「家庭でできる和洋菓子」には、私が知らない名前のお菓子が結構存在するのですが、その一つが「ジャンブル」。『見たところの形はただ四角い平凡なものですが、口に入れると、とろけるようにおいしいビスケットです。』って言われても作ってみないと何だかわからないのだが、大ヒントがその次にあった。『これは一名アイスボックス クッキースといいます。』
アイスボックスクッキーなら知ってる。
クッキーと言われると、なぜか絞り出しクッキーを思い浮かべるAJですが、自分で作るとなるとほぼアイスボックスクッキー。 滅多に作りませんがね。
和洋菓子に載っていたのは四角いだけのクッキーですが、AJが自分で作るときはココア味と組み合わせるので、それに一番近いクッキーを買ってきた。イトウ製菓のコンフェッティというもの。イトウ製菓にしては高い。(失礼な)。
自分ではここまでチェックにはしないけどさ。2*2で作る。
アイスボックスクッキーは、バターをたくさん使うのでべとべとしていて型では抜けない。でも絞り出しクッキーよりは砂糖が少ないので、絞り出せるほど柔らかくもない。じゃあどうやって形作るかというと、冷蔵庫で冷やすのです。いったん生地をまとめてから冷蔵庫で冷やして、円筒型あるいは角筒形に整形してまた冷やす、焼く前に筒切りにして天板に並べる。つまり、クッキー型(クッキーカッター)も、絞り出し袋(クッキープレス)も要らないんです。
そして何よりお気に入りなのは、整形した状態で冷蔵庫に入れておいてあとで焼く、ということができる!クッキーに限らず、1回分だけのお菓子を作るのは難しいんですが(卵2/3個とか言われても)、アイスボックスクッキーなら生地をたくさん作っておいて、1回分だけ焼けるんですよ。
和洋菓子に書いてある作り方も、私の知っているアイスボックスクッキーのもの。違うのは、ラップじゃなくてパラフィン紙に包むと書いてあること。当時は冷蔵庫はなんとかあってもラップはまだなかったのかね。
アイスボックスクッキーをジャンブルっていうのか、とwikiで確かめてみると、違うらしい(笑)
wikiによると、オリジナルのジャンブル(jumble)は、中東かイタリア起源で、中世には既に西欧各地に広まっていたらしい。粉と卵と砂糖の他に、ナッツやら香辛料やらが入って、リングあるいはツイストあるいはロール状にして茹でる。ベーグルやプレッツェルに似ているけど、入ってるものが豪華すぎ。アラブの裕福な商人がラクダに積んでおやつにしたのかなぁ。
それが18世紀に入ってなぜか、普通の焼いて作るクッキー(rolledと書いてあるから型抜きクッキーのことだな) のことになった、とのこと。でもjumble cookiesで画像検索すると、元祖らしいパンぽいのがちらほらの他は、ありとあらゆるクッキーが参加している。型抜きよりもドロップ系が多い。
既にオリジナルとは違うものになっているので、アイスボックスクッキーをジャンブルと呼んでも間違いとは言えないだろうけど、アイスボックスクッキーの方が今では有名で誤解も少ないと思う。
英語では同じ icebox cookies か refrigerator cookies 。どっちも同じくらいのヒット数があるし、同じ画像がヒットする。ハズレもあるけど、殆どが私の考えるアイスボックスクッキーに見える。チェックも多いけど渦巻きも多いな。
0 件のコメント:
コメントを投稿