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2019年6月23日

Guardian’s 1000(3)

第三回はState of the nation。直訳すると国家の状態。ざっと社会小説って感じかなぁ。ノンフィクション寄りもあればファンタジー寄りもあり、これも??てのもある(笑)。このカテゴリーの収載済は8点だったので今回で網羅済。残りの既読(再読待ち)が5点。

(21) 崩れゆく絆(アチェベ/光文社古典新訳):
アフリカ独立前夜を現地人の視点で。

(22) 夷狄を待ちながら(J・M・クッツェー/集英社文庫):
ノーベル賞受賞後に読んで二度目。ほぼ忘れてた。南アの話だと思い込んでたけどフィクションではあるらしい。帝国の民政官である主人公は先住民(夷狄や漁民)と仲良くやっていきたいが、国の方針は徹底支配(ていうか迫害か追放)。若い女とのぎこちない交流は偽善に満ちたものと気付き、しかしどうすればいいのか。やっぱ帝国は良くない。

(23) 二都物語(ディケンズ/光文社古典新訳):
ロンドンとパリが舞台の物語。恋バナが主筋だと思うんだけど。

(24) 地下室の手記(ドストエフスキー/光文社古典新訳):
牢獄も国家の状態の一つではある。
(2019/6/28訂正)入院中にうろ覚えで書いたら「死の家の記録」と勘違いしてた。地下室の手記って何言いたいかわかんなかったやつだった。State of the nationよりSelfに分類されるべきでは?

(25) 感情教育(フローベール/光文社古典新訳):
背景は二月革命のパリ。でもこれも主筋は恋バナだと思うなぁ。

(26) レ・ミゼラブル(ユーゴー/新潮文庫):
これは背景描写が良く描けているので、主筋もとても面白いけどこのカテゴリーで納得。再読おすすめ。

(27) ブラス・クーバスの死後の回想(マシャード・ジ・アシス/光文社古典新訳):
リオの話。国家の状態が描けてるのか自信ない。

(28) 動物農場(ジョージ・オーウェル/ちくま文庫):
2回目。前は1984と同じ頃に読んだ。ちくま文庫は開高健訳で解説?が沢山ある。1984より動物農場の方がよく書けていると開高は言うけど、私は1984の方が好きだな。前に読んだ時は素直にソ連の話だと思ったが、どんな革命でも資本主義を打ち破るのは難しいよね。登場動物達はファンタジーの要素十分。ディズニーで見たいような、絶対見たくないような。

(29) 赤と黒(スタンダール/光文社古典新訳):
これは全然恋バナだと思ってた。確かに王政復古後の不安定な社会背景はあるけど。

(30) トム・ソーヤーの冒険(トウェイン/光文社古典新訳):
これに至っては、何でこのカテゴリーか理解できない。アメリカが描かれてはいるけどしかし。

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