ページ

2011年7月31日

狭義の干菓子

先週、落雁について書いた。書くためにネットもいろいろ調べるわけなんだけど、その中で「落雁と和三盆の違いは?」と質問しているのを見つけた。和三盆は砂糖の名前で、落雁はお菓子だからジャンル違うじゃんと思ったのだが(それは正しいのだけど)、落雁は砂糖だけの塊じゃないから・・・というような回答になっていた。
砂糖の塊のようなものって、落雁じゃなくて干菓子(狭義の)じゃん、と思ったのだが、落雁の老舗と言われる諸江屋(金沢)のサイトに行ってびっくり。干菓子のことを落雁っていうのか・・・

確かに干菓子も口の中でホロホロ溶けるし、見た目は堅そうでも触るそばからボロボロ粉が落ちるところは落雁と同じなんだけど。
私の認識では、干菓子はお茶席で懐紙に載せて無駄に割ったりしておちょぼ口で食べるようなもので、落雁はもっと軟らかくてボロボロで素朴な雰囲気のもの。干菓子は、小さくて色鮮やかで繊細で季節を映す日本料理みたいなもので、落雁はもっと地味なもの(盆菓子は派手だけど)。
でも粉をちょっと混ぜた砂糖の塊を型押ししたものという点では一緒だしな。ぶつぶつ。

ぶつぶつ言いながらデパートを散策していたら、先週は見つけられなかった「胡麻入り」を見つけました。豊島屋(鎌倉)の「和賀江島」というもの。
貝の形で夏らしいし、鎌倉らしいやね。
手前1段は青海苔入りで、奥の3段は胡麻入り。私の認識では干菓子ですが、これを落雁というなら、まさに胡麻の入った落雁・・・ちっとも雁には見えませんが。
胡麻も美味しいけど、青海苔が香り高くて私の好み。ちょっと地味だけどお上品なお土産にいかがでしょう。ま、でも豊島屋だとやっぱり鳩サブレかな(笑)

0 件のコメント: