「おこし」を知らない人はあまりいない気がするが、でも最近の子供は知らないんじゃないか。若い人もお土産としてのおこししか知らないかも。私が子供の頃には、駄菓子として普通に売っていたと思う。ずいぶん前からスーパーのお菓子売り場では見掛けないんだけど。いつごろから無くなったのかな?
今回書くにあたって、東京名物 雷おこしも考えたけどね、AJにとって「おこし」というとやっぱり、大阪名物 岩おこし。ミニ版を買って来た。超久しぶりに食べた。
あれ?岩おこしって、もっと堅かった気がするんだけどこんなだったっけ?先日の元祖ケンピの方がよっぽど岩並に堅いよ。
「おこし」は漢字では「粔籹」と書く。読めないよ。
wikiによると、唐菓子として平安時代に!伝わったのだそうだ。日本語ぽい語感だけど、たぶん名前もお菓子と一緒に大陸から伝わったんだろうね。
当時は砂糖はもちろん水飴もお米も貴重だったからお貴族様の食べ物だったけど、甘味が一般的になるにつれ、おこす→「興す」に通じるところから、縁起がいい食べ物ということになり、日持ちもいいし軽いしお土産に最適なものになったのだった。
大阪名物岩おこしは、江戸時代の運河工事の際に岩がたくさん出てきたから「大阪の掘り起こし、岩起こし」→大阪名物岩おこし~という駄洒落なのだそうだ。 形も岩っぽいし、お茶目だね。というわけで、写真のクマには岩おこしを起こしてもらいました(笑)。
100gあたりのカロリーは383Kcalと、干菓子としては一般的ですが、軽いからね。写真のミニサイズは1枚8g位。100gだと12枚も食べられる。とはいえ、8枚食べるとご飯一膳分。んー。
追記(2014/11/3):
成分表の定義は「『おこし』は、おこし種に、砂糖や水あめの蜜(みつ)を加熱して掛けて混ぜ、湿らせた木枠に入れて薄く延ばし、切り分けて冷ましたものである。」
「おこし種」についても説明があるぞ。「おこし種とは、蒸したもち米を乾燥し、煎(い)った煎種(いりだね)の一種である。」
そうそう、大阪名物には岩おこしの他に「粟おこし」もあるけど、粟を使っているわけではなく、細かく砕いたお米が使われているのでした。
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