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2014年6月22日

足と脚

この季節「足に塗るクリーム」と言ったら、90%以上の確率で水虫治療薬なんだけど、この先入観をいったん取り除いていただいて、「足に塗る」と言われたら、皆さんどこに塗るものをイメージしますかね?案外、ひざやももを思い浮かべる人も多いのではないか。「足」っていうと足首から先を指す言葉なんだよ。

「足」は、狭義では足首から先を指す、というのは何も医療業界に限ったことではないので、知ってる人も多いと思う。英語のfoot/feetと同じ扱いだしね。

では、英語のlegにあたる言葉は何か。普通は「脚」だと思うのね。でも「脚」と処方箋に書いてあるのを私は見たことがない。「足」と「脚」と音が同じで間違いやすいからかな、そもそも折角違う漢字があるのに、何で同じ読みを当てたんだろう?

と思いきや。

日本語の「足」にあたる中国語は「脚」になってるー!びっくりー!!「足」という字もあるはものの、中国語では「足」も「脚」も、足首差から先=footを指すのだそうだ。

ではlegは中国語では何と言うのか。「腿」と言うらしい。
なるほど。 処方箋で「腿」は見たことないけど、大腿(膝から上=太もも)とか下腿(膝から下=すね)とかは良く見る。上腿とか小腿というのは見ないな。なんでかな。
日本語では「腿」を「もも」と読むから、=太ももという気がしてしまうが、「太もも」って言うくらいだから、ほんとは「細もも」=すね、を含めて「もも」っていうことなのかな??そんなことないよね?
更に、太もものことを英語でtighって言うんだけど、それって「腿」と音が一緒なのは単なる偶然?英語のtighを漢字にした時に音から「腿」になったんだろうか。うーむ。誰か解説してくれよー。

脱線してしまったが、処方箋で「脚」にあたる言葉は「下肢」だと思う。私は下肢=下腿(すね)かと思ってしまいました。だって肢も「あし」って読むじゃんか。
でも肢を「あし」と読む時は、動物をイメージしていて、下肢=脚(或いは腿)、上肢=腕なのだった。「下肢」なら中国語でも同じ意味。私のような勘違いをしなければ通じる筈。

使っている方は、当然みんな知っているよねという前提で使っているんだろうけど、本当に伝わってるか不安だな。言葉よりも絵で説明しないとね、と思う今日この頃。

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