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2021年3月19日

カステラ プディング

 パンで作るパンプディングの方が一般的な気がするし、「家庭でできる和洋菓子」でも『これはカステラでなく、パンでこしらえてもよいのです』と書いてある。でも項目名に従ってカステラで作ってみました。

カステラを小さく切って、レーズンと一緒にプリン型に入れて、カスタード液を入れたら蒸すだけ。カスタードプリンと違って、すが立たない(立ってもわからない)のがお手軽ポイント。

レーズンがみんな沈んじゃったし、型から抜くのも下手でボロボロ。でもまぁこんな感じのものってことで(涙)。カステラってあまり余らないと思うし、甘々になるので、硬くなってきたパンで作るのが正解の気がする。どこかレストラン?でフランスパンで作ったのを食べたことがあるけど美味しかったな。もちろん、上手い人が作れば、カステラでももっと美味しくて見た目も美しいものが出来るんだろうけど。ぶつぶつ。

2021年3月12日

ハヤカepi文庫シリーズ (5)

週に1冊くらいの割で全体の6割くらいは読み終えたが、読まなくていい率が高くなってきた気がする今日この頃。

(9) ワイズ・チルドレン(アンジェラ・カーター):
ロンドンに住む双子の老姉妹は、伝説的イケメン舞台俳優の私生児で元ダンサー。75歳の今でも素敵な脚の持ち主。今でも乙女心は持っているけど波乱の人生を通じて、賢い子供たちになったところ?顔や声は良くても頭や心はどうだか?のパパ、優しいけど理解不能の行動派の叔父、二人を巡る女性たちや子供たち、その恋人たち。二人を育てたグランマもカッコイイが、パパの最初の妻レディ・Aがイギリスっぽくていいな。そこの家のナニーもイギリスぽい。家柄の差ってハッキリとあるようで、案外曖昧だったりするんだな、と納得。

(19) カメレオンのための音楽(トルーマン・カポーティ):
カポーティの3冊はノンフィクション・ノヴェルというのだそうだ。自分の経験をベースにした短編集。私小説というには全然ドロドロしてない(私小説=ドロドロって誰が決めたんだ)。いろいろあってもどこかお洒落な仕上がり。有名人の話も多い。良く描かれてることはいいけど、そうじゃないやつは実名じゃなくても本人から怒られそうだよな。訳は野坂昭如!ちゃんとNYぽく特に問題なく読めるが、村上春樹訳ならまた印象が変わるのかもしれないね。

(36) 犬は吠えるⅠ(トルーマン・カポーティ):
「ローカルカラー」はいろんな都市での出来事。題名が街になっているやつはとくにそれっぽい。パリのコレット宅を訪ねた「白バラ」は、バカラの文鎮をもらってコレクターになってしまう話。『自分でも大切にしているものでなければ贈り物としてさしあげたってしかたないでしょう?』コレットかっこいい!「ローラ」はシチリアが舞台。貧しい家主の娘がクリスマスにくれたのは羽を切ったカラスの雛。カラスも鳥も嫌いだった筈が、逃げ出されてみて愛着に気づく。戻ってきたカラスのローラと2匹の犬と幸せに暮らしてたのに、婚約者が事故に遭ったのはカラスのせいだと娘が言いだして追い出される羽目に。ホテルにも泊まれないし放浪の挙句、ローマのアパートにたどり着く。バルコニーでのんびり暮らすローラにファン(老人)も出来たのに、ある日猫がやってきて、羽を広げたものの飛べないローラはそのまま落下して、たまたまそこにいたトラックの上に。もう会えないの。「観察記録」はいろんな人を描いたスナップ。コクトーとジッド、ボガート、モンローはわかるが褒めてるんだがけなしてんだか。インタビュー風の「自画像」は描かれたいことが良く書けている。

