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2018年8月23日

赤血球

久々に書く医療用語編。しばらくは検査値について書くつもり。
検査値については、一通りは知ってたつもりだったんだけど、一歩踏み込むとうまく説明できないことに今更気が付いて、ちゃんと調べて知っておこうと思って。自分が気になるところから調べていくので、 他人様の役に立つかどうかはわかんないけど。

初回は赤血球。英語だとRed Blood CellでRBCと記載される場合もある。
ほぼ直訳ではあるけど、「球」はどうかなぁ。顕微鏡写真では丸に見えるけど球ではなくて、真ん中が凹んだ白玉団子状態。「赤血細胞」の方が無難だったかもしれない。中国語では紅血球或いは紅細胞というらしい。素直なネーミング。
 ラテン語(ギリシャ語)寄りの英語としてはEnthrocyte。これも赤い細胞という意味。

血液が赤く見えるのは赤血球の色。そして赤血球が赤いのは酸化鉄(酸素化ヘモグロビン)の色。赤血球は、肺に来た酸素を酸化鉄にして受け取って全身を巡る。要らなくなった二酸化炭素を受け取って酸素を渡して、二酸化炭素は肺に戻す。酸素を失ったヘモグロビンは赤味を失って青黒っぽくみえる。静脈の色だね。

赤血球(=赤血球数)の基準値は男女で異なり、大雑把に男性は500万個/μL、女性400万個/μL位が正常値。
この数字の書き方が病院によって違ってて、私の今の病院での値は"4.71”で単位は10^12/L。えーっとマイクロは10の-6倍だから、単位を合わせると4.71*10の6乗だから471万個ってわけね。

私は今までの治療では白血球は減っても赤血球が基準値を下回ったことはなかったんだけど、前回のドキシルでは300万台を低迷していた。抗ガン剤は細胞分裂が早い細胞を狙うので、造血管細胞も影響を受けやすいんだろうね。それでもあまり先生方は貧血を気にしてくれるようではなかった。恐らくヘモグロビン濃度はそこまで悪くない、と考えたのかな。つまりさ、赤血球の数が多少少なくても、リカバリの方法はあるってことなのさ。次回に続く。

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