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2017年9月10日

柚餅子(食品番号:15037)

これも再掲。しかし未完(泣)。

そもそも私にとって「ゆべし」とは、東北地方の、四角くて胡桃入りで醤油味の腹持ちの良い和菓子で、あれを漢字で書くと「柚餅子」になると知ったのは、2012年に今週の和菓子でゆべしについて書いた時だった。

何が「ゆず」??とその時は思った。wikiには丸柚餅子に関する記述があって、ちょうど能登の丸柚餅子を食べた後だったので、あーあれがオリジナルだったのか、と思った。
つまり、元々は柚子をくりぬいた中に入れて作るもの(丸柚餅子とか柚子釜とかいう)で、→柚子容器に入れないもの→柚子を使わないもの(私の認識しているゆべし)という展開になったらしい。

これでいったんは納得したんだけどさ、「食品成分表のお菓子」として収載するにあたって、食品成分表の定義(2010年版)はこうなっていたのだ。
「 『ゆべし』は、砂糖液の中にもち米又はうるち米の粉、しょうゆ、柚子汁を加えて混ぜた生地を蒸した後、切り分けたものである。本編では、くるみ入りのものを対象とした」。
醤油と柚子の両方が入って、これは丸柚餅子を思わせる。しかし「切り分けたもの」だから丸柚餅子ではない。これ、どこに売ってるんだろう。

2015年版では微妙に記述が変わっている。
「『ゆべし』は、柚子(ゆず)の実をくりぬき、その中に果肉、もち米粉、うるち米粉、白みそ、しょうゆ、砂糖等を入れて蒸した丸ゆべしと、柚子の皮や果汁ともち米粉、うるち米粉、白みそ、砂糖等をまぜて蒸し、切り分けたものがある。クルミやゴマを加えた製品や柚子が入らない製品もある。本成分表では、くるみ入りのものを対象とした」。

丸柚餅子ではないことはこれでハッキリしたのだが・・・そんな柚餅子みたことないよう。

ネットで検索すると、どうも関西よりも西の食べ物らしい。四国とか中国とか九州とか。ネットにはあるんだけど、アンテナショップをハシゴしても見つからない。アンテナショップにないと物産展にもたぶん来ないんだよなぁ。いつか旅することがあったら気を付けておく。(泣)

食品成分表の柚餅子は見つからなかったけど、「求肥」について更新した際にはっ!と思ったことがあった。求肥の所にも書いたけど、求肥を使ったお菓子として「ゆべし」が登場しているのです。

食品番号15037(本項目)の「ゆべし」は、求肥には見えないけど、私が求肥のお菓子として写真を撮ったのは、柚餅(ゆうもち)。柚餅って柚餅子だったんだ!言われてみれば一字違いじゃん!
「柚餅」は鶴屋吉信の商品名だと思ってたんだけど、「ゆうもち」と読ませるのはどうも専売特許ぽい(検索結果から察するに)が、「ゆずもち」と読めば一般用語で、柚餅子と同義であるらしい。

柚餅タイプの柚餅子は島根ショップで見つけました。東北柚餅子と一緒に記念写真。
柚餅とそっくりタイプのもあったんだけど、東北柚餅子に近い四角いやつをセレクトしました。柚の皮入り。柚の香りが美味しかったです。

結局、食品成分表の柚餅子にはまだ出会えていないけど、とりあえず現時点での調査結果まで。ああくやしい・・・

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