(37) 犬は吠えるⅡ(トルーマン・カポーティ):
黒人ミュージカルを上演するために冷戦下のロシアを訪れる劇団。「砲声絶える時詩神の声聞こゆ」は、ソ連高官の歓迎演説から。歓迎されてるんだかされてないんだか。理解はされてないみたい。いろいろと不便だし横紙破りもたくさん。でも劇団メンバーも負けてないのだった。「お山の大将」はマーロン・ブランドを描いたもの。日本で「サヨナラ」なる映画を撮影中のマーロンに都ホテルで取材。マーロンは親分肌というか自分だけを愛する子分に囲まれていたい孤独な男。気分が続かないので自分でも何をしたいかわからない。良く描けているのだろうと思う。

(20) シンプルな情熱(アニー・エルノー):
50前の地位あるバツイチ女性が恋におちてしまった自分をシンプルに書いたもの。恋ってこういうものだよね、あるあるエピソード満載。ストーリーらしいものもないし、ほんとにシンプルなんだけど、これ好き。訳者あとがきにこの恋について「いわゆるロマンスからは程遠い、激しくて単純な肉体的な情熱」と書いてあってびっくり。ぽかんと口が開いてしまった。肉体関係の有無にかかわらず、こういう激しい情熱こそが恋だ、と思うんですけど。この情熱から程遠い「いわゆるロマンス」って何?それは恋愛ごっこであって恋じゃないだろ。ぶつぶつ。作品は、「今の私には、贅沢とはまた、ひとりの男、またはひとりの女への激しい恋を生きることができる、ということでもあるように思える。」という文章で終わる。確かにそうだよね、と思う。ただし、そんな贅沢をもう一度したいか?と問われると断然遠慮するけどさ。

(27) レ・コスミコミケ(イタロ・カルヴィーノ):
SFというか壮大な宇宙創成ファンタジーともいえるがただの駄ボラな感じがぬぐえないのがカルヴィーノのいいところ(笑)。パスワード的な人物(?)名は縦書きは無理で訳者は悩んだろう。中では「見たゾ!」が今的で面白かった。

(42) 恥辱(クッツェー)はGuardian's1000で済

2021年2月9日

Guardian's 1000 (23)

今回もCrimeカテゴリーを中心に。Crimeは全147冊中71冊読破となるのでまだ半分行ってないけど、未訳もかなりあることを考慮するとこのカテゴリーについては半分は堅い。でもー、再読が終わってからはリスト順(=著者名のABC順)に読んでいるのに、まだDの途中。まだまだ読むのがあって嬉しいぞ。

(221) イリワッカー(ピーター・ケアリー/白水社):
「ケリー・ギャングの真実の歴史」に続いて、2冊目のピーター・ケアリー。詐欺師というか山師というか嘘だらけのハーバート・バジャリ―139歳!?の語る生涯。ComedyといえばComedy。バジャリ―を通してオーストラリアってこんな国というのがわかるようになっている。英国への反発、米国への憧れとやっぱり反発。中国の商売人と東南アジアからの出稼ぎと日本軍の兵士と、ジャパニーズ・ビジネスマン。オーストラリアらしさを出そうとしても、でも本当はアボリジニの国だったよね、的な。アメリカ的な「独立」を経ていない分、複雑なのかもしれないね。

(222) オスカーとルシンダ(ピーター・ケアリー/DHC):
3冊目のケアリーはLoveカテゴリー。厳しい父に育てられた臆病者のオスカーは牧師になるが、生活のための賭博から抜け出せない。野心家のママから遺産を受け継いだルシンダは、誇り高く周りの評判を気にしないが、でも思うとおりに生きられるわけではない。ガラスに愛着を持つルシンダと無垢で純粋にガラスを褒めるオスカーは互いに惹かれるのだが、相手の思いがわからず自分からは言い出せずにうじうじ。奥地に越していったルシンダの知り合いの牧師ハセットにガラスの教会を届けたら、自分の財産をオスカーに分けよう、と約束をするも、それが結婚を意味すると気付かないオスカーは、苦労の末に到着して、そこにいた女ミリアムに絡めとられ、失意の中で失踪。純愛ではあるのだが、さっぱりロマンチックではなく、まだるっこしい。

(223) ミス・ブランディッシの蘭(ジェームズ・ハドリー・チェイス/創元推理文庫):
大富豪のお嬢様ミス・ブランディッシとその婚約者は軽率にも超高価な首飾りをナイトクラブに着けていった帰り道に強盗3人組(ちんぴらギャング、と登場人物紹介に書いてある)に襲われる。首飾りだけが目当てだった筈がうっかり婚約者を殺してしまい、困ってお嬢様を連れてアジトに帰る。美人で保護欲をそそるらしいお嬢様。どうなるかと思いきや、ちんぴらではない真正ギャングに横取りされてしまう。チンピラ達はその場で殺され埋められる。真正ギャングはチンピラの振りをして身代金を回収、お嬢様は返す予定だったのに、ギャングのボス(正確には陰のボスの息子)が恋着してしまう。お金はロンダリングしてよその町に移動し、お店を開店。お嬢様は麻薬漬けにして拘束。そこにようやく私立探偵が登場し、案外手際よく(怪我もするけど)真相を見抜いてお嬢様を救出するのだった。犯罪小説ではあるが推理する余地はないし、あまり面白いとも思わない。救出はしてもスカッとはしないし。そもそも題名の「蘭」ってどこに出て来たんだ?と思ったら、原題はNo Orchids for...えーっ!訳者あとがきによると「蘭はない」まで訳すと長すぎるということだったらしい。だからって。ぶつぶつ。

(224) 白衣の女(ウィルキー・コリンズ/岩波文庫):
岩波文庫だけど普通にミステリー。「白衣の女」って看護婦さんみたいだけど単に白い衣装の女。各人の日記や記録で構成。犯罪に至る過程から始まるけど、どういう犯罪がどう起こるのかは伏線がはっきりしてて想像付きやすい。推理小説としてはイマイチだけど、元祖だからな。被害者の姉のオールドミス、マリアンが魅力的。最後はボクの親友を紹介して安直なハッピーエンド、なんてことにならない所は好感持てる。

(225) 影なき狙撃者(リチャード・コンドン/ハヤカワNV):
朝鮮戦争下、騙されて捕虜になった一団にソ連は催眠術により超優秀なスナイパーを確保、米国の英雄にまつりあげる。上昇志向の強いお嬢様なママにコンプレックスを抱える彼は催眠術下の殺人をこなすが、唯一の友人(戦友)を救おうとしたことで仕掛けが壊れ始める。ちょっと荒唐無稽過ぎかな。主要人物も極端すぎる性格に思える。

(226) 殺人の詩学(アマンダ・クロス/三省堂):
女教授ケイトが探偵役となるシリーズの第三弾だそうだが。ケイト殆ど探偵してません。当時は自立した女性が珍しくてカッコ良かったのだそうだけど、今読むと全然古い型の女。推理小説としてもちょっと。一番疑わしい人がやっぱり犯人で、しかし動機がないと思っていたら、殺すつもりも害するつもりもなかった、って。いやいや。アスピリンが重要な役割を担うんだけど、これアスピリン中毒?2錠で?アレルギーにしては症状が変。変だからエレベーターの停止が致命的となったことにしたのかなと思うが、そもそも停止自体が意味不明。嫌がらせなら他にすることある気がするし、故障が起きれば業者が呼ばれて悪戯がバレるでしょう、普通。被害者が「しまった、アスピリンだ!」と言い残すのもなんだかな。そもそも頭痛薬をイギリスからお取り寄せは如何なものか。アメリカでは違う名前で売られているのを知らないだけじゃないのか?頭痛薬の飲み過ぎは頭痛の元なんだぞ。表紙の粗筋紹介には証拠の全てがケイトを指していると書いてあるが、そうは思わないし。みんなもあまりそうとは思ってなさそうだし。大学紛争の様子は少し面白いが、あまりちゃんとは描かれていない。原題のPoeticは、各所にオーデンの詩が引用されてるからだと思うが、Justiceは殺人ではないし、詩学でもないと思う。いろいろ気に入らない。ぶつぶつ。

