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2011年8月14日

夏のお菓子である鮎菓子。早く書かなきゃと思ってはいたんだけど、水無月を書いたら外郎に寄り道、盆菓子を書いたら落雁に寄り道。そうこうしている内に暦の上ではすっかり秋・・・。もう鮎菓子売ってないかも、と焦り始めたところ。でも、季語の世界でも「鮎」は夏だけど、「落ち鮎」は秋で冬には「氷魚」といえばいいのだそうで、鮎菓子も秋になっても一応売っているのだった(そういう問題?)

スーパーでも見掛けたりするので、名前と形は知っていたけど、考えてみると食べたことなかったかも。私は、これはどら焼きの鮎バージョンだと思い込んでいました。つまり、中に入っているのは小豆餡だと思った。関東人には仲間が多いのではないかな。それとも私だけかな・・・いかにも小豆餡が入っていそうな気が・・・しませんか?
でも、中に入っているのは小豆餡ではないのだった。白豆あんでもないのよ。これは何でしょう?答えは「求肥」です。求肥がアンコの代わりって違和感がないでもないのだが、羊羹巻の類だと思えばいいのか。小豆餡よりは見た目も味もサッパリしているので、夏向きのお菓子に仕上がっている気はする。
さて「求肥」。牛皮とも書く。 というかもともとは「牛皮」だったのを気持ち悪いから「求肥」にしたらしい(羊羹の立場はどうなるんだ)。Wikiによると、元々は玄米の状態から作ったから色も白くなくて、牛の皮に似ていたのだそうだ。牛の皮に似ているということは、みつ豆に入っているようにコロンとした状態ではなく、鮎菓子みたいにアンコとして使うのでもなく、生八つ橋みたいに何かを包む皮として使うのが本筋なんだろうね。

wikiには作り方も書いてある。製法は複数あるそうだけど、要は白玉粉(餅粉)に、砂糖を加えて作る。・・・それって外郎素甘と同じのような・・・そうなのです。糯米から作る白玉粉を、粳米から作る上新粉に変えると、外郎や素甘になるのだった。似たようなものでいろんなお菓子になるものだ。

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