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2015年7月12日

女人道

高野山は長い間女人禁制だった。今昔物語にも、「女永く上らず」と書いてある。明治5年に禁が解けた。早くはないけど、参政権とか大相撲とかを考えると早めの対応だったと言えるのではないか。
解禁前の女性参拝客はどうしていたかというと、空海様が封じた結界の外をウロウロしていたのだ。今でも女人道というのが一部残っている。

既に解禁されたのにわざわざ女人道に行ってみたのは、恒例国定公園記念切手の風景が、この道の途中にあると聞いたからだった。 軽い気持ちで歩き始めると、、、

右下の看板に注目。
く、熊・・・!!怖いよう!!
熊にあったら落ち着いて動かずにじっとしていましょう、みたいな英語の解説もあった。えーっ。

早足で歩く。緑が濃い山道なのに、鳥の鳴き声が少なくて怖い。でも時々鶯が鳴いていた。応援してくれてるようでありがたい。でも遠い。先が見えない。全部で30分程の行程の真ん中くらいに弁天堂があるはずなのだが、なかなか着かない。まだですか、弁天様(涙)。怖いよう・・・

20分弱でやっと弁天堂に着いた。この間誰にも会わず。小さな祠のそばに雨をしのぐような小屋があり、ここでしばしの休憩。残りは下り道だった。

下り始めてすぐに切手の風景を発見。そこだけ木々が途切れていて、ここから見なさいと言うことらしい。確かに根本大塔の先っぽが見えるが、、、運動場が興醒めだよう。
ガイドブックも切手も運動場がトリミングされているが、実際はこう見えます。何か手前を隠すように木を植えたらどうかね?

写真を撮ったらガンガン下る。途中で前方からがさがさ音がして緊張したが、熊ではなく外国人カップルだった。あー怖かった。たぶん向こうも、あー怖かったと思っていただろう。
女人道は奥之院前までずっと続いているのだが、私は大門前でリタイア。解禁されていてよかったと感謝しながら門内に入る。平たくてほっとする。

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