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2015年10月18日

光文社古典新訳シリーズ(16)

前に読んだんだけど、こんなだったか?が数冊ある今度の10タイトル。

(151) くるみ割り人形とねずみの王さま/ブランビラ王女(ホフマン):前に読んだのも同じ訳者のものだった筈だけど、ずいぶん印象が違う。なんでかな。びっくりしたのは、金平糖は踊ってなかったこと。ホフマンにしては読みやすい、お菓子満載で気になるよう!ブランビラ王女はホフマンらしい、最後は想像できるが途中くらくらする。

(152) 感情教育(フローベール):2月革命のパリを背景にした地味なお貴族様と貴婦人の純愛っていうか物語。恋愛ものとしてはあるある感。革命のパリでも日常はこんなだったんだろう。実体験ベースらしい。

(153) あしながおじさん(ウェブスター):こんな話だった。なんで彼がおじさんだと気づかないかなジュディ。今読むとおじさんは最初からそのつもりだった気が。解説に「美味しそうなファッジと言うお菓子に云々」と書いてあるが、そこまで読んでやっとあれファッジだったのか!と気がついた。子供の頃からキャラメルだと思ってたし、今読んでもキャラメルにしか読めなかった。訳文も「あめ」になってるし。
(2020.12.22付記:間違いました。「あめ」は「あめ」で、ファッジはファッジでした。ファッジについて書いてある場所は「あめ」とは別の場所なのだった。ファッジに関する記述は全然読み飛ばしていました。詳細は別途。早合点してごめんなさい!!)

(154) スペードのクイーン/ペールキン物語(プーシキン):初めてかも。面白かった。プーシキンってこういう話だったのか。さほどロシアぽくない。上流社会だから?少し怖い。最後に軽くオチがある。でも深読みすると深読みできるのだそうだ。トランプの奥義を老婆から無理やり聞き出そうとしたゲルマン。幽霊に教えてもらうも、エースの筈がクイーンになっていて・・「スペードの女王」というタイトルが普通だけど、トランプのクイーンは女王じゃなくて王妃だから変だそうだ。なるほど。

(155) オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家(ゾラ):最後の「スルディス夫人」が面白かった。画家の妻が絵を描くやつ。ちょうど松丸文庫シリーズで「ドレフュス事件」を読んだ後だったので、ゾラって「私は告発する」の人だ、と話が繋がった。いい意味でも悪い意味でもジャーナリスティックというかドラマな話。

(156) チャタレー夫人の恋人(D・H・ロレンス):覚悟して読み始めたけどそんなにいやらしくない。露骨な表現は確かに多いけどさ。「男と女の物語」だが、、そううまくいくか?男がセクシーな緋色のズボンを穿いて歩くようになれば、拝金主義は駆逐されるか?でも案外そうかもしれない。

(157) 老人と海(ヘミングウェイ):2度目か3度目。サンチャゴかっこいい!と言う印象は同じ。しかし何か生還してからの感じが、前に読んだ新潮文庫のと違う気がする。開き直りというか。明日はまた漁に出て行きそうな雰囲気。こっちの訳の方が好きかも。

(158) 賃労働と資本/賃金・価格・利潤(マルクス):資本論前夜。資本論よりもわかりやすいのだそうだが面白くはない。でも今では普通に使っている、利潤とか価格って昔は定義もなかったのなー。資本論を出版した時って感情教育の二月革命なのなー。フランスやイギリスに劣等感を持つドイツ人のマルクス君であった。

(159) ユダヤ人問題によせて/ヘーゲル法哲学批判序説(マルクス):若きマルクスの哲学者ぽかった頃。ユダヤ人はユダヤ教信者だからではなく金の亡者だからキライ。そういう意味ではアメリカはユダヤ人だ。確かに。だから日本はイスラエルに親近感もてたりするのか。そうかも。

(160) ポールとビルジニー(ベルナルダン・ド・サン=ピエール):アフリカ植民地の不毛の地に生きる未亡人(のようなもの)二人の娘と息子。牧歌的な恋は財産持ちの叔母さんの遺産話で暗転。ヴィルジニーは清純な心で島に戻ろうとするが、嵐であえない最期。救いのない話。

シュークリーム(食品番号:15073)

菓子パンが終わると、洋菓子ていうか、「ケーキ・ペストリー類」になる。そして、相変わらずアイウエオ順なのに、筆頭はシュークリームなのだった。

シュークリームは和製外来語なのは知っている人が多いよね。英語で「シュークリーム」というと、靴クリームのことなので、「アイ・ラブ・シュークリーム」なんていうと、変なヤツ?と思われます。ま、今では日本語ではシュークリームは靴クリームではないと知っている英米人も多いと思うが。英語(より正確には米語)ではcreme puff(クリーム・パフ)。食品成分表の英語表記はCustard creme puffsとなっている。なんで複数形かね?意味不明。

シュークリームとは何か、説明も写真もなくてもみんな知ってると思うが、食品成分表の定義は「シュー皮(シューパフ)にカスタードクリームあるいはホイップクリームを詰めたものである」。
写真はコンビニで買って来たシュークリーム。

シュークリームって、子供の頃はあんまり好きじゃなかった気がする。もちろんキライだったわけではない。でも、シュークリームはケーキ屋さんで売っている、ケーキより高くない生菓子、というイメージで、シュークリームも嬉しいけど、やっぱりケーキがいいなぁ、と言う感じ。

今はケーキ屋まで行かなくても、コンビニでもスーパーでもそこそこ美味しいシュークリームがある。
と書いていて思いだした。昔のスーパーのシュークリームって劇的に不味かったな。4個か5個入りで、プラスチックケースに入ってたやつ。皮もパサパサだったが、クリームが劇的に不味かった。あれは何だったんだろう?脱酸素剤の登場で美味しくなれたのかな?値段の問題なのか?

美味しかった方の記憶でいうと、やっぱりコージーコーナーのジャンボシューは白眉だよね。すっごく美味しいというわけではないけど、コストパフォーマンスは高い。今では同じようなのがコンビニにもあるけど、登場当時は感激したなー。
それよりちょっと前にハマったのは、ヒロタのシュークリーム。小ぶりだけどいろんな味があるのが楽しい。季節限定の味もあるし。最近食べてないけど、時折無性に食べたくなる。

ケーキ屋さんのシュークリームでは、正統派のウエストのシュークリームが好き。ウエストは、なんていうか佇まいが好き(笑)。シュークリームにしては高いけど、そしてフォークでは食べにくいんだけど、持ち帰っておうちでパクリと食べるよりも、お店でお上品にフォークで食べたい、と思えるシュークリーム。

お土産系では、北海道北菓楼の夢不思議は美味しかったなぁ。今週末も高島屋に来てたのよ。でもねー、お休みが合わなくて行けなかった(泣)。またいつか食べたいなぁ・・・

お手洗いのリフォーム(8) おまけ

お手洗いのリフォーム、最終回はリフォームと直接関係ないけど、飾り物について。
リフォームにより、すっかり素敵になったお手洗い。すると、適当に小物を飾っていた飾り棚も、もっと素敵な飾り方があるのではないか、と思ったわけで。

今までは100円(或いは300円)ショップで買ったあれやこれやを並べてあったのだが、あるインテリア本に、100円ショップの小物は相当センスのいい人が飾らないと100円以下にしか見えない、と書いてあり、そうだろうな・・・と実感。別に100円以下に見えてもいいけど、かっこよく飾りたい。

インテリア雑誌を眺めたり、各種カタログを眺めたり。 でも、なかなかマネできそうなお手本がナイ。
しかし熱心に眺めている内に、自分が「こんなのがイイな」と思う写真にはどうも、グリーンが含まれていることを発見。
そこでお手洗いでも生きていけそうな多肉植物を2つ買って来た。どこで?って100円ショップで(笑)。まずはお手洗いの中でも一番明るい窓辺に置いてみた。よしよしカワイイぞ!これで慣れてきたら飾り棚に移す予定だったのだが。

1週間ほどで多肉君たちは何だか元気がなくなってきた気がする。自分では結構明るいと思っていたのに多肉君には暗いのかな。慌ててキッチンの窓辺に移す羽目に。

多肉君でダメだと、グリーンは無理かと思ったけど、フェイクグリーンという手もあるな、と考え直し、また100円ショップに行って、フェイク多肉を二つ購入。窓辺に飾ると・・・フェイクに見えないぞ!

フェイクグリーンならどこに置いても枯れないし(そりゃそうだ)、100円ショップのでも結構カワイイと言うことがわかって、ベッドサイドに食事テーブルの横に、と現在フェイクグリーンが増殖中。
そして肝心のお手洗いの飾り棚は、100円ショップの小物が飾られたままなのだった。そのうちなんとかしなくちゃ・・・と思いつつ、とりあえず今回を最終回とします(笑)。

2015年10月12日

お手洗いのリフォーム(7) タオル掛け

元々付いていたのは、プラスチックで銀色のパイプハンガーみたいな色をしたタオルバー。別に気に入らなかったわけでもないけど、気に入ってもいなかった。 せっかくだからこれも取り換えちゃお、と思ったのだが。

TOTOのカタログに出ているのは大同小異。メタル調だとカッコいいのがあるんだけど、私はメタル調は好きじゃないのだ。木目っぽいのがいい。でもTOTOの木目のは、銀色のプラスチックとの組み合わせで気に入らない。

カタログにはないから、自分で買ってつけようかな、と思った。
2か所を水平に止める必要があるタオルバーは難易度が高いけど、タオルリングなら自分でもできるんじゃないか、と思ったんだよ。

ところが。
タオルリングで検索してもお洒落なのはメタル調ばかり。一部には木を使っていても、金属メインが多い。うーん。

しばらく悩みながら検索していたら、単純なフックなら木製でかわいいのが無印良品にあることに気付く。そっか、フックとリングを別々に買って組み合わせたらどうだろう?そういえば木製じゃないけど、透明プラスチックのリングを持っている。カバンのなれの果て。あれをフックに掛ければタオルリングになるじゃん!

元気よく無印フックを買ってきた!が。
リングを掛けるには浅過ぎで手を拭くとリングごと落ちちゃうよ・・・
別のフックを買ってくるか、と思ったのだが、ふとみたインテリア雑誌に、フックにタオルがそのままかけられていることを発見。こんな感じ(右中)。タオルに紐を付ければいいんだ。

ということで、ハンドタオルに手持ちの紐を縫い付けて、フックにぶら下げることにしました。フックは自分で付けるつもりでいたけど、工事屋さんがついでだからと付けてくれた。ラッキー。
この方式にしてみて良かったと思ったのは、タオルがずれないということ!普通のタオルバーでは使うたびにタオルがずれるのが気になるけど、ぶら下がっているとずれを治す必要もありません。楽ちんで嬉しい。洗面所のタオルもぶら下げ方式にできないかしら、と思い始めてたりします。

チョココロネ(食品番号:15072)

えー、メロンパンじゃなくてチョココロネなの?と思ったのは私だけでしょうか。
(2017/06/03追記:私だけじゃなかったらしく、メロンパンは2015年版で収載されました!)

食品成分表の英語表記は「Cornet with chocolate creme」となっていて、cornetなる食べ物が世界にあるように見える。でも検索する限り、チョココロネは日本のもののようだね。この英語説明は意味を成しているんだろうか。いいけど。

近所のリトルマーメイドで買ったチョココロネ。単に「コロネ」と言っても、チョココロネを思い浮かべるけど、大抵はチョココロネとかチョコレートコロネと言う名前で売っている。
だからチョコレートじゃないコロネもあったということだよね。近所では見つけられなかったのだが、カスタードクリーム入りの「クリームコロネ」がそれ。昔は二つ並んで売られてたと思うんだけどなー。

あんパンジャムパンクリームパンが元祖がはっきりしていたのに、コロネの元祖はわからない。

でも先祖はクリームホーンだと思う。シュークリームからクリームパンを開発する気持ちはよくわからないけど、クリームホーンからクリームコロネは簡単だ。パイ生地をパン生地に変えただけだもの。
日本のクリームホーンは円筒形のものが多い気がするけど、私が海外で見たのはちゃんとホーン型(=角笛型)だったよ。こんな感じ。チョココロネより小さくて、ひとくちおやつな感じ。wikiによると元はロシアのお菓子だそうな。ロシアから直接入ったのかなぁ?欧米経由かな?

