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2018年2月28日

2020Tokyoへの提言(17)-1

平昌五輪を見ていて、そうだもうすぐ東京五輪なんだった、と思い出して久々の更新。
平昌五輪のメッセージは実態として「南北融和」だったね。 それが束の間だとしてもテーマとしては良かった。

2020東京五輪の開催が決まったころは、東日本大震災からまだ3年経っていなくて、プレゼンには震災からの復興がテーマとして謳われていた。あの時点では当然のことに思えたんだけど。現時点ではそれってメッセージとして届くのかなぁ、という気がする。

前の東京五輪は戦災からの復興で良かった。軍国主義の大日本帝国が戦争に負けて焼け野原になった。でも平和憲法を擁する国に生まれ変わって、他国侵略に向けていたエネルギーをモノづくり(とか)に振り変えて頑張ったら、ここまで成長できました、という物語は、
・他国侵略しないと豊かになれないという考えは間違っていました、という反省(と謝罪)
・みなさんも戦争(内戦含む)をやめることで、豊かになれると思います、という希望
を含んでいて、世界中から受け入れやすい良いメッセージだったと思うのね。

でも今回は、あんな水浸しだった地域にちゃんと街並みが戻ってきました、と言ったところで、日本は金持ちだからね、で終わりではないのか。また被災地からは、まだ復興してないぞ!と抗議の声が上がりそうだし(特にフクシマ)。

それもあってか、「震災からの復興」ていうテーマは現在、もう忘れていいかなぁ・・・という雰囲気になっている気がする。東北六県のお祭りを会場で披露して終わり、位に思ってるんじゃない?

そこで提言。

「復興しました」と完了形で語ろうと思うから、イヤミ(或いは嘘)になるのだ。
そうじゃなくて、何度も繰り返される天災、失われる命と流される涙。でも私たちは、その度に立ち上がり、天災と向き合って来ました。そしてこれからも。ていうメッセージにしたら良いのではないか。「繰り返しません」と言える戦争と違って、天災の方はたぶんまた起こるんだし。東日本大震災だけじゃなく、更に地震・津波だけじゃなく、台風やゲリラ豪雨、火山の噴火とかもおかずに入れる。

向き合い方の例としては、まずは学校や職場、地域での避難訓練だな。あんなことやってる国はあまりないんじゃないかと思うもん。それと普及度の高い緊急地震速報やエリアメール、天気予報の工夫、防災マニュアルや危険度マップ、各家庭の備蓄、BCP。揺れに強い建物の工夫=最新の免震構造もだけど、昔の建物を補強する仕組みもありますなどなど。ボランティアの活躍や共助についても描きたい。スーパー堤防みたいな自然に対抗するやつより、減災というか天災と共存しつつ命を守るような対策に重点をおいて描く。

そして、天災はひどいんだけど、天災が起きる原因と同じものが、恵みをもたらしてもくれるんだという話。日本海溝は海の恵みを・・もたらしてないのか?海流と海溝は関係ないのかな。困ったな。なんとかしてお魚とつなげてくれよ。日本名物温泉天国。大量の雨により、水が豊かで良質なことから農産物や日本酒につなげる。

まだこれからも起こるだろう様々な天災。被害ゼロとは行かないんだろう。でもその度に私たちは立ち上がり、新たな工夫を加え続けるでしょう。天災リスクを持つ他国の皆さん、一緒に頑張ろうぜ、力になります、と言って終わる。全ビデオで10分位。

フクシマの復興には触れないことにするしかないだろうな。基準を見直ししたから日本の原発はもう大丈夫って売り込むのだけはやめてね。

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