トロンコはこの時期にしか見掛けないケーキ。
と言えば、トロンコ→trunk→木の幹ってことは、あれよね、とすぐわかりますよね、現在日本では「ブッシュ・ド・ノエル」と呼ばれているあのケーキ。
近所のケーキ屋で買ったお二人様サイズ。
「家庭でできる和洋菓子」 には、「クリスマスの頃になると樹木は葉が落ちて、幹だけが残っています。その木の幹を食卓に持ってきたということになりましょうか。」と書いてありますが、本来は「トロンコ」だけではなくて、「クリスマスの」という形容詞が付く。ブッシュ・ド・ノエルと同じ形式ですね。
なんで「クリスマスの幹」かというと、クリスマスにはいつもより太い枝を暖炉で燃やすものなのだそうです。その大薪を模したのがこのケーキというわけだ。写真のケーキにはないけど、確かに枝(を切り落とした切り株)が付いているものがあるもんね。家庭でできる和洋菓子でも、「クリスマス」は落ちてるけど、切り株はちゃんとついています。
英語では、Yule log。へー英語あるんだ。知らなかった。
Yuleとはwikiによると、元々北欧系の冬至のお祭り。それがクリスマスと合体してしまったのだそうな。夏至祭は有名だが冬至祭もあるのか。冬至祭で太い幹を切って暖炉にくべる。途中で火が消えると来年は不作だ―!的な。これを暖炉で燃やさずにお部屋に飾る派がクリスマスツリーになったんだな。木を切ってくる、というところはドイツが発祥の地であるらしい。北欧では寒すぎだし森が貴重で切ったりしなかったのかな。
ケーキの発祥はフランス。日本語Wikiの表記は「ビュッシュ・ド・ノエル」。
ビュッシュって書いてあるケーキは見たことない気がするけど・・・。でも確かに
Bûche de Noëlの発音(Google翻訳サイト)はビュッシュと聞こえるし、ブッシュだとboucheみたいだもんね。
さて「トロンコ」は何語でしょうか。イタリア語かと思ったけど、どうも違うらしい。イタリア語で幹はトロンコ(tronco)なんだけど、「クリスマスの幹」はTronchetto di Nataleなんだよ。
スペイン語はTronco de Navidadで「トロンコ」ではあるんだけど・・・なんでスペイン語表記にする必要があったのか。謎。
0 件のコメント:
コメントを投稿