ページ

2011年5月15日

ホーンブロワーシリーズ(H氏選書その3)

前にボライソーシリーズについて書いたけど、これも海軍の話。でもこっちの方が全然面白い!フィクションなんだけど、なるほどその手があったか的な戦いのオンパレード。描かれている時代は近くて、 1794年~1815年(ひとつだけ1848年)。何が面白いって、主人公の保冷所・・・じゃなくてホレイショ・ホーンブロワーが魅力的なのですよ。ハンサムで甥っ子と兄弟に見えるほど若々しく、腕っ節も強くて出会う部下みんなに熱愛されたボライソー君に較べて、ホーンブロワーと来たら、頭は薄くなるし腹は出てくるし、イヤミでぶきっちょな孤高の人。その割に女性にはモテるのだが、これは女性にのめりこまないからだろう。とてもステキ。本国でも世界でもホーンブロワー君の方が断然人気であるらしく。wiki英語版には全10冊の1冊ずつが項目として登録されている。wikiみれば内容が判るので、ここにはいちいち書かないことにする(笑)。

ボライソーシリーズを読んだ時の感想に対する訂正:
1) フランス海軍はそんなに強くない:そりゃ中には強い人もいただろうけど総じて。フランスはやっぱり陸軍なのだ。フランス軍の中身は必ずしもフランス人ではない(イギリスも同じだけど)
2) イギリス人は船が好き:これは訂正なし。ボライソーシリーズと違ってちゃんと海の記述があり、ホーンブロワー君は外国の様子にも興味津々なのだが、どうもイギリス人としては例外的らしい。スペイン語やフランス語が話せるように努力したり、敵でないフランス人と恋に落ちたり、国際派なのが断然カッコイイ。
3) イギリス人は牛が好き:これも訂正なし。ホーンブロワー君は外国の食べ物にも興味津々なのが親近感を誘います。
4) イギリス人はフランスが嫌い:これも訂正なし。ホーンブロワー君個人は、職業としてフランスと戦っているだけで、フランス人というよりナポレオンが嫌いなんだろう。でも全体としてフランスってなんだか・・・という空気は伝わってくる。
5) カリブの覇権もぐしゃぐしゃだが、欧州内もナポレオンのせいでぐしゃぐしゃ。フランス・スペイン・オランダに加えて、ロシアや北欧、ドイツについても勉強になりました。

全10冊ですが、一押しはやっぱり「勇者の帰還」。でもこれを読むためには前2冊くらい読まないとかな。戦術オンパレードという意味では「決戦!バルト海」も面白い。いや全部面白いんだけどさ。ただ翻訳が一部ん?と思うことがあります。特に1巻目の「海軍士官候補生」。あれは飛ばしていいかも。

0 件のコメント: