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2011年11月6日

亥の子餅

松丸本舗シリーズの続きで、源氏物語を読んでいる最中。葵の段に、光源氏が「亥の子餅」をもらって、それを紫の上に届けるシーンが出てくる。解説によると、新婚三日目に夫婦でお餅を食べる習慣があったので、それをもらった亥の子餅で済ませようとしたらしい・・・新婚って言っても、紫の上(まだ若紫というべきかな)は合意の上と言えない状況だし、「夫婦で食べる」というなら一緒に食べないと意味ないじゃないかね。
とにかく「亥の子餅」。同じく解説には、10月の最初の亥の日に食べる、と書いてある。旧暦10月の最初の亥の日・・・11/4(金)ではありませんか。もしかして京都系和菓子屋で売ってたりする?と半信半疑でデパートに行ってみたら・・・売ってる売ってる!

鶴屋吉信の亥の子餅。黒いポチポチは胡麻で中に餡子入り。とても美味しい。すごく美味しくて、こんな美味しいものは平安時代にあったはずがないだろ、と確信してしまう(笑)

wikiによると、猪に似せた形や色が付いていればよく、決まった作り方はないのだそうです。鶴屋吉信の亥の子餅も、「猪のすがたをかたどった」とホームページに書いてある。私にはイノシシには見えませんけど。

Googleしていると、「亥の子」=「猪の子供」に似せたお菓子だと書いているサイトがいくつかありますが、それは間違いですね。wikiに書いてあるように、「亥の子」とは、「亥の月(10月)の亥の日」を意味するのです。だいたい猪の子どもをかたどったんなら、縞々がないとおかしいよね、気づけよ。

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