生駒山から帰ってホテルでテレビを見ていたら、台風12号で人的被害が出たことが報道されていた。奈良県の五條市だって。それってどこだろう?とガイドブックの地図を広げてみると・・・金剛山って五條市にあるのか。それは観光ロープウェイどころじゃないはずだ。これじゃ明日になっても行けないかも、と思ったのだった。
そして翌日。昼ごはんの茶粥を食べて、ロープウェイを運営する千早赤阪村(村営なんですよ)に電話してみる。今日は営業しているとのこと。良かった、と前日同様、河内長野駅まで出掛ける。駅前から無事にロープウェイ行きの南海バス(乗り放題の範囲内)に乗り込んだ。
暫くは、学生やら買い物帰りのおばさんやら乗客が結構いたのだけれど、10分も乗る内にどんどん降りて行き、住宅街が途切れた頃にはおばあさんと私の二人だけ。そのおばあさんも停車ボタンを押して、次からの停留所からは貸し切りバスだなぁ・・・と思った頃。
2車線の山道なのに急に渋滞。片側通行になっているらしい。のろのろと進んだところで警察官がやってきて、バスの運転手さんに話しかけた。この先で交通事故があって、こんな大型のバスは通れないかも、とのこと。
えーん! よくよく金剛山には縁がないのかしら・・・と思ったのだが、しばらくするともう一人運転手さんがやってきて、事故現場の向こう側にもロープウェイから来たバスがあるとのこと。警察を交えて話し合いの結果、バスの中身を入れ替えてピストン輸送することになった。バスを降りて事故現場の横を歩く。乗用車がひっくり返っていて周りは血の海・・・中にいた人はどうなったんだろう。ううう。怖いよう。下り坂のヘアピンカーブで回り損ねたらしい。運転する方は気を付けてくださいね。
バスは乗り換えたのだが、当然反対方向を向いているので、どこかまでバックで行くのかしら?と思いきや2車線の下り坂のヘアピンカーブでUターンし始めた。ちょっとちょっと!落ちそうなんだけど!ガードレールもないんだけど!と思ったけどそこはプロの運転手、ギリギリまで下がって一回で見事にUターンしました。いやー。あんなUターンするより、事故現場の横を通る方が難易度低かった気がする・・・
というわけで、30分程ロスをしましたが、無事にロープウェイ駅に辿り着いた。相客は山登り装備の男女。お姉さんは上で泊まるのか?と聞かれた。えっそんな風に見えるのか?と戸惑いながらイイエと返事すると、じゃあ山頂まで行くのか?と聞かれた。ロープウェイに乗って降りてくるだけです、と言ったら、変な奴、という顔をされた・・・小雨とは言え雨の中、登山する方が変だと思うけどな・・・
前置きが長かったが、ロープウェイ。絶景でした!
私の写真では今一つ絶景のすごさが判らないんだけど(笑)。ロープウェイは結構な高さのところをぐいぐい進む。雲海の中を登っていく感じ。昨日の生駒山程ではないけど、相当の霧がかかっているところがまた神秘的。
晴れていたら相当遠くまで見えるのだそうですが、霧は霧でとてもよかった。 何故かというと、
手持ちの記念切手も霧がかかっているので似てる方が嬉しいのだ(笑)。
でも切手よりずっと霧が濃くて、遠くの山なんか全然見えない状況ではあった。神秘的。神様が住んでいそうな山。
帰りは最終電車ならぬ最終ロープウェイのひとつ前だった。これ乗り遅れたら大変だよな、と往復切符(乗り放題の範囲外)を眺めると、「気象状況等による運休時は徒歩にて下山となりますので予めご了承下さい。」と書いてある。
げげげっ!どうか運休になりませんように!!と祈った甲斐があり無事に帰れました。バスは時刻表からは大きく外れていたけれど、30分も待たずに乗れたし、帰りはピストンではなく駅まで乗ったまま行けた。良かった・・・
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