月餅の回に書いたけど、私にとって「中村屋の和菓子」と言ったら、月餅か桃山。子供の頃はどっちも他のお店では見掛けなかった・・・ような気がする。今では山崎パンがコンビニとかでも売ってますね。買うほど好きかと言われると自信がないが、ほんわり黄身餡が子供好みの味。
桃山っていうのは、外側の生地のことを言うのだそうだ。だから中身が黄身餡でなくてもいいのかもね。
この黄色い桃山生地は、白餡(外側もアンコ!)と卵黄と粉(寒梅粉とGoogleでは出てくるが、中村屋はみじん粉と書いてある)でできている。型押しして焼くのがお約束。
そうしてその「型」に五三桐の焼き型が使われているので桐→豊臣家→伏見桃山→桃山というネーミングらしい。なぜ桐なのかは不明。
ふーん・・・でも中村屋の桃山には桐付いてませんよ。これは菊じゃないかね?山崎の桃山には桜(たぶん)が付いていた。ほんとに桐付いているのかなぁ?と思うのだが、関西方面では常識なのかもしれない。関西人は関東人に比べて豊臣家への思い入れが深いしな。関西の和菓子屋には当たり前に桐紋があるけど、東京にはなくて、なんでもいいよね植物ならということになってしまったのかも。
夏休みに奈良に行ったとき、京都からJR奈良線に乗ったので、途中「桃山駅」がありました。安土桃山ってここかーと思った。でもwikiによると、当時は「伏見」と呼んでいて(今でも伏見ともいうけど)、「桃山」になったのは、伏見城跡地に桃が植えられたからとのこと。
だとしたら「安土桃山時代」といういい方は時代考証上問題があるのではないか。「安土伏見時代」・・・言いにくいし何だか地味だな。桃山の方が華やかで似合ってはいる。城跡が桃畑になったのはある意味諸行無常ってやつだが、同じ畑でも何だか明るくていいね。
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