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2014年4月27日

提言-その14:「日本食」

オリンピックに限らずだけど、1回来た場所にまた来たいなと思わせるのは、「サービス」だと思うな。名所旧跡は1回見れば気が済むことが多いもの。サービスと言ってもいろいろあるけど、日本向きなのはシャワートイレ・・・の話はもう書いたので、今日は第二推薦の日本食について。

日本食って言ってもいろいろあるよね。無形文化遺産に指定してもらった和食も大事だけど、外国人が絶賛する日本の食事は案外、ラーメンとかトンカツとかオムレツとか、日本人から見ると、それって日本食?と思えるものも多い。海外で人気のお寿司も、アボガドとか裏巻とか、えっと思えるものだったりする。
でも、そんなの日本食じゃない!正しい日本食とはこういうものだ!と押し付けるのは良くない。UNESCOに認定してもらった「和食」は伝統を大事に守るとして(笑)、外国人が美味しいなと喜んで食べるもの(珍しいな、じゃなくて)を 「日本食」として売り込んでいくべきだ。

じゃあどういう「日本食」を推奨すべきなの?
AJの考えでは、「日本の食材を多く使ったもの」がいいと思うの。

つまり、お店はパリにあろうが、中国人シェフが作ろうが、味付けがインド料理であろうが、「日本の食材を多く使っているために」、美味しくて、ヘルシーで、安全だ、という認識をみんなが持つようになるのが目指すべき姿ではないかと。

具体的にどうするかというと、日本国内の食事をするお店/食事を売るお店で、国産材料度を表示することを推奨する。

全体では大変(国産度が低すぎてマイナス効果)だから、
ご飯、麺・パン、野菜、果物、乳製品・卵、肉、魚介類
といったジャンル分けして、全部じゃなくて一部だけ表示も可。ご飯だけ100%で三ツ星を表示して他は表示なし、なら多くのお店で達成シールが貼れるのではないか。

もちろん自己申告で適当に貼っちゃダメで、貼る以上はトレーサビリティを確保する。お客様(監査委員含む)が要望したらいつでも、主要材料の生産地(出荷団体名とコードとか)をプリントアウトできるようにしておく。
材料を明確にするのは、宗教上その他の理由で食べられないものがある人たちにも便利だしさ。

何をもって「国産」なのかも明確に定義しないとだよね。例えばご飯だったら、他の穀物を混ぜる場合は(五穀米とか)、他の穀物も含む総重量における国産穀物の割合。穀物じゃないものを混ぜたり(赤飯とか)一緒に供する(カレーライスとかお寿司とか)場合は、穀物じゃないものの重量は含まない(お寿司なら上に載っているマグロは魚介類で数える)。ただし穀物じゃないけど穀物に見えるもの(お米の形の蒟蒻とか)は穀物扱い。

野菜の種や苗を外国から買ってきて日本で育てた場合は国産だけど、野菜の形で買ってきて日本で加工したのは国産じゃない。でも牛肉はアメリカから買ってきてもしばらく日本にいると国産牛になっちゃうんだよな。その辺は今の商習慣に従わざるを得ないかな。もっと厄介なのは魚介類だな。近海+養殖のみを国内産って言ったら、ハードル高すぎになっちゃうかな。でもなるべく遠くの海ではなく近くの海で取ったものを推奨にしたい。なんでか。だって遠くの海のものだと日本船じゃなくても取れたりするじゃない?日本でしか作れない感を大事にしたいの。海外でもお金を出せば(輸入すれば)食べられるけど、本場の日本で食べるのがやっぱりいいよね!ていう感じ。

そういう意味では、売り込みやすいのは、果物とか野菜かな。2020年になる前に「美味しい野菜・果物料理」のコンテストをたくさんやって、あまり高くなくて外人受けするようなメニューをたくさん発掘する。手が込んで美しいものより、素材の良さを素直に活かすようなメニューがいいね。

いっそシンプルに、フルーツ屋台(台湾とかにあるようなやつ。その場で剥いたりジュースにしてくれる)やベジタブル屋台(今作った造語。甘い野菜をそのまま/ジュースで/焼いたりして食べられる屋台)をあちこちに出店するのもいいかも。野菜や果物は食べられない人少ないしさ。

だんだん何を言いたいのか自分でもわかんなくなってきたけど(おいおい)、日本でしか作れない(ように思ってもらえる)食品を「日本食」の旗印にすべきと思うよ。日本でしか食べてない食品、じゃなくてね。

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