ちなみに、日本のパン(パン以外も)が勢ぞろいする、アンパンマンの世界には、チョココロネはいるでしょうか?
答え: いることはいる・・・でも「チョコレートパンマン」という名前。チョココロネは「チョコレートパン」ではないと思うんだけど。チョコレートパンだと、コッペパンにチョコ掛けしたパンを思い浮かべます。コロネの背景に買ってきてみた。どっちも買うの久しぶり。でも昔と同じ味がした。

2015年10月5日

お手洗いのリフォーム(6) 紙巻器

「紙巻器」という名称は知らなくても、お手洗いにあるもので紙巻器と言う名前、と言えば、誰でも、ああアレのことね、と理解するでしょう。アレ、紙巻器って言う名前なんですよ。なんだか紙を巻く機械みたいだよね、巻いてある紙が設置されているだけなのに。「巻紙器」の方が実態に近くないか?

最初はウォシュレットの色に合わせて、と思っただけだったんだけど、TOTOのカタログを見ると木調のがある。 棚みたいになってて、小物も置けるし、手すりの代わりにもなると書いてある。なるほどー。今は手すりは要らないけど、そういうのって後から必要になるかもだし、一石二鳥はいいよな。二連式は邪魔くさいけど、一連のもある。
お洒落なのはメタル調のシンプルなやつだけど、私は金属って苦手。扉の色に合わせてメープルのYH501FM#MLというやつにしました。

棚部分は木に見えるかもだけど、本物の木ではなく、木に見えるだけ。でも白一色にちょっとしたアクセントになった。棚に消臭剤を置くつもりでいたんだけど、ウォシュレットの取説を読んだら、消臭剤を置くと変なにおいになることがある、と書いてあって断念。そのうち何か置くかも。

ま、とにかく、紙巻器は悩まなかった。悩んだのはタオル掛け。まだ続く・・・

2015年10月4日

クリームパン(食品番号:15070)

あんパン、ジャムパン、と来たら、次はクリームパンでしょう。(食品成分表はアイウエオ順なのでクリームパンの方が先なんだけど)

あんパンとジャムパンは銀座木村屋が元祖。クリームパンはどこかというと、新宿中村屋なのだった。中村屋のサイトに開発に至る話が書いてある。シュークリームから着想を得て、あんパンのあん(或いはジャムパンのジャム)の代わりにカスタードクリームを入れて売り出してみたのだそうだ。・・・なんでシューじゃなくてパンにしたんだろ?
もうひとつ、へぇと思ったのは、最初のクリームパンはグローブ型ではなかったのだそうだ。切れ目が入ってグローブ型になったのは、空洞を嫌ったせいではないかとのこと。それは納得できるけど、グローブ型ではなくて「柏餅型」って。写真を見ても柏餅には見えません。でも楕円形の生地の片方にクリームを乗っけて2つに折りたたんで焼いた、と言いたかったのだろうな。木村屋のあんパンやジャムパンは「柏餅型」には見えないので、柏餅型で作ったのが中村屋の工夫で、それがグローブ型への入り口だったのかもしれない。

中村屋にはファリーヌというベーカリーショップがあって、そこに「新宿中村屋 伝統の味クリームパン」が売られているとのこと。どれどれ久しぶりに新宿中村屋まで行ってくるか。
ところが。新宿中村屋はテナントビルになっていて1階はコーチ!パン屋は地下1階にあるけど名前が違うし、元祖クリームパンが売ってない!!
なんでー!ともう一度サイトをよく読んでみると、元祖クリームパンを売っているファリーヌは、戸塚と松戸にあるのだった・・・orz
あきらめて元祖じゃない中村屋のクリームパンを買った。「ふわとろクリームパン」という名前。
「柏餅型」ではなく、穴をあけてクリームを入れたタイプ。クリームふわとろで確かにおいしいんだけど、こういうクリームは、AJは普通にシュークリームで食べたいです。クリームパンのクリームはもっと粉っぽい堅いクリームであって欲しい(褒めてるのか?)。

で、結局クリームパンは近所のベーカリーで購入。なるほどグローブって柏餅から派生しているのね、とわかる個体を選んだよ。
後方左が中村屋の「ふわとろクリームパン」で右は「新宿カリーパン」 。折角元祖なんだから、クリームパンも元祖っぽいのを新宿中村屋でも売ればいいのに。中身はふわとろで穴を開けて入れていいから、形だけはグローブ型にしてほしかったな。

さて。次回は早くも菓子パン類の最終回です。あんパン、ジャムパン、クリームパンと来たら残るひとつは・・・?
カレーパンじゃないよ。カレーパンも日本ぽいけど、「菓子パン」とは言いにくいもんね。