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2019年2月25日

ゼロ年代の50冊(5)

半分まで来た。予定通りの推移。今回も2分冊が1タイトルだけだったのだが、この2分冊が枕な厚さで手こずりました。14分冊を終わらせるつもりがそうはいかなくなった。でも次回は9分冊が控えているので早く残り2冊を終わらせないとなぁ。

(21) 1968(小熊英二/新曜社):学園紛争ってそうゆうことだったのか、といろいろ学ぶことは多かったのだが・・・これが問題の枕2冊。厚すぎだろ。当事者の方達は読まない気がするし、今の若者も読まないと思う。良く描けているんだろうとは思うんだけど、あまりに厚過ぎてお勧めしかねる。

(22) 「格差」の戦後史(橋本健二/河出ブックス):格差の拡大は80年代から既に始まっていたことを統計資料を元にきちんと説明するもの。フリーターとかハケンとか確かに当初は「新しい働き方」と言われてたもんなー。昨今の「働き方改革」もなんか同じ匂いがするよなー。

(23) 母の声、川の匂い(川田順三/筑摩書房):江東区高橋出身の著者が子供の頃や昔の深川を調べたりして書いたエッセイ。在りし日の深川らしくはあるのだが、散らかっててあまり感心しなかった。

(24) 輝く日の宮(丸谷才一/講談社):三度目か四度目。丸谷先生は好きな作家で中でもこれは好き。出版して割と近くにハードカバーで1回、文庫化されてから何度か読んだ。だから筋やいくつかの描写はしっかり覚えていたのだが、これ00年代なんだっけ?もっと若い頃に読んだ気がしてた(笑)。表題は源氏物語の失われた?段名。文学や歴史がらみ等などいろんな会話がお洒落で、こんな恋愛関係に憧れてたよなー(笑)。

(25) ブーバーとショーレム(上山安敏/岩波書店):第二次世界大戦以降のユダヤ学について。著者は法学/哲学系の学者だが、ユダヤは専門じゃないのだそうだ。しかしマニアックすぎな気が。良い本なのだろうが、その良さが実感できる人は相当少ないのでは。ここでもナショナリズムとポピュリズム。イスラエルは進んでいる分、その先、が見えるのかも。でもちょっと特殊な国だからなぁ。イスラエル建国はホロコースト以前から具体的な話になってたのは知らなかった。勉強にはなる。

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