2008年10月26日
パラジクロルベンゼン
もしかしたら、異物混入ではなく単に側に置いてあったために成分が移ったのかもしれないとの見解に、パラジクロルベンゼンが悪者にされたら可哀想だ、と思い始めた。
いや人体には有害なんですけどね確かに。気化しやすいから衣服にくっついて防虫剤として有効だけど、食べ物にも付いちゃう。危険ではある。
でもパラジクロルベンゼンとか樟脳とかって、あの独特の匂いがするからこを、有害だと言うことが判りやすいじゃない? 昨今主流の無臭防虫剤では、匂いがしないんだから判らなくて却って怖いと思う。
ま、無臭防虫剤が有臭防虫剤並みに気化しやすく移りやすいものなのか、知らないので偉そうなことはいえませんが、AJ自身は無臭防虫剤は使わない派です。長い伝統があるものの方が何かと安心。頼むからこのせいで伝統的有臭防虫剤を駆逐しないでね。
假屋崎省吾+目黒雅叙園
百段階段のガイドツアーはいつも8,000円以上する完全予約制なんだけど、良くみるとランチがついていて、それが半分くらいはするのね。花展開催中は予約は不要でぷらっと入れますが、ガイドはないし、假屋崎省吾氏のあでやかな花がどーんと飾ってあるので、そのぶんお部屋の意匠は見えにくくなっています。でも1,000円(前売800円)で、花も見られるおまけ付きと考えればお得と思うよ。私は土曜日の11時着くらいに出掛けて、エレベータに乗るのに数分待ったくらい。結構のんびり見学できました。
知らない方のためにちょっと一言。「百段階段」と言いますが、階段そのものと言うよりは、階段で繋がっている、斜面に立つ6つの部屋(実際には7つあるんだけど。一つは数に入らないらしい)を指す言葉のようです。花も階段そのものではなく、各お部屋に飾ってあった。
昭和の竜宮城!なお部屋もあり、も少し地味目の螺鈿細工のお部屋もある。天井まで艶やかな日本画。イタリアルネッサンスを日本風にするとこういうことになるのかなぁ・・・。日本風建築のいいところは天井が低いので絵が近くで見える(笑)。
日本的とは言えない気がするけど、ま、これも日本風であることは間違いない。この機会に興味のある方はどーぞ。
婦系図 泉 鏡花 (新潮文庫)
先日、新聞のコラム欄で丸谷才一氏が舞台化されたものについてコメントしているのを読んで、それ読んでみようと借りてみたのが高野聖。面白かったので、今度は同じ鏡花の婦系図を借りてみた。
婦系図って言ったら湯島の白梅、お蔦主税の心意気~。と思いながら読み始めると・・・あれ?主税ってこんなヤツだったか?何かノリが軽いんですけど。後段になると更に主税は軽薄になり、突然の結末に目が点。えーっ。こんな話だったか??
解説によると、湯島の白梅の場面は舞台化の際に付け加えられたものだそうで。原作はあまり悲恋ものとは言い難いですね。何を書きたかったのか良く判らない話になっているので、読書感想文の対象にするのは止めた方がいいでしょう(笑)。どうしても何か書くなら舞台だか映画だかとの違いに焦点を当てて、何でこんなに違うんだろう?と書くしかないかも。
でも、口語体満載のリズム感あふれる文章は一読の価値あり。口に出して読んでみると講談師になった気分。要所で机をぱぱんぱんぱん!と叩きたくなります(笑)。
ロッテ ノーチェ ティラミス
実は「ノーチェ」(夜)という商品名からカカオ率の高いダークチョコレートなイメージがあって、ミルクチョコ好きの私はついつい後回しにしていたんだけど、ティラミス味なら食べてみるかと手に取ったのだった。
銀紙を開けた時点でティラミスの香り。良く見るとパッケージに「ティラミス香料使用」と書いてある。何そのティラミス香料って。アヤシイ・・・。ともあれ食べてもティラミスの味はします。ビターチョコの感じはなく、まんまティラミスチョコ。ぎりぎりプリンチョコと違うのは洋酒の香りがすることかな?
パッケージ通りの大人っぽい味で、コーヒーのお供にお勧め。どうせならイタリアン・エスプレッソで。香りが喧嘩しないならアルコールのお供も可。大人のデザートですな。「おやつ」にはちょっと雰囲気違うかも。
2008年10月19日
柳原白蓮
それ誰?という人も多いかと思うけど、私はこの夏に博多に行った時に博多町屋ふるさと館(たぶん)でこの人の話を読んだんだよ。文学少女だった華族のお嬢様が年齢の離れた九州の大金持ちと結婚して飯塚(博多の近所)の御殿に住んでたけど、東大生によろめいて駆け落ち。離縁状を新聞発表したというような話で、記事が展示されていた。
さて、高島屋には件の離縁状の原稿(便箋でも原稿用紙でもなく、ノートに書いてあった)があって面白かったんだけど、他にもいろいろなものが展示されていて、あーそうだったのかと思った。
一番驚いたのは、駆け落ち相手の東大生氏が宮崎滔天の息子だったこと。えーっ、そんなこと博多ふるさと館では書いてなかったような・・・いや書いてあっても気が付かなかったかも。宮崎滔天の名前は、最近固め読みしている中国関連の文庫本の中に、孫文を支える日本人のひとりとして知ったのだから。その孫文の書も高島屋にはあった。ふーんこういう字を書く人なんだ。
白蓮展では飯塚御殿の様子や、その後駆け落ちした地味そうなおうちの再現、でも幸せそうな家族一緒の写真、反戦活動に熱を入れてたり、中国に傾倒してる写真、いろいろあって面白かった。面白かったけど、正規料金の800円を払っても見たかって言われると自信ない。
しみじみ博多町屋ふるさと館の200円はお得だった。(そういう較べ方しちゃダメか)
不二家 LOOK 茶 A La Mode
すると、緑茶と紅茶と烏龍茶と・・・あと一つなんだろう?麦茶?・・・と思ったのは大勘違いで全部紅茶。ダージリンとアッサムとアールグレイと・・・というのも間違いで、フルーツティーのアラモードです。
アップルティーとオレンジティーとピーチティーとラズベリーティー。実際には紅茶味のクリームチョコの上に各種ソース(ジャム)を乗っけてミルクチョコでくるんだ感じ。
私はフルーツティー自体があまり興味ないので、どれを食べてもふーーんという感じですが、強いて言えばアップルティーが一番好きかな。オレンジとラズベリーはジャム味が強くて、紅茶クリームとあまり馴染まない気がする。ピーチ味はピーチティー自体があまり好きではないので・・・でも好きではない味がするから、うまく再現できている、と言えるのかも。
秋は紅茶の季節。美味しい紅茶のお供にはちょっとどうかな?と思うが、紅茶の代わりならいいかも。後味が結構紅茶なので飲んだ気になるかも。
2008年10月18日
鼎泰豐の小籠包
まず店が小さくて唖然。高島屋のは高級飲茶屋という雰囲気なのですが、本店はその辺の定食屋風。内装はファミレス風。高島屋では席に座ると同時にポットでお茶が出て来るんだけど、ここは湯呑。ウェイトレスさんはチャイナ服ではなくデパートみたいなスーツにネクタイ。メニューに凍頂烏龍茶があったので頼んでみたらペットボトルが出てきた。これほんとに同じ店??と首をかしげながら小籠包を待つ。
で、結論が遅くなりましたが、確かに東京のとは全然味が違う!すっごくおいしい!!!今まで日本橋で食べてきたアレは何だったんだろう・・・(涙)。こんなお店を10大料理店に選ぶニューヨークタイムズも大したものだな。もしかしたらたぶん「本場」の上海よりおいしいかもなので、台北に行ったら是非お試し下さい。
冰館のマンゴーアイスかき氷
台湾と言ったらバナナという印象が強いAJですが、どうも地元ではバナナよりマンゴーが人気のようです。ま、日本人観光客が喜ぶのでマンゴーを前面に出してるのかもだけど。或いは季節的に出始めで旬だったのかも。
マンゴー以外にもフルーツはたくさん。ジューススタンドやフルーツスタンドが街中にありました。パイナップルもおいしそうだった。左は士林市場のジューススタンド。お気に入りのスターフルーツも見掛けたが、あれジュースにしておいしいのかね??今回はノルマがきつくて、街で見かけたものを思いつきで食べる余裕はなかった。やっぱりまた行かなくちゃね。
春水堂の珍珠奶茶
Wikiに寄ると北米では「バブルティー」とも呼ばれているそうで。上部3cm位白っぽく見えているけどアレ泡なんです。カプチーノみたいに泡立てたミルクが載っているのではなく、お茶自体をシェイクして泡立てる。抹茶とはまた違った泡の立て方。「バブルティー」だと何だかお子様味な名前ですが、お子様向け紅茶牛乳味+タピオカのプニプニ感でも万人受けすると思う。実際台北では、小洒落た喫茶店のみならず、その辺の屋台でもプラ容器に入った珍珠奶茶が売られており、スタバ感覚で持ち歩いて飲んでる人もたくさんいた。
これ東京で真似するのは、マンゴーかき氷よりずっと簡単なんじゃない?と思ったんだけど、その通りでいくつかチェーン店が東京にも出来てました。パールティーをウリにした、お茶カフェスタンド。キャラメルマッキャートに代わる人気者になれるでしょうか。がんばれ、珍珠奶茶!
古早味豆花の雪花冰
諦めて豆花を食べに入った豆花店で偶然、雪花冰を発見。おかげで専門店の豆花を食べ損ねたが、その価値はある美味しさでした。雪花冰は水を凍らせた氷ではなく、ミルク(練乳?豆乳?)の氷を削って作るのだそうです。だからなのか削り方が違うのか、とにかく肌理が細かくてフワフワ。口の中でほんわりとろける。写真ではアイスクリームみたいに見えるかもですが、アイスよりサッパリしています(当たり前か)。冰館ほどの量はないけど日本のかき氷の1.2倍位かな。私は楽勝で完食でしたが。マンゴーかき氷を食べる筈だったのに、お店のおばさんに何か聞かれて「ハイ」と答えてみたら小豆味が出て来た。ま、そういうこともある。中国語を勉強してない私が悪いのだし、小豆もおいしかった。
雪花冰も再現してるお店が東京にもあるようです。夏の東京で食べたら後味がベタベタするかな。札幌とか軽井沢なら流行るかも。かき氷マシンをお持ちの方はお試しください。(って原料が不明じゃないかよ!)
屋台でもデザート
初日の夕食(士林夜市)のデザートは、ピーナツ乗せ豆花。お持ち帰りで買ったはいいが、食べる前に写真を撮らなくっちゃ。フラッシュ嫌なので街灯の下でおもむろに立ち止まり、片手にカメラ、片手に豆花。さぞ怪しいヤツだったろう。粒々に見えるのは豆花ではなく砕いた氷。ピーナツは生ピーナツの薄甘煮でした。小豆より優しい甘さと歯ごたえ、それに香りがいいよね。でも砕いた氷で豆花のしっとり感が壊れるし、どんどん水っぽくなる・・・次は豆花専門店で食べてみようと思ったのだが、結局食べ損ねた。店を選ばなければ豆花は市中のどこにでもある。空港にもありました。
2日目の夜に食べた芋圓。「圓」というのは円と同じで丸いもの、つまり芋団子。お団子はプニプニモチモチしていて白玉団子みたい。黄色のと白のと緑っぽいのとあった。サツマイモしか判らなかったけど、ガイドブックによると白と緑はタロイモと緑豆だったらしい。かき氷版もあったけど寒かったので、甘く煮た数種類の豆(小豆と金時豆と緑豆?)を足して汁を注ぐ、温かい方を選択。薄いお汁粉風でした。
どのデザートも結構な量があり、また美味しいからついつい食べてしまい、3日目の夜にはダウン。おなかいっぱいで何も食べられなくなった。あー愛玉も食べる筈だったのにー。杏仁水てのも気になったのにー。お茶屋さんの試食中華菓子も食べたかったのにー。街のケーキ屋さんも美味しそうだったのにー(キリがないって)。
麺もいろいろ食べた
お勧めの2番目は擔仔麺。浮かんでいる茶色いのは炒めたニンニク、緑は香菜、ハート型の白いのはカマボコ(のようなもの)。沈んでる白いのはゆで玉子。麺に混じって判別出来ませんがモヤシも写ってます。あと薄切り肉みたいのも入っていました。これ、東京に「台南担仔麺」っていう台湾小皿料理のチェーン店があるんだけど、そこの看板メニュー(ていうか店名そのもの)です。台南名物なんだって。字体と読みの両方が違ってたので食べるまで気が付きませんでした(笑)。「擔仔麺」は「タンツーメン(またはダンツーメン)」と振ってあるけど、「台南担仔麺」は「タイナン・ターミーメン」・・・と思っていましたが、さっきWikiで確認したら「担仔麺」は「ターアーミー」と読む(台湾語読み)のだそうで。うう、ずっと店名を間違えてた。「タイナン・ターミー」だったのね。とにかく、東京で食べられる分お勧め度が下がってますが、サッパリ味で食べやすいです。
あと牛肉麺も食べるはずだったんだけど、何故か私が食べようとしたお店のはみんなHot!と書いてあって食べ損ねた。日本橋 鼎泰豐の牛肉麺は辛くないんだけどなぁ。台北では唐辛子入り牛肉麺が流行しているようです。ぶつぶつ。
臭豆腐はくさやの匂い
見た目はご覧の通り、揚げだし豆腐の豆腐部分。この状態ではそんなに強烈な匂いはしません。くさやもそうなんだけど、これも調理している匂いの方が強いんじゃないかな。どれどれと食べてみる。・・・んー、期待したほど変わった味しないんですけど。ふとみると、隣のお母さんが卓上の赤い調味料を振りかけている。そういうことかと赤い瓶を手に取りましたが、辛いもの苦手なので、恐る恐るちょっとだけ付けて食べてみる・・・辛いよっ!結局、この匂いを我慢して調理する美味しさが理解できないまま、半皿残してしまいましたが、翌日も口の中に匂いが残っていてびっくりした。これくさやよりも強烈かも。揚げたの以外に煮たのもあって、そっちの方が匂いが強いそうです。
ちなみに左の皿は「蚵仔煎」。牡蠣入りのお好み焼き、と紹介されていることが多いけど、私が食べたのは葱餅の牡蠣版って感じでした。屋台の定番料理だそうで、こちらは誰にでもお勧めできます。余裕で完食
楽しい夜市
AJの第一お勧め、饒河街観光夜市。地下鉄で行けないのがちょっと面倒だけど国鉄松山駅からすぐ。ピカピカにライトアップされた松山慈祐宮(左写真)が入口にあるので、見落とすことはないです。この竜宮城みたいなお寺(内部もピカピカ照明だらけでした)の右に白っぽく明るいところがありますが、そこが夜市の入口。「観光」と付くだけあってお土産向きの商品を扱うお店も多い。一本道で規模もそう大きくないので、さっきのアノお店で買おうとなっても迷わずに済みます。
第二お勧めは、やっぱり士林夜市。地下鉄劍潭駅近くに市場みたいな建物があって、その中に食べ物屋台が大集合。屋台村じゃんと思ったんだけど、実はこれだけではなく建物外にわーっと広がっていた。とにかくでかい。でかすぎてどこに何のお店があったか判らなくなるのが難(それは方向音痴なAJだけの問題?)。お店が多い分、お値段はこの夜市が一番お手頃な気がする。観光バスもたくさん来てたけど、地元風若者グループが多いように見えた。
あと地元系の小さな夜市にも行った。ホテル近所の雙城街夜市と迪化街近所の寧夏夜市。どちらも食べ物屋台ばかりでしたが、 21時過ぎに行った前者は地元系おじさんが多かったのに対し、17時過ぎに行った後者は中高生だらけ。こういうのが毎日あるのっていいなぁ。東京でも真似してくれないかなぁ。道路が無理ならせめてエキナカでどうでしょう?
故宮博物院
いろんな時代のいろんなものがあるけれど、私がこれカワイイ!と思ったものは圧倒的に「清の乾隆帝」の時代のもので、乾隆帝さんにすっかり親近感を持ってしまいました。有名な肉石(本物そっくり!!)や白菜石(大きな翡翠!)はいうまでもなくAJ好みですが、米粒未満のお茶セットがすごかったなぁ。ドールハウスや中国家具も楽しかった。陶磁器は思ったより少なかった。書はあったけど絵は殆どなかった。古代の「有名な」器物もいっぱいあったけど、私にはどれも同じに見えてしまって・・・(笑)
ちょっと不便な場所にあるけど、選りすぐりの品が並んでるので行く価値は高いと思います。冷房ががんがんに効いているので上着必携。
現・中正記念堂
「中正」とは蒋介石の名前(介石は字)。蒋介石が共産党に追われて台湾に来た人なのは知ってたけど、蒋介石の時代って戒厳令が敷かれてて、それを倒して民主化がなされたのだと漠然と思っていました。だから「中正記念堂」を「台湾民主記念堂」に変えたのなら、中身も全部入れ替えたんだと思ったら、実際はそんな単純なことではなかったようで。中に入ると蒋介石の子供の頃、孫文と並んでる写真、軍服、執務室の再現(人形付き)とどうみても蒋介石記念堂のまま。もっとも、外にあったという銅像はなくなってたし、中正の名にちなんで「大中至正」(読み順)と書いてあった正門はなんと「自由廣場」に変わっていた。でも最寄の地下鉄駅は「中正記念堂駅」のまま。かなり中途半端な状態。私が行った後に、国民党の馬政権が正式に発足したので、そのうちまた中正記念堂に戻ったりして。台湾の今を写す場所かも。
と、昨日まで思ってたんだけど、実は2008年4月時点で既に「中正記念堂」に戻っていたのだった・・・。さっきWikiを確認してその事実を知りました。現地の表示は「民主記念館」だったのだが、表示の方が違うのだそうで・・・台湾って複雑すぎ・・・。
さて、記念堂の周りはぐるっと気持ちの良い公園になっていて、ニ胡(たぶん)を弾く人や碁(たぶん)を打つ人を見かけた。デートの二人連れやお弁当を食べるOLも。たぶん朝に行けば太極拳が見られるでしょう。今後、どんな名前になって、建物に展示される内容が変わっても、この公園の雰囲気は変わらないのではないか。そうだといいな。
さてそんな公園の池のほとりに立っていた極彩色のコレ(右写真)はなーんだ?・・・ 答えは「鯉の餌の自動販売機」でした。
2008/06現在世界一高いビル
夕景から夜景の時間帯を狙って行ったんだけど、もやっていてイマイチ。この高さに登れば夕陽が海に沈むだろうと思ったのに、靄に沈んでしまいました。そもそも天気が良くても海は見えないようです。盆地なのかな。これは89階の室内展望台から撮ったものですが、91階は屋外展望台になっていて結構気持ちいい(高所恐怖症の方は除く)。このビル、なんとお正月には上層階から火を噴きます!びっくりして絵葉書を買って来た。Wikiにも写真が出てます。こういうのをビルに仕込むところが中国文化なのだよね・・・
悲情城市 九份
台北って香港みたいなところだろうと行くまでは思ってたんだけど、それはたぶん東京にある台湾料理屋の多くがこういう赤提灯を飾っていたから、香港に似て見えたせいかも。日本ぽい場所に行きたいなら東京じゃなく京都に行くべきであるように、台湾ぽい所は台南とかなのかもしれない。九份は台北とは似てません、が、ここが台湾ぽいかっていうと・・・廃墟っぽいだけのような・・・。でも悲情城市は憧れてたので行けて良かった。ちなみに台北101近所の本屋で悲情城市のDVDを衝動買いしました。だって1000円しなかったんだもん!字幕が付いていることがわかり、中国語の勉強にもなると思ったけど、結局買ったら安心してしまい、1回しか見てない私・・
東京に似てる台北
同じに見える一番の理由はたぶんお店と商品。特にセブンとファミマの林立度は東京そっくり。お店の中身も良く似てる。カウンターにおでん。ファミマは来店チャイムも一緒。
右写真は三越入口。1階に化粧品、2階は婦人服でB1はフードコートと、店舗構成もそっくり。ただしライオンは唐獅子風だけど。本屋では日本雑誌の台湾版が展開されているし、日本語がカッコイイと思うようで(日本での英語と同じ)、わざと日本語表記にしている商品も多い。欧米や香港資本のお店もあるけど、日本資本が突出して多いように感じるのは気のせいだろうか。正式な国交がないなんて信じられない親密さ。
理由の2番目は「カワイイ」満開。観光地ごとにキャラクタグッズがありどれも日本風にカワイイ。更に故宮博物館では、ALESSIのチャイナシリーズはこことのコラボとの説明に目がテン。東京より東京っぽい。
←歩行者用青信号が「歩く人」なのは万国共通。でも台北のは本当に歩くアニメ信号。残り少なくなると点滅しながら走る。カワイイ!!せっかく写真を撮ったけど、こういう場合は動画で撮らなくちゃね。初めて走るのを見た時は立ち止まって笑い出してしまった。その後初日は信号に合わせて走ったが、2日目には慣れた。もちろん周りは誰も走ってません。カワイイけど効果は超一時的の模様。
3番目は街がキレイということ。キレイ=新しい/古い=小汚いと思う日本人(東京人?)感覚では反論があるかもだけど、木と紙ではなく石の街では年月相応に古びた建物は別に汚くはないのだ。私が感心したのはゴミの少なさ。塵一つないとは言えないが、夜市含め買い食い文化の街なのに、東京よりむしろ道路のゴミは少ないと思う。香港とはえらい差。
ゴミ出しは収集車が来たら出す方式。ゴミ収集車は「エリーゼのために」を大音響で流しながらやってきて、すると人がわらわらとゴミを持ってやってくる。
日本の他の街ではなく東京に似ていると思うのは、ここが「首都」だからじゃないかな。香港と違うと思うのもたぶんそのせい。香港は大都市だけど返還前でも首都っぽさはなかった。
考えてみると台北に中国地方料理が揃っているのは、各地からここに人が流れ込んできたからなんだよね。現在はともかく建国当時~暫くの中華人民共和国が、旧権力が贔屓にした美食レストランを大事にするのは考えにくく、ここだから守られた伝統の味もたくさんあるんだろう。もちろん大陸とは別の台湾としての道を歩みたいという派閥もあるわけだけど、それでも台北には「中国の」文化を担う首都のプライドがある。
首都のプライドはあるけど土着の文化が見えない独特の浮遊感が東京に似てるんだと思う。京都が日本の首都だったら東京みたいにはならなかったように、もうひとつの中国の首都北京にはこの浮遊感はないと思う。
地形的には東京に較べて平たく、あまり坂がない。ただし山は京都並に近い。道は京都ほど真っ直ぐ碁盤の目ではなく、道の突き当たりに山が見えたりしない。古い都市じゃないからか、街の内外の境界が曖昧で、どこまでも膨張するところが東京に似てる。ビルの高さもあって、新宿が一番似ているかな。
2008年10月13日
明治 リッチバナナチョコレート
朝バナナダイエットのせいで、バナナ売り切れのお店が多いそうですが、バナナ味が恋しい方は是非お試しください。乾燥バナナよりはバナナを食べた気になれると思う。そうは言ってもチョコレートなのでダイエットには逆効果だろうけど(笑)。
このねっとり路線で行くなら次はメロンかマンゴーですかね。それじゃツマンナイので柿なんかどうかな。ねっとり干し柿味チョコ。イヤ私は干し柿苦手なんですけど。お好きな方は喜ぶと思うぞ。
2008年10月12日
2008年10月11日
芥屋の大門の遊覧船
これがその切手。ネット検索で国定公園切手の出自を調べているサイトを見つけ、島ではなく糸島半島にある「芥屋の大門」と判明。私の写真とは構図が違うのか同じものには見えないかもだけど、同じモノのはず。
まず行き方。ガイドブックには「JR筑前前原駅からタクシーで20分」と書いてあったけど、同じ駅からバスが出ているとネットに書いてあったので、軽い気持ちでバスを選択しましたが・・・どうも普通は車で行く場所のようです(笑)。というか「どこに行くのも車」地域なのでしょう。 1時間に1本程度のローカルバスは高齢者ばかり。観光客どころか若い人皆無。終点の芥屋で降りたのは私一人だったので、誰もいないのかなと思いましたが、近所の海水浴場目的か結構若者も来ていました。マイカー或いはレンタカーで来てるのだと思う。
さて芥屋の大門とは何かというと、私の写真ではちょっと判りにくいのですが、岬の端っこの岩(というか石?)に侵食洞がある。日本三大玄武洞のひとつなのだそうです。玄武岩はマグマが冷えて出来た火山岩なんだけど、まるで四角い柱みたいな形に割れる。この洞穴を遊覧船で見に行ったのでした。芥屋漁港から30分弱の遊覧旅。
10人ほど乗れるモーターボートは、すいすいと海上を走り洞穴に向かいます。玄武岩が柱みたいなのが良く判るでしょう?
さほど広くない洞穴なのですが船はどんどん中に入り、もう出口があんなに遠くに・・・。洞窟の中は少しひんやりしていました。
同乗した女性は、3回来たけど奥まで入れたのは初めて!と喜んでいました。カプリ島の青の洞窟みたいなもの?で、潮や風の状況でどこまで入れるか違うのだそうです。時刻表はなくお客が集まると出る方式なのに、ぷらっと行って楽しめてラッキーだった。機嫌よく雲丹丼を食べて市内に戻った。
金印の志賀島
志賀島はマリンワールドがある海ノ中道のちょっと先にある。地図で見た時に線が繋がっていたので、てっきり電車で行けるのかと思ってJR香椎線に乗ったのだったが、終点の西戸崎は志賀島より手前だった。しまった・・・と思ったのだが駅の近くにフェリー港があり志賀島に行けることが判明。よしよしと切符を買うとどこに行くのか?と聞かれた。桟橋に出た時にもフェリーに乗り込む時にも聞かれた。その度に志賀島と答えたのだが。これって芥屋の時と一緒でフェリーで行く人なんかいないってこと?・・・その通り。西戸崎から志賀島に向かうフェリーは貸切でした。
さて無事に志賀島に着いたが、どこに行けばいいんだ?。金印が見つかった場所が「金印塚」ってところで、そこに行くと記念碑があるらしい。他に蒙古襲来の蒙古塚ってのもあるらしい。でも路線バスでそこまで行っても記念碑しかなくて傍にお店の一軒もなかったら、この暑いのにやってらんないし。というわけで港の近所をうろうろ歩く。誰もいない・・・。
海沿いに適当に歩いていたら自動車がたくさん見えて、人の声がすると思ったら海水浴場だった。どこか懐かしい感じの海の家。浜辺ではビーチバレーならぬビーチドッジボールをする若者たち。青い海、白い砂浜。いいなぁ。何にもなくても来た甲斐があったじゃないか。機嫌良くさざえ丼を食べて市内に戻った。
ラーメンでしょ、やっぱり
福岡に行こうと思った別の理由は、春に台北の夜市で牡蠣麺を食べながら、 日本だって福岡に食べ物屋台が並んでいるのに、ココと全然違う気がする。いったい何が違うんだろう? しばらく行ってないから行って確かめてみよう!と思ったのだった。
中洲に行ってみてすぐにああそうかと納得した。客層が違うんだ。 博多の屋台に限らず、日本の外食文化って「飲み」を前提にしているんだけど、 台北の夜市はそうじゃなかった。もちろん夜市でも飲んでる人いたし、中洲にも飲んでない人はいるけど。 でもラーメンが売りの屋台でもチャーシューを肴に飲んでる人が結構いるし、屋台で飲んでいなくても、 他で飲んで「〆」に来ている人も多い。屋台とお酒は切り離せない。
と言いながら私自身はラーメンだけ食べて来たけど。 たまたまカウンターが空いた屋台に適当に入ったのだったが、すっごくおいしかった。 胡麻がたっぷり乗った豚骨味。と書くとこってり重たそうだけど、意外にあっさり。 ラーメンは醤油味が好きなサッパリ派のAJですが、やっぱり本場の豚骨ラーメンっておいしいんだわ、 と翌日は一風堂の本店に出掛けてみました。おいしかったけどこちらは東京と同じ味かも(笑)。
さて右写真は、判りにくいかもだけど「ラーメン缶の自動販売機」!!ラーメンの缶詰は東京でも買えるけど、 こんなにたくさん自動販売機に入ってるのはやっぱり博多だけじゃないですかね。
上の一段は普通に飲み物。下2段が食べ物。良く見るとおでん缶も混ざっている。この暑いのに誰が買うのかと思ったけど、 温かいラーメンばかりではなく、冷たいラーメン缶もある!! もっとも、写真を撮ってから暫く様子を見てたけど、通り掛かりの誰も買いそうもなかったので、観光客ウケを狙っただけかもだけど。
日本一の海浜タワー
確かに福岡タワーは海っぺりに立っている。2分も歩けば海岸に出る。展望台から博多湾方向を見下ろすと、足元にマリゾン(海に浮かぶ結婚式場+α)が見える。その隣は海水浴場。写真に写っている島影は、左は能古島、右は海ノ中道~志賀島です。条件の良い日には、韓国はもちろん中国も見えるらしい。ま、滅多に見えない気がしますが。
展望台は高さ123m。海側は絶景ですが街側は・・・福岡市内を一望の元には出来るんだけど、なんだかありがたみがないと思ったら、123mって全然高くないじゃん。ビルで言うと50階以下。某社本社ビルの方が高い(笑)。でも海側は絶景です。東京タワーよりずっとイイ! と恐らく東京から来たのであろう二人連れが喜んでいました。私もそう思う。 でも、タワー足元にちまちまと小規模な駐車場がたくさんあるけど、どれもガラガラで勿体無いから 違う商売をすればいいのにと言っていたのには同感できないぞ。だってお嬢さん、それらの駐車場はそれぞれの企業ビルに自動車通勤するためのものであって、観光用じゃないんだもん。
タワーから歩いて5分位の近所に福岡市博物館があります。件の金印がある。金印以外でも説明動画を駆使した展示は結構面白かった。観覧料200円だしオススメ。
大濠公園:福岡市民の憩いの場
江戸城も建築当時は海城だったそうだけど、市中を埋め立てていく中で堀は小さくなった。 福岡城の場合は大きすぎる堀を中国風庭園としてそのまま残したのですね。スケールが大きくてカッコイイ。 正確には、大濠公園と、隣接する舞鶴公園の二つを合わせて福岡城址というべきものだそうで。 今はお城の痕跡しかないけど、天守閣だかなんだか再建する予定があるみたい。 この小高い丘の上に天守閣が立てば、福岡タワー以上に市中を一望のもとに出来るんじゃないかな。 ま、見晴らしはなくても気持ちの良い公園には違いありません。
水辺を歩いて公園の外に出る。するとそこにはNHKが。あーここから写る範囲にあるのが 「市民の憩いの場」だったのか。渋谷のNHKが代々木公園を写しているのと同じだったわけなのね。