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2014年6月8日

新シリーズ「言葉の不思議:医療用語編」:坐薬

食べ物以外でも何でこんな名前?て思うことはあるんだけどさ。医療関連業界に転職してみて、何となく使っていた言葉をちゃんと勉強してみる(ってGoogleしてるだけだけど)と、ちゃんとわかるどころか、かえってわからなくなることも多く(笑)。
お勉強と備忘録を兼ねて、なんで?な言葉を取り上げていくつもり。

記念すべき第1回は「坐薬」。

座薬って書かれることもあるけど、正しくは坐薬だよ。坐は座る動作で、座は座る場所っていう意味なんだって。wikiにも「公式には座る動作を示す『坐』の文字を使う。」とさらりと書いてある。
ま、とにかく、坐薬は「座る動作」と関係あるわけだ。でも、どう関係があるんだ?坐薬は座って飲むものだと思っている、という例え話がよくある。そんな人はいないよと思うが、確かに誤解を招く名前だよね。

座って飲みはしないけど、坐って入れるじゃないか?とお思いの方、違うと思うぞ。それをいうなら「しゃがむ」でしょう。座りはしないよ。
それにしゃがまないといけないものでもない。立ったままでは確かに入れにくいけど、足が曲がればいいのであって、「座る」或いは「しゃがむ」動作と結びつけて呼ぶことはないと思うんだけど。

英語ではSuppositorie。お薬の名前に「サポ」って付くのはサポジトリの略なんだね。wikiにも書いてあるけど、下(sup)に置いておく(positoria)こと。後半はIT用語のレポジトリと同じだな。下から入れて、そこに留まって効いていく感じがうまく表されている言葉だと思う。

面白いのは中国語。「栓剤」だって。わかりやすい気もするけど、「栓」では中まで押し込むものではないと誤解される気がする。英語の方が良い言葉だと思うが、それでも何を言いたいかわからない「坐薬」よりはマシだよね。
韓国語は日本語と同じ「坐薬」。日本語に引きずられたかな。ごめんな。

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