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2016年12月11日

抗うつ薬(6) NaSSA

四環系のところでちらっと書いたミルタザピンは、NaSSAという分類に入っている。今のところこの分類に入るのはこれだけ。NaSSAはNoradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressantの略。ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ薬。・・・ええと?

SNRIの時はN一つでノルアドレナリンだったのに、今度はNaという表記になって、
SSRIの時はSSの最初のSがSelectiveだったのに、今度はSpecificで、
SARIの時はAがAntagonistだったのに、今度はAntidepressantってわかりにくすぎでしょ!!

今まで書いてきたものは、Reuptake Inhibitorつまり、セロトニンの再取り込み阻害作用を持つ。ところが、ミルタザピンは再取り込み阻害作用は持ってないらしい。四環系なのに。
AはAntidepressant(抗うつ薬)の略になっているけど、動き方はSARIのAntagonistに近くて、セロトニンの受容体をブロックする。ただし全部の受容体をブロックするんじゃなくて、特定の受容体だけをブロックする。SARI同様、5-HT2系をブロックして5-HT1はブロックしない。放出されたセロトニンは5-HT1に向かう。この辺がSpecificの所以なのかな。
そしてノルアドレナリンに関しても、ノルアドレナリンの放出を抑制するα2受容体(もう十分出たから止めようかというセンサーのようなもの)をブロックすることで、放出を促進させる。
ふむふむ、良さげではないか。ただし鎮静作用は少し強め。

お薬は今のところ一つだけ(日本では)
・ミルタザピン(レメロン、リフレックス)

以上の6種類が「いわゆる抗うつ薬」だ。
が、だとすると「いわゆる抗うつ薬」って何?ってことだよね。結構説明に困るんだよね。次回はそこをまとめておこうっと。


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