ページ

2017年6月6日

文字としての痛風

風が吹いても痛いから痛風、という説があって、それは間違いなのだそうだ。
そりゃ間違いなんだろうな、という気がする。風が吹い「ても」というあたりがすでに怪しい。風が吹くと痛い、ならまだわかるけど、痛風の痛みは強風の日にひどい、とかではないしさ。

痛風は中国語由来。だから中国語wikiに聞いてみる。
痛風という記載は南北朝時代の医学書に出て来るらしい。5世紀くらいってことだね。このころの「痛風」が、現在の痛風の定義と一致はしてないにしても、含まれてはいる筈。

痛みが一陣の風のようにやってくるから痛風と呼ぶ、と中国語wikiは考えている。
私もこの説に賛成です。痛風の痛み(痛風発作)は、ある日突然やってくる。虎に咬まれたみたいな(と中国語Wikiに書いてある)、猛烈な痛み。ところが数日すると痛みは消えてしまう。風のように去りぬ。だから「痛む風」という病名を付けたんだろう。

「風が吹いても痛い」だと、風が吹くと(寒くなると)痛くなる、リウマチとか古傷とかな感じ。素直に「痛みの風」の方が、痛風の特徴をよく捉えていると思うよ。

0 件のコメント: