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2017年8月11日

唐饅頭(食品番号:15032)

こちらも再掲。

前回書いた時は、当初、四国名物の唐饅頭だと思って買ってきたのに、どうも違うことが分かって(あれはいわゆる饅頭とは違うしな)、更に「カステラ饅頭」との差が分からなくなって匙を投げたのだったが、その後の調査で分かってきた。たぶんわかった、と思う。

唐饅頭に対する食品成分表の定義は、「加熱した平鍋に置いた丸型、胴型等の枠型に、小麦粉、鶏卵、砂糖等を用いた生地を入れて焼き、あんを丸めてから扁平につぶして乗せ、さらに生地を入れて、ひっくり返し、型に接触している側面には焼き色がつかないように焼いたものである。本成分表の『とうまんじゅう』は四国地方の同名の菓子〔黒砂糖に擂り胡麻(すりごま)を混ぜたものをあんとしたもの〕とは異なる。収載食品は、小豆こしあんの製品である」。

唐饅頭は「家庭で作る和洋菓子」にも採用されていて、こちらには写真も作り方もあるから、確実にこれだ、という自信が今回はあるんだもんね。

こちらでございます。これは小田原のういろう(店名)で買った。
ちゃんと「唐饅頭」と書いてあるぞ。中身は小豆こしあんで食品成分表の定義ともぴったり。

「和洋菓子」のも同じで丸みを帯びた四角形。これを「胴型」っていうんだろうか?「和洋菓子」には「唐饅頭の型」と書いてあるので、典型的な唐饅頭の形のひとつではあるらしい。
和洋菓子の材料も「小麦粉、砂糖、卵」でばっちり。

よく似た和菓子に「今川焼」があるけど、今川焼は「鶏卵、砂糖を混ぜ、水に溶かした膨張剤、小麦粉を加えてこね、水を加えて混ぜ合わせた生地を、加熱した焼型に流し込んで、あんを入れ、別の焼型で後から焼き始めた生地とあんを挟むように合わせて、焼いたもの」なので、「膨張剤」の有無と、「別の焼き型で後から焼き始めた生地とあんを挟むように」が違うのである!

見た目はすごく似てて写真じゃわからないし、AJには食べてもわかる自信はないけど(笑)、人形焼きやもみじ饅頭は唐饅頭ではなく、今川焼の仲間に入るということが理解できた。

さて、wikiの唐饅頭の記述の冒頭に出ている、カステラ生地タイプの「唐饅頭」も箱根旅行でゲットしたきたぞ。wikiには「都まんじゅう」と書いてあるが、AJの認識は「都まん」。機械でガシャガシャ作られる。

箱根湯本の菊川商店で買った箱根まんじゅう。
店先にガシャガシャ動く機械がある。うまく写真撮れなかったけど、検索すれば出て来るので興味ある人は食べログへどうぞ。

中は白あん。
見た目今川焼風だけど、円筒型に生地を入れて焼く→餡子を載せる→さらに生地を載せて、型ごとひっくり返す。唐饅頭の焼き方に相違ない。

同じような饅頭が「カステラ饅頭」の名前でwikiに記載されている。説明文中に唐饅頭である、と書いてあるけど、食品成分表には「カステラ饅頭」と「唐饅頭」は別項目として収載されているので、話がややこしくなっていたのだ。wikiの「カステラ饅頭」=浜松銘菓 秋芳堂の松菱饅頭は、食品成分表の定義では、「唐饅頭」であり、「カステラ饅頭」ではありません。

ということで決着。 ああ、スッキリ。
じゃあカステラ饅頭とは何か?ひよこの類、という定義であっていたのよ、たぶん。詳細は「カステラ饅頭」で。

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