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2017年4月23日

ADHDの薬

日本でADHDに適用があるお薬は2種類。原因もわかってないのにお薬はある(笑)。

まずは分かりやすい方のアトモキセチン(商品名:ストラテラ)から。これは、「選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」という分類になっている。
ノルアドレナリンは概ねアドレナリンと一緒で、ファイトいっぱーつ、な時に役に立つ物質。ノルアドレナリンの再取り込みを阻害する=脳内のノルアドレナリンの濃度が上がる。セロトニン再吸収阻害と考え方は同じだね。SSRIと同じで効果が出るまでに時間が掛かる。
ノルアドレナリンの濃度が上がる=ファイトいっぱーつ!な精神状態が続く=集中力が途切れずに済む=ADHDに効果があるわけだな。集中力が高まる分、不眠とか食欲減退とかの副作用がある。

もう一つはメチルフェニデートの徐放錠(商品名:コンサータ)。「精神刺激薬」という分類。
精神刺激ってわかりにくくない?本来は覚醒剤と言いたいところだ。でも覚醒剤っていうと、麻薬の仲間で近づいちゃいけない怖いもの!というイメージが付いて回るからなー。本来は単に「覚醒する」=目が覚める薬、ってことなんだけど。カフェインだってそういう意味では「覚醒剤」だよね。
メチルフェニデートの覚醒の強さは、メタンフェタミンとカフェインのほぼ中間とWikiには書いてある。メタンフェタミンと言ってもわからないだろうなぁ。商品名のヒロポンなら有名だよね。
メチルフェニデートは、メタンフェタミンほど依存性が強くない。コンサータは徐放錠だから効き方も緩い。とはいえ依存性は他のお薬より高めだし、扱いも厳重注意が必要だ。
ドパミンとノルアドレナリンの再取り込み阻害をすることで、効いていると思われている。確定ではない。覚醒剤の効果のひとつとして、集中力が高まるというのがあって、それをADHDに適用できるかな→できた!ということで出来た薬なんだろうな。不眠や食欲減退といった副作用があるのは同じ。

アトモキセチンが「選択的」を名乗るのは、ドパミンよりもノルアドレナリンがポイントなんじゃない?と考えて後から作られたからなのかな。それよりむしろ、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)から、ノルアドレナリンだけを選択的に阻害したらどうだろ、と作ってみたら、結果的に鬱病じゃなくてADHDにしか効かなかった、という方なんだろうか。

ノルアドレナリンだけを阻害するからか、依存性がない。副作用の出方も少なめ。なんかアトモキセチンの方が良さそうに感じるけど、メチルフェニデートの方が全然よく見かける気がする。なんでだろ?先生の好みなのかな?そうかも。

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