書いた。饅頭(薯蕷饅頭) 酒饅頭織部饅頭も蒸し饅頭だな。あと紅白饅頭、温泉饅頭、利休饅頭(茶饅頭)、吹雪饅頭あたりがメジャーどころかな。

前に書いた酒饅頭はいまいち大きすぎたんだけど、私のイメージ通りの大きさのがスーパーに出ていた。毎度ヤマザキの「ふんわり酒饅」。
・・・伝わらなそうだけど、中華まんよりは心もち小さいんだよう。ちなみに右側の胡麻付きのは、AJ母特製の薯蕷饅頭です。塩瀬のお饅頭を意識して一口サイズ(笑)

蒸し饅頭とは言うけど、蒸し立ての印象はあまりない私。温泉饅頭は蒸し立てを買ったことあるけど、後はビニールに包まって店頭に並んでいるのを買う、或いは引き出物で箱に入っているのをもらうイメージ。
紅白饅頭って昔、運動会かなんかでもらった気がする。お祝い事で配られるとwikiには書いてあるけど、あんまりそういう印象ないなぁ。日持ちするものじゃないし、内祝い的なお祝いに使うのかなあ?もらった記憶はかすかにあるけど、AJ自身は配ったことありませんね。

お団子よりは格上で、でも上生菓子よりはずっと身近な和菓子。あんまり食べない気もするけど、ヤマザキが作る位だから、そこそこはみんな食べるのかね。
次回は饅頭の最終回、みんなが良く食べるお饅頭です。ただし・・・(次回に続く)

2014年6月15日

ハンバーグの由来

お友達のDさんから調査依頼が来ました。
「テレビでハンバーグの発祥の地はハンブルグだと言っていたが本当か?」と。

これについて、私は本で読んだことがあって、「ハンバーグのことをハンバーグと名付けたのはアメリカですよ」と返事を書きかけたのだが、いやいや念のためとwikiに聞いてみた。

Hamburg steak(英語版)は、私の認識に限りなく近かった。のだが。
ドイツ語リンクがないのはともかく、日本語リンクもないってどゆこと?おかしいなぁ。日本語で検索してみたらハンバーグはある。でもでも、ハンバーグから英語へのリンクはHamburg steakではなく、Salisbury steakに貼ってあるのだった。えーっ。ソールズベリーステーキってベーコン巻いてあるやつじゃないの??でも写真見てもベーコン巻いてない。しかも、Salisbury steakのAround the world項目では、日本ではソールズベリーステーキのことをハンバーグと呼ぶ、と書いてある・・・えええっ!アメリカでもハンバーグって呼んでると思うんだけど。少なくともハンバーガーとは呼ぶじゃんか・・・。

びっくりしながらよく読んでみると、アメリカ(英語じゃなくてアメリカ合衆国)では、Hamburg というと、牛肉100%でないといけないという決まりになっているのだった。牛肉100%じゃなくてつなぎが入っているヤツは、ベーコンが巻いてあろうがなかろうが、ソールズベリーステーキと呼ばれる(ハンバーグと名乗ってはいけない)。だから日本のつなぎ入りハンバーグはここにリンクされているわけね。実際には日本ではつなぎの有無に関わらずみんな「ハンバーグ」と呼んでるんだけどね。

冒頭の疑問に戻ると、ハンバーグの語源はハンブルグなのは事実らしく、ドイツには「ハンブルグステーキ」はないけど、ドイツ風ステーキ(或いはHacksteak)というものは存在する。Salisbury steakからリンク貼ってある。ドイツでは肉が80%以上あればいいらしい。だからアメリカでも元々は100%ビーフじゃないものもハンバーグって言ってたんじゃないか。100%ビーフでないとダメとか言い出したのは案外マクドナルドさんじゃないかね。

さて、wikiではドイツの地名としてのハンブルクにも、ハンブルクがハンバーグの語源だと書いてある。しかし「ドイツ風ステーキ」ではなく、ハンブルクの労働者の食事として流行っていたタルタルステーキ(ひき肉だけど生です。焼かない。)がハンバーグの元になったと書いてある。

でもドイツ語版にはそんなこと書いてないぞ。英語版にも書いてない。「タルタルステーキ」のドイツ語版には、英語とフランス語はタルタルステーキで、ベルギーやオランダ、ルクセンブルグでは「アメリカン・フィレ」と呼ぶ、と書いてあるではないの。どうみても他人事。

wiki編集者のみなさんで話し合って解決してくれないかな(ここまで書いといてすっかり他人事)。AJの予想ではアメリカ人がドイツ風ステーキ(=切れ端肉の寄せ集めで作った経済ステーキ)に、お洒落に見えるようハンブルクって名前を付けたんだと思うんだけど。どうでしょう?

マックのワールドカップシリーズ(イタリアン・リゾットボール)

初戦からチームジャパンが負けてしまい、先行き不透明になってきたマクドナルドのワールドカップシリーズ(笑)。ウチの近所ではなんとドイツバーガーが既に売り切れになっていました。うっそー。私は酷評したのですが、Google先生に聞いてみると結構褒めている人が多い。うっそー。ま、ブラジルに較べて味の想像がつかないので食べてみる、と言う人は多いだろうけどしかし。

閑話休題。今日はイタリアン・リゾットボールでございます。バーガーではありません。トマト味とイカ墨味の2個入りで200円弱。
 
リゾットというよりライスコロッケ(アランチアータ)の方が近いと思うんだけど、アランチアータ(=オレンジ)と呼ぶには小さすぎではある。想像できる味。いかにも冷凍コロッケな味だけど、まぁこの値段ならこんなものではないか。お米が硬めに仕上がっている所も含めてイタリアぽい感じはするので文句はありません。イタリア人も怒らないと思う。ワインよりはビールに合いそうだけどね。


2014年6月8日

新シリーズ「言葉の不思議:医療用語編」:坐薬

食べ物以外でも何でこんな名前?て思うことはあるんだけどさ。医療関連業界に転職してみて、何となく使っていた言葉をちゃんと勉強してみる(ってGoogleしてるだけだけど)と、ちゃんとわかるどころか、かえってわからなくなることも多く(笑)。
お勉強と備忘録を兼ねて、なんで?な言葉を取り上げていくつもり。

記念すべき第1回は「坐薬」。

座薬って書かれることもあるけど、正しくは坐薬だよ。坐は座る動作で、座は座る場所っていう意味なんだって。wikiにも「公式には座る動作を示す『坐』の文字を使う。」とさらりと書いてある。
ま、とにかく、坐薬は「座る動作」と関係あるわけだ。でも、どう関係があるんだ?坐薬は座って飲むものだと思っている、という例え話がよくある。そんな人はいないよと思うが、確かに誤解を招く名前だよね。

座って飲みはしないけど、坐って入れるじゃないか?とお思いの方、違うと思うぞ。それをいうなら「しゃがむ」でしょう。座りはしないよ。
それにしゃがまないといけないものでもない。立ったままでは確かに入れにくいけど、足が曲がればいいのであって、「座る」或いは「しゃがむ」動作と結びつけて呼ぶことはないと思うんだけど。

英語ではSuppositorie。お薬の名前に「サポ」って付くのはサポジトリの略なんだね。wikiにも書いてあるけど、下(sup)に置いておく(positoria)こと。後半はIT用語のレポジトリと同じだな。下から入れて、そこに留まって効いていく感じがうまく表されている言葉だと思う。

面白いのは中国語。「栓剤」だって。わかりやすい気もするけど、「栓」では中まで押し込むものではないと誤解される気がする。英語の方が良い言葉だと思うが、それでも何を言いたいかわからない「坐薬」よりはマシだよね。
韓国語は日本語と同じ「坐薬」。日本語に引きずられたかな。ごめんな。

マックのワールドカップバーガー(ブラジルとドイツ)

マクドナルドの前を通ったら、ブラジルバーガーと書いてあった。何がブラジルなんだ?と近づいてみると、ワールドカップ開催を記念して、参加各国をイメージしたハンバーガーが出ているらしい。最初はブラジルとドイツだって。「一番ウマそうな国はどこか」って、そりゃドイツの筈はないでしょう(笑)。

まずはブラジルを食べてみました。ビーフBBQというのはシュラスコのことらしい。でも普通のパティが挟んであると思う。ブラジルに行ったことないからわかんないけど、シュラスコな感じはしない。むしろアメリカBBQソースな気がする・・・
とはいえ、味は普通に美味しい。バンズがサッカーボールみたいでカワイイ。でも、千切りされた野菜がパラパラ散らかって食べにくいんですけど。なんでこれ千切りにしたんだろ?400円(単品)はビッグマックと同じような値段。安くはないけど高くもないと思う。

ドイツはポークシュニッツェルバーガー。ポスターの写真からして美味しそうに見えない。まあドイツだからな。 シュニッツェルていうのは、ウィーン=オーストリアのものだと思っていたけど、ドイツでもあるらしい。普通は牛(仔牛)で鶏のも見たことあるけど、豚もあるらしい。味はね、見た目通りだった(褒めてない)。
しかし、なんでドイツがポークシュニッツェルなんだろ?ドイツはあまり美味しいものないけど(笑)、ソーセージだったらいい線行けると思うのに。ドイツバーガーは形も細長くて、無理にハンバーガーにしなくても、ホットドックで良かったんじゃないのか。或いは朝マックのソーセージマフィンみたいなやつでもいいのに。その方がずっとドイツぽいのに何でシュニッツェルなんだ?

そこではたと気が付いた。ポークシュニッツェルって要はトンカツじゃん。元々これってチームジャパンのために作ったんじゃないの?「勝つ」のゲン担ぎで試験の時とかトンカツ流行るもんね。で、つくったはものの、この味に日本代表は任せられないということになって、急遽メンチカツバーガーが企画され、トンカツはポークシュニッツェルだったことにする、とドイツに押し付けられたのではないか。ドイツは食事が不味いと言われることに慣れているからね(笑)。

と勘ぐってしまいたくなるような味でした。 ぶつぶつ。マックに期待する自分が悪いと思いながら、ジャパンバーガーもフランスバーガーも食べるんだろうな、きっと。

2014年6月1日

「読み直す1冊」シリーズ(7)

過去に読んだのが多かった今回の松丸文庫シリーズ。今回は一度に10冊報告です。お勧めはルナールの「博物誌」かな。いつものように光文社古典と重複する、トムソーヤの冒険、ツァラトゥストラ、ジキル博士とハイド氏はパス。

(31) 不思議の国のアリス(キャロル/河合祥一郎:角川つばさ文庫):ブログ名からもわかるようにお気に入りの1冊。角川文庫(福島正実訳)で持っていたし、英語版も持ってた(持ってただけで大して読んでない)。今回の読み直しは著作権フリーのネット版を印刷した物。あんまり変わらない気がする。久々に読むと、イギリスっぽくない話だよなーと思った。お気に入りの一冊だけど、読んだのは結構あとで中学生の頃。小学生の頃に読みたかったな。何で読まなかったのかな?ディズニー映画の印象が強くてつまらんと思ったのかな。何度読んでも面白いと思う。

(32) 人形の家(イプセン/矢崎源九郎:新潮文庫):これも中学生位で読んだ気がするけど・・・ こんな話だったか?家を出る人形ていうか夢見る夢子さんの話だな。現実味薄過ぎだが、昔はこういうお嬢様っていたのだろうな。私は人形じゃない!という主張は理解するが、その状態で家を出てどうすんだ?と素朴な疑問が浮かぶのだった。

(33) 古代への情熱(シュリーマン/村田 数之亮:岩波文庫):初めて。トロイの遺跡を発見したシュリーマンの自伝。シュリーマンって苦労人だったんだ。遺跡発見を無視しても、スゴイとしか言いようのない人。無茶苦茶な勉強により成り上がった成功者が古代のロマンに取りつかれ。はた迷惑な人だったことは想像にかたい(笑)。でもスゴイよなぁ。遺跡見つかってよかったよなぁ。

(34) 鶏の卵ほどの穀物(トルストイ/中村白葉:岩波文庫):「イワンのばか」に収載。鶏の卵より、イワンのバカばっかりの国の話がすてきー。なかなかこうはいかないだろうけど。愚直が最後に勝つ・・・といいよなぁ

(35) 小公女(バーネット/伊藤整:新潮文庫):こんな話だったか??幼稚園の頃にお気に入りだった世界名作シリーズ(絵本)の中にあったと思うんだけど、その時以来に読んだ気がする。伊藤整訳。古い訳だと思う。セーラじゃなくてサアラになっているし。教訓的でいかにも婦女子向き。いろんな描写がとてもロンドンぽい。しかし公女て日本語?原題はLittle Princessなので、「小さなお姫様」とかでいい気がするんだけど?

(36) シャーロックホームズの冒険(ドイル/深町眞理子:創元推理文庫):小学生の頃に持っていた世界名作シリーズの中にあった。赤髪組合とまだらの紐と乞食の話は記憶あり。他のも全部あったのか?覚えてない。まだらの紐の紐ってbandだったのね。bandなら紐じゃなくて帯じゃないのか?まぁ蛇は帯には見えないかもだけど・・・ホームズは前読んだ時より更に感じ悪い。

(37) にごりえ(樋口一葉:新潮文庫):樋口一葉ってちゃんと読むの初めてかも。「にごりえ」は今一。言いたいことはわかるけど。「たけくらべ」が面白かった。十三夜はいまさん。話の筋よりも文章がいい。読むよりも詠む向き。とてもキレイで読んでいて楽しい。

(38) 博物誌(ルナール/岸田国士:新潮文庫):岸田国士訳。田園生活へのミニエッセイ。解説の言葉を借りると「ちっちゃいものルナール」。うまい。どれもお洒落でフランスぽい田園生活だけど、そこもまた素敵。「蛇」が一番気に入った(笑)。青空文庫にも挿絵付きで入っていますので一読をお勧めします。

(39) 動物記(シートン/内山賢次:評論社):シートン動物記って有名だと思ってたけど、そういう名前の本があるわけではなく、シートンが書いた動物に関する本をまとめてそう呼んでいるらしい。全体にダーウィンが来た!みたいな感じ。ドキュメンタリーだけど、個体に依存する点はだいぶ違うので、動物偉人伝かな。シートンによる挿絵がカワイイ。コヨーテのティトオが気に入った。哀しい結末のもかなり多かった。しょうがないけどね。

(40) 福翁自伝(福沢諭吉/土橋俊一:講談社学術文庫):福沢諭吉の自伝。「私の履歴書」な感じ。政治は嫌いというあたりもほんとに、日経新聞に載っていそうだよ。口語文だし。大酒飲みだけど真面目なんだってさ。粋じゃないやね。子供は教育しちゃいけないんだって。慶応幼稚舎は何で作ったんだよ。機を見るに敏で押しが強い人だったんだろうな。

2014年5月25日

提言その15:「日本茶」

日本茶って言ったら、緑茶(煎茶)をイメージするよね。

でも、煎茶がグローバルに受け入れられるのは難しいように思う。だって当の日本人もペットボトルでしか飲まない人多いし。私はお茶好きで、ある程度高級な和食屋さんでお煎茶以外のものが出るとむっとしたりしますが、それでもお煎茶が面倒なのは理解する。すぐに味が変わっちゃうし、淹れた後の茶葉の始末も面倒だし。買って帰っても水が違うと同じ味にはならないだろうし、そもそもあの味が好きな外国人は限られるだろう、たぶん。

だからってせっかく日本に来た外国人に、コーヒー紅茶や水だけ出すことはないよね。日本のお茶を売り込みたいではないか。

AJのお勧めは麦茶!
欧米人でも麦茶の味は好きって人多いよ。焙じ茶よりもサッパリして飲みやすいと思う。
麦茶のティーバッグ(紅茶みたいに一杯分だけ淹れる)の美味しくてお洒落なやつを、サントリーだか伊藤園だかに作ってもらえないかな。そしたら紅茶と同じ扱いでおけるお店が多くなると思うの。

スタバとマックあたりに置いてもらえば、お試しもしやすいよね。或いは最近増えてきたコンビニカフェとか。あとホテルのお部屋にも。
飲んでみて、面白い味のお茶のような飲み物、しかも安い、となれば気軽に買って行けるんじゃないかな。 カフェインレスで健康にも良いとかなんとか売り文句も考えて。

栗饅頭(食品番号:15031)

秋の饅頭、栗まんじゅうについても前に書いた。

栗まんじゅうは、焼きまんじゅうの一つなんだけど、先日書いたカステラまんじゅうとどう違うのかが、いまひとつ納得がゆかず・・・。

ま、栗まんじゅうは中に栗(またはその欠片)が入っていて、栗色に焦げ色が付いているのがお約束ではあるんだけどさ。でもそれを除くと一緒のような気がする。白餡だし。

(以下2017/10/29更新)
食品成分表の栗饅頭の定義は、「小麦粉、鶏卵、砂糖等を用いた生地で細かく刻んだ蜜(みつ)漬け栗を混ぜたあんを包んで焼き、表面に艶(つや)出ししたものである。市販品の中には、白あんを用いたものや、栗を全く用いず、表面を栗の皮のような色沢となるよう焼き上げたものもある」。

前半はいいんだけど、「市販品の中には、白あんを用いたものや」の意図が良くわからない・・・
素直に読むと、食品成分表としては、蜜漬け栗を混ぜるのは白餡ではなく小豆餡だ、と書いてある気がするけど、でも栗饅頭は普通白餡ベースだ。小豆餡の栗饅頭だなんて。ありえないとは言わないけど、少なくとも多数派ではないと思う。
或いは、蜜漬け栗が混ざってないただの白餡、と読めなくもないが、だとするとその後ろの「栗を全く用いず」の文章にうまく繋がらないよな・・・本来は小豆餡だったのかしら??

良くわからんのだが、カステラ饅頭との違いは、カステラ饅頭が全体に茶色いのに対して、栗饅頭は全体はむしろ白っぽくて、焦げ色の部分だけがテラテラと焦げ茶色だ。材料や作り方の差は良く知らないけど(笑)、とにかく生地は違うんだと思う。

2014年5月11日

葛饅頭(食品番号:15030)/くず桜

私は葛饅頭=「葛桜」だと思っていた。食品成分表にも「別名:くずざくら」と書いてある。「水饅頭」という名前で売っていることもある。

画像検索してみると、「葛桜」だと緑の葉っぱ(桜葉の場合もあるけど、バランも多い)が付いていることが多いね。くずまんじゅうや水まんじゅうだと付いていないことの方が多い。
AJ自身には饅頭=餡子を包んで火を通したもの(蒸すか焼く)、という印象があるので、水が前置詞についても、これって饅頭?と違和感があるんだけど、葉っぱが付いてないのにどこがくず「桜」?と言われると答えに困るな。
これはこれでおいしいものなので、桜餅とも饅頭とも独立した、葛○○という名前を付けてあげればいいのに。つるんと冷たくして食べるんだから、葛氷とか・・・駄目だ。葛切のことをくず氷とも言うらしい。そういえば葛餅も「餅」には見えないもんな。葛饅頭が饅頭に見えなくてもいいのか。
(2017/8/11訂正:葛饅頭は、こう見えても火を通していました。餡子を包んで蒸して作るんだって。練り練りして包んだだけなのかと思ってた・・・)

食品成分表によると、皮2:あん3で餡子率が高い。私の写真のは皮率が高そうだなぁ。すごく水分が多そうに見えるけど、案外そうでもない。関西桜餅(道明寺)といい勝負。水羊羹や粽に負けるのは理解するとして、串団子や今川焼に負けるのはちょっとびっくりだな。餡子率が高いからか。そうかも。

日本橋長門の葛桜
(以下 2017/8/11付記)
正しい「葛桜」を買って来ました。桜の葉っぱ付き。
ただし桜餅とは違って、生の葉っぱです。食べられない(たぶん)
本物の葉っぱが付いている葛桜を探して、日本橋長門まで行ってしまったよ。でもなんか葛の透明度が足りないな、ぶつぶつ。

(以下 2017/8/20付記)
買った時はもう少し透明度があった気がするんだけど、とは思ったんだよね。葛粉は蒸すと透明になるけど、冷やすと白濁してしまうのだそうだ。思いっきり冷蔵庫に入れてしまいました。私が悪うございました。
もう一度撮影に挑戦!

今度は少し透明感が写せましたかね。クマはボケているけど。
桜の葉っぱは桜餅とは異なり、塩漬けではありません。普通の緑の葉っぱ。「和洋菓子」には、5分間ほど塩水につけてから水を切っておく、と書いてある。
生の葉っぱを使うことと、透明度を保つためには冷蔵保存できないことから、本物のくず桜を扱うお店は少ないのかもしれない。スーパーで売っているやつは、白濁しないように葛粉100%ではないもので作っているのだそうです。

2014年5月6日

カステラまんじゅう(食品番号:15029)

練切から1か月も経過してしまいました。「ね」まで来たのになんで「カ」?とお思いかもしれませんが(誰も気にしてないって)、「ねりきり」の次は「まんじゅう」で、「まんじゅう」の最初が「カステラまんじゅう」なのだった。

でー。
「カステラまんじゅう」という言葉は、カステラの項目を書いた時にwiki(カステラ)でも見掛けた。そもそもこのシリーズを始める前に、全部のお菓子の名前を見た。カステラまんじゅう=外側がカステラになっているお饅頭のことよね、と思い、知らないものだとは思わなかった。

順番が来て、外側がカステラの饅頭=もみじまんじゅうが代表格かな、人形焼にすべき?と迷ってwikiを見てみると、「白あん等をカステラ風の生地で包んだ」と書いてある!えっ!!白あん・・・もみじまんじゅうも人形焼も、普通は小豆餡だ。

wikiには浜松銘菓だと書いてある。浜松では常識かもだけど私は知らないぞ。浜松銘菓って言ったら、うなぎパイでしょ普通。東京ではそんなもの売ってないぞ。そもそも、そんなにマイナーなものが食品成分表に載っているとは思えない。おかしいよ・・・と悩むことしばし。

うろうろと検索を繰り返していたら、福岡県大牟田市の「かすてらまんじゅう」を見つけた。
http://www.yokamon.jp/shop/Y324/S3240001

これ「カステラまんじゅう」って言うのか。知らなかった。あの皮ってカステラだったんだ。言われてみるとそうかもと言う気になる。普通の焼きまんじゅうとは少し違うような気が。

それ食べたことない、という方、たぶんあなたも食べたことあると思うぞ。

じゃーん。千鳥屋の千鳥饅頭。
千鳥饅頭も知らないと言う人にも、「ひよこ」と言えばわかるのではないか。千鳥饅頭もひよこも九州原産。ま、カステラが九州原産なんだから、カステラまんじゅうも九州原産なのが自然なのかもしれない。

千鳥饅頭の説明にもちゃんと「カステラ生地で」と書いてある。

千鳥饅頭には2種類あって、千鳥の焼き印が白あん、千鳥に波の焼き印(写真の後方)は黄身餡。焼き印から推察するに、白あんが最初にあって、黄身餡はあとから出来たんだろう。

ひよこは、ひよこって言うくらいだから黄身餡。この類のお菓子でAJが思いつくのは中村屋の碌山ですが、あれも黄身餡。スーパーやコンビニで買えるヤマザキの里見の郷も黄身餡。
いまや「カステラまんじゅう」の中身は黄身餡が主流のような気がする。ま、黄身餡も白あんの一種だと言われるとそうかも、というきがするんだけど。

千鳥饅頭は1個50g弱。皮が30gで餡子が20g位。食品成分表は、皮5:あん7でずいぶん餡子が重たい。モノは「ひよこ」かな?それとも浜松銘菓カステラ饅頭なのか?謎。

(以下 2017/8/11追記)

食品成分表の定義は「カステラ生地で練りあんを包み、焼き上げたものである。収載食品は、小豆こしあん製品である」。
ポイントはこの「包み」の部分なのだ!

つまり、外側がいくらカステラぽくても、
2つの型で挟んで焼くタイプのもみじ饅頭や人形焼は、食品成分表の定義では「今川焼」であり、1つの型をひっくり返して焼くタイプの都まんや浜松銘菓カステラ饅頭は「唐饅頭」であって、食品成分表の「カステラ饅頭」を名乗るからには餡を包み込まなくてはいけないのだ!
銘菓ひよこは「包あん機」を使って包んでいるから、カステラ饅頭なのだった。やったー。

wikiでも誰か気が付いたのか、「カステラ饅頭」には食品成分表でいう唐饅頭が載っているけど、これとは別に大牟田の「かすてら饅頭」が収載されている。嬉しい。

ちなみに食品成分表は小豆こしあんのものを採用していますが、カステラ饅頭は白餡/黄身餡が主流でしょう。自信をもって言えるのは、全菓連(全国菓子工業組合連合会!)のサイトに、カステラ饅頭のレシピを発見したから。黄身餡で、あんを包み込んで作ってるぞ。ああスッキリ!

2014年4月27日

提言-その14:「日本食」

オリンピックに限らずだけど、1回来た場所にまた来たいなと思わせるのは、「サービス」だと思うな。名所旧跡は1回見れば気が済むことが多いもの。サービスと言ってもいろいろあるけど、日本向きなのはシャワートイレ・・・の話はもう書いたので、今日は第二推薦の日本食について。

日本食って言ってもいろいろあるよね。無形文化遺産に指定してもらった和食も大事だけど、外国人が絶賛する日本の食事は案外、ラーメンとかトンカツとかオムレツとか、日本人から見ると、それって日本食?と思えるものも多い。海外で人気のお寿司も、アボガドとか裏巻とか、えっと思えるものだったりする。
でも、そんなの日本食じゃない!正しい日本食とはこういうものだ!と押し付けるのは良くない。UNESCOに認定してもらった「和食」は伝統を大事に守るとして(笑)、外国人が美味しいなと喜んで食べるもの(珍しいな、じゃなくて)を 「日本食」として売り込んでいくべきだ。

じゃあどういう「日本食」を推奨すべきなの?
AJの考えでは、「日本の食材を多く使ったもの」がいいと思うの。

つまり、お店はパリにあろうが、中国人シェフが作ろうが、味付けがインド料理であろうが、「日本の食材を多く使っているために」、美味しくて、ヘルシーで、安全だ、という認識をみんなが持つようになるのが目指すべき姿ではないかと。

具体的にどうするかというと、日本国内の食事をするお店/食事を売るお店で、国産材料度を表示することを推奨する。

全体では大変(国産度が低すぎてマイナス効果)だから、
ご飯、麺・パン、野菜、果物、乳製品・卵、肉、魚介類
といったジャンル分けして、全部じゃなくて一部だけ表示も可。ご飯だけ100%で三ツ星を表示して他は表示なし、なら多くのお店で達成シールが貼れるのではないか。

もちろん自己申告で適当に貼っちゃダメで、貼る以上はトレーサビリティを確保する。お客様(監査委員含む)が要望したらいつでも、主要材料の生産地(出荷団体名とコードとか)をプリントアウトできるようにしておく。
材料を明確にするのは、宗教上その他の理由で食べられないものがある人たちにも便利だしさ。

何をもって「国産」なのかも明確に定義しないとだよね。例えばご飯だったら、他の穀物を混ぜる場合は(五穀米とか)、他の穀物も含む総重量における国産穀物の割合。穀物じゃないものを混ぜたり(赤飯とか)一緒に供する(カレーライスとかお寿司とか)場合は、穀物じゃないものの重量は含まない(お寿司なら上に載っているマグロは魚介類で数える)。ただし穀物じゃないけど穀物に見えるもの(お米の形の蒟蒻とか)は穀物扱い。

野菜の種や苗を外国から買ってきて日本で育てた場合は国産だけど、野菜の形で買ってきて日本で加工したのは国産じゃない。でも牛肉はアメリカから買ってきてもしばらく日本にいると国産牛になっちゃうんだよな。その辺は今の商習慣に従わざるを得ないかな。もっと厄介なのは魚介類だな。近海+養殖のみを国内産って言ったら、ハードル高すぎになっちゃうかな。でもなるべく遠くの海ではなく近くの海で取ったものを推奨にしたい。なんでか。だって遠くの海のものだと日本船じゃなくても取れたりするじゃない?日本でしか作れない感を大事にしたいの。海外でもお金を出せば(輸入すれば)食べられるけど、本場の日本で食べるのがやっぱりいいよね!ていう感じ。

そういう意味では、売り込みやすいのは、果物とか野菜かな。2020年になる前に「美味しい野菜・果物料理」のコンテストをたくさんやって、あまり高くなくて外人受けするようなメニューをたくさん発掘する。手が込んで美しいものより、素材の良さを素直に活かすようなメニューがいいね。

いっそシンプルに、フルーツ屋台(台湾とかにあるようなやつ。その場で剥いたりジュースにしてくれる)やベジタブル屋台(今作った造語。甘い野菜をそのまま/ジュースで/焼いたりして食べられる屋台)をあちこちに出店するのもいいかも。野菜や果物は食べられない人少ないしさ。

だんだん何を言いたいのか自分でもわかんなくなってきたけど(おいおい)、日本でしか作れない(ように思ってもらえる)食品を「日本食」の旗印にすべきと思うよ。日本でしか食べてない食品、じゃなくてね。

2014年4月20日

光文社古典新訳シリーズ(14)

刊行スピードに追い付きつつある光文社古典新訳シリーズ。今回は何と言っても、「すばらしい新世界」が出色でした。考えさせられるし、笑える部分も多い。お勧め!

(131) すばらしい新世界(オルダス・ハクスリー):面白かった!!近未来の管理社会を描いたものは多いけど、これは良く出来てます。最大多数の最大幸福を追求すると、確かにたぶんこんな社会になると思う。これが幸福なのか?とは思うけどさ。でもここまでしないと「幸福」にはならないんじゃない?すると幸福って何の意味があるんだ?と深く考えさせられました。フォードが神になっていて、十字の代わりにT字を切ったり、オーマイガー!の代わりにOh my Ford!になってたりするのは笑える。今作ったら断然、Oh my Google!だろうなぁ。

(132) 饗宴(プラトン):今まで読んだ3冊のプラトンの中で一番面白い。エロス神について誰が一番うまく賛美できるか、という議論なんだけど、恋愛なのか愛なのかというのは今でもある議論として、この時代には少年愛(或いは青年愛かな)が当然のように語られているのが新鮮。女性同士ってのもあったんだね。男性同士ほどおおっぴらではなかったのかもだけど。

(133) ソクラテスの弁明(プラトン):今まで読んだ4冊のプラトンの中で一番わかりやすかった。ソクラテスが嫌いな人たちの気持ちも好きな人たちの気持ちもよくわかる。哲学の話は置いといて。『無知の知』と言う言葉はおかしいのか。確かに。無知なんだから、無知ということも知ってるのはおかしいやね。言葉の遊びになりつつあるけど。

(134) 砂男・クレスペル顧問官(ホフマン):2冊目のホフマンに砂男が入って嬉しい。これ好き。怖いけど好き。1冊目は読んだことあるのが多かったけど、こっちは初めてのが多かった。砂男が一番好きだけど、クレスペル顧問官も哀しい。鏡像を失う話もありそう。奥さんがしっかり者であるある感。

(135) 地底旅行(ヴェルヌ):海底二万里かと思って読んだら違った(そりゃそうだ)。アイスランドから地底を旅してギリシャで吹き上げられる話。冒険家ではない学者と甥っ子がアイスランド地元民のハンスを頼りに地底を旅行する。学者も甥っ子もドイツ人に見えませんな。旅行もあまり楽しそうじゃない。だいいち食事が不味そう。あ。そこでドイツ人なのか?