(227) ラット・キング(マイケル・ディブディン/扶桑社ミステリー):
伊ペルージャを舞台に、大富豪誘拐事件に駆り出されるベネチア人のゼン警視。身代金を払ったのに殺されてしまう。警察が同行したせいだと言われるけど何か変。ラットキングは鼠の王だが、鼠が狭い所にくっついていると皆のしっぽがくっついて固まり、離れられなくなってしまう。でも死ぬこともなく互いにいがみ合いながらも生きていくそんな鼠の塊のことだそうで。気味悪。そんな鼠のように大富豪の子供たち+配偶者達は憎み合い、妬み合い、外部に向けては固まっている。登場人物はイタリア人ぽいのだが、食事がなんだかな。南部と北部の対立は想像付くし、ベネチアが別格でお目こぼしな感じも理解できる。アメリカ人彼女とは食べ物が折り合えない。そりゃそうだ。アメリカにはお金の他は自然しかない。そうそう。

(228) ダーティー・トリック(マイケル・ディブディン/扶桑社ミステリー):
オクスフォード出たのに流行に乗って世界を放浪している間にうっかり時流に取り残された中年男。母国に戻っても居場所がなく、外国語教師となるもジリ貧。成り上がり夫婦の財力で自分を取り戻せたような、かえって堕ちたような。でもお金がないとどうにもならない。不倫がバレそうになったところで運よく旦那が死んで結婚。お金は手にしたものの、奥さんの品性が気に入らないし、周りからも白眼視されている。上品な婦人に乗り換えようかと思っていたら妻が妊娠したと言い出した。自分はパイプカットしたのに誰の子供?まぁいいかお金貰って離婚して、と思ってたのに浮気相手が嫌味な元上司とわかってつい反撃の計画を立ててしまう。ところが当日に妻が階段からうっかり落ちて半死の状態に!浮気相手を誘拐して殺人の容疑を被せ、共犯者(素行の悪い生徒)は海外に脱出させる。無実の浮気相手はしかし状況証拠で有罪になり、妻の遺産を相続、狙っていた婦人ともいい仲になれてラッキーな日々だったが、証人が現れてまずい状況に。お金をもって海外逃亡!自分は犯罪者だけど、殺人はしていない。そして逃亡先の国と英国との犯罪者引き渡しは殺人に限られてるんだから大丈夫なんだもん。なんと!確かにこれは汚いトリック。

(229) 約束(デュレンマット/ハヤカワNV):
デュレンマットは光文社古典で短編集を読んでこれが2冊目。推理小説ではない。犯罪はあるが、犯罪を描いたものとは言えないな。探偵小説なら言えなくもないけど。腕のいい刑事のマテーイが栄転の前日、少女が惨殺される。ご両親に必ず犯人を捕まえますと約束、栄転をフイにして捜査にのめりこむ。容疑者は第一発見者の行商人。性犯罪の前科がある。みんなにお前が犯人だ!と言われる中、容疑者はあっさり自殺。凶器のカミソリも胃の中にあったチョコレートも、同じじゃないかもだけど持っていたし、それ以降犯罪は起きなくて、やっぱりあいつが犯人だったとみんな納得したんだけど。少女の友達の話を聞いたマテーイだけが別人が犯人だと考え、警察を辞めてまで個人捜査を続ける。更に被害者に似た孤児を引き取り、同じような格好をさせて囮捜査に発展!チョコレートくれる人物が現れて警察もみんなで待つが・・・犯人来ない。その後も囮捜査を続けるが孤児はいつか大人の女になり・・・。そしてある日、死にゆく老婦人が息子が真犯人だと告解する。息子は少女に会うために出掛けた途中で事故に遭ったのだと。捜査に執念を燃やす狂気のマテーイに真実を告げても全然聞いてない。あわれ。

(230) ビッグ・ノーウェア(ジェイムズ・エルロイ/文春文庫):
LAコンフィデンシャルの前夜、レッド・パージ時代のハリウッド。群像劇なのだが中では割と感じのいい方の(?)二人が死んでしまってビックリ。最後に残るのは小物に見える金欠のバズ。恋に生きる結末はちょっとかっこいいけどね、人が死に過ぎのように思う。それに都合よく整形で変身もどうだろう。でもLAだからなー。ありえるよなー。

2021年2月2日

挽茶のゼリー

挽茶というのは抹茶のこと。正確には違う場合もあるようですが、「家庭でできる和洋菓子」においては、抹茶と同じものです。今では「抹茶」の方が一般的だけど、当時は「挽茶」の方が一般的だったのかなぁ??

抹茶とお砂糖を牛乳に溶かして寒天で固める。「家庭でできる和洋菓子」には、よく混ぜてから布で濾せと書いてあったけど、面倒くさいし良く溶けたように見えたのでそのまま固めたら写真のようなことに。まぁ、二層にして抹茶味の濃淡を楽しめるようにしたのさ、と言い訳出来ないこともない。濃い抹茶味はそれなりに美味しかったので良しとします(苦笑)。
 

2021年1月20日

ハヤカワepi文庫シリーズ (4)

既に他リストに掲載済みでも、光文社古典新訳については再度読み直すルールで読んでいるけど、ハヤカワepi文庫については、光文社古典で読んだものは再読しないことにする。なんでかっていうと、ハヤカワepi文庫は必ずしも「新訳」ではないし、光文社古典みたいに解説や後書きが充実しているとは限らないので。
というわけで、epi番号014の「うたかたの日々」(ボリス・ヴィアン)についてはパスとします。

(5) 心臓抜き(ボリス・ヴィアン):
ヴィアンは光文社古典新訳で読んだ「うたかたの日々」に続いて2冊目。これもシュールな話だけど、こっちはだいぶグロい。うたかたの方が好き。心が空っぽなので他人の話を聞くことで満たしたいという精神分析医のジャックモール。村の人が捨てた「恥」を拾って浄化するラ・グロイールが印象的だな。ジャックモール君が後継者になるのだが、ちゃんと全うできるのか?少し不安。心配症過ぎて息子たちを鳥籠に閉じ込めてしまうママはあるある。

(23) レス・ザン・ゼロ(ブレット・イーストン・エリス):
舞台はLA。大学の冬休みに帰郷した俺は、セレブな家族と食事したり、高校時代の友達と遊んだり。彼女も同級生だけど、4カ月間も連絡しなかったし、まだ恋人なのかどうなのか。自分はホテル王の孫。友達の親は映画関係者が多いし、モデルや俳優を目指す知り合いも多い。舞台背景はビバヒルなんだけど、青春!な感じはないし(未熟な感じはあるけど)、アメリカンドリームの欠片もないのは、時代や階層の差というよりもテレビドラマと小説の差なんだろう。著者は在学中に本書でデビューしたのだそうで、周りはこんなだったんだろうね、すごいな。学生時代に聞いていた曲がてんこ盛りで同時代感はあるのだが、ずいぶん違う青春だなと思う。もっとも全然羨ましくはない。

(24) ぼくは怖くない(ニコロ・アンマティーニ):
一昔前の南部イタリアの小さな小さな村。数家族しかいない。出稼ぎで生計を立てるが、テレビの向こうには裕福な生活が。主人公ミケーレは9歳。頭も力もソコソコだが、苛めっ子にやれっぱなしではない正義感の持ち主。ある日罰ゲームで入った廃屋で生死不明の子供フィリッポに出会う。ヒーローなら助けなくちゃ、と水やら食べ物やら持っていき守護天使だと言われてしまう。テレビニュースでフィリッポは身代金目当てに誘拐されたんだとわかるが、悪者は誰なのか?秘密を打ち明けた親友にも裏切られ、徐々に真相に近づいてしまう。もう関わっちゃダメとパパにもママにも言われたのにフィリッポを救出に向かうミケーレ。ぼくは怖くない!どう決着するのやらと思っていたらあっさりとバッドエンド・・・哀しい。

(53) 一九八四年(ジョージ・オーウェル):Guardian'sで済

(82) ならずものがやってくる(ジェニファー・イーガン):
A面に6曲、B面に7曲のアルバム構成。それぞれに主人公も時代も違うけど、全体のストーリーをいろんな側面で追う感じ。親から孫の世代。孫は現代(9.11後)。ヒッピーからロックの世代、広告マーケティングの時代、そして。現在ではA面/B面もないもんなー。盗癖のあるサーシャの物語は切ない。元上司のベニーと奥さんのステファニーは成功して郊外に家を構えるけど周りの真性お金持ち(は共和党支持者)といまいち仲良くなれない。パブリシストのドリーはパーティーで事故を起こして過去の人になったけど、将軍を広告する羽目に。お金になればなんでもいいのか?悩みながら、でも成功すると仕事は楽しい。娘のルルはクールだけど「ならずもの」の命がけコンサートを成功に導く。デジタルを信奉しながら、手作りに惹かれたりする。変わっていくのか変わってないのか。でも変わっているよねやっぱり。アメリカに限った話じゃないけど、でもとてもアメリカっぽい。

