ほんとはリンパ球について書く前に、リンパ系について書こうと思ったんだけど、するとなかなかリンパ球にたどりつかなそうなのでパス。リンパ球はリンパ系と関係ある、とだけ書いて終わりにしておく。リンパ系については別途(いつになることやら)。
リンパ球も好中球とかと同じく、体に入った異物を退治してくれる「免疫」の役割を持つ。ただし、好中球よりも賢いというか複雑というか、やり方が違う。好中球とかの免疫は「自然免疫」、リンパ球とかのは「獲得免疫」(適応免疫とも)。
「免疫ができる」なんて使い方をするのは、獲得免疫をイメージしていますね。異物の特徴を覚えておいて、次に同じのに出会った時には、待ってました!と攻撃隊が出て来る。 ワクチンが有効なのも獲得免疫機能を利用しているから。
前回のドキシル治療で痛い目にあったのがこのリンパ球だったのだ。確かに1回目の点滴から、リンパ球の数値は下がっていた。でもいつも好中球のことばかり注意されてたし、リンパ球は下がっても何も言われたことなかったので気にしてもいなかった。医師も気にしてなかったと思うので、基準値より低いとは言ってもよくある値で問題ないと思ってたんだろう。過去の治療データも見てみたけど、やっぱり同じ位まで下がったことは何回もあるんだよなー。ぶつぶつ。
リンパ球の基準値については前回も書いたけど、白血球仲間内のパーセンテージで表され、20-50%程度。数でいうと、成人で1500-3500位。
・・・えっ!私は1500もあったことは一度もないんですけど。びっくり。パーセンテージでみると基準値内に入ってることが多いので全く気にしてなかったけど、そもそも常に足りてないんじゃん(泣)。
ちなみに、肺炎を起こして緊急入院した時のリンパ球数は380。好中球の方はG-CSF製剤の力を借りて3000弱の十分な値だった。
ニューモシスチス肺炎(「カリニ肺炎」と書いてたけど、今はニューモシスチス肺炎と呼ぶのが正しいのだそうだ。ニューモシスチス菌ではあるが、カリニではなくイロベチイというやつが原因だと判明したんだって。でも医師もみんなカリニ肺炎って言ってたぞ)を筆頭とする日和見感染は、好中球ではなくリンパ球の数が問題だ、と後になって言われた。なんで好中球はこいつをやっつけてくれないのだ?
検索してもどこにもそんなことは書いてない・・・でも、AIDSではHIVウイルスによるリンパ球の減少が日和見感染の原因とされている。好中球は足りてても、リンパ球が足りないとダメっていうことなのかな。そうなんだろうな。
さて、肺炎から退院した後にリンパ球は更に減って200まで落ちていた。これは恐らく多量のステロイド治療のせいだと思うね。最新値は900。今度のお薬もリンパ球は減っていくと思うが、あまり下げないように睡眠も栄養もしっかり取ろうっと。
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