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2016年10月16日

文字としての鬱

うつ病の鬱。読めるけど絶対書けない漢字。2010年に常用漢字に復活したんですね。そういえばニュースで読んだ。鬱に限らず書けないけど使える(=読めるし打てる)字は確かに常用できる時代なんだよね。

さて、鬱という漢字の字源は、wiktionaryによると「木に囲まれ、塞がった様子」。すると、鬱蒼と茂る、なんてのがオリジナルに近い使い方なんだな。現在の意義は「木がこんもりと茂るさま」「気が塞がること」
「鬱血」は血が流れていかずに溜まっている感じ、「鬱金」は金色が留まっている良い染料って感じかな。「鬱陶しい」は・・・なんだろう?ま、いいか。

英語だとdepression。これは覚えやすいなー。「塞がってる」というより、落ち込んでいる、圧力により低くなっちゃった感じが伝わる。不景気のこともdepressionていうことあるもんね。

中国語(簡体字)は郁。えええっ?日本語ではよく人名に使われるのに、鬱って意味だったのか―!?どうも鬱って漢字が難しいから、同じ読みの郁にしちゃったようだな。簡体字って時々こういう乱暴なことをするからなー。日本語みたいに平仮名があればよかったのにね。
同じ読みと書いたように、現在の中国語(北京語)の読みは「ゆう」。だけど、昔は「うつ」と聞こえる読みだったんだろう。「うー」或いは「うううう」「うぐぐ」な気分が伝わる読みではある。

よし、まず字の意味は覚えたぞ。書き方は覚えてないけど。

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