北京に来たら京劇でしょう!と言うほど演劇好きでもない私。劇場に行くのは誰かに連れられていった時だけ。能も狂言も学校行事で見に行っただけ。京劇の良さもわかるとは思えないけど、そこはオプショナルツアー、何も知らない人でも愉しめる劇場に連れて行ってくれました。
私が連れて行かれたのはその名も「梨園劇場」。ホテルの中にあって、舞台手前は飲茶付き席という観光客向けの場所。日本語のイヤホンガイドを借りたんだけど、これが無線で繋がっていると思しき割には、舞台とあまり一致してない。舞台の右上の電光掲示板に中国語と英語で台詞が表示されるので、そっちの方がわかりやすかったです。
とはいえ、台詞さっぱり判らなくてもそれなりに面白い演目だったんだけど。ひとつめは、たぶん「挂画」ってやつじゃないかな。お嬢さんが椅子に登って釘を打つもの。釘を打つ動作に合わせて鳴る音楽を覚えちゃった。ストーリーがあるのかないのか良くわかんなかったけど。あちこちにエア釘を打つ(時々指も打つ)動作がカワイイ。もうひとつはたぶん「盗庫銀」。こちらは白蛇伝の外伝?らしく。義賊の女性が悪徳役人から銀を盗む話。ストーリーも判りやすいけど、剣やら旗やらが飛び交う立ち回りがとてもかっこよかった。
私は京劇って能や狂言のような伝統劇だと思ってましたが(なんか普通じゃない喋り方するし)、むしろ歌舞伎の仲間なんだなと思った。西太后がお気に入りだったのは彼女が庶民の出だからかも。高尚な文化人向けではなく大衆向けな感じ。ま、特に判りやすい演目を見たからそう思うのかもだけど。じゃんじゃか派手な音楽に、ビラビラ華麗な衣装、真っ白に隈取のお化粧、華麗な所作に独特の節回し。雑技団風な立ち回りは歌舞伎にはないけど、似てるんじゃないかな、たぶん。
でも歌舞伎ちゃんと見たことないから良く判らない。歌舞伎座が出来たら、見に行ってみようかな・・・その前にNHKの劇場中継で勉強しないとかなぁ(笑)
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