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2011年9月11日

奈良は古都っぽくない

京都大阪神戸で三都物語というJRのCMがあるけど、都だったら神戸じゃなくて奈良だもん、とテレビで誰か(奈良県民)が言っていた。まぁそうだよね、でも奈良は新幹線通ってないからね、とその時は思ったのだった。

私は奈良には3回行ったことがあった。そのうちの2回は修学旅行で、京都+奈良を周るもの。自由行動があった京都に比べて、奈良は印象が薄くさっぱり覚えていない(苦笑)。たぶん、興福寺/東大寺と、薬師寺、唐招提寺あたりを周ったのだと思う。たぶん。
もう1回は学生の頃に、マンガ「日出処の天子」にハマった友人の提案により出掛けた。この時は飛鳥斑鳩が中心だった。なぜか信貴山に宿を取った。

つまり、奈良の市街はまともに歩いていないことに気が付いた。なんだか「奈良町」というカワイイ地域があって、お洒落なお店とかもあるらしい。乗換駅として通り過ぎた橿原神宮というのも行ってみたい。手持ちの国定公園切手にも「生駒金剛」というのがある。というわけで、夏休みは奈良に決定したのだった。

で、行ってみて判ったこと。奈良は古都っぽくない。年表を見ると(見なくても)判るように、奈良が都であった期間は100年足らず。この前の飛鳥時代を入れると約200年になるのだが、飛鳥から大津京、藤原京、と都が移動しているし、奈良時代にも実は恭仁京、難波京、紫香楽京、長岡京といった遷都があった。短命都の中では奈良(平城京)が安定はしていたけど、管政権のようなもの(笑)で、千年の古都である京都からは大きく負ける。
だから、その古都であった平城京の主要部分はすっかり衰退してただの野原になったのだ。何本かの大路と寺社だけが残された。

そういう意味において(どういう意味だよ)、奈良は鎌倉に似ている。鎌倉の場合は、鶴岡八幡宮がメインだけど、奈良の場合は格式の高い寺社がとても多いので、その点は全然似てないけど。古都としてより、門前町としての歴史の方が長いのだ。江戸が出来てからの鎌倉が門前町として栄えたように、奈良は常に京都に近い門前町だったのだと思う。

現在は、ベッドタウン(京都というより大阪だろうけど)になっている点も鎌倉に似ている。昔ながらの伝統店+趣味で営業しているカフェや雑貨店。どっちも商売っ気が少なく、営業時間が短いので、あれとこれを食べて、それを買って・・・を確実に行うのは大変だったよう(笑)。

結論:奈良は「三都」には入れない。

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