今回のツアーでは現地ガイドさんが北京出身の女性だったのだけど、彼女に言わせると「故宮や万里の長城は『中国の』宝物だけど、天壇公園は『北京の』宝物」なのだそうで。天壇は明清時代の皇帝が国家の安寧を祈るための場所。私から見ると故宮と同じ扱いなんだけど、なんで「北京の」?
行ってみて判った。「天壇が」じゃなくて、「天壇公園が」北京市民にとって身近な場所だと言う意味なんだ。天安門広場は政治的な場所で今でも警備が厳しいけど、天壇公園は確かに市民の憩いの場になっていました。明治神宮と神宮外苑のようなものかな。「憩いの場」の雰囲気としては外苑より、往時の代々木公園の方が近い気もするけど。
様々なダンス集団、軽い球技、二胡をはじめとする楽器練習組、単なる散歩の家族連れ。たくさんの人がいるのに、柵で囲われた芝生には誰一人入らないお行儀の良さ。代々木公園では考えにくいですねー。神宮外苑なら入らないかな?とにかく人が多いので、遠くからスナップを撮るのが大変難しい(笑) 。ランニングも難しい気がする。どこかに専用コースがあるのかもだけど。日本の公園とちょっと違うのは、建物が長廊形式になっていて、麻雀やカード集団がたむろしていること。
ま、天壇「公園」はそういう憩いの場なんだけど、「天壇」の方は有料なので「公園」ほど人はいません。観光客のみ。(それでも多いけどさ)
追記:天壇公園も有料だそうです。北京市民の皆様には格安定期券のようなものがあるらしい。そして世界遺産の「天壇」は更に別料金が正しいです。失礼しました。
駆け足だったので当然のように一番有名な「祈念殿」しか見られなかった・・・。五穀豊穣を祈念する場所だそうです。丸くてカワイイ。日本ではこんな丸い神社(と括っていいのか判らないが)は見かけないので、中国っぽい!と思ってしまうが、中国でも丸い建物は珍しいのだそうだ。瓦は瑠璃色。黄色い瓦(皇帝のシンボル)より更にエライのは、神様を表す青の瑠璃瓦なのだそうだ。
記念写真時間に、ちょろちょろと回りをみていたら、「古希門」を見つけた。参拝がつらくなった乾隆帝が、「古希をすぎた皇帝(自分含む)はここまで乗り物に乗ってよし!」と作った門。その後、古希まで生きた皇帝はいなかったんですけどね。
乾隆帝サマに限って、古希まで生きてえらいだろ!と堂々と華麗な門を作ったのかと思ったら、どうみても裏口の可愛らしい門でした。乾隆帝でも神様には気を使うのね(笑)。
ここも、もっと見たいものがたくさんあるので、もう1回見に行きたいなぁ。。。
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