(136) 孤独な散歩者の夢想(ルソー): JJルソーの遺作ていうか日記。晩年は不遇だったんだね。少し被害妄想的だが、迫害されたら一人の楽しみを見つける、という意見には賛成。いじめられっこ必読。いや慰めにはならんか。

(137) ガリレオの生涯(ブレヒト):ガリレオに題を取った科学と神学の戦い。確かにガリレオ名誉回復したのって最近なんだよねー。科学は聖書を超える、が、神様は科学を超える。難しい問題だ。キリスト教が話を具体的にしてしまうからいかんのだ。オリジナルは科学を超えていたのに。ガリレオがお茶目で魅力的。これはちゃんとイタリア人に見えるぞ。

(138) ピグマリオン(バーナード・ショー):マイフェアレディの原作。映画と終わり方が違う。ま、大向こうに受けるのは映画の結末だから仕方ないよね。でもこっちの方が好き。2人の紳士とバカ娘ではなく3人になる、っていいなー。そういう関係ってとても素敵と思う。

(139) ひとさらい(シュペルヴィエル):最初は善意から、そして確信犯の人さらいになってしまう大佐。人さらいではなく預けられた少女に恋をしてしまい、しかし少女はさらわれた少年とありがちな恋におち・・・このパタン最近読んだな。何だっけ。ジイドだ。でも本作の女の子は自覚的(娼館から救出されたんだし)。反抗するジョゼフもカッコいい。

(140) 崩れゆく絆(アチェベ):アフリカ(ナイジェリア)の独立前夜のさらに前夜。白人とキリスト教がやってきて、それまでの文化は腰砕けになっていく。村の勇士だったオコンクォは時代遅れの男として自殺する結末。Things fall apart(原題)の雰囲気が邦題ではいまいちじゃない?。崩れゆくのは絆じゃないと思う。

2014年4月6日

練り切り(食品番号:15028)

上生菓子については前にも書いた。練切というのは、上生菓子の種類の一つだとは思っていた。けど、じゃあ何?て言われるとちゃんと把握してませんでした。はい。

正解は「練って切ったもの」(まんまじゃないかー)。
頼りのwikiによると、白餡ベースに求肥やイモを加えて少し硬くして練り上げ、粘土みたいに形を作りやすくしたもの。これに色を付けて、切ったり型に押し付けたりして、お菓子を作るわけだよ。

塩瀬で買った牡丹の練切。和菓子は季節をちょっと先取りするのがお約束なので、桜の季節には牡丹か藤よねー、と思って。

いろんな色や形をしていても実は殆ど白あん、というわけで、食品成分表的にみると、金鍔や鹿の子に近いね。見た目はうんとお洒落で高級だけどさ。
お洒落で高級だから、練切=上生菓子ということになるのかもね。「素朴な練切」というものは存在しない気がする。

(以下、2017/7/5付記)
2015年版食品成分表の定義は、「練りあん(普通は白あん)につなぎとしてぎゅうひ又はみじん粉を加えて練った練切餡(ねりきりあん)を、木型に押しつけて模様をつけたものである」。
木型に押し付けてと言われてしまうと、一般家庭はもちろん、町の和菓子屋でもそう色々は作れないものということになってしまうが、実際には「素朴な練切」も作れるぞ。

じゃーん!型なしで、「練って切った」だけの素朴な練り切り。
左は椿で右は桜の花びら。
素朴すぎ?だってAJが体験教室で作ったんだもーん。見た目はいまいちでも味は先生のと同じだよー。(白あんは自分で作ったわけじゃないからね)

2014年3月30日

提言その13:交通インフラ-2

1だけ書いて、書いたことをすっかり忘れてたよー(笑)。

おさらいしておくと、近所の地下鉄駅まで行くだけの短距離バスを作る。ま、今のミニバスに近いかもしれないね。でも、車はマイクロバスじゃなくて、大きいけど座席数が少ない、低床の、空港で走ってるようなバス。

五輪期間中は関係者無料パス(関係者以外はお断り)とするだろうけど、その後は一日同じ路線なら乗り放題で100円位の価格にしたい。同じ路線では駅までしかいけないから、イメージとしては駅までの往復に使う感じ。

走行速度は停車時間も含めると歩くのと同じかちょっと遅い位。効率ではなく、バリアフリーを優先。これから年寄りが増えるんだからね。歩ける人には歩いてもらうが、歩けないから出不精になるのでは良くない。効率悪くてもちゃんと移動できる手段を準備して出歩いてもらう。

バスに乗ったら雨にも降られなくていいんだけど、問題は待っている間よね。熱中症対策も含めて、待合室をしっかり確保する。そしてもちろんそこで「ちゃりん」と小銭を落とさせる(笑)。
バス停の真ん前に、バス会社が運営するカフェ・スタンド+キオスクみたいのを必ず確保したい。飲み物は一杯30円~100円程度。自動販売機もあっていいけど、人も必要(買わなくちゃという無言のプレッシャーになる)。
で、その店員さんはバスが来たらバスの係員を兼ねる。車いすの乗降を手伝ったり、定員オーバーで無理やり乗ろうとする人をやめさせたりする。五輪期間中は語学堪能なボランティアもつけなきゃね。

ワンコイン(500円玉じゃなくて)で乗れて、待つ時間が快適に過ごせれば、ちょっと今日はバスに乗っちゃおうかなと思う人は多いと思うの。で、待っている間に、ついついコーヒーを飲んだりする。小銭も積もれば山となる~。
 

どら焼(食品番号:15027)

文明堂の三笠山
世界的には、ドラえもんの好物として最も有名な和菓子かもしれない「どら焼き」。
小豆餡をパンケーキ形のカステラで挟んだもの。餡がイマイチでもカステラがイマイチでも、どら焼きになってしまうとハズレが少ない。どら焼き嫌いな日本人は少ないんじゃないかな。小豆餡に不慣れな外国人の舌に合うかどうかは自信ないけど。

食品成分表の定義は、「鶏卵、砂糖を混ぜて泡立て、小麦粉を混ぜた生地を、平鍋で円形に焼いた皮2枚の間に、つぶしあんをはさみ込み、皮の周囲を合わせたものである」。
「家庭でできる和洋菓子」では、平鍋じゃなくてフライパンまたは鉄板で焼いている。「家庭でできる」だからね。きれいに焼くには厚い鉄板がお勧めだそうな。

カステラ生地に挟むという時点で、そんなに昔からある和菓子の筈がない。正統派の和菓子屋というより町の和菓子屋さんの領域だしね。どれどれとwikipedia(どら焼き)に聞いてみると、今のどら焼きを「どら焼き」の名前で売り出したのは、上野のうさぎやだと書いてある。ええっ!うさぎやのどら焼きは私も大好きだけど、「元祖どら焼き」の店だったのか・・・。wikiによると、どら焼きという名前の別の菓子は昔から存在していたそうだ。うさぎやはそれを知ってか知らずか、新しいお菓子にどら焼きという名前をつけて売り出したのだな。銅鑼のように丸くて茶色いからどら焼き、というネーミングはよく理解できる。

奈良の三笠山
しかしwikiを読んでもっとびっくりしたのは、文明堂のどら焼きの名前「三笠山」は、奈良の三笠山の形から取ったものだと書いてあったこと。えええええっ!あれって山の形なの??全然山に見えませんけど!!いくら三笠山(=若草山)が、なだらかな丘みたいな山だといっても、どら焼きは山には見えませんよね。山というからには、片面は平たく片面だけ盛り上がる形になってないとおかしいよ。こんな不安定な形を山とは言わんだろ、普通・・・・

では私は「三笠山」を何だと思っていたかと言うと、百人一首の「三笠の山にいでし月かも」だと思った。つまり「月」或いは「満月」と命名するところを風流に「三笠山」と付けたのだと思っていたのですね。ついでにいうと「うさぎや」も、どら焼きが月だから「うさぎ」なんだと思っていた。今うさぎやのサイトを確認すると、初代の主人が卯年生まれだからと書いてある。えええっ。自分ひとりの思い込みだったなんて・・・和菓子には不思議なことが多すぎる。(勝手に不思議がるなって)

食品成分表は、皮5:あん4の割合と書いてある。他の餡子ものに較べると、どら焼きの大きさとか餡子の割合ってばらつきが少ないんじゃないか。測ったことないけど。
もちろん、世の中には大きいどら焼き(奈良でも見た)も小ぶりのどら焼きもあるけどさ、どら焼きと言われて頭に浮かぶものの大きさや餡子の割合は全国的に結構統一されているのではないか。

ま、それもこれも、ドラえもん効果なのかもだけど。

ドラえもんは海外にも人気あるので、どら焼きも海外バージョンを考えるといいよね。小豆味ではたぶんアジアにしか通用しないので、クリーム味を作ればいいと思う。カスタードでは和菓子じゃなくなりそうなので、抹茶クリーム味でどうかな?

2014年3月23日

河津の桜・・・の木

今週末は3連休でどこかに出掛けた方も多かったでしょうか。私は土曜出勤なので飛び石でしたが、先週ちょこっと伊豆まで遊びに出掛けました。桜で有名な河津に行ってきた。

河津の葉桜(笑)。

桜祭りがあった3/10までは満開だったそうですが、もうほぼ終わり。 でも、いくつか日当たりの悪い木が残っていたので、ちょっとだけお花見気分は味わえました。もっと上流まで歩けば残っている所も多いと言われたけど、面倒だったのでパス。品種としての河津桜なら家の近所でも咲いてるしさー。

お昼に金目鯛の煮つけ、夜に金目鯛の刺身、翌朝は金目鯛の干物、帰りの電車で金目鯛の押しずし弁当を食べた。きんめ大好きー。

河津は桜の他には何もないようなところだけど、駅の近くにスーパー(アオキ)があって、ここが一番面白かったな。お魚はさすがに安くて新鮮(地物が多い)。野菜は東京とあんまり変わらない。
麦柏っていう和菓子を売っていた。どうみても中華まん(あんまん)なものがカシワの葉っぱの上にでん!と乗っているもの。味の想像がつくので買わなかったけど、食べてみるべきだったかなぁ・・・ちょっと後悔。

2014年3月9日

ちゃつう(食品番号:15026)

茶通は知らない人結構いるかもなー。昔は街の和菓子屋さんで売っていたと思うんだけど、さっぱり見かけなくなった。もしかしたら単に季節の問題かもだけど。ネット検索して、うさぎやなら通年置いていることを発見。先日買ってきました。

日本橋うさぎやの茶通
知らない方のために簡単に説明すると、緑茶を混ぜた小麦粉の皮で餡子を包んだもの。円筒形で、上下がこんがり焼けていて、上にお茶っぱが付いているのがお約束。
心もち小ぶりかな。でも茶通ってあまり大きい印象ない。餡子が黒っぽく見えますが、ここのは胡麻入り餡子です。私自身はそういう認識あまりなかったんだけど、茶通は胡麻餡が基本らしい。

頼りのwikiには茶通が載っていません(2014年当時)・・・茶通で引くと、中国茶道具の記載に飛んでいく。中国茶の茶道具で、詰まった茶葉を取り除くための棒を茶通と言うのだそうな。お茶を通すための棒だから、茶通。わかりやすいな。
日本の茶道具にはそういうものはなさそう。抹茶じゃ詰まる余地ないしね(笑)。
でも、茶通箱(さつうばこ)と言うものはある。収納とテーブルを兼ねたような箱。
でもでも、これは「茶通」の「箱」ではなくて、「茶」の「通箱(通い箱)」と考えるのが正しい気がする。

和菓子の茶通は・・・どうして茶通って言うんだろう?検索しても何も書いてない(泣)。これってもしかして関東の和菓子? そんなことないよねー。

食品成分表的にはカロリー高め。皮1:餡9なので、餡子が多めだからかも。脂肪分が多いのは胡麻餡だからかな?あとカルシウムが妙に多い。これは何だろう?お茶っ葉?その位しか思いつかないけど、こんなに多いか?

全く解説になっていないのだが、ま、茶通ってこういうものだよ、ってことで・・・(泣)。

(以下、2017/8/23追記)

食品成分表の定義は、「小麦粉、砂糖、卵白、ひき茶を混ぜてこねた生地であんを包み、平鍋で両面を焼いたものである。ひき茶を生地に混ぜずに、あんを包んだ生地を焼く際に、上部を湿らせて煎茶を付け、平鍋に押しつけ表裏の順に焼いたものもある」。
胡麻庵かどうかの記載は成分表にはありませんね。でも「和洋菓子」も、材料は同じで黒胡麻餡、上にお茶っぱなので上の写真で合っている筈。

そして頼りのWikiにも収載されてました。名前の由来も書いてあるぞ!!菓子皿である「楪子(ちゃつ)」から来ていると考えられるのだそうだ。これは何ですか?と聞いたらお皿の名前を答えられ、それがいつの間にかお菓子の名前になってしまったんだろうか。かわいそうな茶通・・・ともあれ、Wikiさんいつもありがとう!!

2014年3月2日

SONYさんに伝言

先日買ったSONY RDP-NWC11について。今の世の中、こういうとこに書いておくと誰か関係者がクロールしてくれて改善してくれるかもなので伝言してみることにした。SONYさん、よろしく(笑)。


1) これSONY的には「スピーカー」に分類されているのよね。製品名は「パーソナルオーディオシステム」。「スピーカー」や「システム」なのにモノラルって、なんか変じゃない?シンプルに「クロックラジオ」で良かったのではと思う。

2) スピーカーだからかもしれないけど、イヤホンが挿せない。十分に音が小さくなるし、私はなくても平気だけどさ、普通は出力端子あるよね。あった方がいいと思う。

3) iPodの充電は便利なんだけど、最初は充電できなかった。何か変・・・と良く見てみたら、カバーが邪魔でちゃんと挿せなかったのだった。カバーをカッターで切って充電できるようにしたけど、切らなくてもいいように端子を工夫してくれないかな。カバーがない人が充電すると安定しない、という気持ちは判るけど、そういう人用には取り外し可能な上げ底をセットしておけばよくない?大抵の日本人はカバーつけてると思うもん。

4) 充電したらアプリをダウンロードしろと言われたのでダウンロードしたけど・・・もうちょっと使えるアプリならいいのに。時刻同期はありがたいけど、あとはプリセットした局の周波数が見える位。時計の表示変更というのをやってみたらアプリの表示変更で、本体側は何も変わらない。本体の設定は全部アプリからも出来るようになってると判りやすいと思う。

5) あと、アプリからしか設定できなくていいので、もっと詳細にアラーム設定できるといいなぁ。土日と平日という指定があるけど、土曜出勤の私は日曜だけ起床時間を変えたいのだよ。ぶつぶつ。

6) リモコンが付いているのはとても便利。買う時点では使わないよと思ったのに、今では全部リモコンで操作してます。これの電池がすぐなくなりそうで不安なんだけどさー。

7) 本体にもバックアップ電池が入っていて、電気コードが抜けても大丈夫なのも便利。

8) 時間表示の明るさがボタン一つで変えられるのも便利。私は明るいの平気なので、いつでも時間が判るように明るいままにしてるけど、結構光るので気になる人もいると思う。本体をポンポンと叩くと明るさが変わるのはアラームクロックとして必要な機能と思う。

全体的には気に入っています。ラジオも良く入るし、小さい音もちゃんと出るし。場所を取らないのも丸っこい形もすきー。

ちまき(食品番号:15025)

ちまきについても前に書いた。私自身が「今週の和菓子」として取り上げといてなんだけど、ちまきって和菓子な感じしないね。柏餅は和菓子っぽいけどさ。中華粽の印象が強いからだろうか。でも和菓子屋さんで売っているんだから、和菓子には違いないやね。

前にも書いた通り、wikiには「現在の餅の材料は葛に変わっている」って書いてあるけど、食品成分表に載っているのは「上新粉製品」と備考欄に書いてあるので、右写真のような外郎タイプですね。
外郎に較べて100gあたりのカロリーが2割程少ないのは、たぶん水分量が2割程多いからじゃないかな。確かに外郎よりも更にベタベタしたし。

柏餅は「葉を除いたもの」、串団子には「串を除いたもの」と書いてあったのに、ちまきには何も書いてない。どうも食品成分表的には、葉っぱを除いたもののことを粽って言うんだよ、と思っているようだが、「ちまき」っていう名前なんだから葉っぱに巻かれた状態のものをいうと思うぞ。だから「葉を除いたもの」と書かないといかないよ。
・・・まさか、桜餅みたいに葉っぱも食べる人が・・・いないよね?硬くてたべられないもんね。

(以下2017/07/05付記)
2015食品成分表の定義は、「もち米、うるち米、米粉等で作ったもちを長円錐形又は三角錐形に形つくり、笹やマコモの葉で巻き、藺(い)草で縛り蒸す又はゆでたものである。砂糖入りきな粉を付けて食べることが多い。葛(くず)、羊羹(ようかん)、麩(ふ)まんじゅうを用いたものもちまきと呼ばれる」。
なんと。上新粉製品って書いてあったから、外郎(=甘いやつ)だと思ったら、甘くないやつだった・・・お餅みたいに砂糖入り黄粉を付けて食べるんだ。それはますます和菓子っぽくない。甘くないと更に兵糧っぽい感じだなぁ。どうせ甘くないなら中華粽の方がAJ好みだなぁ。

2014年2月23日

タルト(和菓子)(食品番号:15024)

タルトって洋菓子では?と思う方もいるかもですね。洋菓子のタルトではなく、和菓子のタルト。「一六タルト」という呼び方が有名、と思ってましたが、これって商品名だったのね。

(2017/06/06付記)
2015年版で洋菓子のタルトも収載され、和菓子のタルトは「タルト(和菓子)」と項目名変更されました。食品成分表の定義は、「柚子(ゆず)の香りのするあんをカステラ生地で巻いたもの(あんロールカステラ)である。愛媛県の郷土菓子であり、洋菓子のタルトとは異なる」。なんで郷土菓子を収載するかね。いいけど。

四国銘菓の印象はあったのだが、高知のお菓子だと思っていた。ごめん。一六タルトの一六本舗は愛媛県松山にあるのだそうで。松山行ったことあるんだけどなー?坊ちゃん団子は覚えているのだが、これは覚えていないです。高知だと思ったのは多分、柚子=高知という思い込みからだと思う。ふんわりと柚子の香りがする餡が上品な雰囲気なのだった。

wikiには「愛媛県外では一六タルトの名称でよばれる」と書いてあるので、愛媛県内では一六タルトとは呼ばれてないらしい。商品名なのに。何て呼ばれているんだろう?単にタルト?愛媛県には洋菓子のタルトは存在しないのだろうか。

ちなみに、これは新橋の瀬戸内アンテナショップで購入しました。 棹の一六タルトはデパートでも買えるんだけど、一切れだけ買える場所は多くないのだった。瀬戸内アンテナショップでは、「タルト」のキャラクターグッズが売っていました。ゆるキャラではない、とここに書いてあるが・・・何なんだろう。まいっか。

和菓子のタルトは、見ればわかると思うけど、餡子をカステラ生地で巻いたもの。長崎で異人さんから作り方を教わって松山に持って帰ってきた・・・佐賀銘菓丸ぼうろの時にも同じような話だったな。何で長崎銘菓にはならなかったのか?異人さんが教えてくれた時点では餡子が入っていた筈はなく、最初はジャム=スイスロールのようなものだったそうだ。ジャムを作るのは大変(砂糖が大量に必要)なので長崎には根付かず、でも松山で苦し紛れに柚子入餡子をジャムの代わりにしたことで道が開けたのかもね。

wikiにも書いてあるけど、最近は近所のスーパーでも「あわしま堂」のタルトを見掛けます。あわしま堂てのも愛媛の会社なんだね。知らなかった。山崎パンの仲間かと思ってた。でも以前はタルト(一六タルト)は四国土産としてしか食べないお菓子だった。ま、四国地方では普段のお菓子なのかもしれないけど・・・どうなんだろ?棹で買うと食べるの大変な気がするんだけどな。羊羹程日持ちしないだろうし。

