ページ

2011年6月12日

煎餅

手焼きのお煎餅
関東育ちのAJにとって、煎餅と言ったら左写真のような草加煎餅の類のことですが、西に行くとこれは「塩煎餅」という煎餅の一種であって、小麦や蕎麦を原料とする甘い瓦煎餅の類を含む、薄くて堅くてパリパリなもの=煎餅、と定義されるのだよなー。
日本語漢字感覚からすると、煎餅=焼いた餅だから塩煎餅の方が正しいと思うよね?でもー。漢字の本場中国では、そもそも「餅」は餅米を原料とした食べ物と言う意味はないのだ。平たくて焼いてある軽食系統のものに付く名前だと思う。ケーキぽいのもクッキーぽいのも「○○餅」と書いてあることが多い。必ずしも甘くはないけど、でも甘いのが多いかな。おやつか軽食。
「煎餅」は中国では、ネギ餅の類(ネギ餅ってわかんないかしら・・・韓国料理のチヂミみたいなヤツ)を指すらしい。中国語の煎餅のwikiに行ってみると、文末にお好み焼きが煎餅の一種として紹介されている。 たぶんオリジナルはクレープみたいなものだったのが、日本に来るまでの間に干からびて堅くなっちゃったんだろう(笑)。

草加煎餅のよく聞く由来についてはwikiにも書いてあるけど、創始者の名前が「おせん」婆さんというあたりが見るからに出来すぎ(笑)、後世の作ですね。でも「煎餅」という名前をつけた誰かは、「餅を焼くんだからこれが正しい煎餅だ」と思ったんじゃないかな。「餅」の中国語の意味を知らないと、そう思うのは無理もない。今はwikiがあるから検証も簡単だけど、昔はそうも行かなかったし。
醤油を塗るようになっても「塩煎餅」の名前のままなのは、恐らく瓦煎餅系統の甘いお煎餅に対して「塩からいよ」という意味で残ったのだろう。「醤油煎餅」だと何となく甘辛に聞こえる。

それにしても。wikiに載っている「一般的な煎餅」の写真の不味そうなこと(笑)。確かに一般的かもしれないけどさ。お煎餅好きの私はちょっと食べる気しませんね。どうせ買うなら、お煎餅屋さんで売っている手焼きのお煎餅を食べましょう。スーパーの袋入りとは大違いだ(値段も大違いだけど)。
と言う話を以前、関西人に言ったら、「お煎餅屋さん」が通じなかった。たぶん今の若者にも通じないんだろうなぁ。店先にお煎餅入りの丸いガラスケースがあってさ・・・。昔はちょっと大きな商店街なら絶対お煎餅屋さんがあったものなんだけど。今はほんとに少ないよなー。寂しい・・・

0 件のコメント: