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2011年11月6日

阿修羅のいる興福寺

奈良公園の中には、東大寺、春日大社、興福寺と3つの大きな寺社がありますが(小さいのはすごくたくさんある)、イメージとしてはたぶん大仏のいる東大寺が奈良公園の顔なんじゃないかね。でも五重塔は興福寺なんだよ。

起源が一番古いのも、実は興福寺。奈良時代の建物は残ってないんだけど、奈良時代の仏像の類はたくさんある。一番有名なのは、当然、阿修羅像!だよね。

興福寺に行ってみて、あそうか、と思ったのは、阿修羅というのは仏様御一行様の中では身分が低いのね。ご本尊は釈迦如来像なので、お付きの一人にすぎない阿修羅像は、他のお付きの人達(人じゃないか)と一緒に並んでいるのだった。説明も特別扱いなし。
でも殆どの見物客の興味は阿修羅像にあり。たくさん並んだお付きの人々(だから人じゃないって)の阿修羅像の前にだけ人だかりができている。気の毒なご本尊。そして展示の仕方は「単なるお付き」だけど、お土産屋は阿修羅グッズだらけ。お釈迦様や十大弟子の皆様はさびしくないだろうか。ま、そんな煩悩はとっくにお持ちでないよね。
一番感心したのは、興福寺公認のiPhoneアプリが出ていたこと。阿修羅像を360度眺められるアプリ・・・好きな人は好きなんだろうなぁ。作ったのは興福寺ではなく、JR東海の関係会社とのこと。お代は阿修羅像が入っている国宝館の入場料と同じ600円。ま、買ってさえしまえば毎日何度でもどの角度からでも阿修羅像を眺められるからずっとお得なのかもしれないけど・・・ 興味ある人は、AppStoreにてどうぞ。

興福寺は藤原氏のお寺で、藤原不比等が飛鳥からここに連れてきたのが始まりだそうだ。平城京が建った頃のこと。だとしたら何で平安京が建った時に京都に連れて行かなかったのかね?平安時代の藤原氏は嫡流じゃなかったのかな?と思いきや、そういうことでもないみたい。平安時代でも興福寺は手厚く保護されたとwikiに書いてある。興福寺を建ててからの藤原氏繁栄がすごかったために、逆に動かせなくなったのかもね。時の権力者の後ろ盾を得て、東大寺や春日大社を従えていたようだ。今も特に東大寺とは張り合っているように見えるけどね(笑)。

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