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2011年10月10日

最中

最中についてはお月見の頃に書こうと思っていたのに、あちこち寄り道して十五夜をすっかり過ぎてしまった。でも十三夜というものがあるんだもんね。と思っている内に十三夜になってしまい(昨日でした)、慌てて書いている今日この頃。

最中(さいちゅう)と書いて「モナカ」ですが、本来の意味は同じで、最中だからモナカ、なんです。では何の最中か?「秋の最中」なのでございます。だから本当は十三夜じゃダメで、中秋の名月である十五夜でないと話が合いませんね。

wikiにも書いてあるし、製品の栞にもよく書いてあるんだけど、
池の面に照る月なみを数うれば今宵ぞ秋のもなかなりける
なる元歌があって、そこからお月見の食べ物(最初は丸いお餅だったらしい。月見団子のこと?)を「もなかの月」と呼んだんだって。高尚ですね。そしてまた江戸時代。餡子をサンドしたお菓子が考案され、挟む皮部分が円形だったために「もなかの月」と命名、その後、焼き型で焼いたパリパリの皮が登場して、いろんな形が出てきたせいか、「月」が取れて「最中」になったらしい。

いろんな最中があるので選択に迷ったが、丸い形+重陽の節句も意識して、虎屋の菊最中(弥栄)にしました。

デパートで眺めると、結構四角い最中が多いです。AJ自身も子供の頃のお気に入り最中は四角い最中でした。今は亡き千葉市名物「両総最中」。千葉市ならどこでも買えて、一時期は東京(錦糸町だったか亀戸だったか)でも買えたんだけど、本店ごと潰れてしまい。あれボリュームもあっておいしかったのになぁ・・・Googleに聞いてみると、今でも関係者が細々と一回りちいさくなった最中を売っているらしい。

形はどうあれ、皮のパリパリと餡子のズッシリ、のバランスが大事な最中。最近は一口最中(マカロン風)が増えてきたけど、やっぱりある程度の大きさはないと、と思うよ。

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