「家庭でできる和洋菓子」には、「ラグデシャ」って書いてあるんだけど、現代日本語では「ラングドシャ」ですな。甘くて薄くてほわっと口の中でほどけるクッキー。フランス語の langue de chatは、確かに「ラグデシャ」と聞こえる気がする。日本人が現地で使う分にはラグデシャの方がいいのかもだけど、外国人が日本語から元の言葉を想像するには、綴りに近いラングドシャの方が親切だろうね。
知っている人も多いと思うが、langue de chatは「猫の舌」という意味。たぶん猫の舌は薄いからだろうね。犬の舌も薄いような気がするけど。
本来は、猫の舌のような?長円形で、家庭でできる和洋菓子にも長円型のラングドシャが載っているのだが。。。探したけど見つからない。wikiには正しい形のラングドシャの写真が載っているので 思い浮かばない方はそちらを参考になさってください。
一番よく売られているラングドシャは、ラングドシャでチョコレートをサンドしたもの。Wikiにも載っている白い恋人が大ヒット作ですが、意識してか四角いやつが圧倒的に多い。
「ラングドシャ・サンド」と銘打っているものもあるけど、右写真のように単に「ラングドシャ」と書いてあるものが多く、チョコレートを挟んだクッキーをラングドシャっていうんだろう、と思う人も出てくるのではないか。何が「猫の舌」なのかどんどんわからなくなってしまう。。。
写真右手は、ラングドシャ生地を丸めたもので、シガール(葉巻)。こちらはヨックモックで売っているのが有名ですね。ラングドシャ生地は薄いし砂糖の分量が多いのですごく焦げやすい。周りに色が付いたくらいでオーブンから取り出して余熱で仕上げます(そうしないと焦げ焦げになる)。取り出したときは柔らかいので巻けるんですね。AJは一度だけラングドシャを焼いたことがある。取り出してケーキクーラーに乗せたらデロンとなったのを覚えている。
wikiには初耳なことも書いてあった。ドイツでは『猫の舌』というと、チョコレートのことになる。
あー!デメルの猫ラベルってそういう意味だったのか―。知らなかった。確かに猫の舌・・・ていうか、アイスについてきた木のスプーンみたいな形をしている。
フランスとオーストリア、近いのにたまたま別のものに「猫の舌」なんて変な名前を付けたとは思えませんね。たぶんどっちかが先にあって、「全然猫の舌に似てないじゃん、オレならもっと似ているお菓子を作るよ」と後から同じ名前で売り出したのではないか。
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