落雁についても前に書いた。盆菓子も干菓子(狭義)も落雁っていうのか!とびっくりしたのだった。
食品成分表の定義は「『らくがん』は、砂糖に水あめを溶かした液〔しとり蜜(みつ)〕あるいは水を加え、穀粉種を加えて混ぜ、木型に詰めて成型し、取り出して乾燥させたものである。みじん粉を用いた『らくがん』、麦こがしを用いた『麦らくがん』、あずき粉又はあずきさらしあんを用いた『もろこしらくがん』を収載した」とのこと。
どうも私の認識は、落雁=麦落雁、であったようです。或いは成分表に収載されていない豆落雁(赤えんどう豆の粉を使う)。素朴で地味な駄菓子。
麦落雁(食品番号:15067)ならスーパーの駄菓子コーナーに、と思ってたのだが・・・ない!駄菓子を置いていそうな店をあちこち回ったけどない!子供の頃にはあったと思うんだけどなー。いつから無くなったんだろう(泣)。Wikiによると、麦落雁は群馬県館林市の名産とのこと。困った時のアンテナショップ。ぐんまちゃんちに行ってみた。
あったー。
予想よりずっとお洒落な袋に入って個包装もされていたけど、中には私の考える「落雁」が入っていました。味も想定通りの素朴で懐かしい味。
昔はこれ「麦こがし」って言う名前で売っていたと思うの。「麦粉菓子」だとずっと思っていた。
でも本当は「麦粉菓子」ではなくて「麦焦がし」であり、落雁ではなくて、原料の粉(またの名をはったい粉、香煎。麦で作ったきな粉みたいなやつ)を指す言葉だと結構大きくなってから知った。
粉の状態のは食べたことがない。あれも和菓子なんだろうか?そうかもなー。いつか見つけたら取り上げようかな。でもきな粉のことは和菓子とは言わないよなー。悩む。
まいいや。今日は落雁の話だった。もろこし落雁(食品番号:15068)も地味目のお菓子。
春にぷちっと東北に行った時に買って来た。秋田名物 諸越。
トウモロコシの粉が入ってるわけじゃないのよ。小豆の粉なの。唐土から渡ってきたから「もろこし」じゃないのよ、「諸越」なの。
Wikiによると、 「諸々の菓子を越えて風味良し」と秋田の殿様が仰ったのでこの名がついたとのこと。麦落雁に較べると、小豆の方がお菓子度が高い感じ。
角館に行った時、「生もろこし」なる和菓子を売っていた。生?と思ったけど、そういえば諸越落雁には焼き色が付いている。普通の落雁は型に入れて打ち出すだけだと思うけど、諸越落雁は火を入れて固めるらしい。成分表さん、その辺も記載すべきではないかね。
(2018/1/8訂正:「火を入れて固める」は誤解でした。型に入れて打ち出して乾燥させる点は普通の落雁と一緒。たまたまそのあとに焼き色を付ける商品が多い、ということらしいです。失礼しました)
最後になったが、基本の落雁(食品番号:15066)。みじん粉(米粉)が原料に含まれるのはわかるが、狭義の干菓子をイメージしてるのか盆菓子なのか、もっと別の何かなのかは、成分表の説明じゃ判りませんね。
無難なところで、干菓子(狭義)の写真を載せとこうっと。
長々と続けてきた食品成分表の和菓子。落雁をもって、和菓子の部が終了です。パチパチパチ(拍手の音)。
でも食品成分表の「お菓子」だからね、和菓子が終わってもまだ続きがあるのだ。まだまだ終わんないよー。
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