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2016年10月5日

睡眠薬(2) BZと非BZ

2016年現在、睡眠薬として使われているのはおそらく、「ベンゾジアゼピン系」と「非ベンゾジアゼピン系」で9割以上を占めるんじゃないかな。

と書くと、「ベンゾジアゼピン系」と「ベンゾジアゼピン系じゃないもの」 を足したら10割になるんじゃないのか、と思いませんか?
私もそう思ったんだよ。でもね、「非ベンゾジアゼピン系」というのは、「ベンゾジアゼピン系じゃないもの全て」ではなく、「ベンゾジアゼピンに似た効き方をするのに、構造的にはベンゾジアゼピン系じゃないもの」を指すんだよ。
なんてわかりにくい名前なんだ!日本語に限らず英語でもnon-benzodiazepinとそのままです。何か違う名前つけるべきじゃないかな、ぶつぶつ。

覚えやすいのは3つしかない非ベンゾジアゼピン系の方。ゾルピデム酒石酸塩(製品名:マイスリー)とゾピクロン(アモバン)、 エスゾピクロン(ルネスタ)。3つとも超短時間型。副作用も少なく、単に眠れないというとこの薬が処方される筈。特に半減期が2時間程度と短いゾルピデム。内科とか他科からでも良く処方されてる。使いやすいんだろうね。副作用や依存性・耐性も少ない。ま、他の睡眠薬と比べて、ってことだけど。
ポイントは眠る直前に飲むこと。超短時間型ですぐ効くんだから、お薬飲んでからお風呂に入って、あれしてこれして・・は良くない(記憶してないことがある)。お布団に入ってお薬を飲む、位の気構えで飲むこと。

ベンゾジアゼピン系の方は、「ゼパム」で終わるやつと「ゾラム」で終わるやつがあって、名前だけでは短時間なのか長時間なのかわからない・・・一つ一つ覚えるしか(泣)

 トリアゾラム(ハルシオン)は非BZと同じ超短時間型。
短時間型がブロチゾラム(レンドルミン)、エチゾラム(デパス)、ロルメタゼパム(エバミール・ロラメット)とリルマザホン(リスミー)。あれ、リルマザホンはゼパムもゾラムもつかないぞ・・・
(注:エチゾラムは「ゾラム」がつくけど、ベンゾジアゼピン系じゃなかったー!似たようなものだけど、チエノジアゼピン系。BZ系とは言えないけど、非BZとも言わない。わかりにくすぎだ!!)
中間時間型は、ニトラゼパム(ベンザリン・ネルボン)、フルニトラゼパム(ロヒプノール・サイレース)、エスタゾラム(ユーロジン)。
長時間型は、クアゼパム(ドラール)、ハロキサゾラム(ソメリン)、フルラゼパム(ベノジール・ダルメート)。

ベンゾジアゼピン系は睡眠薬じゃないやつもいるので、余計にごっちゃになりやすいんだよ、ぶつぶつ。でも地道に覚えるしかないよな、ぶつぶつ・・・

薬理作用的には、GABA-A受容体に作用して・・・ええと要するに、中枢神経の働きを邪魔するんだな。ソワソワわくわく/ドキドキくよくよ、といった脳の働きをぼんやりしたものにすることで、もともとある(ハズの)眠いようという傾向に拍車がかかる。

旅行に行くと、枕が変わるし、旅の友の鼾で眠れないことがあるから、睡眠薬を持っていくの、せっかく旅行に行くのに昼間に爆睡してたらつまんないじゃない?と言っていた方がいた。 その使い方は理想的だな、と思った。AJ自身はいつでもどこでも眠いので、睡眠薬は飲んだことないんだけどさ(笑)。

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