和菓子の部が終わると次は洋菓子、ではなくて、菓子パンの部。
ま、確かに、菓子パンって和菓子に近い部分あるよね。食品成分表でも「<菓子パン類>は、砂糖を多く含むパン生地を用いたパンで、我が国独特の食品と考えられるものである」と定義されている。
そんな菓子パンの代表選手は文句なくあんぱん。あんぱんと言ったら、銀座木村屋が元祖なのは常識。成分表では「製品部分割合:ロールパン10、並練りあん7」となっていて、木村屋特製酒種あんぱんではないのだが、でもやっぱりここは木村屋でしょ、と買いに行ったのだった。
下から時計回りに、小倉、けし、桜。みんな酒種あんぱん。
どれも美味しいけど、桜の花びらの塩っぱさが、餡子の甘みにベストマッチの桜あんぱんがやっぱり美味しい。自分で買うのはいつも桜あんぱんです。
ずっと、元祖あんぱん=桜あんぱんだと思っていたのですが、店内の説明をよく読んでみると、なんと元祖あんぱんは、小倉あんぱんだった!えーっ。
明治7年にまず小倉あんぱんが出来て、明治8年に桜あんぱんと芥子あんぱん(どっちも漉し餡)が出来たのだそうだ。
なんで元祖は小倉あんぱんなのに、木村屋の看板商品(証拠写真=左。小さくて見えないけど)は桜あんぱんなのかな?
どうも、明治天皇に謹上されたのが桜あんぱんだったせいらしい。可哀そうな小倉あんぱん。元祖は君なのに。
そして現在、「あんパン」で画像検索すると、芥子付きや胡麻付き(木村屋では白餡が胡麻つき)、おへそつきのあんパンがずらっと並ぶなか、2つ切込の小倉あんぱん型はずーっと下位に沈んでしまっているのだった。あんパンの典型的な形としても認知されなかった、可哀そうな小倉あんぱん・・・
今度から桜あんぱんを買う時は、小倉あんぱんも買ってあげよう、とこっそり思ったAJでした。
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