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2017年1月12日

抗てんかん薬

抗てんかん薬に入る前に、おさらい。てんかんは、脳で過剰な放電が起きることによる症状。

さらっと書いたが、放電というのは、神経刺激を伝達していくのに使われる手段。イオンチャネルと呼ばれる通路にイオンを通過させることで、電位を発生する。これが「過剰」に起こることで、問題が発生するわけだ。そこで抗てんかん薬は基本的に、イオンチャネルを抑制するものが使われる。

(1) バルビツール酸系:今ではあまり使われない睡眠薬と書いたけど、抗てんかん薬としては使われているらしい。注射とかかな?AJはあまり見たことない。フェノバルビタール、プリミドン等。抗てんかん薬として最も古い部類。

(2) ベンゾジアゼピン系:クロナゼパム(ランドセン、リボトリール)、ジアゼパム(セルシン、ホリゾン、ダイアップ)等。これも睡眠薬、抗不安薬の仲間。
(3) ヒダントイン系:フェニトイン(アレビアチン)等。これも割と古い。大発作に使われる。
(4) カルバマゼピン(テグレトール):AJの中では、抗てんかん薬=テグレトールなんだけど。部分発作と強直間代発作しか適用がないのか、これだけではあまり使わないのかな。
(5) バルプロ酸ナトリウム(デパケン、セレニカ):これよく見る。適用が多いので、抗てんかん薬として使われているのかはわからないけど。 全般発作の第一選択薬になってる、
(6) ラモトリギン(ラミクタール)、ガバペンチン(ガバペン)、トピラマート(トピナ)は割と新しい薬。どれも名前が覚えやすくて好き―。ラモトリギンは双極性障害にも使える。

ここまではイオンチャネル抑制作用を持つお薬だけど、そうじゃないタイプのお薬もでてきた。
(7) レベチラセタム(イーケプラ):シナプス小胞放出阻害。シナプスから何か出るのを阻害する。
(8) ぺランパネル(フィコンパ):2016年に承認降りたばかり。AJはまだ見てないぞ。AMPA型グルタミン酸受容体非競合型拮抗薬。グルタミン酸がてんかん発作を誘導するから、そこを抑えるのだそうだ。誘導ねぇ。。。もう少し流行ってから深く勉強しようっと。

さて、てんかんはもうこれでいいことにして、とうとう難関の抗精神病薬だな。ううむ。気が重い。

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