食品成分表上ちょっと面白いのは、「皮2:あん1」と書いてあること。比率的にはそれくらいだろうけど、「皮」とは言わないんじゃないか?おまんじゅうじゃないんだからさ。

ラジオ買った

ラジオっていうか「スピーカーに時計やラジオが付いたもの」であるらしい。結局SONYのにしました。こんなの。スピーカーは十分小さい音に絞ることができ、ラジオもループアンテナが付いていて、小さいのに前のよりも良く入る。YAMAHAのもデザインはカワイイし、音はいいのだけど(SONYはモノラル!)、カラーリングがいまひとつ好みじゃない。SONYのに較べて場所を取るし、デコボコしていてお掃除が面倒そう。SONYは安っぽいデザインだけど、実際安いんだし(笑)。YAMAHAのが高くても日本製なら考えたんだけどそうでもなかったし。

結果的に十分満足しています。iPodの充電も楽ちんだ。時刻合わせもiPodに同期出来ると書いてあったので、それは便利とさっそく同期したら・・・却って3分遅れた(泣)。iPodの時計って位置情報をONにしておかないとネットワーク同期しないのだそうだ。なんでだよー。タイムゾーンは端末で指定できるんだから位置情報なくても時刻は取れるだろ。ぶつぶつ。


iPodをPCにリンクするとPCに時刻同期されると書いてあるのを見つけて、Touchの方は今まで音楽を入れてなかったからPCには接続してなかったけど、やってみるか、とやってみた。ら、最新のiTunesをインストールしなさいとか言われて。面倒くさ。時刻は時々合わせればいいや、と放っておくことにした。便利になったようで案外不便になっているよなー。ぶつぶつ。

2014年2月16日

おうちでラジオ検討中

去年の5月の連休にラジオの購入を検討したけど、
「試しに窓際にラジオ置いたらFM入らない。窓開けて外に出しても入らない…これじゃどの案でもダメじゃん。」と思ったのだった。
この時点ではキッチンではFMは入らないけど、NHKの第一/第二は問題なく入っていた。

ところが年末あたりから急にNHK第一が入らなくなった。第二は入るんだけどさ。第二じゃちょっとね・・・。何なんだろう?何か建物が建ったのか、近所で邪魔になる電波を出すものが出来たのか。
ネトラジ真剣に考えないとかな・・・と思っていたのだったが。

先日お掃除のついでに、このラジオを寝室に持って行った。寝室では別のCDラジオでFMまで問題なく入るので、ここなら聴けると思ったのだが・・・なんと入らないではないの!
びっくりして寝室で使っていたラジオをキッチンに持って来てみた。ちゃんと入るよ!!

要はラジオに寿命が来ているということらしい。結構高かったラジオ(海外短波も入る)だったが、もう20年くらいになるんだよなー。病院に連れて行って以降は毎日使っていたから、壊れても無理ないなー。しかし、こういう壊れ方するもんなんだー。びっくりー。

というわけで、再度ラジオの購入を検討中です。寝室で使っているラジオをキッチンに持って来て、寝室側に新しいのを導入する予定。
今の所、SONY RDP-NWC11かYAMAHA TSX-B72の想定。お店に行って音を聴いてから決める。
というと、音にうるさい人みたいだけど、音質じゃなくて、小さい音が出るかどうかが心配なの。深夜に聞きたいから思いっきり絞ってもちゃんと聞こえないと困る。ゼロの次は急に大きい音になるものが多いんだよね。SONYはYAMAHAの半分以下の値段で買えるんだけど、小さい音が出ない気がするんだよなー。どうなるかなー。たぶん今月中に買ってしまいます。

提言その12:交通インフラ -1

東京五輪に合わせて地下鉄新線やBRT(連結バス)の話があるようだけど、パラリンピックや前後を入れてもせいぜい数か月にしかならないイベントのために、専用インフラを作るのはいかがなものか。前の五輪の時は人口も増える最中だったけど、今度は減る一方だからねー、後で使いやすいものがいいと思うのよ。

AJの提言はバス。

今の都バスみたいのじゃなくて、空港で飛行機まで運んでくれるような、低床で椅子が極端に少ないやつ。あれなら車椅子も乗りやすいと思うし、人数がたくさん乗れる。イベントが済んだら払下げも簡単だしさ。もちろん電気で動くやつ。

BRTは銀座から晴海までを結ぶつもりのようだけど、そうじゃなくて、最寄の既存駅(勝どきか月島か豊洲)のどれかにしか行かないようにする。各既存駅を中心に循環ルートをいくつか作る感じ。そこから先は既存路線を使ってもらう。するとバスの走行ルートは短くなる。

で、バス専用レーンは確保する。レーンじゃなくて今の都バスみたいに片側通行の小さい道でもいい。とにかく他の自動車が通っちゃいけない道を確保する。そうすると、走行時間も短くなって、それなら椅子が少なくても、みんなそんなに文句ないと思うんだよね。一周10分以内が目安。

一度に運べる人を多くするよりも、小さ目のでちまちまと廻る方が後々使いまわせると思うの。舞浜のリゾートラインみたいに、時刻表適当で、ある程度人が集まったら出発するみたいな感じ。もちろん人が少なくても10分とか置きにバスは出る。各バス停にカメラ付けて計算すれば、効率よく回せるんじゃないかな。そのためにも、各バス停は1路線にしか所属しない。するとどれに乗るのかとか迷わなくて済むしさ。説明も簡単でいいじゃない。

で、バス専用レーンには、もっとエコな乗り物の通行を許可する。
それは自転車。

勝どき駅は地下鉄駅と自転車置き場がうまく合体してるんだけど、ああいう仕組みを他の最寄駅にも作る(地下じゃなくてもビルでもいい)、地元の方はなるべくバスじゃなく自転車に誘導する。もちろん、お客様用にもシェア自転車を用意する。元気な人は自転車。

こうしておけば、歩道をママチャリが走る!と外国人に怒られなくて済むしさ(臨海地区は歩道自転車率が高い)。都心全部にバス+自転車レーンを作ろうと思ったら時間掛かるだろうけど、臨海地区だけなら道路も広いし可能だと思うの。せめて五輪期間だけなら、トラックとか締め出せばいいんだから、絶対できると思う。

さてこの交通インフラでどうやってお金回収するかは次回。

2014年2月9日

ソチ オリンピック開会式への感想

<講評>
ロシアはヒトラーのドイツが今でもキライらしい。でもナポレオンのことは気にしてないらしい。
国土が広いことがアイデンティティだ。科学技術についてはあまり誇る気ないらしい。
「芸術」に絶対の自信があるけど古典な感じ。今、誇れるアーティストはいない模様。 

トーキョーではどうなのか、考えてしまうな。

<ぶつぶつメモ>
開会式フリークのAJ。1時5分前にアラームを掛けて寒い中を起き出してテレビを点けると・・・なんと1時14分開始だというではないの。なんだその中途半端な時間は!怒りながらココアを作ってこたつに入り待つことしばし・・・やっと始まりました、開会式。

最初はアルファベット(キリル文字)で綴るロシア。英語表記もあるのだが画面が変わるのが速くて追いつけない。文豪がたくさんいたのはわかった。チャイコフスキーとかカンジンスキーとかもわかった。シャガールってフランス人だと思ってた。ま、芸術家が多いということはわかった。細かいことわからず。解説欲しかった。

で、いきなり五輪の一つが丸くない。えーデザインを変更しちゃまずいんじゃないのかー、と思ったのだが、意匠変更ではなく単なる事故だったらしい。まったくロシアなんだから・・・

最初にロシア国家斉唱。と思ったら斉唱じゃなかった。ハモってる。なんとか修道院のコーラス隊だそうだが、背広でガタイがよくKGBみたい(笑)。ロシア国家はなんか華々しい感じで、ロシアっていうよりソビエトぽい。すごく長い。すごく長いので国旗が上がり始めたのは歌が始まってからずいぶん経った頃だった。旗が挙がりきった所でちゃんと風が吹いてきた。えらい。

聖火リレービデオを挟んでいきなりの選手入場。
先頭はいつものギリシャ。この会場は青が映える。ギリシャのユニフォームは青くて綺麗。
プラカードガールが・・・プラカード持ってない。透明な箱みたいのを持っていて、そこに国名が書いてあるらしいが、ちっちゃくて読めないよ!読めないと意味ないだろ。頭に光背風の飾り。白っぽい服はタイトだけどスリットが深い。ハイヒールでしゃきしゃきと歩く。

冬季オリンピックのユニフォームは、単にスキー服なことが多く、夏に較べて面白くない。その中でAJの選んだベスト3を発表しますと、
第3位:開催国ロシア。ムートン風のコート。赤と紺と選べるらしい。赤いのがサンタクロース風でかわいい。暖かそうだし。
第2位:カナダ。赤のダッフルコート風。ウエストのあたりに黒いベルトみたいな切り替えがあっておしゃれ。これは街でも着られそう。ま、赤いコートは目立ち過ぎかもだけど。普通にカワイイ。
第1位:アメリカ。アメリカ!って柄のニットジャケット。ラルフローレンデザインだそうな。これはカワイイ。私は着る勇気ないけど、欲しいと思う人が多いと思う。アメリカ人は喜んで着ると思うし。
特別賞①カザフスタンの旗手の服装。私の考えではああいうのがロシアぽい。
特別賞②トンガのアロハ柄ダウン。ミスマッチがいいと思う。来年のユニクロに是非。

キリル文字アルファベット順のせいもあって順番が読めないのが面白い。Bの次がVなんだなとか、CとKは一緒くたらしいとか。LMNは同じ順だった。韓国はPとRの間だった。何て呼ばれてるんだろ?あーRepublic of KoreaでRなのか。ロシアでは単にKoreaっていうと北朝鮮なのかな。

選手入場が終わると、マスコットのぬいぐるみ3体が出てきた。でかい。これもロボット、なんだろうな。あまりかわいくない。意味不明に動くだけで何を言おうとしてるのかもよくわかんない。うさぎがNHKのうさじいに似ている気がする。

