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2009年10月18日

台南は京都に似ていない

高雄は大阪に似ていないと書いたけど、台南は京都にもっと似ていない。台南は台湾では古都と言われるんだけど、日本人感覚からするとはっきり言って「古都」にはみえない。
古い建物があまり残されてないこともあるけど、鄭成功の時代に建てられた台湾最古の孔廟は1665年の創建。それって元禄時代に建てられた湯島聖堂より25年早いだけじゃん。つまり江戸時代で台湾では十分「古都」になってしまうのだ。にも関わらず中華四千年の歴史を伝える気もあったりするので話がややこしい。
アジアの古都は道が真っ直ぐでなくちゃね、というのは思い込みかもしれないけど、台南は全然まっすぐでない。街が四角くない。写真のようにくねくねと曲がりくねる(日本の城下町風)場所が多いというわけでもない。単なる地方都市風。都っぽい感じがあまりしないのである。
良く考えてみると、鄭氏が台湾を領有していたのは20年程。鄭氏にすれば元々は中国側に拠点があったのだから台南が「独立国の首都」だったのは結果論であって、本人たちは明国再建のための単なる足がかりだと思っていたのではないか。その後は清国、日本帝国の一部としての県庁所在地的。中華民国が来た時は最初から台北が首都。従って「拠点」ではあっても「都」じゃないのよね。時代は違うけど鎌倉みたいなものかも。
ともあれ、おいしいものがたくさんあって楽しかった。高雄から特急電車で40分ほど。新幹線もあるけど、新幹線の台南駅は在来線の台南駅とえらい離れているそうで、新幹線料金払って駅からタクシーで市内に向かうくらいなら、高雄からタクシーに乗っても変わらないよ、と言われた。従って今回新幹線には乗りませんでしたが、いつか乗ってみたいなー。

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