2019年2月現在朝日新聞朝刊で連載中の「ひこばえ」(重松清)の主人公はAJと同世代。連載開始時の子供時代は、団地住まいや大阪万博等あるある感満載だった。連載がだいぶ進んでから、主人公が図書館で巡り合い、子供の頃を思い出したのが、カロリーヌの絵本。あるあるー!
とっくに絶版の「小学館オールカラー版世界の童話(12)」に収載されていたもの。AJ世代が親になった頃に再発行されており、「ひこばえ」ではそれが図書館にあったという設定になっていた。再販世代が親になった時(=AJ世代が祖父・祖母になる時)にも出るかなーと思っていたけど、それはないみたい。さすがに話が古くなったか。世界の童話シリーズは絶版だけど、カロリーヌ絵本自体はビーエル出版株式会社から今でも買うことが出来ます。
AJがこれに出会ったのは幼稚園児の頃。ひとり夢中で見入っている写真がアルバムに残っています。本が好きになったのも、外国に憧れて語学を熱心に勉強したのも、実はこの本との出会いが大きかったのかもしれない。
犬・猫・熊・豹・ライオン!の「おともだち」もカワイイのだが、なんといっても赤いサロペットのカロリーヌ。どうみても子供なのだが、やることは一人前の大人。「おともだち」を連れて別荘に避暑に行ったり、宇宙船!を操縦したりする。他人としての大人は出て来るけど、パパ・ママに当たる人物は登場しない。ていうか言及すらない。他の絵本のお姫様とは全然違ってカッコイイのだ。
そんなカロリーヌ絵本で、AJが最もよく覚えているエピソードはしかし、スパゲティを食べているシーン。山キャンプのごはんとして、スプーンとフォークを使って!スパゲティを食べていたんだよう。検索すると同じ理由でこのシーンを覚えている仲間がいっぱいいて嬉しい。「ひこばえ」の主人公は違ったようだけど(笑)。
当時スパゲティは珍しいとまでは言えないけど、洋食屋さん(或いはデパートの大食堂)で食べるもので、家で食べるものではなかった、と思う。ましてやキャンプでスパゲティなんて。キャンプと言ったら飯盒でカレーよね。
本は手元にないけど、画像検索結果から察するにトマトだけのスパゲティらしい。当時の日本では概ね、ナポリタンとミートソースしかなかったけど、ナポリタンだと自分では思ったのかなぁ。スパゲティに驚きはなく、スプーンとフォークが新鮮だった。
というわけで、カロリーヌのスパゲティを再現してみました。でもトマトソース(市販)をからめただけでは寂しかったので、ミニトマトを足しちゃった。スプーンとフォークも添えたけど、これは撮影用で自分はお箸で食べました(笑)。
同じ本でキャンプの朝食には、クロワッサンとカフェオレとなっていて、とてもフランスぽい。でもこちらは幼いAJには、菓子パンとミルクコーヒーに見えたのか、全然記憶に残っていないのでした。
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