次はロシアの歴史をビデオ早回しで。ギリシャから船に乗って?ロシアには行かないだろと思ったのだが、そうか、ソチって黒海沿岸だった。確かにその辺にはギリシャもローマも来ただろうね。で?その巻き髪はいつのことだ?そのロマンスはなんだ?どんどん現代になっちゃう。無闇にでかいケータイで話をしてるのは衛星技術を言いたいのか?解説してくれよ、と思っている間に終わってしまった。

会場にトロイカが現れる。トロイカってロシア独特なのか。知らなかった。言われてみると、2頭立てとか4頭立てとかいうけど、3頭立ての馬車って言わないもんね。ロシアは道が広いってことかな。或いは道なき道を行くから大丈夫なのか。後者な気がする。
考えている内に「くじら」が出てくる。ロシアは民話では鯨なのだそうだ。うーん。ロシアのどこがどう鯨なんだろう。 出てきた鯨も鯨に見えない。鯨がサーカスになる。サーカスていうかお祭り?空中ブランコもライオンの輪くぐりもないサーカスなんて・・・鯨だった玉ねぎが空中に浮かぶ。派手。ロシアって結構派手なんだよね。この派手さアジアの血なのかも。

場面がモノクロになって海の絵。これがとても素敵だと思った。海が地図になったりしてその上を兵隊さんが歩く。絵としてはキレイだが、ピョートル大帝の軍隊はどこの国を苛めたんだろう。今調べてみたら主にスウェーデン、トルコ、ポーランドあたり。こんなの開会式でやっていいのか? 2020Tokyoでもやってしまいそうで怖い。歴史の扱いは難しい。

会場では兵隊さん達に貴婦人が加わり大舞踏会に。どんどんバレエぽくなっていく。バレエもロシアのお得意だもんね。雪が降ってきて・・あれ?みんな死んじゃった?生活が苦しいということらしい。
そこに赤い何かがやってくる。レーニンだ!・・・あれ?違う。蒸気機関車だって。スパイダーマンみたいのがいっぱい働いている。何だか不安な音楽。ソビエト時代の現代音楽だそうだ。
この後どうなるんだ?急に白くなった。チェルノブイリか?・・・違った。第二次世界大戦だって。あードイツが急に攻めて来たんだな。すぐに再建モード。共産主義のハンマーだ。なんか懐かしい。動作は共産主義だけどBGMがロックだ。ここはロシア民謡かインターナショナルが良かったな。
スクリーンがプラウダ風になった。その上を車とか通る。面白い。ソビエトっぽいけどなんかお洒落。ロケットとか出てきて・・・
急にカラフルになった。共産主義崩壊か?なんか大きな頭。これは誰?
求婚して結婚して赤ちゃんが産まれた?赤ちゃん=新生ロシアってこと?誰が誰と結婚した結果なんだよ。おーい!

聖火リレーの振り返り。開催国のあちこちを廻るのはお約束だけど、無駄に人のいないところを走っているような。ロシアは広いんだぜ、ここまでロシアなんだぜ、と言いたいらしい。先日読んだロシア民話(トルストイ)の「人にはどれだけの土地がいるか」を思いだしてしまった。こんな誰もいないところを聖火リレーしなくてもいいんじゃないかね。ま、警備の都合なのかもだけどさ。

本物の鳩は飛ばさないでイメージだけ、という演出はいつものことだけど、鳩の代わりに白鳥の湖てのは違うと思うぞ。鳩は鳩、白鳥は白鳥だろ・・・

聖火が会場に入ってきました。シャラポワ知ってる。ロシア人だったか。他の人は知らない。ロシア国民は知ってるんだろうけど。二人で走る。外に出ちゃうよ。外に出た・・・誰もいない。そんな誰もいないところで火を点けるのか?点けた。あー火が点いちゃった。周りに誰もいないー!

聖火が点いたところで花火の洪水。単純な花火が多い。少しだけ変わり花火もある。

ええと?もう終わりですかね。終わりらしい。よくわかんないよー。わかるように解説してくれよー!

桜もち(食品番号:15021-15022)

和生菓子/半生菓子は全部で40項目なので、まだやっと「さ行」だけど、もう後半部に入ったことになる。やれやれ。さっさと進むぞー。
さて桜餅。2項目あるのは当然、写真上の関東風クレープタイプと、下の関西風道明寺タイプですね。

100g換算で見ると、関東風が238kcalに対して関西風が200kcalと2割近くローカロリー。ただし、グラム換算の話であり、重さでみるとクレープタイプの関東風が軽くて、1個のカロリーでは結局いい勝負のような気がする。部分割合は、関東風が皮4/あん5、関西風は皮3/あん2。やっぱりクレープ皮が軽いんだよね。

柏餅と違って、桜葉を含む成分の計算になってます。が、だから何か栄養成分が多いというようには見えない。桜の葉っぱってあまり栄養ないのかね。食物繊維はそれなりに多いけど、餡子(粒あん)のお菓子は結構高いのだ。桜餅の餡子が漉し餡だとすると、粒餡並の植物繊維は葉っぱから来たと推測できるんだけど・・・この辺の記載がないのでよくわからないのだった。

そういえば去年は入院騒ぎで桜餅を食べ損ねたんだよなー。今年は食べたいなー。長命寺買いに行くかなー。

(以下 2017/8/23 付記) 
食品成分表の定義は「薄紅色に染めた小麦粉生地を薄く焼いたもの(関東風)あるいは薄紅色に染めたもち米又はもち米を蒸して乾燥した道明寺種(道明寺粉)を蒸して砂糖を混ぜたもの(関西風)であんを包み、さらに塩漬けにした桜の葉で包んだものである。「関西風」は道明寺とも呼ばれる。白あんを包んだ製品もある」。

「家庭でできる和洋菓子」は、桜餅としては関東桜餅の作り方が出ている。小麦粉だけでも作れるけど、白玉粉を少し混ぜた方がしっとりしやすいのだそうな。

2014年2月2日

月餅(食品番号:15020)

月餅についても前に書いた。

月餅が「和生菓子、和半生菓子」に分類されてるってことは、和菓子として認識されてるってことよね、と気を良くしたのだが。
どうも食品成分表的には、洋菓子と和菓子に分けると、中華菓子は和菓子、と分類したらしく。後で出てくるけど、中華まんじゅうとか中華風クッキーとか、それはいくらなんでも和菓子じゃないだろ、というものも「和菓子」に分類されているんだよなぁ。微妙。

ま、とにかく月餅。
「和生菓子、和半生菓子」の中では一番カロリーが高い。脂質が飛びぬけて高い(カステラの2倍近い)せいだと思われます。100gで357kcalはご飯の2倍強。恐るべし。。。
右写真の中村屋の月餅は小さい(直径5cm)ので、100gで2個食べられるけどね。でもそういう問題じゃないよね。

食品成分表上は皮5、あん4。たぶん小豆餡のだろうね。

(2017/9/12付記):食品成分表の定義は「小麦粉に砂糖、かん水等を混ぜてこねた生地で、くるみやごまの入ったあんを包み、表面に模様をつけ、焼いたものである。中華風の菓子として知られ、皮生地にかんすい粉末を用いるのが特徴である」。
何餡のだかわからないけど「中華風の」和菓子であって、中華菓子とは思っていないらしい(笑)。「中華風クッキー」は洋菓子に移動したけど、こちらは和菓子に分類されたままになっています。

ちなみに、日本以外にも食品成分表ってあるのか?と検索してみたら簡単にでてきた。

アメリカの

sweetsが347個もある!開いてみたら、製品指定で書いてあるものもあって(指定されてないのもある)、 パッケージ全部食べると何カロリー/一個だけ食べると何カロリーてのも出る。これはわかりやすくて親切だ。日本の食品成分表も、実際にはどこかの製品を測ってみたんだろうから、どこそこの(1個は何グラム)で測りました、って書いておいてくれればいいのに。
どこの製品を選ぶかで不公平だというなら、日本での売り上げ額(或いは数)のベスト20だけでも収載するとかさ。 ま、食品成分はしょせん目安でしかないんだけど。情報の裏付けはあるべきだと思うよ。

2014年1月26日

歓迎:野村証券ビル

終わりにしたつもりの日本橋小江戸でしたが、なんと野村証券さんが日本橋の本社ビルを提供してくれるそうじゃないの!(そんなことないって)

日本橋三越の方が面積としては広いと思うけど、考えてみると三越の地所じゃ三井色が強すぎちゃうかもしれないよね。日本橋のこっち側の方が却って三井色薄れていいかも。
野村証券ビルなら、日本橋河岸(っていうのか?観光ボート乗り場みたいなやつ)にも近いし、もう少し川べりがきれいになったら観光ルートとして打ってつけに思う。

野村証券様、美術館を検討中だそうですが、小さい美術館はもう要りませんぜ。三井美術館も三菱美術館も小さいのに入場料高くてつまんないもん。企画するのもお金かかるだろうし、そんなものよりコエドランドやりましょうよ。野村証券としては・・・売るものないけど(笑)。

串団子(食品番号:15018-15019)

串団子についても、前に今週の和菓子として書いた。

食品成分表は「あん」(食品番号:15018)と「しょうゆ」(同:15019)の2味。「しょうゆ」は、砂糖醤油のみたらしのこと。醤油味のお餅っていうと磯辺?と言う感じがしちゃうけどね。昔は団子に磯辺はなかったと思う。お餅の食べ方としてはあったけどさ。

 (2017/8/6付記):食品成分表の項目名が「しょうゆ」から「みたらし」に変更になりました。「しょうゆ団子とも呼ばれる」と説明が残っている。 今は甘くない醤油味の団子があるので、「みたらし」の方が正確に伝わると思う。個人的には「甘辛」を推すけど。

カロリーは餡子の方が僅かに高め。餡子に含まれるビタミン類はあまから(醤油)には皆無。逆にあまからはナトリウム=醤油の塩分が多い。 ま、想像できる結果だけどさ。和菓子としてはカロリーが低い方に入る。ま、ほとんど餅だもんね。

部分割合は、あん=団子8:あん3。しょうゆ=団子9:たれ2。おかしいのは「くしを除いたもの」と書いてあること。そりゃ串は食べられませんからね、可食部として数える人はいないよね・・・。


2014年1月19日

草もち(食品番号:15017)

草餅/蓬餅についてはにも書いた。ここで使った写真は蓬餅(餡なし)だったけど、食品成分表には「皮6、あん4」と書いてあるので、餡入りの草餅の写真を新たに撮ろう、と思った。
町の和菓子屋さんを2,3軒廻れば・・・と思ったんだけど、草餅にはちょっと早すぎるようで、どこにもおいてない。ていうか「町の和菓子屋さん」自体がいつのまにか激減している。うーむ。

困った時のスーパーの和菓子・・・
「合わせ草餅」と書いてあった。何が「合わせ」なのか。餃子みたいに「合わせて」あるから?

