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2016年12月19日

セロトニン症候群:抗うつ薬の副作用

うつ病は脳内セロトニンが足りないからだと考えられている(まだ仮説)、だからセロトニンを増やす(ように感じられる)お薬で、うつ病が治療できる(抑うつ症状が緩和される)と考えられる(まだ仮説)。

ということは、セロトニンを増やせば幸せいっぱいってことよね、と考えたくなる。どんどん抗うつ薬を飲んで幸せになりましょう!と思いたくなるのだが、セロトニンが過剰であるために起きる副作用というものもある。それが「セロトニン症候群」。

具体的には、頭痛や動悸、痙攣症状。抗うつ薬が過量(その人にとって)の場合と、抗うつ薬+他の薬で効きすぎになる場合もある。wikiにはデキストロメトルファンが取り上げられてるけど、なんでだろ?これは併用禁忌じゃないよ。併用注意ではあるけど。併用注意は他にも山ほどあるんだけどな。まいいか。

抗うつ薬はみんなセロトニン症候群を起こす可能性があるし、逆に言うと、抗うつ薬以外の理由ではセロトニン症候群にはならない。覚えやすいな。

抗うつ薬の良く知られる副作用としては、自殺がある。統計がどうなってるか知らないけど、セロトニン症候群よりも自殺の方が多いんではないか。
落ち込んでいる時って何をする元気もないんだけど、抗うつ薬で「前向き」になることで、自殺する元気が出てくるのではないか。そんな「前向き」になる薬だったら飲ませなきゃ良かった、と周りの人間としては思ってしまう。抑うつ症状って、或いは自殺しないための自然の防御反応かもしれないね。

とはいえ、お薬を飲んでも自殺なんかせずに、抑うつ症状から解放されるだけの人の方が多いので、自殺するかもしれないから飲ませないようにしましょう!とは言えないんだけどさ。落ち込んでいるからって、安易に飲むな、とは言えるかな。
本人が気を付けるのは無理なので、周りの人が見張っているしかない。うつ病治療中の家族、友人・知人をお持ちの皆さま、薬を飲み始めることで自殺率が高くなることを念頭において見守っていてくださいませ。

さて、抗うつ薬について言いたいことは書いたぞ。次は、躁病治療薬の予定。

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