(87) 動物農場(ジョージ・オーウェル):
これもGuardian'sで読んだんだけど、ちくま文庫だったし、新訳だと書いてあったのでepiで再読することにした。でも印象変わらないなー(当たり前)。前に読んだ時よりハッキリとこれはソ連だなーと思える。でもコロナ禍の今、他人事ではなく、全体主義に向かう方向に危機感を感じる。私権を規制された方がある意味ラクではあっても、規制されない方がやっぱり望ましい。何で規制されないと行動できないんだろ。しかし、そんな国民だったら滅んでしまった方がイイとも言えないんだよ、やっぱり。難しい。

2020年12月31日

2020年総括

2020年のニュース第一位は世界中で一致しちゃってるだろうな。ま、そう言わずに総括してみる。

2020世の中的ニュース

ここはどうしたって新型コロナになるよね。2020年のニュースってことで来年以降は振り返ることが出来るといいんだけど。

2020 AJニュース&2020ラッキーだったこと

去年秋から自由診療に移ったんだけど、冬から春にかけてずるずると悪化の一途をたどり、治療終了も覚悟したのだった。3月末に最後の賭けのつもりでお薬を変えてみたら、これが案外劇的に効いて小康状態に逆戻り。ラッキー!まそうはいっても、先月からマーカーはじわじわと再び上がり始めているので、来年はどうなることやら。来年もやれるとこまでやるつもりではある。

2020アンラッキーだったこと

そんなわけで春にはすっかり元気いっぱいだったのに、新型コロナのせいでどこにも行けないし、頼みの図書館まで完全閉鎖!こんなことさえなければ旅行にでも行けたし友達にも会えたのにぃぃ。新型コロナのバカヤロー!

2020ベスト食べ物

あまり外出できなかったこともあって、今年もベスト食べ物は該当なし。それなりには美味しいものも食べてはいるんだけどさ。年の終わりに振り返ってこれ!と思えるようなものがない。新型コロナのバカヤロー!!

2020ベストお買い物

ベストお買い物は、悩んだけど久々に新調した置時計で。無印良品の公園の時計ミニ白。手元で使っていた置時計(いまひとつ気に入っていなかった)を、なくても平気だよねと断捨離したらやっぱり不便。洗面所で使っていた旅行用の目覚まし時計(写真の右側)で代用していたら、今度はこいつの調子が悪くなり。
無印良品で見掛けた公園の時計なら、テレビ台に置いてもいつも座っている場所から見えるのではないかと考えて(前の置時計は針が良く読めなくて手元の机に置いていた)購入。置いてみたら思ったほど視認性が高くなくて、目覚ましから微妙に改善された程度なのだが、ま、ここはむしろメガネを変えるべき時期だという気がする(笑)。

2020ベストMade In Japan

Made In Japanて言えるのか?という気もするが、手作りマイマスクをここにおきたい。以前、台北に旅行に行った時に、カラフルな布マスクがあってカワイイ!と思ったのだが、当時の日本はマスクといえば白一色。それに当時台北ではバイク乗りの排煙除けに使われていたようだったので、布マスクって感染予防にはどうよと思ったし。その後お店でもカラフルなマスクが売られるようになり、でも一般的とは言い難かった。お洒落な人向けって感じで。
ところが新型コロナのバカヤローのおかげで、布マスクでも一定の効果はある(そもそも不織布マスクでも他人への感染を弱める効果しかない)ことになり、街でも一気にカラフルな布マスクが増えた。だったら私も作ってみる―!と一時期はマスク作りがマイブームとなったのだった。
市販のガーゼマスクは、洗うとしわしわになり小さくなってアイロンが面倒なのだが、マイマスクはノーアイロンで大丈夫。夜洗って朝までに乾く。不織布マスクは捨てる時に罪悪感が漂うし、ゴミ袋を二重にするのも罪悪感を増すが、布マスクはそれよりずっとサステナブルで大満足。コロナのバカヤローにも良かった点はある。