画像検索してみると、こういう餃子型(似てないって)と、合わせ目が上に来ているシューマイ型(更に似てない)と、真ん中がへこんでいるもの(餡子なしかも)、大福型のもの、、、といろいろ。


草餅と言われて私の頭の中に浮かぶものはもう少し平たいんだけどな・・・そういえば奈良に行った時に夕飯を食べ損ねて草餅買ったことがあった。あの写真は撮ったっけ?
→あったー(右写真)。でもこれだとちょっと平たすぎかな。

葉っぱぽいものが見えても全体にテラテラしているスーパーの草餅に較べて、 全然おいしそうだよね。実際美味しかったし。

スーパーのはしばらく置いても硬くならない。お餅じゃなくて大福なんじゃないかな。(大福も餅だろって?いやまぁそうなんだけどさ)

草餅は「草」が入っている分、カロチンが多い。ていうか草餅以外の和菓子にはカロチン入ってませんね。当たり前か。。。その他のビタミンは特に多いとはいえない。食物繊維も大して多くない(金つばにも負ける)。カロリーは平均的。
カロチン取りたい方にお勧め!とは言え、草餅より野菜を食べなよ、という気が・・・(笑)

2014年1月14日

歓迎:細川元首相

どうすんのか都知事選、と2013年総括に書いたけど、ちょっと面白くなってきたではないか、良かった良かった。
細川さんは、あんな形で終わってしまって残念だと思っていたんだ。もう一花咲かすにはずいぶん時間が経ってしまったけどさ。五輪まで持つかどうかは別にして、東京への注目度が増す時期であるのは確実なんだから、カッコイイ人がいいよ、やっぱり。

細川さんの政治力というのはよくわかんないけど(特に都知事としては)、文章がしっかりしてる人なのは知っているし、なんたって細川家のお殿様なんだから、日本文化に対する造詣も深い。年齢が高いのは残念だけど、そこも含めて「日本ぽい」と思う。

ま、とにかく都知事選が面白くなってきたことは間違いない。それだけでも歓迎!

お茶の水の穂高

先日、知り合いにコーヒーの美味しいお店がお茶の水にある、と言われて、行ってきました「穂高」。JRお茶の水駅からすぐ。

昔からあるお店だと思う。AJは高校時代をこの近所で過ごしたのだが、このお店に当時行ったことあるかどうか自信ない。行ったことないかもだけど、お店に入った瞬間に、「あー、この店は昔からこうだったよー!」と思ってしまいました。

モーニングセットを食べた→
コーヒーもトーストも美味しかったんだけどさ。それより、深緑色のソファやグラニュー糖が入った砂糖壺に注目してほしいの。カウンター前にはスツール、入り口には新聞や雑誌、BGM何もなし。メニューは飲み物とトースト位。喫茶店ってこうだったよねー。

お店全体は「穂高」の名の通り山小屋風。古い木材をふんだんに使った床や柱。山関連の読み物も置いてあったけど、少なくとも今は山男(或いは山ギャル)が集まってくる気配なし。昔はそういう店だったんだろうなぁ。

時が止まっている感じのお店というものは、東京にも結構存在するけど、このお店は時を止めている感じ。時を止めるために相当の散財をしていると思う。そこがエライ。
お茶の水は、他の街に較べて昔の雰囲気を良く残している方なんだけど、それでもやっぱり変わってしまったお店の方が多い。こんなことだったら昔にこの店に来ておくんだったよーと思いました。

もし、若い頃に行ったよ、という方あれば、ぜひ再訪してみてください。感動すると思う。

きんつば(食品番号:15016)

きんつばは餡子に薄ーく小麦粉をまぶして焼いたお菓子。

 「きんつば」を漢字で書くと「金鍔」なのを知っているのは、お気に入り金鍔=榮太樓 名代金鍔の説明文にそう書いてあるからだな、たぶん。「鍔」と言う感じは難しいから、普通は「金つば」と書くのだろうと思って「金つば」でwikiを検索したら「このページで『金つば』を作成する」と言われてびっくり。えーっ。一般的な和菓子じゃないんですかー。びっくりしながら「金鍔」で引いてみたら、ちゃんとページがあった。ああ驚いた・・・

榮太樓の名代金鍔
榮太樓の名代金鍔。きんつばは、アンコに小麦粉生地をうすーくまぶして焼くもので、AJ実家では本を見ながらホットプレートで作ってみたことがあります。その時のは四角い形でした。wikiにも書いてあるけど、お店でも四角い金鍔が多い。全部の面を焼かないといけないので、四角い方が側面を焼きやすいのよね。ホットプレートの場合は、丸いと回転しながら焼くことになって無理!でした。

金鍔の「鍔」は刀の鍔から取られていて、だから円柱形がオリジナルに近い。金鍔の「金」は、金時の金で小豆のことだろ、と思っていたのですが。。。どうも元々は「剣鍔」だったのを、縁起がいいから「金鍔」にして、さらに丸から四角にしてしまったらしい。wikiには「剣鍔文様付き円形きんつば」のページもある。なるほどー。確かに丸い以外の所もに似てる。

金鍔はほとんどが餡子なので、餡子の味が命(そりゃそうだ)。でも甘すぎても甘くなさすぎても美味しくなくなるので、結構難しい。作り方が簡単な割に金つば専門店が多いのは、そういう理由によるものではないか。

(以下 2017/8/23追記)
AJ実家で作れた位だから簡単だと思ったんだけどね。

食品成分表の定義は「小麦粉に砂糖を加え、水を加えてこねた生地でつぶしあんを包み、平鍋で両面及び側面を焼き上げたもの(包みきんつば)と、あんに水どきした小麦粉をつけて焼き上げたもの(衣掛けきんつば、角きんつば)がある。あんは、小豆つぶしあん、こしあん、白いんげんあん、さつまいもあん等がある」。
AJ実家で作ったのは水どきした小麦粉を付けて・・・の方。これなら難しくない。でも本来の作り方は、「生地でつぶしあんを包み」の包み金鍔の方なのだそうだ。
「家庭でできる和洋菓子」でも、「粉のお団子でうすくうすく包み」が昔ながらのきんつばだけど、家庭で作るには難しいので、と衣掛けきんつばの作り方が書いてある。

榮太樓の金鍔はさすがに「昔ながら」の方。「小指の先ほどの小麦粉生地で箔のように薄く包む」だって。おみそれしました・・・


2014年1月5日

2014年スタート

皆様あけましておめでとうございました。

東京の今年のお正月は天気も良く、初詣ではいつも以上の人出、だった気がする。

箱根駅伝を見よう、と久々にテレビを点けたら・・・リモコンが見当たらない。本体でも操作できるので、駅伝は見ることができたけど、リモコンどこに置いたんだろう??この前テレビを見たのはいつのことだったか?
考えてみるとずいぶん見てない。もしかして10月位から見てないかも。10月にはエアコンのリモコンをしまった。もしかして・・・
と、思った通りで、エアコンのリモコンと一緒に、電池を抜いてしまってあったのだった。もー。

さて、毎年恒例の今年の抱負。
2年前とほぼ同じなんだけど「無駄にニコニコする」に決定。
お客様の前に立つことが多くなったので、無駄に(無駄ってことないか)ニコニコできるようになる気がする。逆の立場で、無駄にニコニコするお客様だとどんなに嬉しいかも実感できるようになったし。

あとねー、運動は何かしないといかんな。通勤で歩く距離が激減したので、何か足さないと絶対マズイ。マズイとは思いながら既に5日が過ぎている・・・

干錦玉/きんぎょく糖

切山椒と違って、和菓子以外のコーナーに連れて行かれる可能性は低いと思うが、それって何だっけ?と思う人が多い気がする錦玉糖。AJ自身もGoogleしてみて、あーあれかーと思った位です。


こんなの(右写真)。一見、氷砂糖のように見えますが、中は寒天。シャリシャリして独特の食感の夏のお菓子です。

これ食べたことない人多いんじゃない?

私は、何年か前に海外から出張でやってきた知り合いのお土産として買ったことがあります。生菓子よりは日持ちするし、ゼリーのようなものだから抵抗ないんじゃないかと思って(小豆餡は嫌いな人いるんだよー)。
なので、Googleで画像が出てきた時に、あれかーと思ったのだった。

だが。

wikiには「錦玉糖」という記載は全くないのだが、同様のお菓子である「琥珀糖」ならある。正確には「琥珀羹」という項目があって、琥珀糖とも錦玉糖とも言う、と書いてある。
・・・えっ。錦玉糖って錦玉羹とは違うものだと思っていたが・・・同じなの!?

私の理解では、錦玉羹というのは棹物或いは棹物を切った形をしていて、良く金魚が浮かんでいる夏の生菓子で、錦玉糖というのは写真のように周りが砂糖で固められたやつのことだから、別のお菓子だと思ってたんだけど。Googleすると、どうみても錦玉羹なものが、「錦玉糖」「琥珀糖」として売られているのだった。

んー。食品成分表で取り上げられているのはどっちなんだ?成分を見ても、ほぼ砂糖と寒天由来と思われる若干のミネラルのみ。これじゃどっちだかわからないよう・・・(泣)

(以下、2017/08/31付記)
結局、食品成分表で取り上げられているのは錦玉「羹」のようなので、こちらは食品成分表からは外して、タイトル名も「干錦玉/きんぎょく糖」に変えることにしました。

材料も作り方もほとんど同じなのだった。
干錦玉は、砂糖の分量が多めで、見るからに生菓子っぽい錦玉羹に比べて干菓子っぽく見える(実際にはそれなりの水分量があるので半生菓子ですね)。商品にもよるけど、概ね寒天ゼリーです。
羊羹みたいに「型に入れて固めた」後に、小さく切ったり型抜きしたりして、風に当てて(=干して)乾かす。風に当てることで砂糖が再結晶して氷菓子みたいな薄い砂糖膜が出来るのだそうだ。

「家庭でできる和洋菓子」では、 シンプルにグラニュー糖を振りかけています。これじゃ寒天ゼリー(ゼリーキャンデー)なんですけど。ううむ。食べ物の定義は難しいぞ。