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2014年11月9日

痛みどめ(2)

消炎作用は殆どないんだけど、鎮痛と解熱作用はあるお薬。その名をアセトアミノフェン。英語ではなぜかパラセタモールと呼ぶ。ていうか、アメリカとカナダと日本だけがアセトアミノフェンと呼んでいるらしい。

熱を下げて痛みを鎮めるところはNSAIDsと同じなのに、消炎作用はない。だから効く仕組みが微妙に違うんだな、という所まではわかっているけど、どう違うのか実はよくわかっていない(笑)。わかっているのは、胃を痛めたり喘息になったり出血傾向があったり、というNSAIDsの副作用が、アセトアミノフェンだとないということ。お子様にも使えるお薬ということになっている。だからと言って副作用がナイわけじゃないんだけどさ。

医療用医薬品の有名どころはカロナール。薬局で買えるお薬としては、単剤のタイレノールがAJのお気に入りです。


鎮痛解熱薬は、他にもう一つメジャーな仲間がある。ピリン系と言われるやつ。
風邪薬の広告とかに「非ピリン系」と書いてあることが多いせいか、「ピリン系の薬物」なるお薬があり、それは問題があるらしいということは知っている人が多い。
確かにアレルギー症状がでることがあるんだけど、そのために今はあんまり使われてない、ということは知らない人が多い。ゼロではないけどね、ほとんどないよ。AJ感覚的には、NSAIDsを10としたらアセトアミノフェンが1から2、ピリン系は0.1以下だと思う(根拠なし)。今の若い人は飲んだことないんじゃなかろうか。

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熱は下げなくていいから、痛みだけ取れるのないの?→あるよ。それも強力に痛みを取れるやつ。ついでに頑固な咳や下痢も止められたりする。ただし副作用も強力。普通は飲ませてもらえません。次回は、その禁断の鎮痛薬を取り上げる予定。

ちなみに、痛みを取らずに熱だけ下げる薬、てのはない。wikiで解熱薬で検索すると鎮痛剤に飛んでしまう。正しいね。
鎮痛薬は、英語だと analgesic。中国語は、鎮痛薬か止痛薬。
解熱薬は、antipyretic または antifebrile。中国語は、解熱薬の他に、退熱薬とか退焼薬とか言うらしい。熱のことを「焼」で表現するんだな。熱そう。

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