2020ベスト読書

2019年秋から開始のGuardianリストは昨年中は再読が殆どだったが、今年に入って初読が増え、「読まなくてもいいかも」率が上昇している。でも気に入った本も数多くある。どれにしようか悩ましいけど、「忘れられた巨人」(カズオ・イシグロ)で。基本はファンタジーなのだが、戦後処理とはどうあるべきかを考えさせられる。イギリスっぽい感じも好きだし、ロマンチックな部分も好き。

2020年12月26日

クリスマス プディング

 「クリスマス・プディング」という食べ物があることは知っていたけど、食べたことも見たこともなかった。自分で作らない限り、本場に行かないと食べられないんだろうと思っていたのに、近所のKALDIで売ってるじゃありませんか。よしよし。クリスマスを待って食べようと楽しみにしていたら、たまたま読み始めた「オスカーとルシンダ」にクリスマス・プディングが重要な意味を持って登場。ますます食べるのが楽しみ!

こんな感じの食べ物。パッケージでわかるように英国ウォーカー製です。プラスチックボウルに入ってたのをレンジで温めて食す。「オスカーとルシンダ」では、厳しい父の元、清貧な生活を送るオスカーに同情した女中さんがこっそりクリスマスプディングを作って食べさせてくれるのだが、すぐ父に見つかって無理矢理吐き出させられる。「プディングは悪魔の果実だ、と父はいった。オスカーはプディングを食べたが、悪魔の果実にはとうてい思えなかった。」ここから父子のボタンの掛け違いが広がっていく。

オスカーはプディングにも感心していたが(レーズンを食べたのは初めてだった)、上にたっぷりかけられたカスタードソースに強く魅せられていた。右写真の状態でちょっと食べてみてすごく甘かったので、これにカスタードを足したらベタベタに甘くなると思ったのだが、「家庭でできる和洋菓子」にもカスタードをかけるものだと書いてある。迷ったけど砂糖控えめでカスタードソースを作った。クリスマスぽくして記念写真。

んー、想像通りの激甘!!決してまずくはありませんが、イギリスらしい美味しさです(褒めてない)。レーズンやオレンジピール等のフルーツたっぷり、シナモンとナツメグ?(Mixed spiceと書いてあって詳細不明)他スパイスたっぷり、甘味もたっぷりで英国趣味の「リッチな味」ではある。が、くどい。無駄に豪華なところが悪魔の果実なのかな。「和洋菓子」には、ブランデーやマディラ酒などのお酒をかけると美味しいと書いてあるが、ちょっと試してみる気がしない。1/4も食べるともういいや、という気持ちになった。これってこの大きさで一人分ではなく一家族分なのかな?そうのような気がする。困りながらパッケージを眺めていると、「クリーム、カスタード、アイスクリームと一緒に食べると美味しい」と書いてあるのに気が付いた。

アイスクリームはイイような気がする、と翌日エクセルカップのバニラを買ってきて再トライしてみると、すっかり食べやすくなった!もしクリスマス・プディングを食べてみたいなら、アイスクリームをお供にするのがお薦めです!が、まぁ無理に試さなくてもいいと思うよ(笑)。

ちなみに、クリスマス・プディングはまず「ミンスミート」を作るところから始まります。クリスマスの1か月以上前にミンスミートを作って、容器に入れて時々かき混ぜたりして発酵!させる。それをクリスマス近くなってから取り出し、粉と卵を足して蒸して、また2-3日休ませて、当日にもう1回蒸してカスタードソースをかけて食べる。と「和洋菓子」に書いてある。なるほど。「ミンスミート」という言葉も知っていたけど、挽肉が入っているんだと思ってたよ!元々は入っていたけど(今でも入っている場合もあるらしい)、今では獣脂が代わりに入っているんだって。確かに「和洋菓子」のレシピでも「ケンネ脂100g」を使うと書いてある。どこに売ってるんだか。ハードル高い。